JPH0541621U - 切削工具 - Google Patents

切削工具

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JPH0541621U
JPH0541621U JP9293591U JP9293591U JPH0541621U JP H0541621 U JPH0541621 U JP H0541621U JP 9293591 U JP9293591 U JP 9293591U JP 9293591 U JP9293591 U JP 9293591U JP H0541621 U JPH0541621 U JP H0541621U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 切刃チップの飛び出し防止のための凹部及び
凸部を設けても、切刃チップの着脱を容易かつ迅速に行
い得る切削工具を提供する。 【構成】 工具本体21のチップ取付溝22のうち、楔
部材26が挿入される楔挿入部41を、楔部材26より
も長尺に形成して楔部材26を壁面24に沿って移動可
能とする。楔挿入部41の底面41a側には、断面円形
の拡大部48を有するボルト取付溝47を楔部材26の
移動方向に沿って形成する。拡大部48にナット50を
拡大部48の軸線方向に沿って移動自在に挿入し、その
雌ねじ部51とクランプボルト46の第1の雄ねじ部5
3とを螺合させる。クランプボルト46の第2の雄ねじ
部54は楔部材26の雌ねじ部26cに螺合させる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、例えば正面フライスなどの切削工具に係り、なかでもアルミニウ ム合金等の軟質材料を切削する場合に用いて好適な切削工具に関する。
【0002】
【従来の技術】
アルミニウム合金等の軟質材料の切削においては、良好な加工精度と高い生産 性を実現するために、通常の鋼材の切削に比して遥かに高い切削速度が要求され ることが多く、このため加工に用いられる切削工具の回転数も数千r.p.m.から、 ときとして一万r.p.m.を越える高速領域に設定される。 ところで、このような高速領域で切削工具を回転させた場合、切刃チップを楔 部材で押さえつける構成のスローアウェイ式切削工具では、切刃チップに強大な 遠心力が作用し、これにより切刃チップが工具本体のチップ取付溝から外部へ飛 び出してしまう可能性がある。 そこで、かかる切刃チップの飛び出しを確実に防止する切削工具として、例え ば図13及び図14に示すような正面フライス1が提供されている(実開昭62 −68712号)。すなわち、図示の正面フライス1は、工具本体2のチップ取 付溝3に挿入される切刃チップ4が、クランプボルト5で締め付けられる楔部材 6によって工具本体2の周方向へ押さえ付けられてなるもので、チップ取付溝3 の周方向を向く壁面3aにピン7が打ち込まれてその先端部が突出せしめられる ことにより、当該壁面3aに凸部8が形成される一方で、壁面3aに当接する切 刃チップ4の下面9に凸部8と嵌合する凹部10が形成され、これら凸部8と凹 部10とが嵌合した状態で切刃チップ4が楔部材6によって押え込まれることに より、切刃チップ4の工具外周側への飛び出し防止が図られている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、上述した従来の正面フライス1は、切刃チップ4の飛び出し防止に 関してはほぼ十分な効果が得られるものの、切刃チップ4を着脱する際の作業性 が悪く、この点でいまだ改善の余地があった。 すなわち、図13及び図14に示す正面フライス1では、チップ取付溝3の壁 面3aから凸部8が飛び出しているので、切刃チップ4をチップ取付溝3に対し て着脱するには、楔部材6の側面6aとチップ取付溝3の壁面3aとの間に切刃 チップ4の厚さと凸部8の突出量とを加えた量を越える隙間をあけておく必要が ある。しかしながら、楔部材6の側面6aの壁面3aに対する傾斜角が微小であ るため、切刃チップ4を着脱可能ならしめるまでの隙間をあけるためにはクラン プボルト5を相当数回転させて楔部材6をその挿入方向へ大きく移動させなけれ ばならず、この作業をすべての切刃チップ4について行えば作業時間が著しく増 加してしまうのである。 