JPH0542477A - 複合加工機械の砥石の送り量制御装置 - Google Patents

複合加工機械の砥石の送り量制御装置

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JPH0542477A
JPH0542477A JP22864891A JP22864891A JPH0542477A JP H0542477 A JPH0542477 A JP H0542477A JP 22864891 A JP22864891 A JP 22864891A JP 22864891 A JP22864891 A JP 22864891A JP H0542477 A JPH0542477 A JP H0542477A
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unit
grinding
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grindstone
axis
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JP22864891A
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Morio Kunii
盛男 国井
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Kiwa Giken KK
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Kiwa Giken KK
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  • Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 研削ユニットを備えた複合加工機械におい
て、砥石の送り量に関する入力を簡素化する。 【構成】 複合加工機械の第1の主軸35は、テーブル
とともに軸Z1方向に移動制御される。第1の主軸35
に把持されたワークWは軸C1まわりに駆動される。研
削ユニットにより駆動される外研砥石750は幅寸法T
を有する。ワークWに対する砥石750の送り量Fは、
ワークWが1回転する間に送られるピッチPを砥石75
0の幅寸法Tで除した値で入力される。オペレータは送
り率を0から1までの値で入力するだけで、溝加工を回
避する送り量を指示することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、切削ユニットと研削ユ
ニットとを装備した複合加工機械における砥石の送り量
の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】研削ユニットを備えた加工機械において
は、ワークに対する砥石の送り量を指示する必要があ
る。従来の制御装置にあっては、砥石の送りは、1分間
あたりの砥石の移動量を入力したり、または、ワーク1
回転あたりの砥石の移動量を入力するものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】研削砥石として例え
ば、CBN砥石等の幅の小さな砥石を使用する場合に
は、作業者は砥石の溝加工を避けるために、ワーク1回
転あたりの砥石の移動量が砥石幅を上まわらないように
考慮して砥石の送り量を入力する必要があった。本発明
は、砥石の幅寸法に対応する送り量の入力前の演算を不
要とする制御装置を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の制御装置は、ワ
ークが1回転する間の移動量を砥石の幅寸法で除した値
を入力する手段と、入力された値に基いて送り速度を演
算して出力する手段を備える。
【0005】
【作用】オペレータはワークが1回転する間の移動量を
砥石の幅寸法で除した値を送り率として入力するが、送
り率(送り割合)を1.0以下の数値に設定すること
で、溝加工は自動的に回避される。
【0006】
【実施例】図1は、本発明の複合加工機械1の平面図。
図2は正面図である。複合加工機械1は、ベッド10
と、ベッド10上に配設した第1の案内面12上に案内
されて軸Z1方向に摺動するテーブル20を有する。テ
ーブル20上には、第1の主軸台30がとりつけられ、
