JPH0542171U - 包装箱 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 公害の原因になったり、焼却炉を損傷したり
することなく、堅牢で十分な緩衝材を発揮し、しかも組
立てが容易で、梱包が容易な包装用緩衝固定材を提供す
る。 【構成】 被包装物の底面および側面を覆うに十分な大
きさを有する段ボ−ル板を２層に重ね合わせた平板状の
緩衝固定材本体１２と、緩衝固定材本体１２の一対の対
向両辺部を被包装物の側面に沿って折り曲げ形成される
箱状断面の折り曲げ緩衝固定部１４と、折り曲げ緩衝固
定部１４の折り曲げ形成時に、上層側の段ボ−ル板を前
記折り曲げ緩衝固定部１４の上面両端部より前記被包装
物の他の側面に沿って切り起こし形成される切り起こし
緩衝固定部１６と、からなる箱本体１１と、緩衝固定材
本体１２を構成する下層側の段ボール板２０の切り起し
緩衝固定部１６側の辺に一体に形成されて前記切り起こ
し緩衝固定部１６側の側面及び箱本体１１上面を覆う蓋
体１９とを備える。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、包装箱に関し、特に段ボール板を用いた包装箱に関する。

【０００２】

【従来の技術】

一般に、被包装物、例えば民生用電気機器などを包装箱に収納して梱包する場 合、包装箱内で被包装物を固定し、かつ外部からの衝撃に対して被包装物を保護 するため、被包装物の形状に適合させて形成した発泡スチロール等の発泡樹脂か らなる緩衝固定材を包装箱自体と別個に用いるようにしていた。

【０００３】 しかしながら、このような発泡樹脂からなる緩衝固定材は、軽量かつ安価で、 十分な強度部を有することから、緩衝固定材としては適するものであるが、包装 箱を開梱して被包装物を取り出した後、ゴミとして処分すると、ゴミ焼却の際に 有毒ガスを発し、公害の原因になる上に、高熱を発して焼却炉の寿命を縮める原 因にもなるという問題があった。

【０００４】 そこで、従来では、実開昭６０−１９０６６８号公報に示されるように、段ボ ール製の緩衝固定材が提案されている。

【０００５】 この段ボール製の緩衝固定材は、段ボールシートの両端部を折り曲げ巻き込む ことによって直方筒形状の一対の立上がり部を形成し、これらの立ち上がり部を それらの筒から分離した係止片で係止することによって、衝撃に対して十分な緩 衝作用を発揮し、廃棄物処理時の公害問題を解決できるようにしている。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

前記従来の段ボール製の緩衝固定材にあっては、段ボールシートの両端部を折 り曲げて巻き込み、これを係止片で係止することによって一対の立ち上がり部を 形成、固定することとしていたため、平面状態の段ボールシートから立体状の立 ち上がり部を形成するために、段ボールシートの折り曲げ巻き込み、および係止 片による係止という作業が必要となり、組立てに手間がかかり、梱包作業が面倒 になるという問題があった。

【０００７】 また、包装箱自体とは別個に緩衝固定材が必要になるために、構成部材が増え 、組み立ても包装箱と緩衝固定部材とが別となり、二重手間になっていまうもの であった。

【０００８】 本考案は、前記従来の問題点に着目して成されたもので、その目的は、公害の 原因になったり、焼却炉を損傷したりすることなく、堅牢で十分な緩衝作用を発 揮し、しかも組立てが容易で、梱包が容易な緩衝固定材を得、かつこの緩衝固定 材を箱本体兼用にした包装箱を提供することにある。

【０００９】

【課題を解決するための手段】

前記目的を達成するため、請求項１の包装箱は、 被包装物の底面および側面を覆うに十分な大きさを有する段ボ−ル板を２層に 重ね合わせた平板状の緩衝固定材本体と、 前記緩衝固定材本体の一対の対向両辺部を被包装物の側面に沿って折り曲げ形 成される箱状断面の折り曲げ緩衝固定部と、 前記折り曲げ緩衝固定部の折り曲げ形成時に、上層側の段ボ−ル板を前記折り 曲げ緩衝固定部の上面両端部より前記被包装物の他の側面に沿って切り起こし形 成される切り起こし緩衝固定部と、 からなる箱本体と、 前記緩衝固定材本体を構成する下層側の段ボール板の切り起し緩衝固定部側の 辺に一体に形成されて前記切り起こし緩衝固定部側の側面及び箱本体上面を覆う 蓋体と、を備えることを特徴としている。