この考案は、このような背景の下になされたもので、切刃チップの飛び出し防 止のための凹部及び凸部を形成した場合でも、切刃チップの着脱を容易かつ迅速 に行い得る切削工具を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するためにこの考案の切削工具は、工具本体に形成されたチッ プ取付溝に切刃チップが挿入され、この切刃チップが、上記チップ取付溝の周方 向を向く壁面の一方と当該切刃チップとの間に挿入される楔部材によって上記チ ップ取付溝の周方向を向く壁面の他方に押圧されてなる切削工具であって、上記 楔部材は、上記チップ取付溝に対して、その挿入方向と交差する方向でかつ当該 チップ取付溝の周方向を向く壁面に沿う方向へ移動可能に挿入され、上記チップ 取付溝の底面側に上記楔部材の移動方向と同一方向へ延在しかつ内部に断面円形 状の拡大部を有するボルト取付溝が形成され、このボルト取付溝の上記拡大部に 、円柱状のナットが、当該ボルト取付溝の長手方向へ移動可能に挿入され、この ナットが上記楔部材に取り付けられたクランプボルトの雄ねじ部と螺合すること により、上記楔部材がチップ取付溝内に保持されてなることを特徴とするもので ある。 ここで、上記チップ取付溝の周方向を向く壁面のうち、上記切刃チップが押圧 される他方の壁面は、上記チップ取付溝内に装着される保持具の壁面によって構 成される場合も含む。
【0005】
【作用】
上記構成によれば、クランプボルトを緩めて楔部材による切刃チップの周方向 への押圧を解除した上で、楔部材を当該楔部材の挿入方向と交差する方向でかつ チップ取付溝の周方向を向く壁面に沿う方向へ移動させることにより、楔部材を 切刃チップの周方向を向く表面の延長上から逃して当該切刃チップを周方向へ移 動可能な状態におくことができる。これにより、切刃チップとチップ取付溝の周 方向を向く壁面との間に形成される凸部及び凹部を着脱可能とし、楔部材をその 挿入方向に大きく移動させる手間をかけることなく切刃チップの着脱を行うこと ができる。そして、ナットを受け入れるボルト取付溝の拡大部が断面円形である ため、ドリル等の穴あけ工具によって容易に形成でき、また、拡大部の内壁が一 様に湾曲しているためにクランプボルトを締め付けた場合でも応力集中が生じに くい。
【0006】
【実施例】
以下、図1〜図10を参照して、本考案の一実施例を説明する。 図1及び図2に示すように、本実施例の正面フライス20では、工具本体21 の外周部に当該工具本体21の先端面21aおよび外周面21bに開口するチッ プ取付溝22が形成され、該チップ取付溝22に切刃チップ23が挿入され、該 切刃チップ23が、チップ取付溝22の周方向を向く壁面24、25のうちの一 方の壁面24と当該切刃チップ23との間に、工具本体21の外周側から挿入さ れる楔部材26によってチップ取付溝22の周方向を向く壁面24、25のうち の他方の壁面25に押圧されている。
【0007】 図1〜図4に示すように、切刃チップ23は、超硬合金やセラミックスなどの 硬質材料を四角形平板状に成形してなるもので、すくい面とされる上面27と、 該上面27に対して正角方向へ傾斜して逃げ面とされる側面28…と、上面27 に平行な下面29とを有し、上面27と側面28との交差稜線部には、上面27 の角部Cを挟んで主切刃30及び副切刃31が交互に形成され、また、側面28 は主切刃30に連なる主逃げ面32と、副切刃31に連なる副逃げ面33とに分 割されている。さらに、切刃チップ23の上面27及び下面29の中央部には、 平面視四角形状をなす同形同大の凹部34、35が形成されている。なお、図中 符号36は、側面28同士の交差稜線部の欠けを防止すべく形成されたチャンフ ァ面である。
【0008】 図1〜図3に示すように、チップ取付溝22は、切刃チップ23が挿入される チップ挿入部40と、楔部材26が挿入される楔挿入部41とを有し、チップ挿 入部40は、切刃チップ23の上面27と当接する上記壁面25と、切刃チップ 23の隣接する二側面28と当接する位置決め基準面42、43とを備えている 。そして、壁面25の中央部には当該壁面25から突出する断面四角形状の凸部 44が形成され、該凸部44の断面寸法及び壁面25からの突出量は、切刃チッ プ23の凹部34、35の断面寸法及び深さよりも僅かに小さく定められている 。
