JPH05415A - 厚物smcシートの製造方法 - Google Patents
厚物smcシートの製造方法Info
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- JPH05415A JPH05415A JP3153213A JP15321391A JPH05415A JP H05415 A JPH05415 A JP H05415A JP 3153213 A JP3153213 A JP 3153213A JP 15321391 A JP15321391 A JP 15321391A JP H05415 A JPH05415 A JP H05415A
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- Japan
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- thermosetting resin
- sheet
- resin paste
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Abstract
(57)【要約】
【目的】SMCシート製造中に支持フィルムの両側部か
ら樹脂漏れを起こすことがなく、幅方向のシート単重精
度が向上し品質の安定した厚物SMCシートを提供す
る。 【構成】長尺状の上下支持フィルム15、16の相対す
る内面に、熱硬化性樹脂ペースト18、20を塗布す
る。上下支持フィルム15、16間に強化繊維層24を
堆積する。含浸工程の手前で、熱硬化性樹脂ペースト1
8、20の両側部を、水を塗布するか水蒸気を噴霧して
急速に増粘させる。含浸工程にて、上下支持フィルム1
5、16間に強化樹脂層24を挟んで、強化樹脂層24
に熱硬化性樹脂ペーストを含浸する。
ら樹脂漏れを起こすことがなく、幅方向のシート単重精
度が向上し品質の安定した厚物SMCシートを提供す
る。 【構成】長尺状の上下支持フィルム15、16の相対す
る内面に、熱硬化性樹脂ペースト18、20を塗布す
る。上下支持フィルム15、16間に強化繊維層24を
堆積する。含浸工程の手前で、熱硬化性樹脂ペースト1
8、20の両側部を、水を塗布するか水蒸気を噴霧して
急速に増粘させる。含浸工程にて、上下支持フィルム1
5、16間に強化樹脂層24を挟んで、強化樹脂層24
に熱硬化性樹脂ペーストを含浸する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、厚物SMCシートの製
造方法に関する。
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、シートモールドコンパウント(S
MC)シートを用いて、プレス成形により厚物の成形品
を製造しよとする場合に、薄いSMCシートを何枚も積
み重ねて成形型に供給していたが、最近、できるだけ厚
いSMCシートを製造し、これを用いることにより成形
型へのSMCシート供給の手数を少しでも減少させて、
生産性を向上させようとする試みが盛んに行われるよう
になってきた。
MC)シートを用いて、プレス成形により厚物の成形品
を製造しよとする場合に、薄いSMCシートを何枚も積
み重ねて成形型に供給していたが、最近、できるだけ厚
いSMCシートを製造し、これを用いることにより成形
型へのSMCシート供給の手数を少しでも減少させて、
生産性を向上させようとする試みが盛んに行われるよう
になってきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、厚物のSMC
シートを製造する場合に、内面に熱可塑樹脂ペーストを
塗布した上下支持フィルム間に厚い強化繊維層を挟ん
で、その外面から強く押さえつけて強化繊維層に熱硬化
性樹脂ペーストを含浸させようとすると、熱硬化性樹脂
ペーストが十分増粘していないために、支持フィルムの
両側部から樹脂漏れを起こしたり、またはシートの両側
部に強化繊維の含有量が少ない部分が生じて、幅方向に
品質の不均一なSMCシートしか得ることができないと
いう問題点がある。
シートを製造する場合に、内面に熱可塑樹脂ペーストを
塗布した上下支持フィルム間に厚い強化繊維層を挟ん
で、その外面から強く押さえつけて強化繊維層に熱硬化
性樹脂ペーストを含浸させようとすると、熱硬化性樹脂
ペーストが十分増粘していないために、支持フィルムの
両側部から樹脂漏れを起こしたり、またはシートの両側
部に強化繊維の含有量が少ない部分が生じて、幅方向に
品質の不均一なSMCシートしか得ることができないと
いう問題点がある。
【0004】本発明は、上記の如き従来の問題点を解消
