JPH0541674A - 車携帯用電話機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 車載電話機と携帯電話機とを兼ねた車携帯電
話機における、携帯電話機としての電源の消耗を抑え、
通話可能時間を延伸する。 【構成】 車載電話機と携帯電話機の両機能分を備えた
車携帯用電話機において、携帯電話機能部に供給する電
源部に電源切換え回路14を設け、一方、受信入力レベル
と、そのレベルの持続時間を判断する信号処理部12にＡ
／Ｄ変換信号処理部15を備え、受信入力レベルが予め設
定したレベルを超え、かつ、その受信レベルが設定した
一定の時間以上継続すると判断される場合は、その判断
出力によって携帯電話機能部に供給する上記、電源部の
電流を軽減するように切換える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、携帯電話として使用す
る時の消費電流を削減する車携帯用電話機に関する。

【０００２】

【従来の技術】近時、移動通信の分野は急速に発展を遂
げており、なかでも車載電話機と携帯電話機の両機能を
備えた移動電話機がある。これは車携帯用電話機といわ
れているが、通常は車載され、必要に応じて人が容易に
携帯できるようにした構成であり、小形で利便性が高い
優れた機能を有し極めて需要の高い電話機である。

【０００３】図２は上述のような従来の車携帯用電話機
の概略構成を示すブロック図、図３はその要部の機能構
成を示したブロック図である。

【０００４】まず、図２において、１はハンドセット
部、２は制御部、３は無線部、４は電源部、そして５は
アンテナである。また、図３において、６はアンテナ５
を送受共用するためのマルチプレクサ、７は高周波増幅
器(ＡＭＰ)、８はＢＰＦ(バンドパスフィルタ)、９は第
１周波数変換器(ＭＩＸ)、10はフィルタ、そして11は中
間周波増幅器(ＩＦ)で、これは図２の制御部２、無線部
３を構成しており、12は信号処理部、13は電源を供給す
るレギュレータである。

【０００５】図３の動作は、アンテナ５が捕捉した電波
は無線部３内(図２)のマルチプレクサ６を経て高周波増
幅器７、ＢＰＦ８、第１周波数変換器９、及びフィルタ
10等を経て中間周波増幅器11に入力される。この中間周
波増幅器11では中間周波から受信電界信号(ＲＳＳｉ)を
検出し、その検出信号は制御部２内(図２)の信号処理部
12に印加される。それにより、受信している電波が正常
な通話信号であると判断された場合、ハンドセット部１
(図２)に着信を知らせるリンギングトーン、および着信
データを送出することにより、フックオフして通話が可
能になる。

【０００６】発呼の場合はハンドセット部１に有するダ
イヤル手段によってダイヤルし、そのダイヤル情報がシ
リアルコマンドとして制御部２に送られ、直ちに発呼す
ることが可能になる。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の車携帯用電話機では、車載と携帯を兼ねた電話機で
あるから通常は車載して用い、そのため電源は車載のバ
ッテリー等が使用されるので、長時間の通話に耐え電源
消耗の心配はない。しかし、携帯電話として用いる場合
は、当然、小容量の電池等が使用されるため電源の消耗
に大きな不安がある。つまり通話可能時間が尽きる大き
な心配がある。

【０００８】本発明は携帯電話機として使用する場合の
上述のような電源の問題に鑑み、消費電流量を軽減して
電源消耗による通話不能の心配の排除を可能とした車携
帯用電話機の提供を目的とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明は、車載電話機と
携帯電話機の両機能部を備えた車携帯用電話機におい
て、携帯電話機機能部に供給する電源部に電源切換え回
路を設け、一方、受信入力レベルと、そのレベルの持続
時間を判断するＡ／Ｄ信号処理部をもつ信号処理部を備
え、受信入力レベルが予め設定したレベルを超え、か
つ、その受信入力レベルが設定した一定の時間以上継続
すると判断した場合は、その判断出力によって、携帯電
話機機能部に供給する上記、電源部の電流を削減して送
受信するように上記電源切換回路を制御することを特徴
とする。