第1の主軸台30に第1の主軸35が装備される。第1
の主軸35は回転軸C1まわりに回転自在であるととも
に、回転位置を制御される。テーブル20上には、第2
の案内面が設けられ、第2の主軸台50が軸Z2に沿っ
て摺動自在に配設される。第2の主軸台50に装備され
る第2の主軸55は、回転軸C2まわりに回転自在であ
るとともに回転位置を制御される。テーブル20の移動
軸Z1と第2の主軸台50の移動軸Z2は平行である。
ベッド10上の軸Z1に沿う第1の案内面12に直交し
て、第3の案内面14が配設され、第3の案内面14上
に旋削ミルユニット60が移動軸X1に沿って摺動自在
に装備される。旋削ミルユニット60は、タレット式の
刃物台65を備える。ベッド10上には、さらに、第3
の案内面14に平行して第4の案内面16が配設され、
第4の案内面16上に研削ユニット70が移動軸X2に
沿って摺動自在に装備される。研削ユニット70は軸X
2に沿って移動自在であるとともに、軸X2と軸Z1が
形成する面に垂直な軸Bまわりに旋回自在に、かつ、旋
回位置を制御可能にとりつけられる。
【0007】研削ユニット70は、ワークの外径部を研
削する外研ユニット74と、ワークの内径部を研削する
内研ユニット76を備える。研削ユニット70は、軸X
2と軸Z1が形成する面に垂直な第5の案内面71を有
し、第5の案内面上に内研ユニット76が移動軸Yに沿
って摺動自在に装備される。研削ユニットに装備する外
研ユニットや内研ユニット等の研削ヘッドを、タレット
式のヘッドにとりつけるように構成することもできる。
旋削ミルユニットの刃物台と研削ユニットの研削ヘッド
は背中合わせに配設される。本発明の複合加工機械1
は、同一平面上に配設される4個の移動軸Z1、Z2、
X1、X2と、この平面に垂直な移動軸Y,および3個
の回転軸C1、C2、B、の合計8個の制御軸を備え
る。
【0008】図3は、複合加工機械1のより詳細を示す
平面図である。図4は正面図、図5は図3のH矢視図、
図6は図3のK矢視図である。ベッド10上にとりつけ
た第1の案内面12に対して、テーブル20にとりつけ
たリニアガイド130が摺動自在に係合する。ベッド1
0にとりつけた第1のサーボモータ110は、ボールネ
ジ120を回転制御し、ボールネジ120はテーブル2
0に螺合する。したがって、サーボモータ110の回転
速度と回転量に応じて、テーブル20は軸Z1上で移動
速度と移動位置が制御される。テーブル20の一端部に
固着した第1の主軸台30は、第1の主軸35を回転自
在に支持する。第1の主軸台30に内蔵された第2のサ
ーボモータは、第1の主軸35の軸C1まわりの回転速
度と回転位置を制御する。テーブル20上にとりつけた
第2の案内面21上に対して、第2の主軸台50にとり
つけたリニアガイド230が摺動自在に係合する。テー
ブル20の他端部にとりつけた第3のサーボモータ21
0は、ボールネジ220を回転制御する。第2の主軸台
50にとりつけたボールナットは、ボールネジ220に
螺合し、第3のサーボモータ210の回転速度と回転量
に応じて、第2の主軸台50は軸Z2上で移動速度と移
動位置が制御される。第2の主軸台50は、第2の主軸
55を回転自在に支持する。第2の主軸台50に内蔵さ
れた第4のサーボモータは、第2の主軸55の軸C2ま
わりの回転速度と回転位置を制御する。複合加工機械1
上には、刃物台にとりつける切削工具の刃先位置を計測
する刃先位置計測装置170と、ワークの寸法を計測す
るワーク計測装置180が装備される。
【0009】図5において、ベッド10にとりつけた第
5のサーボモータ610はボールネジ620を回転制御
する。旋削ミルユニット60にとりつけたリニアガイド
625は、ベッド10上に固着された第3の案内面14
に係合するとともに、旋削ミルユニットのボールナット
630はボールネジ620に螺合する。したがって、サ
ーボモータ610の回転速度と回転量に応じて、旋削ミ
ルユニット60は軸X1上で移動速度と移動位置が制御
される。旋削ミルユニット60は、タレット式の刃物台
65を備える。刃物台65は、その周囲に例えば12本
の工具650を交換自在に装着される。工具650は、
旋削加工用の工具やミル加工用の回転工具が使用でき
る。刃物台65に装備する各種の旋削工具や回転工具6
50を使用して、ワークに対して種々の加工を施すこと
ができる。
【0010】図6において、ベッド10にとりつけた第