し、SMCシート製造中に支持フィルムの両側部から樹
脂漏れを起こすことがなく、幅方向のシート単重精度が
向上し品質の安定した厚物SMCシートを提供するもの
である。
し、SMCシート製造中に支持フィルムの両側部から樹
脂漏れを起こすことがなく、幅方向のシート単重精度が
向上し品質の安定した厚物SMCシートを提供するもの
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の厚物SMCシー
トの製造方法は、相対する内面にそれぞれ熱硬化性樹脂
ぺーストを塗布した上下支持フィルム間に強化繊維層を
挟んで、強化繊維層に熱硬化性樹脂ペーストを含浸させ
る工程を含む厚物SMCシートの製造方法において、含
浸工程の手前で、熱硬化性樹脂ペーストを塗布した上記
支持フィルムの両側部に水を塗布するかまたは水蒸気を
噴霧することにより、熱硬化性樹脂ペーストの両側部を
急速に増粘させる方法である。
トの製造方法は、相対する内面にそれぞれ熱硬化性樹脂
ぺーストを塗布した上下支持フィルム間に強化繊維層を
挟んで、強化繊維層に熱硬化性樹脂ペーストを含浸させ
る工程を含む厚物SMCシートの製造方法において、含
浸工程の手前で、熱硬化性樹脂ペーストを塗布した上記
支持フィルムの両側部に水を塗布するかまたは水蒸気を
噴霧することにより、熱硬化性樹脂ペーストの両側部を
急速に増粘させる方法である。
【0006】本発明において、熱硬化性樹脂ペーストと
しては、例えば、熱硬化性樹脂液100重量部に、硬化
触媒0.5〜5重量部、化学増粘剤0.1〜10重量
部、充填剤20〜600重量部、適量の各種着色剤、必
要に応じて離型剤、安定剤等を配合して調整される。
しては、例えば、熱硬化性樹脂液100重量部に、硬化
触媒0.5〜5重量部、化学増粘剤0.1〜10重量
部、充填剤20〜600重量部、適量の各種着色剤、必
要に応じて離型剤、安定剤等を配合して調整される。
【0007】硬化性樹脂液としては、例えば、不飽和ポ
リエステルやアクリル化エポキシのようにカルボン酸残
基をもった熱硬化性樹脂に、必要に応じてスチレン樹脂
等の収縮防止用樹脂30重量%以下の範囲で配合し、こ
れにスチレンのような重合性モノマー5〜70重量%で
希釈したもの等が好適に用いられる。
リエステルやアクリル化エポキシのようにカルボン酸残
基をもった熱硬化性樹脂に、必要に応じてスチレン樹脂
等の収縮防止用樹脂30重量%以下の範囲で配合し、こ
れにスチレンのような重合性モノマー5〜70重量%で
希釈したもの等が好適に用いられる。
【0008】硬化触媒としては、例えば、ベンゾールパ
ーオキサイドやt─ブチルパーオキシベンゾエート等の
有機過酸化物が用いられる。化学増粘剤としては、例え
ば、酸化マグネシウムや水酸化マグネシウム等が用いら
れる。
ーオキサイドやt─ブチルパーオキシベンゾエート等の
有機過酸化物が用いられる。化学増粘剤としては、例え
ば、酸化マグネシウムや水酸化マグネシウム等が用いら
れる。
【0009】充填剤としては、例えば、炭酸カルシウ
ム、クレーまたは水酸化アルミニウム等が用いられる。
安定剤としては、例えば、ハイドロキノンやパラベンゾ
キノン等が用いられる。
ム、クレーまたは水酸化アルミニウム等が用いられる。
安定剤としては、例えば、ハイドロキノンやパラベンゾ
キノン等が用いられる。
【0010】強化繊維としては、例えば、モノフィラメ
ントの直径が1〜50μmで、0.5〜500mmの長
さに切断されたガラス繊維等が好適に用いられる。熱硬
化性樹脂ペーストと強化繊維との混合割合は、最終製品
の必要とする物性により適宣決定されるが、シート中の
強化繊維が5〜70重量%であることが好ましい。70
重量%を上まわると、強化繊維に樹脂が均一に含浸しに
くくなり、逆に5重量%を下まわると、補強効果が充分
に期待することが難しい。
ントの直径が1〜50μmで、0.5〜500mmの長
さに切断されたガラス繊維等が好適に用いられる。熱硬
化性樹脂ペーストと強化繊維との混合割合は、最終製品
の必要とする物性により適宣決定されるが、シート中の
強化繊維が5〜70重量%であることが好ましい。70
重量%を上まわると、強化繊維に樹脂が均一に含浸しに
くくなり、逆に5重量%を下まわると、補強効果が充分
に期待することが難しい。
【0011】支持フィルムとしては、例えば、厚さが2
5〜100μmのポリエチレンフィルム、ポリプロピレ
ンフィルム、ナイロンフィルム、ポリエステルフィルム
等が用いられる。
5〜100μmのポリエチレンフィルム、ポリプロピレ
ンフィルム、ナイロンフィルム、ポリエステルフィルム
等が用いられる。
【0012】
【作用】本発明の厚物SMCシートの製造方法において