【００１０】 また、請求項２の包装箱は、 請求項１において、 前記緩衝固定材本体の被包装物底面対応位置に、その周囲を残して、中央部分 に上層の段ボ−ル板を切除した被包装物との非接触部を形成したことを特徴とし ている。

【００１１】 さらに、請求項３の包装箱は、 請求項１又は２において、 前記切り起こし緩衝固定部は、段ボ−ル板の波目がその隣接する被包装物の側 面と平行に配され、 各折り曲げ緩衝固定部から伸びる切り起こし緩衝固定部間には、前記被包装物 の側面と直交する方向の波目を有する段ボ−ル板からなる補強部材を取り付けた ことを特徴としている。

【００１２】

【作用】

前記構成の包装箱にあっては、緩衝固定材本体を箱本体兼用とし、これに蓋体 を一体に設けることにより、緩衝固定材一体形の包装箱を得ることができ、組み 立ての手間を省略して、梱包作業を容易にすることが可能となる。しかも、段ボ ール板を２層に重ね合わせた平板上の緩衝固定材本体の一対の対向両辺部を被包 装物の側面に沿って折り曲げ、箱状断面の折り曲げ緩衝固定部を形成すると同時 に、この折り曲げによって上層側の段ボール板を前記被包装物の他の側面に沿っ て切り起こし、切り起こし緩衝固定部を形成することとしたため、一度の折り曲 げ作業で折り曲げ緩衝固定部と切り起こし緩衝固定部とを同時に形成して立体状 にすることができ、組立てが極めて簡単で、一層梱包作業を容易にすることが可 能となるものである。

【００１３】 また、緩衝固定材本体は、段ボール板にて形成されているため、廃棄処理時に おける公害問題、焼却炉の損傷等の問題を無くすことができ、しかも堅牢かつ十 分な緩衝作用を得ることが可能となるものである。

【００１４】 さらに、請求項２のように、緩衝固定材の被包装物底面対応位置にその周囲を 残して上層の段ボール板を切除した被包装物との非接触部を形成することにより 、非接触部相応部分における被包装物への衝撃を一層和らげることが可能となり 、特に衝撃に弱い被包装物の包装用に用いるに最適なものとなる。

【００１５】 そしてさらに、請求項３のように、切り起こし緩衝固定部の段ボール板の波目 がその隣接する被包装物の側面と平行となっている場合に、その隣り合う切り起 こし緩衝固定部間に被包装物の側面と直交する方向の波目を有する段ボール板か らなる補強部材を取り付けることにより、切り起こし緩衝固定部の強度を高めて 、切り起こし緩衝固定部の衝撃による潰れを防止し、堅牢なものとすることが可 能となる。

【００１６】

【実施例】

以下、本考案の好適な実施例について、図面を参照して詳細に説明する。

【００１７】 図１〜図４は、本考案の一実施例に係る包装用緩衝固定材を示す図である。

【００１８】 この包装用箱１０は、平板状の緩衝固定材本体１２の一対の対向両辺部を折り 曲げて、折り曲げ緩衝固定部１４および切り起こし緩衝固定部１６を枠状に立ち 上げて立体状の箱本体１１を形成し、これら折り曲げ緩衝固定部１４および切り 起こし緩衝固定部１６により囲まれる空間内に、被包装材として、例えば図示せ ぬデッキ内蔵のカーステレオ等を収納固定し、その上に天パッド１８を載置して 、緩衝固定材本体１２に一体に形成した蓋体１９で覆って梱包するようにしてい る。

【００１９】 緩衝固定材本体１２は、図３に示すように、１枚のダンボール板２０の両端部 をそれぞれ折れ線２２位置で中央側に折り曲げて重ね合せ、上下２層に形成した 平板状のものとなっている。また、段ボール板２０の下層部２４上に重ねられる 上層部２６の端部には、その縁部にのり代部２８が形成され、こののり代部２８ が下層部２４に対して接着固定されるようになっている。