6のサーボモータ710は、ボールネジ712を回転制
御する。研削ユニット70にとりつけたリニアガイド7
14は、ベッド10上に固着された第4の案内面16に
係合するとともに、研削ユニット70のボールナット7
16はボールネジ712に螺合する。したがって、サー
ボモータ710の回転速度と回転量に応じて、研削ユニ
ット70は軸X2上で移動速度と移動位置が制御され
る。研削ユニット70は、軸X2に沿って制御されると
ともに、軸Bまわりに割り出しが可能である。そして、
研削ユニット70の対角位置に外研ユニット74と内研
ユニット76を装備する。外研ユニット74は、外径研
削砥石750を備える。外径研削砥石750の先端は、
軸Bを中心にして、半径R1で旋回する。内研ユニット
76は、内径研削砥石770を備える。内径研削砥石7
70の先端は、軸Bを中心にして、半径R2で旋回す
る。
【0011】図7は、研削ユニットの平面図、図8は図
7のM矢視図である。研削ユニット70は、モータ74
0を支持し、モータ740は外研ユニット74の外研砥
石750を回転させる。研削ユニット70の外周部に固
着された第5の案内面71は、内研ユニット76を摺動
自在に支持する。研削ユニット70にとりつけた第7の
サーボモータ760は、タイミングベルト762を介し
てボールネジ764を回転制御する。内研ユニット76
にとりつけたボールナット766は、ボールネジ764
に螺合する。したがって、サーボモータ760の回転速
度と回転量に応じて、内研ユニット76は軸Y上で移動
速度と移動位置が制御される。内研ユニット76にとり
つけたモータ775は、内研砥石770を駆動する。図
9は、研削ユニット70の軸Bまわりの旋回機構を示す
説明図であって、中心線から半載した断面図である。研
削ユニット70のベース700は、リニアガイド714
を介してベッド上に配設した案内面16上に摺動自在に
支持される。ベース700は、クロスローラ軸受724
を介して旋回台720を回転自在に支持する。旋回台7
20の中心部に設けた軸722は、ベース700にとり
つけたブッシュ702の穴に挿入され、ブッシュ702
と軸722との間に切削油等のカップリングが形成され
る。ベース700には、図示しない第8のサーボモータ
が装備され、この第8のサーボモータによりウォームギ
ヤ730が回転制御される。ウォームギヤ730は、旋
回台720と一体に形成されたウォームホイール726
と噛み合い、旋回台720を割出す。旋回台720は、
ブレーキプレート728を備え、ブレーキプレート72
8を油圧シリンダで把持して旋回台を割出し位置にクラ
ンプする。旋回台720は、外研ユニットのモータ74
0及び内研ユニット76を支持し、モータ740は外研
砥石を取り付けるスピンドル742を駆動する。
【0012】本複合加工機械1は以上のように、対向し
て配設され、互いに独立して軸線方向の移動を制御され
る2基の主軸台を備えるので、第1の主軸台と第2の主
軸台は共同して長尺のシャフトを取扱うことができる。
また、第1の主軸台で第1工程を加工したワークを第2
の主軸台へ受渡して第2工程を加工することができるの
で、複雑な形状のワークを短時間で、かつ高精度に生産
することができる。さらに、焼入れワークを切削する旋
削ミルユニットと研削ユニットを装備しているので、ス
ピンドル等の表面硬度が高く、かつ高精度の加工を必要
とする部品の生産に適する。なお、内研ユニット76の
砥石の取付方向を180度変更するユニットを用意する
ことにより、研削加工範囲を一層に増大させることがで
きる。
【0013】図10は、本複合加工機械の制御装置の全
体を示すブロック図である。全体を符号90で示す制御
装置は、主制御部900と、バス910を介して連結さ
れる種々の制御要素を備える。制御要素としては、キー
ボード912、画像表示装置914、ワーク計測装置1
80の制御装置916及び計測データの処理部918、
プログラマブルコントローラのインターフェース92
0、プログラムメモリー922、データメモリー92
4、パラメーターメモリー926、外部記憶装置930
及び外部記憶装置に対する入出力処理部928を備え
る。サーボモータの制御部としては、テーブルのサーボ
モータ110のテーブル位置(Z1)制御部950、第
1の主軸のサーボモータ31のC1軸の制御部952、
第2の主軸台のサーボモータ210の位置(Z2)制御