は、含浸工程の手前で長尺状の支持フィルムの相対する
内面にそれぞれ塗布した熱硬化性樹脂ペーストの両側部
に、水を塗布するかまたは水蒸気を噴霧することによ
り、含浸工程の手前で熱硬化性樹脂ペーストの両側部を
急速に増粘することにより、含浸工程において外面から
強く押さえつけても、熱硬化性樹脂ペーストが強化繊維
層の両側部から外れて樹脂の含有量の多い部分が生じて
幅方向に不均一となったり、支持フィルムの両側部から
樹脂漏れを起こしたりすることがない。
は、含浸工程の手前で長尺状の支持フィルムの相対する
内面にそれぞれ塗布した熱硬化性樹脂ペーストの両側部
に、水を塗布するかまたは水蒸気を噴霧することによ
り、含浸工程の手前で熱硬化性樹脂ペーストの両側部を
急速に増粘することにより、含浸工程において外面から
強く押さえつけても、熱硬化性樹脂ペーストが強化繊維
層の両側部から外れて樹脂の含有量の多い部分が生じて
幅方向に不均一となったり、支持フィルムの両側部から
樹脂漏れを起こしたりすることがない。
【0013】
【実施例】以下、本発明を実施例により図面を参照して
説明する。図1は、本発明の実施例の工程を説明する側
面図である。
説明する。図1は、本発明の実施例の工程を説明する側
面図である。
【0014】11は無端ベルトであって、下無端ベルト
12および上無端ベルト13からなる。下無端ベルト1
2上には、図1における左側から右側に移動する一定高
さの搬送路121が形成されている。上無端ベルト13
には、下無端ベルト11の搬送路121の中途から下流
側にかけて、下無端ベルト12の搬送路121と所定間
隙をあけてその搬送速度に同調して移動する押圧部13
1が設けられている。搬送路121と押圧部131との
間に含浸工程部14が形成されている。
12および上無端ベルト13からなる。下無端ベルト1
2上には、図1における左側から右側に移動する一定高
さの搬送路121が形成されている。上無端ベルト13
には、下無端ベルト11の搬送路121の中途から下流
側にかけて、下無端ベルト12の搬送路121と所定間
隙をあけてその搬送速度に同調して移動する押圧部13
1が設けられている。搬送路121と押圧部131との
間に含浸工程部14が形成されている。
【0015】下無端ベルト12の搬送路121上には、
下支持フィルム15がその移動につれて左側から右側に
向けて移動する。上無端ベルト13上には、上支持フィ
ルム16がその移動につれて搬送路121の中途から押
圧部131を覆いつつ右側に移動する。
下支持フィルム15がその移動につれて左側から右側に
向けて移動する。上無端ベルト13上には、上支持フィ
ルム16がその移動につれて搬送路121の中途から押
圧部131を覆いつつ右側に移動する。
【0016】下支持フィルム15の左側の上部には樹脂
液塗布装置17が設けられ、連続して移動する下支持フ
ィルム15の上面に熱硬化性樹脂ペースト18を連続的
に塗布する。
液塗布装置17が設けられ、連続して移動する下支持フ
ィルム15の上面に熱硬化性樹脂ペースト18を連続的
に塗布する。
【0017】上支持フィルム16の上方には、樹脂液塗
布装置19が設けられ、上支持フィルム16の含浸工程
部14の位置における下面に相当する面に熱硬化性樹脂
ペースト20を連続的に塗布する。
布装置19が設けられ、上支持フィルム16の含浸工程
部14の位置における下面に相当する面に熱硬化性樹脂
ペースト20を連続的に塗布する。
【0018】下無端ベルト12の搬送路121の含浸工
程部14の手前上部には、ガラスロービング21をロー
タリーカッター221とゴムロール222とからなる切
断装置22が設けられており、搬送路121上を右側に
移動する下支持フィルム15上に切断繊維23を落下さ
せ、強化繊維層24を堆積する。
程部14の手前上部には、ガラスロービング21をロー
タリーカッター221とゴムロール222とからなる切
断装置22が設けられており、搬送路121上を右側に
移動する下支持フィルム15上に切断繊維23を落下さ
せ、強化繊維層24を堆積する。
【0019】搬送路121上の切断装置22の右であっ
て含浸工程部14の手前の位置に、下支持フィルム15
の上面に塗布された熱硬化性樹脂18、および上支持フ
ィルム16の下面となる面に塗布された熱硬化性樹脂2
0の両側部に、それぞれ水蒸気を噴霧する水蒸気噴霧器
25、26が設けられている。
て含浸工程部14の手前の位置に、下支持フィルム15
の上面に塗布された熱硬化性樹脂18、および上支持フ
ィルム16の下面となる面に塗布された熱硬化性樹脂2
0の両側部に、それぞれ水蒸気を噴霧する水蒸気噴霧器
25、26が設けられている。
【0020】なお、水蒸気を噴霧するかわりに水を塗布
