JPH0541403Y2 - - Google Patents

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JPH0541403Y2
JPH0541403Y2 JP16696588U JP16696588U JPH0541403Y2 JP H0541403 Y2 JPH0541403 Y2 JP H0541403Y2 JP 16696588 U JP16696588 U JP 16696588U JP 16696588 U JP16696588 U JP 16696588U JP H0541403 Y2 JPH0541403 Y2 JP H0541403Y2
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ceramics
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  • Investigating Strength Of Materials By Application Of Mechanical Stress (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 A 産業上の利用分野 本考案は、セラミツクスなどの試料を高温炉に
て加熱しつつ圧縮する試験機における高温圧縮試
験用保護カバーに関する。
B 従来の技術 この種の高温試験に供される従来の材料試験機
は第4図に示すように構成されている。
一対のコラム1間に保持された真空高温槽2内
には断熱筒3が配置され、その断熱筒3内にヒー
タ4が配置されている。真空高温槽2には、その
上下面を貫通して上下圧盤5,6が挿設され、上
下圧盤5,6間に試料TPが挟持されている。下
圧盤6上には円盤状の試料受台7が設置され、第
5図に示すようにその受台7の上面に変位検出棒
8a,8bの一端が接している。また、上圧盤5
の軸心には変位検出棒8cが配置され、その一端
が試料TPの上面に接している。これら変位検出
棒8a〜8cの他端は真空高温槽2およびクロス
ヘツド9を貫通してベルジヤー10まで延設さ
れ、ダイアルゲージ11a〜11cにそれぞれ連
結されている。ここで、上圧盤5はクロスヘツド
9の下面に固設され、下圧盤6は負荷ロツド12
に接続されている。断熱筒3内の温度は、熱電対
13で計測する。
試料TPを真空またはガス状態で1500〜1600℃
まで加熱しつつ上下圧盤5,6で圧縮し、試料
TPの歪を3つのダイアルゲージ11a〜11c
の検出値に基づいて計測し、圧縮荷重を不図示の
ロードセルで計測する。詳しくは、試料TP上面
の位置変位を、検出棒8cからダイアルゲージ1
1cで検出し、試料TPの下面位置変位を、検出
棒8a,8bからダイアルゲージ11a,11b
で検出される検出値の平均値として検出し、上下
面位置変位の検出値から試料TPの歪を計測する。
C 考案が解決しようとする課題 しかしながらこの種の材料試験機においては、
試料TPの破壊時にその爆裂によつてヒータ4、
温度検出用熱電対13あるいは黒鉛製断熱筒3な
どの治具が破壊されるおそれがある。そのため、
これらの高価な機器が消耗品となり試験コストが
嵩むという問題がある。
そこで、セラミツクス製の筒状保護カバーで試
料を取り囲むことも考えられるが、保護カバーが
高価であり、消耗品とするにはランニングコスト
がかかりすぎる。また、保護カバーが破損するこ
ともあり、必ずしも確実に試料などの飛散を防止
できない。さらには、試料をすつぽりと取り囲ん
でしまうとヒータからの熱伝達効率も悪い。
本考案の技術的課題は、試料破壊に伴い高価な
ヒータや治具などが破壊しないように確実にかつ
安価な部材にて保護することにある。
D 課題を解決するための手段 第1図に示す実施例により本考案を説明する
と、本考案は、上下の圧盤間に挟持した試料を加
熱しつつ圧縮する試験機に用いられる保護カバー
に適用され、セラミツクス製の外筒51と、この
外筒51の内側に設けられるカーボンフエルト製
の内筒52と、外筒51の外周面を被覆するカー
ボンペーパ製の被覆材53と、外筒51を保持
し、外筒51の内外を連通する通路55が形成さ