部954、第2の主軸のサーボモータ51のC2軸の制
御部956を備える。また、第1の主軸のサーボモータ
31と刃物台に連結する主軸、ミル軸制御部960、サ
ーボモータ610の旋削ユニット位置(X1)制御部9
62、サーボモータ760の内研ユニット位置(Y)制
御部970、第2の主軸のサーボモータ51と研削ユニ
ットに連結する主軸、砥石軸制御部964、サーボモー
タ710の研削ユニット位置(X2)制御部966、研
削ユニット旋回位置(B)制御部972を備える。この
複合加工機械は以上のように、合計8個の制御軸を有
し、複雑な加工を実行する。
【0014】図11は研削ユニット70の平面図と側面
図を示す。研削ユニット70に装備される内研ユニット
76は、研削ユニット70に設けられる案内面71に係
合するガイド部774を有し、軸Yに沿って移動する。
内研ユニットのモータ775は、スピンドル776にと
りつけた内研砥石770を駆動して内研を実行するが、
標準の内研ユニット76は、内研砥石770の向きが、
外研ユニット74の外研砥石750に対して対称に配設
されている。この標準の内研ユニット76に加えて、図
12に示す第1の交換内研ユニットは76Aは、砥石7
70Aをとりつけたスピンドル776Aが標準の内研ユ
ニット76のスピンドル776とは180度反対側に装
備されている。この第1の交換内研ユニット76Aをガ
イド部774Aを介して案内面71に摺動自在にとりつ
けることにより、第2の主軸にチャッキングされるワー
クの内研を実行することができる。図13は第2の交換
内研ユニット76Bを示す。この内研ユニット76B
は、砥石770Bを駆動するスピンドル776Bが標準
ユニット76のスピンドル776に対して90度旋回し
た方向に配設してある。この交換内研ユニット76Bを
使用することにより、例えばワーク表面に設けるカム溝
等の研削加工が可能となる。そして、本複合加工機械
は、対向して配設した第1の主軸35と第2の主軸55
を備えるので、2基の主軸の間でワークを受け渡すこと
で、ワーク全体の旋削加工及び研削加工を段取り無しで
短時間で達成できる。
【0015】図14はワーク80の例を示し、このワー
ク80は、小径部810と大径部820を有する段付の
円筒部材であって、小径部810の外周面812と、大
径部820の外周面822と、内周面830に研削加工
を施すものとする。単独の主軸を備えた研削機械にあっ
ては、大径部820をチャッキングして小径部810の
外周面812と内周面830を加工した後に、小径部8
10をチャッキングしなおして、大径部820の外周面
822の外研を実行する必要がある。 この機械にあっ
ては、主軸間でワークを自動的に受渡して上述した工程
を完了することができる。
【0016】図15はワーク80の大径部820を第1
の主軸35にチャッキングした状態を示す。第1の主軸
35は軸C1まわりにワーク80を回転させるととも
に、テーブルが軸Z1方向にトラバースされる。研削ユ
ニット70は軸X2方向に送られるので、軸C1、Z
1、X2を同時に制御することで、ワーク80の小径部
810の外周面812を外研ユニットの砥石750によ
り加工することができる。次に、研削ユニットを軸Bま
わりに180度旋回させて内研ユニット76をワーク8
0側に対向させ、内周面830を加工する。加工の第1
工程が完了すると、ワーク80を第2の主軸55側へ受
け渡す。第2の主軸55は、テーブル上を軸Z2方向に
移動してワーク80の小径部810を把持する。その後
第1の主軸35のチャッキングを開放し、第2の主軸5
5は所定の位置まで後退する。
【0017】図16はこの状態を示し、ワークの大径部
820の外周面822を外研砥石750で加工する。こ
の加工の場合には、制御軸はテーブルの送り軸Z1と、
第2の主軸55の回転軸C2と、研削ユニット70の送
り軸X2となる。
【0018】本複合加工機械の研削ユニット70は、ベ
ース700に対して軸Bまわりに旋回割り出しが可能で
あるので種々の研削加工を達成できる。軸Bまわりの割
り出し角度を平面図上で反時計まわりを正方向とした場
合に、図17は基準位置から−A度旋回した状態を示
す。この割り出し位置で外研砥石750を使用して軸Z
1、X2を同時に制御することにより、ワーク81のテ
ーパー部815の外面を研削することができる。テーパ
ー角度は2A度となる。図18は研削ユニット70の旋
回位置を基準位置(0度)に戻した状態を示す。この位