【0009】 一方、チップ取付溝22の楔挿入部41は、楔部材26の基準面26aと当接 する上記壁面24と、この壁面24と対向する逃がし面45とを有し、壁面24 はチップ挿入部40の壁面25と一定の間隔を保ちつつ工具本体21の後端側( 図1における上方)へ伸びている。また、壁面24と逃がし面45との間隔は楔 部材26の基準面26aから押圧面26bまでの距離よりも幾らか大きく形成さ れている。そして、楔部材26は、その基準面26aに対して押圧面26bが小 さい角度(例えば10゜ )傾けられており、この押圧面26bがチップ挿入部4 0に挿入された切刃チップ23の下面29と当接し、かつ、基準面26aが楔挿 入部41の壁面24と当接した状態で、当該楔部材26が雌ねじ部26cにねじ 込まれるクランプボルト46によって楔挿入部42の底面42a側へ引き寄せら れることにより、切刃チップ23が壁面25に向かって押し付けられる。以下、 クランプボルト46の操作に伴う楔部材26の移動方向を楔部材26の挿入方向 という。
【0010】 また、楔部材26は、楔挿入部41の壁面24の長手方向の全長よりも短尺に 形成され、これにより、楔部材26は、楔挿入部41内を壁面24に沿って上下 に移動可能とされている。さらに、楔挿入部41の底面41a側にはボルト取付 溝47が形成されている。図1、図2及び図5に示すように、ボルト取付溝47 は、楔部材26の移動方向と同一方向に延在する拡大部48と、この拡大部48 と底面41aとの間に配される狭窄部49とを有し、狭窄部49が底面41aに 開口する長穴状に形成されるのに対して、拡大部48は断面円形でかつ狭窄部4 9の幅よりも内径が大きな穴状に形成され、該拡大部48の一端は工具本体21 の先端面21aに開口せしめられている。
【0011】 このボルト取付溝47の拡大部48には、ナット50が該拡大部48の長手方 向に沿って移動自在に挿入されている。図6〜図8により詳細に示すように、ナ ット50は外観円柱状に形成され、その軸方向中心位置に当該ナット50を径方 向に貫通する雌ねじ部51が形成されるとともに、一端面に径方向へ延びる位置 決め溝52が形成されている。また、ナット50の直径はボルト取付溝47の拡 大部48の内径よりも僅かに小さく定められている。そして、ナット50は、ボ ルト取付溝47の拡大部48に対して工具本体21の先端面21a側から挿入さ れ、その雌ねじ部51が狭窄部49を介して楔挿入部41の底面41aに臨む位 置におかれることにより、クランプボルト46と螺合可能とされる。なお、この ナット50の拡大部48への挿入時の向きは、位置決め溝52を有する端面が工 具本体21の先端面21a側を向くように定められる。これは、位置決め溝52 にマイナスドライバ等をはめ込んでナット50を回転させることにより、雌ねじ 部51の周方向の位置を調整するためである。
【0012】 さらに、図1及び図2に示すように、上記クランプボルト46は、ナット50 の雌ねじ部51と螺合する第1の雄ねじ部53と、楔部材26の雌ねじ部26c と螺合する第2の雄ねじ部54と、これら雄ねじ部53、54とを連結する首部 55とが同軸的に配列されてなるもので、第1の雄ねじ部53の捩れ方向に対し て第2の雄ねじ部の捩れ方向は逆方向に定められている。このようにクランプボ ルト46の第1、第2の雄ねじ部53、54の捩れ方向が互いに反対方向とされ ているため、図9、図10に示すように、第1の雄ねじ部53をナット50の雌 ねじ部51に螺合させる一方で、第2の雄ねじ部54を楔部材26の雌ねじ部2 6cに螺合させ、この状態でクランプボルト46を軸線xの回りにいずれか一方 へ回転させることにより、楔部材26及びナット50を互いに引き寄せて楔部材 26で切刃チップ23を壁面25に押圧し(図9)、あるいは楔部材26及びナ ット50を互いに離間させて楔部材26による切刃チップ23の押圧を解除し( 図10)、さらに図10と同一方向へ回転を続けることで楔部材26をチップ取 付溝22から抜き出す(図11)ことができる。なお、図示の例では第1の雄ね じ部53が右ねじに、第2の雄ねじ部54が左ねじとされている。そして、第2 の雄ねじ部54の端面側には当該クランプボルト46を操作するレンチ(図示略 )と嵌合するレンチ穴55が形成されている。