【００２０】 折り曲げ緩衝固定部１４は、緩衝固定材本体１２の一対の対向両辺部を被包装 物の側面に沿って箱状断面に折り曲げ形成されるもので、下層部２４の一対の対 向両辺部付近に形成された折れ線３０および上層部２６の一対の対向両辺部付近 に形成された折れ線３２，３４を基準にして、前記緩衝固定材本体１２の一対の 対向両辺部を上方に折り曲げて立ち上げることにより形成されるようになってい る。

【００２１】 また、これら折り曲げ緩衝固定部１４は、デッキ内蔵のカーステレオのフロン トパネル側および後端面側の緩衝固定を行なうもので、フロントパネルと対応す る側の折り曲げ固定部１４の内壁面には各種操作ノブとの緩衝を避けるための貫 通孔３６が形成され、かつカーステレオの後端面と対応する位置の折り曲げ緩衝 固定部１４の内壁面には各種の端子との干渉を避けるための貫通孔３８，４０が 形成され、カーステレオのフロントパネルおよび後端面に密着して固定し得るよ うになっている。

【００２２】 切り起こし緩衝固定部１６は、段ボール板２０の上層部２６を折り曲げ緩衝固 定部１４の上面両端部より被包装物であるカーステレオの側面に沿って切り起こ し形成されるもので、カーステレオの側面に沿って形成された切り起こし用のス リット４２および折れ線４４，４６によって、前記折り曲げ緩衝固定部１４の立 ち上げ形成と同時に切り起こし状態で形成されるようになっている。また、各折 り曲げ緩衝固定部１４の両端部から伸びる切り起こし緩衝固定部１６間には、の り代部２８上に隙間が存在する状態となっている。

【００２３】 そして、前記折り曲げ緩衝固定部１４および切り起こし緩衝固定部１６によっ て囲まれた空間内に、被包装物であるデッキ内蔵のカーステレオを収納するよう にしており、この場合、緩衝固定材本体１２の底面がカーステレオの底面と完全 に接触した状態となっていると、カーステレオに内蔵したデッキに直接振動や衝 撃が伝わって悪影響を与えるため、緩衝固定材本体１２のカーステレオ底面対応 位置にその周囲を残して、中央部分に上層部２６を切除してカーステレオとの非 接触部４８を形成することにより、内蔵デッキに直接振動や衝撃が伝わらないよ うにし、内蔵デッキへの悪影響を防止するようにしている。

【００２４】 さらに、緩衝固定材本体１２は、段ボール板２０に形成する折れ線の位置を正 確に確保するため、段ボール板２０の波目の状態を折り曲げ緩衝固定部１４間の 方向と平行に配しており、そのため折り曲げ緩衝固定部１４位置ではカーステレ オのフロントパネルおよび後端面に対し、段ボール板２０の波目が直交する状態 となり、十分な潰れ強度を有するが、切り起こし緩衝固定部１６位置では段ボー ル板２６の波目がカーステレオの側面と平行な状態となり、潰れ強度が低い状態 となる。そこで、前記各折り曲げ緩衝固定部１４の両端部から伸びる切り起こし 緩衝固定部１６間の隙間に補強部材５０を取り付けるようにしている。この補強 部材５０は、図４に示すように、カーステレオの側面と直交する方向の波目を有 する２層構造の段ボール板を切り起こし緩衝固定部１６間の隙間に相応させてほ ぼＵ字状に折り曲げ形成されるようになっており、したがって切り起こし緩衝固 定部１６のカーステレオの側面と直交する方向で強度を向上させ、切り起こし緩 衝固定部１６の潰れを防止するようにしている。

【００２５】 蓋体１９は、緩衝固定材本体１２を構成する下層部２４の段ボール板２０の一 方の切り起こし緩衝固定部１６側に一体に形成されるもので、図３に示すように 展開状態の段ボール板２０中央部より、図中上方に延出形成されるようになって いる。

【００２６】 また、この蓋体１９は、蓋体１９形成側の切り起こし緩衝固定部１６側面を覆 う側面被覆部５４と、この側面被覆部５４に連続して形成された箱本体１１の箱 本体１１の上面を覆う上面被覆部５６と、更にこの上面被覆部５６に連続して形 成された反対側の切り起こし緩衝固定部１６側面を覆う側面被覆部５８とを備え ると共に、この側面被覆部５８の端部には２つの止着片６０が突出形成されるよ うになっている。