置では、ワーク82に対してストレートな外周面又は内
周面の加工が達成される。
【0019】図19は研削ユニット70をベース700
に対して正方向にA度旋回した状態を示す。この位置で
外研砥石750を使用して、第2の主軸側に把持された
テーパー部835を研削加工する。テーパー角度は2A
度となる。図20は研削ユニット70をベース700に
対して正方向に90度旋回した状態を示す。この位置で
は加工は実行しない。図21は研削ユニット70を鈍角
である角度B度まで旋回した状態を示す。内研ユニット
として第1の交換ユニット76Aを装備し、内研砥石7
70Aで第2の主軸に把持されたワーク84のテーパー
面845を加工する。テーパー角度は2×(180度−
B度)となる。
【0020】図22は研削ユニット70を180度旋回
した状態を示す。標準ユニット76を装備することによ
り、第1の主軸に把持されたワーク85の内周面855
を加工する。標準ユニット76にかえて第1の交換ユニ
ット76Aを装着することにより、内研砥石770Aを
使用して、第2の主軸に把持されたワーク86の内周面
865を加工する。図23は研削ユニット70を180
度以上の角度C度に旋回した状態を示す。標準ユニット
76を装着し、内研砥石770で第1の主軸で把持され
たワーク87のテーパー内周面875が加工される。テ
ーパー角度は2×(C度−180度)となる。次に、内
研ユニットを軸Y方向に移動制御して実行する加工方法
を説明する。
【0021】図24及び図25は、円筒状のワーク88
の端面に突出したキー882を研削加工する場合を示
す。ワーク88は、第1の主軸35に把持されており、
内研ユニットとしては標準ユニット76が研削ユニット
70に装備されている。内研ユニット76を軸Yに沿っ
て、距離Y10だけシフトさせることにより、内研砥石
770によりキー882の両側面882A、882Bを
研削加工することができる。図26及び図27は、シャ
フト状のワーク89の外周面にカム溝892を加工する
場合を示す。第1の主軸35に把持されたワーク89
は、第1の回転軸C1まわりに制御される。カム溝89
2の幅寸法は内研砥石770Bの直径寸法より大なる寸
法を有する。内研ユニットとして、第2の交換ユニット
76Bを装備して、軸Yに沿って距離Y20だけシフト
させることにより、カム溝892の一方の壁面892A
を加工する。カム溝892の他方の壁面892Bを加工
する際にも必要な距離だけユニットを軸Yに沿ってシフ
トさせる。
【0022】図28はドレッシング装置を装備した第2
の主軸台50の平面図、図29は正ドレッシング装置5
2は、第2の主軸台50のケーシング500のうちの、
研削ユニットに対向する壁面502に固着される。第2
の主軸台50は、テーブル20上に設けた案内面21に
リニアガイド220を介して摺動自在に支持されてお
り、第2の主軸台は第2の主軸55が第1の主軸35と
の間でワークの受け渡しを実行する際に、案内面上を移
動する。加工時やドレッシング時には、テーブル20全
体の移動が制御される。図30はドレッシング装置52
により外研砥石750のドレッシングを実行する方法と
手段を示す。ドレッシング装置52は、第2の主軸台5
0のケーシング500の壁面502に固着される本体5
20を有する。
【0023】本体520は平面形状がほぼ矩形にケーシ
ングから突出し、3本のドレッシング部材を備える。本
体520の先端は第1の傾斜面522に形成され、この
先端の傾斜面522に垂直に第1のドレッシング部材5
30が埋め込まれる。ドレッシング部材530は、先端
部にダイヤモンド等を有する。第1のドレッシング部材
530は、外研砥石750の外周面752をドレッシン
グする。ドレッシングの際の砥石の送り方向は矢印で示
される。本体520の一方の側面には第2の傾斜面52
4が形成され、第2の傾斜面524に垂直に第2のドレ
ッシング部材532が埋め込まれる。第2のドレッシン
グ部材532は、外研砥石750の第1の側面754を
ドレッシングする。ドレッシングの際の砥石の送り方向
は矢印で示される。本体520の他方の側面には、第3
の傾斜面526が形成され、第3の傾斜面526に垂直
に第3のドレッシング部材534が埋め込まれる。第3
のドレッシング部材534は、外研砥石750の第2の
側面756をドレッシングする。ドレッシングの際の砥
石の送り方向は矢印で示される。
【0024】図31は、内研砥石のドレッシング工程を