【0013】 ここで、楔部材26及びクランプボルト46の移動量は、切刃チップ23の大 きさに応じて適宜定められるが、図1に示すように切刃チップ23の下面29と 楔部材26の押圧面26bとを対向させた状態を基準としたときに、楔部材26 がチップ取付溝22の上方へ切刃チップ23の一辺の長さよりも大きく移動でき るように定めておく必要がある。
【0014】 次に、以上のように構成された正面フライス20の作用を説明する。 本実施例の正面フライス20において、切刃チップ23の着脱を行うには、ク ランプボルト46を緩めて楔部材26による切刃チップ23の押圧を解除し、続 いて楔部材26をクランプボルト46とともにチップ取付溝22の上方へ移動さ せて押圧面26bを切刃チップ23の下面29と対向する位置から側方へ逃す。 これにより切刃チップ23の下面29と直交する方向への拘束が解除されるので 、切刃チップ23を凹部34がチップ取付溝22の壁面25の凸部44から外れ るまで壁面24側へ移動させ、この後工具本体21の径方向または軸線方向へ移 動させることで切刃チップ23をチップ取付溝22から取り外すことができる。
【0015】 切刃チップ23を取り付ける場合には、予め楔部材26をチップ取付溝22の 上方へ移動させておいた上で、切刃チップ23をチップ取付溝22のチップ挿入 部40へ挿入して凹部34を凸部44と嵌合させ、この後、楔部材26を壁面2 4に沿って工具本体21の先端側へ移動させてその押圧面26bを切刃チップ2 3の下面29と対向させ、さらにクランプボルト46を回転させて楔部材26を 挿入方向に沿って楔挿入部41の底面41a側へ引き込み、これにより押圧面2 6bによって切刃チップ23を壁面25へ押し付ける。そして、以上の手順で切 刃チップ23が取り付けられることにより、当該切刃チップ23の凹部34が凸 部44と嵌合して位置決め基準面42、43から離れる方向への移動が拘束され る。従って、工具本体21を高速回転させても切刃チップ23が飛び出すことは ない。
【0016】 以上述べたように、本実施例の正面フライス20によれば、楔部材26が自身 の挿入方向と交差する方向でかつ壁面25に沿う方向へ移動可能とされているの で、切刃チップ23の着脱作業を行う際においては、楔部材26を切刃チップ2 3と対向する位置から移動させるだけで切刃チップ23を着脱でき、しかも楔部 材26を移動させるためには、楔部材26の押圧面26bと切刃チップ23の下 面29とを僅かに離間させるだけでよいから、クランプボルト46の操作量も少 なくて足りる。この点、従来通り楔部材26を移動不可能とすれば、切刃チップ 23を取り出すには、クランプボルト46を相当数回転させて図11に示すよう に楔部材26の押圧面26bと切刃チップ23の下面29との間に凸部44の突 出量を越える隙間を設ける必要があり、作業に要する手間が著しく増加する。以 上より本実施例の正面フライス20によれば、従来に比して切刃チップ23の着 脱作業を容易かつ迅速になし得ることが明らかである。
【0017】 そして、ボルト取付溝47の拡大部48を断面円形の穴状に形成しているので 、ドリル等の周知の穴あけ工具によって拡大部48を容易に形成でき、工具本体 21の製造コストが低減される。さらに、拡大部48の内壁が一様に湾曲して応 力集中が生じにくい形状であるため、工具本体21の変形や破損防止にも効果的 である。
【0018】 なお、本実施例は本考案のあくまで一例を示すに過ぎないものであり、本考案 が図示の態様に限定されないのは勿論である。例えば、切刃チップ23の飛び出 しを防止する凹部34及び凸部44は逆に設けることもできる。また、切刃チッ プ23の取付構造については、図12に示すように、切刃チップ23の上面27 を楔部材26によって押さえつける構成の切削工具でも同等の効果を得ることが できる。ここで、図12の例では、工具本体21のチップ取付溝22の周方向を 向く壁面24、25のうち、切刃チップ23と当接する壁面25を、チップ取付 溝22内に装着される保持具60の壁面61によって構成しているが、保持具6 0を省略して切刃チップ23の下面29を工具本体21に直接当接させてもよい ことは勿論である。なお、この場合の保持具60については、切刃チップ23を 受け入れる溝が形成されたもの、及び単なる平板状に形成されたもののいずれも 使用可能である。