【００２７】 更に、前記蓋体１９形成側と反対側（図３下側）の中央部からは、その側に位 置する切り起こし緩衝固定部１６の側面を覆う側面被覆部６２が突出形成され、 この側面被覆部６２の突出端部に前記各切り起こし緩衝固定部１６の側面開口上 部に係止する２つの止着片６４が形成され、かつ側面被覆部６２の中央部側の止 着片６０対応位置には止着片６０用の止着孔６６が形成されるようになっている 。

【００２８】 そして、この側面被覆部６２に形成した止着片６４を切り起こし緩衝部１６の 開口上部に係合させて、切り起こし緩衝部１６の側面を被覆すると共に、蓋体１ ９の側面被覆部５４により、蓋体１９側の切り起こし緩衝部１６の側面を被覆し 、上面被覆部５６により箱本体１１の上面を被覆し、更に側面被覆部６２を前記 側面被覆部５８上に重ね合せ、その止着片６０を側面被覆部５８の止着孔６６に 止着させることで蓋体１９を固定するようにしている。

【００２９】 また、天パッド１８は、２層構造の段ボール板にて形成され、折り曲げ緩衝固 定部１４および切り起こし緩衝固定部１６によって囲まれる空間上部に嵌め込ま れるようになっており、かつその中央部には被包装物であるカーステレオの上面 との非接触部５２が切り抜き形成され、この天パッド１８から直接カーステレオ の内蔵デッキに振動や衝撃が伝わるのを防止するようにしている。

【００３０】 次に、本実施例の包装箱１０の使用状態について説明する。

【００３１】 まず、緩衝固定材本体１２を形成するに際しては、段ボール板２０を図３に示 すような形状に裁断し、かつ貫通孔３６，３８，４０およびスリット４２を形成 するとともに、所定位置に各折れ線２２，３０，３２，３４，４４，４６などを プレス等にて形成しておく。

【００３２】 次に、図３の状態から、段ボール板２０の両端部を折れ線２２位置で中央側の 段ボール板２０上に折り曲げ重ね合わせて、のり代部２８を中央側の段ボール板 ２０に接着し、図２に示すような下層部２４および上層部２６から構成される２ 層の緩衝固定材本体１２を形成する。なお、この場合、緩衝固定材本体１２の形 成とともに、蓋体１９及び側面被覆部６２を一体に形成し、更に天パッド１８お よび補強部材５０を緩衝固定材本体１２と別体に形成しておく。そして、この平 板状の緩衝固定材本体１２を複数重ね合わせて運搬すれば、かさばることがなく 、スペースを有効に活かして効率よく運搬することができる。

【００３３】 次いで、緩衝固定材本体１２を用いて箱本体１１を形成し、被包装物を梱包す るに際しては、緩衝固定材本体１２の一対の対向両辺部を折れ線３０，２２，３ ２，３４に沿って折り曲げ、立ち上げることによって箱状断面の折り曲げ緩衝固 定部１４が形成され、この折り曲げ緩衝固定部１４の形成と同時に、スリット４ ２，折れ線４４，４６によって切り起こし緩衝固定部１６が同時に切り起こし状 態で形成され、箱本体１１が立体状に形成されることとなる。この場合、折り曲 げ緩衝固定部１４および切り起こし緩衝固定部１６の形成は、緩衝固定材本体１ ２の一度の折り曲げ作業で形成することができ、組立て作業が極めて簡単に成し 得るものである。

【００３４】 そして、折り曲げ緩衝固定部１４および切り起こし緩衝固定部１６によって形 成される箱本体１１の空間内に被包装材であるデッキ内蔵のカーステレオを納め 、対向した折り曲げ緩衝固定部１４に、前述のように別途形成した補強部材５０ を挿入し、切り起こし緩衝固定部１６の補強を行なって潰れを防止し、かつ収納 したカーステレオ状面に天パット１８をあてがい、この状態で側面側面被覆部６ ２を一方の切り起こし緩衝固定部１６に止着され、更に、蓋体１９によって他方 の切り起こし緩衝固定部１６及び箱本体１１上面を覆った後、側面被覆部５８の 止着片６０を止着孔６６に止着させれば梱包が終了することとなる。

【００３５】 そして、この収納した状態において、カーステレオ底面側および上面側に包装 用緩衝固定材１０との非接触部４８，５２が存在するため、外部からの振動およ び衝撃が直接カーステレオに伝達されることがなく、内蔵デッキに対する悪影響 を防止することが可能となる。