れたセラミツクス製の環状台座54とを具備する
ことにより、上述した技術的課題が解決される。
E 作用 試料が爆裂する際の破片は内筒52に衝突し剛
性のある外筒51で外部への飛散が防止される。
破片は外筒51に直接衝突しないから、カーボン
フエルト製の内筒52のみ交換すればよく、セラ
ミツクス製の外筒51を交換する場合に比べてラ
ンニングコストが低減される。また、保護カバー
周囲に置かれるヒータの熱が台座54の通路55
から内側の試料に伝達されるから熱効率もよい。
なお以上では実施例の図面により本考案を説明
したが、それに限定されるものではない。
F 実施例 第2図は、真空槽21内に設置した高温炉22
内でセラミツクス試料TPを圧縮する場合を示す。
試料TPは、ロードセル23と継手24とを介し
てクロスヘツド25に接続される下部治具70
と、クロスヨーク26に接続される上部治具80
との間で上下圧盤27と28、補助圧盤29およ
び試料受台41を介して圧縮される。なお、35
はヒータ、36は温度センサである。
下部治具70は、下圧盤28の保持部701か
ら継手24との接続部702にかけて負荷軸方向
に延在し、負荷軸と直交する水平方向に4つの領
域に分割され、各領域が分割部材71〜74で形
成される。最下段の分割部材74はステンレス製
であり、フランジ部741と筒状体部742とか
ら成り、内部に冷却水の循環通路30が形成され
る。この分割部材74は継手24に螺着される。
分割部材74の上部には、袋ナツト75によりイ
ンコネル製の分割部材73が螺着積層され、更に
その上部に分割部材72,71が積層され、最上
段の分割部材71の上面球状凹部に下圧盤28が
保持される。各分割部材71〜74は水平方向に
ずれないように互いに凹凸係合されている。な
お、分割部材71および下圧盤28は炭化ケイ素
SiCから成り、また分割部材72は窒化ケイ素Si3
N4から成る。更に、袋ナツト75は耐熱性金属
から成る。
上部治具80は、上圧盤27の保持部801か
らクロスヨーク26との接続部802にかけて負
荷軸方向に延在し、負荷軸と直交する水平方向に
5つの領域に分割され、各領域が分割部材81〜
84で形成される。最上段の分割部材81はステ
ンレス製であり、フランジ部811と筒状体部8
12とから成り、内部に冷却水の循環通路31が
形成されクロスヨーク26に螺着される。分割部
材81の下部には、ホルダ86と袋ナツト87と
によりインコネル製の分割部材82と、窒化ケイ
素Si3N4製の分割部材83と、炭化ケイ素SiC製
の分割部材84とが積層され、さらに最下段の分
割部材84にはホルダ86によつて炭化ケイ素
SiC製の上圧盤27が接続される。上部治具80
の内部と上圧盤27の内部には温度勾配が極端に
生じないように空洞32が形成されている。ま
た、ホルダ86と上圧盤27との間には緩衝部材
としてカーボンフエルト85が介装されている。
下部圧盤28上には、第3図に示すように円盤
部41aから3つの耳部41bを等角度間隔で突
設した試料受台41が載置される。この3つの耳
部41bには、3本の検出棒42の一端が当接さ
れる。3本の検出棒42の他端はクロスヨーク2
6の上方まで延在して磁気式変位計などと連結さ
れる。
一方、上圧盤27と試料TPとの間には高温下
でも所定の硬度が保持され剛性の高いセラミツク
ス製の補助圧盤29が介在している。この補助圧
盤29の上面には、上部治具80内を貫設する検
出棒43の一端が当接し、その他端はクロスヨー
ク26の上方まで延在して磁気式変位計などと連
結される。
また、試料受台41には、試料TPの周囲に保
護カバー50が載置される。
この保護カバー50は第1図に示すように、セ
ラミツクス製の外筒51と、この外筒31の内側
に設けられる2層構造(1層でもよい)のカーボ
ンフエルト製の内筒52と、外筒51の外側に設
けられたカーボンペーパ製の被覆材53と、これ
らを一体に保持するセラミツクス製の台座54と
から成る。台座54の底部には、脚54aが突設
され、これにより台座54と試料受台41との間
に保護カバー50の内外を連通する通路55が形
成される。
この保護カバー50は、試料TPが爆裂する際