示す。先述したように、内研ユニットとして、駆動軸の
向きが180度異なるユニットを交換自在にしてある。
標準の内研ユニットの内研砥石770の外周面772
は、第1のドレッシング部材530によりドレッシング
される。内研砥石770の側面774は、第2のドレッ
シング部材532によりドレッシングされる。スピンド
ルに対する内研砥石の取付方向を180度変更した交換
ユニットにあっては、内研砥石770Aの外周面772
Aを第1のドレッシング部材530によりドレッシング
し、側面774Aを第3のドレッシング部材534によ
りドレッシングする。
【0025】この複合加工機械は、ドレッシングに伴う
砥石の寸法データを自動的に更新し、NCプログラムの
内容を変更することなく、自動加工を継続するものであ
る。図32はNC加工プログラムの作成に必要な砥石の
ツールデータを示す説明図、図33は砥石の詳細を示す
側面図である。主軸の中心線上に設定されるワーク基準
原点Woに対して、砥石750のカッテイングポイント
PAの座標位置が軸Zと軸Xの値として入力される。こ
の際に、Xの値はワークの直径に対応する値としてセッ
トされる。砥石750の周縁750Aを自動ドレッシン
グすることにより砥石のカッテイングポイントはPAか
らPBに移行する。この際に、ドレッシング経路DRの
寸法は、NC装置が管理しているので、データを自動的
に得ることができる。そこで、砥石データのカッテイン
グポイントPBの座標位置を更新することで、NCプロ
グラムを変更することなく、加工が継続できる。
【0026】図34は砥石のデータを管理する制御ブロ
ックを示す。主制御部900は、バス910を介してキ
ーボード912や送り軸の制御部950、964、96
6等に連結されるとともに、マザートロールプログラム
部982、ISO/EIAプログラム部984、マクロ
プログラム部980、工具(砥石)データメモリー98
6を備える。マクロプログラム部980では砥石の寸法
データを工具データメモリー986から読み込むととも
に、砥石にドレッシングが施されたときには、ドレッシ
ング部材の位置からドレッシング済みの砥石の寸法デー
タを計算し、工具データメモリー986へ更新された砥
石のデータを書き込む。図35は外研砥石750の3ヵ
所の寸法データP1、P2、P3を示す図である。第1
の点P1は、外研砥石750の外周面の一方の端部の軸
X、Z上の座標(GD1、GD2)であり、第2の点P
2は、外周面の他方の端部の座標(GD1、GD3)で
ある。第3の点P3はP1と同じZ軸上の内周側の端部
の座標(GD4、GD2)である。
【0027】図36は内研砥石770の3ヵ所の寸法デ
ータP1、P2、P3を示す。内研砥石770の場合も
外研砥石750と同様に、ワークの研削に使用する砥石
面を規定するのに必要な座標位置のデータが指定され
る。図37はドレッシング装置52の本体520にとり
つけらた3本のドレッシング部材530、532、53
4の刃先位置P11、P12、P13の軸X,Z上の座
標を示す。第1のドレッシング部材530は、砥石75
0、770の外周面のドレッシングを実行する。そこ
で、第1のドレッシング部材530の刃先位置P11
(D1X、D1Z)を知り、研削ユニットの軸X上の位
置をNCにより検出することにより、ドレッシング後の
外周面の軸X上の座標を得ることができる。第2のドレ
ッシング部材732は、砥石750、770の側面であ
る位置P1から位置P3までをドレッシングする。した
がって、第2のドレッシング部材732の刃先位置P1
2の座標(D2X、D2Z)を知り、テーブルの軸Z上
の位置と研削ユニットの軸X上の位置をNCにより検出
することにより位置P1、P3の座標を得ることができ
る。同様の手法により、第3のドレッシング部材534
の刃先位置P3の座標(D3X、D3Z)を知り、ドレ
ッシングを実行することにより、砥石の位置P2の座標
(GD1、GD3)を確定することができる。
【0028】図38は、あるツール(砥石)番号に対応
する砥石の形状、寸法を規定する引数C(位置P1、P
2、P3の座標)を表す表である。本装置は、砥石のド
レッシングを自動的に実行するとともに、ドレッシング
後の砥石の寸法をNCにより自動的に計測してメモリー
内のデータを更新する。この際に砥石の外径は直径寸法
として記憶される。加工は、新たな砥石データにより加
工プログラムを自動的に修正して実行される。以上の処