【００３６】 本考案は、前記実施例に限定されるものではなく、本考案の要旨の範囲内にお いて各種の変形実施が可能である。

【００３７】 例えば、本実施例においては被包装物としてデッキ内蔵のカーステレオの場合 について説明したが、これに限らず、各種の電気機器あるいは衝撃から保護する 必要のある各種の被包装物に対して適用し得るものである。

【００３８】 また、蓋体は図示の例に限らず、箱本体上面で両側に形成した蓋体を突合せ止 着しても良く、その形状、止着手段等は種々変更し得るものである。

【００３９】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案の包装用緩衝固定材によれば、緩衝固定材本体を 箱本体兼用とし、これに蓋体を一体に設けることにより、緩衝固定材一体形の包 装箱を得ることができ、組み立ての手間を省略して、梱包作業を容易にすること ができる。しかも、一度の折り曲げ作業で折り曲げ緩衝固定部と切り起こし緩衝 固定部とを同時に形成して立体状にすることができ、箱本体の組立てが極めて簡 単で、梱包作業を容易にすることができる。

【００４０】 また、緩衝固定材本体は、段ボール板にて形成されているため、廃棄処理時に おける公害問題、焼却炉の損傷等の問題を無くすことができ、しかも堅牢かつ十 分な緩衝作用を得ることができる。

【００４１】 さらに、請求項２のように、緩衝固定材の被包装物底面対応位置にその周囲を 残して上層の段ボール板を切除した被包装物との非接触部を形成することにより 、非接触部相応部分における被包装物への衝撃を一層和らげることができ、特に 衝撃に弱い被包装物の包装用に用いるに最適なものとすることができる。

【００４２】 そしてさらに、請求項３のように、切り起こし緩衝固定部の段ボール板の波目 がその隣接する被包装物の側面と平行となっている場合に、その隣り合う切り起 こし緩衝固定部間に被包装物の側面と直交する方向の断面を有する段ボール板か らなる補強部材を取り付けることにより、切り起こし緩衝固定部の強度を高めて 、切り起こし緩衝固定部の衝撃による潰れを防止し、堅牢なものとすることがで きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例に係る包装箱の組立て状態を
示す斜視図である。

【図２】平板状の緩衝固定材本体を示す斜視図である。

【図３】緩衝固定材本体の展開状態を示す平面図であ
る。

【図４】段ボール板からなる補強部材の斜視図である。

【符号の説明】

１０ 包装用緩衝固定材 １１ 箱本体 １２ 緩衝固定材本体 １４ 折り曲げ緩衝固定部 １６ 切り起こし緩衝固定部 １９ 蓋体 ２０ 段ボール板 ２４ 下層部 ２６ 上層部 ４２ スリット ４８ 非接触部 ５０ 補強部材
ＳＴ０１２４０２

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 被包装物の底面および側面を覆うに十分
   な大きさを有する段ボ−ル板を２層に重ね合わせた平板
   状の緩衝固定材本体と、 前記緩衝固定材本体の一対の対向両辺部を被包装物の側
   面に沿って折り曲げ形成される箱状断面の折り曲げ緩衝
   固定部と、 前記折り曲げ緩衝固定部の折り曲げ形成時に、上層側の
   段ボ−ル板を前記折り曲げ緩衝固定部の上面両端部より
   前記被包装物の他の側面に沿って切り起こし形成される
   切り起こし緩衝固定部と、 からなる箱本体と、 前記緩衝固定材本体を構成する下層側の段ボール板の切
   り起し緩衝固定部側の辺に一体に形成されて前記切り起
   こし緩衝固定部側の側面及び箱本体上面を覆う蓋体と、
   を備えることを特徴とする包装箱。
2. 【請求項２】 請求項１において、 前記緩衝固定材本体の被包装物底面対応位置に、その周
   囲を残して、中央部分に上層の段ボ−ル板を切除した被
   包装物との非接触部を形成したことを特徴とする包装
   箱。
3. 【請求項３】 請求項１又は２において、 前記切り起こし緩衝固定部は、段ボ−ル板の波目がその
   隣接する被包装物の側面と平行に配され、 各折り曲げ緩衝固定部から伸びる切り起こし緩衝固定部
   間には、前記被包装物の側面と直交する方向の波目を有
   する段ボ−ル板からなる補強部材を取り付けたことを特
   徴とする包装箱。