【0019】
【考案の効果】
以上説明したように、この考案によれば、楔部材を当該楔部材の挿入方向と交 差する方向でかつチップ取付溝の周方向を向く壁面に沿う方向へ移動させること により、切刃チップとチップ取付溝の壁面との間に切刃チップの飛び出しを防止 する凸部及び凹部が形成されていても切刃チップを容易かつ迅速に着脱でき、こ れにより切刃チップの着脱作業に要する時間、コストが削減されて、特に多数の 切刃チップが装着される正面フライスやエンドミルに適用した場合に著しい作業 効率の向上が実現される。 しかも、ナットを受け入れるボルト取付溝の拡大部が断面円形であるため、ド リル等の穴あけ工具によって容易に形成でき、これによって工具本体の製造コス トの低減を図ることができる。さらに、ボルト取付溝の拡大部の内壁が一様に湾 曲しているためにクランプボルトを締め付けた場合でも応力集中が生じにくく、 これによりクランプボルトの締め付けに伴う工具本体の変形や破損も防止される 。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例における切刃チップ周囲の構
成を拡大して示す側面図である。
【図2】図1の切刃チップ周囲の構成を同図のII方向か
らみた状態を一部断面視して示す図である。
【図3】図1のIII−III線における断面図である。
【図4】図3のIV−IV線における断面図である。
【図5】図1に示すチップ取付溝から楔部材を取り除い
た状態を示す図である。
【図6】図5に示すナットの正面図である。
【図7】図6のVII方向からの矢視図である。
【図8】図7のVIII−VIII線における断面図である。
【図9】クランプボルトによって楔部材を締め付けた状
態を示す断面図である。
【図10】図9に示す状態からクランプボルトを回転さ
せて楔部材によるクランプ力を緩和させた状態を示す断
面図である。
【図11】図10に示す状態からさらにクランプボルト
を回転させて楔部材を取り出した状態を示す断面図であ
る。
【図12】図2の変形例を示す図である。
【図13】従来の正面フライスの外周部の一例を示す図
である。
【図14】図13に示す正面フライスの切刃チップ周囲
の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
20 正面フライス 21 工具本体 22 チップ取付溝 23 切刃チップ 24,25 チップ取付溝の周方向を向く壁面 26 楔部材 26c 楔部材の雌ねじ部 41a ボルト取付溝の底面 46 クランプボルト 47 ボルト取付溝 48 拡大部 50 ナット 60 保持具

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工具本体に形成されたチップ取付溝に切
    刃チップが挿入され、この切刃チップが、上記チップ取
    付溝の周方向を向く壁面の一方と当該切刃チップとの間
    に挿入される楔部材によって上記チップ取付溝の周方向
    を向く壁面の他方に押圧されてなる切削工具であって、 上記楔部材は、上記チップ取付溝に対して、その挿入方
    向と交差する方向でかつ当該チップ取付溝の周方向を向
    く壁面に沿う方向へ移動可能に挿入され、 上記チップ取付溝の底面側には、上記楔部材の移動方向
    と同一方向へ延在しかつ内部に断面円形状の拡大部を有
    するボルト取付溝が形成され、 このボルト取付溝の上記拡大部に、円柱状のナットが、
    当該ボルト取付溝の長手方向へ移動可能に挿入され、 このナットが、上記楔部材に取り付けられたクランプボ
    ルトの雄ねじ部と螺合することにより、上記楔部材がチ
    ップ取付溝内に保持されてなることを特徴とする切削工
    具。
  2. 【請求項2】 上記チップ取付溝の周方向を向く壁面の
    うち、上記切刃チップが押圧される他方の壁面は、上記
    チップ取付溝内に装着される保持具の壁面によって構成
    されていることを特徴とする請求項1記載の切削工具。
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