理により、研削加工の自動化が達成される。
【0029】本発明は以上のような機能を有する複合加
工機械において、砥石の幅寸法を考慮して送り速度(送
り量)を制御するものである。図39はワークWに対す
る砥石750の送りを示す説明図である。第1の主軸3
5に把持されたワークWは、軸C1まわりに回転制御さ
れる。ワークWは研削ユニットの外研砥石750により
研削される。送り速度Fは、テーブル20を軸Z1方向
に送る速度により制御される。砥石750の幅寸法T
は、ドレッシングにより変化するが、本装置にあって
は、砥石の寸法データは、NCにより管理されツールデ
ータメモリーに記憶されている。ツールWが1回転する
間の移動量をPとすると、本発明では移動量Pを砥石幅
Tで除した値を送り率(送り割合)とし、1以下の数値
としてNCの入力データとするものである。
【0030】図40は、送り率による制御を実行するブ
ロックを示す。主制御部900は、バス910を介して
キーボード912、画面処理部914、送り軸の制御部
950、964、966等に連結されるとともに、マザ
トロールプログラム部982、EIA/ISOプログラ
ム部984、マクロプログラム部980、工具データー
メモリー986を備える。マクロプログラム部980で
は、ワークWの回転数、送り率(送り割合、1以下の数
値)、砥石幅Tを呼び込み、送りFを演算する。ワーク
Wの回転数は軸C1の制御指令データから得ることがで
き、送り率はオペレータにより与えられる。砥石幅Tは
工具データメモリー986から読み出される。演算され
た送りFのデータは送り制御部へ送られ、軸Z1のアン
プ950Aを介してサーボモータ110を制御する。
【0031】図41は処理のフローを示す。ステップ2
000では、砥石の送り率を0から1までの値として入
力する。また、その他の加工プログラムやデータも入力
する。例として、砥石幅20mm、ワークの回転数を毎分
60回転として、送り率を0.5として入力する。ステ
ップ2010ではシュミレーションを実行するととも
に、送りを計算する。 ステップ2020でシュミレー
ションを終了し、計算した送りをミリメートル/分の単
位で出力する。この例の場合には、送りは毎分600ミ
リメートルとなる。この結果をステップ2030で作業
者が確認し結果が良好であれば、ステップ2040へ進
み、サイクロスタートを指令して加工を実行する。結果
が不良であればステップ2000へ戻り、送り率を変更
して再入力し、以上のステップをくり返す。本発明は以
上の機能を備えることにより、オペレータは砥石の幅寸
法を計算することなく、送り率を指定するのみで、最適
な送り速度を得ることができる。
【0032】
【発明の効果】本発明は以上のように、研削ユニットを
装備した複合加工機械にあって、砥石の送り量を入力す
る手段として、ワーク1回転あたりの送り量を砥石の幅
寸法で除した値を送り率として定め、この送り率を入力
するように構成したものである。 オペレータは砥石の
幅寸法を考慮することなく、送り率(送り割合)を0か
ら1までの値として入力するだけで砥石による溝加工の
発生を自動的に回避することができる。砥石の幅寸法は
ドレッシングにより変化するが、制御装置は砥石の現在
の寸法データを管理できるので、オペレータはドレッシ
ングの影響も考慮する必要はない。したがって、研削加
工の入力時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の複合加工機械の平面図。
【図2】正面図。
【図3】制御軸を示す平面図。
【図4】正面図。
【図5】図3のH矢視図。
【図6】図3のK矢視図。
【図7】研削ユニットの平面図。
【図8】図7のM矢視図。
【図9】研削ユニットの旋回機構を示す説明図。
【図10】制御装置のブロック図。
【図11】研削ユニットの詳細を示す説明図。
【図12】内研ユニットの第1の交換ユニットを示す説
明図。
【図13】内研ユニットの第2の交換ユニットを示す説
明図。
【図14】ワークの断面図。
【図15】研削加工の第1工程を示す説明図。
【図16】研削加工の第2工程を示す説明図。
【図17】研削ユニットの第1の旋回位置を示す説明
図。
【図18】研削ユニットの第2の旋回位置を示す説明
図。
【図19】研削ユニットの第3の旋回位置を示す説明
図。
【図20】研削ユニットの第4の旋回位置を示す説明
図。
【図21】研削ユニットの第5の旋回位置を示す説明