【００１０】

【作用】本発明によれば、受信系、または送信系の回路
に供給する電源は、受信電界レベルが高い場合、電源の
レギュレータ出力を自動的に低電流出力とするから、消
費電流がセイブされ、したがって電池を電源とする携帯
電話機として使用する場合の通話寿命を延伸することが
可能になる。

【００１１】

【実施例】以下、本発明を実施例により図面を用いて説
明する。

【００１２】図１は本発明の一実施例における車携帯用
電話機の要部の機能構成を示すブロック図であり、14は
電源切換え回路で、その他の説明しない符号は図２、図
３の説明を援用する。

【００１３】図１のように構成した本発明の車携帯用電
話機は、まず、アンテナ５が捕捉した電波はマルチプレ
クサ６を経て無線部の受信系に入力され、図３で説明し
たと同様に、高周波増幅器７、ＢＰＦ８、第１周波数変
換器９、及びフィルタ10等を経て中間周波増幅器11に入
力される。この中間周波増幅器11では中間周波から受信
電界信号(ＲＳＳｉ)を検出し、その検出出力は制御部の
信号処理部12に設けたＡ／Ｄ変換信号処理部15に供給さ
れる。

【００１４】このＡ／Ｄ変換信号処理部15は、入力した
上記受信電界信号(ＲＳＳｉ)をディジタル変換して、そ
のレベルが、ある一定の受信電界レベル以上で、しか
も、そのレベルが一定時間以上続くと判断した時、信号
処理部12のポートＡから電源切換え回路14に電流切換え
のための制御信号を印加して、それまで出力していた電
源電流を小さく絞って少ない電流出力に切換える判断回
路であり、受信を少ない駆動電流に切換えて受信させ
る。

【００１５】すなわち、本発明は以上のように受信電界
レベルが大きな場合、電話機を構成するＩＣ等のアクテ
ィブ要素に加える電流を、大きな電流を使わず少ない電
流に切換えて電流をセイブさせるものであり、送信の場
合も同じように受信電界レベルが高い時、供給する電流
を小さくして消費電流をセイブし、携帯電話機としての
通話可能時間を延ばすものである。

【００１６】

【発明の効果】以上、説明したように本発明の車携帯用
電話機は、携帯電話機として使用する場合に受信電界レ
ベルが高い場合、供給電流を少なくして電源の消費をセ
イブし送受の通話寿命を延ばすことができる車携帯用電
話機であり、電池寿命を延ばすことができ、電源の消耗
をあまり心配しないで通話することができる効果を有す
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例における要部の機能構成を示
すブロック図である。

【図２】従来の車携帯電話機の概略構成を示すブロック
図である。

【図３】図２の要部の機能構成を示すブロック図であ
る。

【符号の説明】

４…電源部、 ７…高周波増幅器、 ９…第１周波数変
換器、 11…中間周波増幅器、 12…信号処理部、 13
…レギュレータ、 14…電源切換え回路、 15…Ａ／Ｄ
変換信号処理部。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 車載電話機と携帯電話機の両機能部を備
   えた車携帯用電話機において、携帯電話機機能部に供給
   する電源部に電源切換え回路を設け、一方、受信入力の
   レベルと、そのレベルの持続時間を判断するＡ／Ｄ変換
   信号処理部をもつ信号処理部を備え、受信入力レベルが
   予め設定した受信レベルを超え、かつ、その受信入力が
   設定した一定の時間以上継続すると判断した場合は、そ
   の判断出力によって、携帯電話機機能部に供給する上
   記、電源部の電流を削減するように上記電源切換え回路
   を制御することを特徴とする車携帯用電話機。
2. 【請求項２】 送信出力レベルを一定レベルまで低下さ
   せることを特徴とする請求項１記載の車携帯用電話機。