してもよいが、この場合は、適宣含浸工程部14に入る
までの距離を調整する必要がある(通常は、水蒸気噴霧
の場合に比して距離を長くする)。
してもよいが、この場合は、適宣含浸工程部14に入る
までの距離を調整する必要がある(通常は、水蒸気噴霧
の場合に比して距離を長くする)。
【0021】不飽和ポリエステル樹脂液40重量部、ス
チレンモノマー42重量部、スチレン樹脂10重量部、
t−ブチルパーオキシベンゾエート1重量部、炭酸カル
シウム140重量部、酸化マグネシウム1重量部、ステ
アリン酸亜鉛4重量部を混合して熱硬化性樹脂ペースト
を調整した。この熱硬化性樹脂ペースト18、20を樹
脂液塗布装置17、19に充填した。
チレンモノマー42重量部、スチレン樹脂10重量部、
t−ブチルパーオキシベンゾエート1重量部、炭酸カル
シウム140重量部、酸化マグネシウム1重量部、ステ
アリン酸亜鉛4重量部を混合して熱硬化性樹脂ペースト
を調整した。この熱硬化性樹脂ペースト18、20を樹
脂液塗布装置17、19に充填した。
【0022】下支持フィルム15および上支持フィルム
16として厚さ50μmのナイロンフィルムを用い、そ
の相対する内面にそれぞれ樹脂液塗布装置17、19よ
り熱硬化性樹脂ペースト18、20を塗布しつつ、下無
端ベルト12および上無端ベルト13に沿わせて6m/
分の速度で移動させた。
16として厚さ50μmのナイロンフィルムを用い、そ
の相対する内面にそれぞれ樹脂液塗布装置17、19よ
り熱硬化性樹脂ペースト18、20を塗布しつつ、下無
端ベルト12および上無端ベルト13に沿わせて6m/
分の速度で移動させた。
【0023】熱硬化性樹脂ペースト18を塗布した下支
持フィルム15上に、直径約13mmのガラスロービン
グ21を切断装置22により約25mmの短繊維に切断
し落下して、強化繊維層24を堆積させた。
持フィルム15上に、直径約13mmのガラスロービン
グ21を切断装置22により約25mmの短繊維に切断
し落下して、強化繊維層24を堆積させた。
【0024】水蒸気発生装置25、26から、下支持フ
ィルム15および上支持フィルム16に塗布した熱硬化
性樹脂18、20の両側部に、それぞれ、水蒸気噴霧器
25、26により、水蒸気を60g/分の量で噴霧し
て、両側部の熱硬化性樹脂ペースト18、20を増粘さ
せた。上面に熱硬化性樹脂ペースト15を塗布した下支
持フィルム15と下面に熱硬化性樹脂ペースト16を塗
布した上支持フィルム16の間に、強化繊維層24を挟
んだ形で、搬送路121と押圧部131との間で形成さ
れた含浸工程部14を通して押圧し、強化繊維層24に
熱硬化性樹脂ペースト18、20を含浸させ、ロール状
に巻き取った。シートの厚さ8mm、単位重量約10k
g/m2 、ガラス繊維量約28%のSMCを製造した。
ロール状に巻き取ったとき、シートの両側部からの樹脂
漏れは全くなかった。
ィルム15および上支持フィルム16に塗布した熱硬化
性樹脂18、20の両側部に、それぞれ、水蒸気噴霧器
25、26により、水蒸気を60g/分の量で噴霧し
て、両側部の熱硬化性樹脂ペースト18、20を増粘さ
せた。上面に熱硬化性樹脂ペースト15を塗布した下支
持フィルム15と下面に熱硬化性樹脂ペースト16を塗
布した上支持フィルム16の間に、強化繊維層24を挟
んだ形で、搬送路121と押圧部131との間で形成さ
れた含浸工程部14を通して押圧し、強化繊維層24に
熱硬化性樹脂ペースト18、20を含浸させ、ロール状
に巻き取った。シートの厚さ8mm、単位重量約10k
g/m2 、ガラス繊維量約28%のSMCを製造した。
ロール状に巻き取ったとき、シートの両側部からの樹脂
漏れは全くなかった。
【0025】このSMCシートを幅方向に10cmにス
リットし、50cm長さの重量を測定したところ、シー
ト重量のばらつきは約2%以内におさまり、単重精度の
高いSMCシートを製造することができた。
リットし、50cm長さの重量を測定したところ、シー
ト重量のばらつきは約2%以内におさまり、単重精度の
高いSMCシートを製造することができた。
【0026】
【比較例】比較のために、上記の実施例中における水蒸
気噴霧器25、26による水蒸気の噴霧を全く行わず
に、厚物SMCシートの製造を行った。
気噴霧器25、26による水蒸気の噴霧を全く行わず
に、厚物SMCシートの製造を行った。
【0027】その結果、ロール状に巻き取ったとき、シ
ートの端部からの樹脂漏れがあった。また、このSMC
シートを幅方向に10cmにスリットし、50cm長さ
の重量を測定したところ、シート重量のばらつきは約8
%もあり、単重精度の低いSMCシートしか製造するこ
とができなかった。
ートの端部からの樹脂漏れがあった。また、このSMC