図。
【図22】研削ユニットの第6の旋回位置を示す説明
図。
【図23】研削ユニットの第7の旋回位置を示す説明
図。
【図24】内研ユニットの軸Yに沿う移動制御を示す説
明図。
【図25】内研ユニットの軸Yに沿う移動による加工を
示す説明図。
【図26】内研ユニットの軸Yに沿う移動制御を示す説
明図。
【図27】内研ユニットの軸Yに沿う移動による加工を
示す説明図。
【図28】ドレッシング装置の平面図。
【図29】ドレッシング装置の側面図。
【図30】外研砥石のドレッシングを示す説明図。
【図31】内研砥石のドレッシングを示す説明図。
【図32】砥石のツールデータを示す説明図。
【図33】砥石の側面図。
【図34】制御のブロック図。
【図35】外研砥石の説明図。
【図36】内研砥石の説明図。
【図37】ドレッシング装置の説明図。
【図38】ツールデータの表。
【図39】砥石の送り量を示す説明図。
【図40】制御装置のブロック図。
【図41】処理のフロー図。
【符号の説明】
1 複合加工機械 10 ベッド 12 第1の案内面 14 第3の案内面 16 第4の案内面 20 テーブル 30 第1の主軸台 35 第1の主軸 50 第2の主軸台 52 ドレッシング装置 55 第2の主軸 60 旋削ミルユニット 65 タレット式刃物台 70 研削ユニット 71 第5の案内面 74 外研ユニット 76 内研ユニット 80 ワーク 90 制御装置 520 ドレッシング装置本体 530 第1のドレッシング部材 532 第2のドレッシング部材 534 第3のドレッシング部材 700 研削ユニットのベース 720 旋回台 750 外研砥石 770 内研砥石 900 主制御部 912 入力装置 980 送り量演算部 986 工具データメモリー
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年4月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベッドと、ベッド上に配設される第1の
    直線案内面に摺動自在に支持されて制御されるテーブル
    と、テーブル上にとりつけられる第1の主軸台と、第1
    の主軸台に装備されて第1の回転軸まわりに制御される
    第1の主軸と1テーブル上に第1の直線案内面に平行に
    配設される第2の直線案内面に摺動自在に支持されて制
    御される第2の主軸台と、第2の主軸台に装備されて第
    1の回転軸と同心の第2の回転軸まわりに制御される第
    2の主軸と、ベッド上に第1の直線案内面に直交して配
    設される第3の直線案内面に摺動自在に支持されて制御
    される旋削ミルユニットと、ベッド上に第3の直線案内
    面に平行に配設される第4の直線案内面に摺動自在に支
    持されて制御される研削ユニットと、各主軸、主軸台、
    ユニットを制御する制御装置を備え、制御装置はワーク
    が1回転する間の移動量を砥石の幅寸法で除した値を入
    力する手段と、入力された値に基いて送り速度を演算し
    て出力する手段を備えてなる複合加工機械の砥石の送り
    量制御装置。
  2. 【請求項2】 第2の主軸台にドレッシング装置を備え
    てなる請求項1記載の複合加工機械の砥石の送り量制御
    装置。
  3. 【請求項3】 制御装置は砥石のデータを記憶する手段
    と、ドレッシング後の砥石のデータを更新する手段を備
    えてなる請求項2記載の複合加工機械の砥石の送り量制
    御装置。
JP22864891A 1991-08-14 1991-08-14 複合加工機械の砥石の送り量制御装置 Pending JPH0542477A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015229214A (ja) * 2014-06-05 2015-12-21 株式会社村谷機械製作所 ホーニング加工装置
JP2015229215A (ja) * 2014-06-05 2015-12-21 株式会社村谷機械製作所 ホーニング加工装置
JP2017100279A (ja) * 2017-01-10 2017-06-08 株式会社村谷機械製作所 ホーニング加工装置

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