シートを幅方向に10cmにスリットし、50cm長さ
の重量を測定したところ、シート重量のばらつきは約8
%もあり、単重精度の低いSMCシートしか製造するこ
とができなかった。
【0028】
【効果】本発明の厚物SMCシートの製造方法は、上記
の如き構成とされているので、含浸工程の手前で熱硬化
性樹脂ペーストの両側部が急速に増粘させ、含浸工程に
おいて外面から強く押さえつけても、熱硬化性樹脂ペー
ストが強化繊維層の両側部から外れて樹脂量の多い部分
が生じて幅方向に不均一となったり、支持フィルムの両
側部から樹脂漏れを起こしたりすることがない。
の如き構成とされているので、含浸工程の手前で熱硬化
性樹脂ペーストの両側部が急速に増粘させ、含浸工程に
おいて外面から強く押さえつけても、熱硬化性樹脂ペー
ストが強化繊維層の両側部から外れて樹脂量の多い部分
が生じて幅方向に不均一となったり、支持フィルムの両
側部から樹脂漏れを起こしたりすることがない。
【図1】本発明の実施例の工程を説明する側面図であ
る。
る。
11 無端ベルト 12 下無端ベルト 13 上無端ベルト 14 含浸工程部 15 下支持フィルム 16 上支持フィルム 17、19 樹脂液塗布装置 18、20 熱硬化性樹脂ペースト 21 ガラスロービング 22 切断装置 23 切断繊維 24 強化繊維層 25、26 水蒸気噴霧器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 7:00 4F
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 相対する内面にそれぞれ熱硬化性樹脂ぺ
ーストを塗布した上下支持フィルム間に強化繊維層を挟
んで、強化繊維層に熱硬化性樹脂ペーストを含浸させる
工程を含む厚物SMCシートの製造方法において、含浸
工程の手前で、熱硬化性樹脂ペーストを塗布した上記支
持フィルムの両側部に水を塗布するかまたは水蒸気を噴
霧することにより、熱硬化性樹脂ペーストの両側部を急
速に増粘させることを特徴とする厚物SMCシートの製
造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3153213A JPH05415A (ja) | 1991-06-25 | 1991-06-25 | 厚物smcシートの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3153213A JPH05415A (ja) | 1991-06-25 | 1991-06-25 | 厚物smcシートの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05415A true JPH05415A (ja) | 1993-01-08 |
Family
ID=15557523
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3153213A Pending JPH05415A (ja) | 1991-06-25 | 1991-06-25 | 厚物smcシートの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05415A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011256218A (ja) * | 2010-06-04 | 2011-12-22 | Panasonic Electric Works Co Ltd | シートモールディングコンパウンドの製造方法とそれに用いる強化繊維 |
CN109779251A (zh) * | 2018-12-24 | 2019-05-21 | 中国电建集团山东电力建设第一工程有限公司 | 一种利用可降解的塑料薄膜防漏浆的方法 |
-
1991
- 1991-06-25 JP JP3153213A patent/JPH05415A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011256218A (ja) * | 2010-06-04 | 2011-12-22 | Panasonic Electric Works Co Ltd | シートモールディングコンパウンドの製造方法とそれに用いる強化繊維 |
CN109779251A (zh) * | 2018-12-24 | 2019-05-21 | 中国电建集团山东电力建设第一工程有限公司 | 一种利用可降解的塑料薄膜防漏浆的方法 |
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