に、その周囲のヒータ35、高温炉21などの破
損を防止するために設けられ、比較的安価な内筒
52は破損の都度変換可能に設けられ、被覆材5
3は、外筒51が破壊するときに周囲への飛散を
防止するものである。
このように構成された装置においては、試料
TPが高温炉22内のヒータ35によつて真空ま
たはガス雰囲気中で1500〜1600℃まで加熱され、
クロスヘツド25を上昇することにより圧盤2
7,28を介して試料TPが負荷される。加熱に
際しては、ヒータ35の熱は保護カバー50底部
の通路55を介して保護カバー50の内部に伝達
されるので、熱伝達効率がよい。
試料TPの歪は、次のように計測する。
試料受台41上に接する3本の検出棒42のそ
れぞれの変位を不図示の変位計で検出し、その平
均をとつて試料TPの上面位置の変位を求める。
また、補助圧盤29上に接する1本の検出棒43
の変位を不図示の変位計で検出して試料TPの上
面位置の変位を求める。そして、試料TPの下面
位置変位を示す上記平均値と、試料TPの上面位
置変位を示す検出値とに基づいて、試料TPの歪
を計測する。
ここで、下圧盤28は分割部材71上に球座を
介して保持されているので、第4図に示す従来の
ように2本の検出棒8a,8bで試料TPの下面
の位置変化を検出すると、試料受台41が傾くと
正確な歪検出ができない。しかし、第3図に示す
ように、3本の検出棒42を試料受台41に等角
度間隔で当接させ、試料受台41の3箇所の変位
の平均値をとれば、たとえ試料受台41が傾いて
も試料TPの下面の位置変化を正確に検出でき、
これにより歪検出が正確になる。
また、試料受台の半径方向の温度勾配が大きく
第5図に示す円盤状の受台7では、その半径が大
きくなると熱応力によつて破損し易くなる。その
ため、第3図のように試料受台41を、円盤部4
1aから耳部41bを突出させて形成し、その耳
部41bに検出棒42を当接するようにし、円盤
部41aの半径を極力小さくし熱応力による破損
を防止している。
さらに、高温試験においては試料TPの硬度が
低下するので、第4図に示す従来例のように試料
TPの上面に直接に検出棒8cを当接させると試
料TPが上圧盤5の検出棒孔にめり込んで正確な
歪検出ができないことがある。そのため、第2図
に示すように、試料TPの上面に補助圧盤29を
置き補助圧盤29の上に検出棒43を当接させれ
ば、たとえ試料TPの硬度が低下しても剛性の高
いセラミツクス製の補助圧盤29の硬度は低下し
ないから、試料TPが上圧盤5の検出棒孔にめり
込まず正確な変位の検出が可能となる。
さらにまた、試料TPが爆裂するときに飛散す
る破片は保護カバー50の内筒52に当り周囲へ
の飛散が防止され、また、内筒52は比較的安価
なカーボンフエルトを外筒51の内周面に縫合し
ているから、内筒52が破損した場合でも、高価
なセラミツクス製の外筒51を交換するのに比べ
て容易にかつ低コストで交換できる。また、外筒
51が万一破損してもその周面のカーボンペーパ
製の被覆材53により周囲への飛散が防止され、
ヒータ35や高温炉22などを破損から防止す
る。
なお、この実施例においては、上下の治具8
0,70にはその負荷軸方向に1000℃以上の温度
勾配が生じるが、各分割部材71〜74,81〜
84のそれぞれの温度勾配は比較的小さく、一体
物の治具のような破損が防止される。
G 考案の効果 本考案は以上のように構成したから、ヒータや
各種治具の破損が確実に防止されるとともに、廉
価な内筒のみが消耗品となるから保護カバーに関
するランニングコストの低減を図ることが可能と
なる。また、保護カバーの内外とが連通通路を介
して連通されるので、ヒータの熱が効率良く試料
に伝送される。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図は一実施例を示し、第1図は保
護カバーの斜視図、第2図は全体構成を示す断面
図、第3図は試料受台の平面図である。第4図は
従来の材料試験機の正面図、第5図はその試料受
台の平面図である。 21……真空槽、22……高温炉、23……ロ
ードセル、24……継手、25……クロスヘツ
ド、26……クロスヨーク、27……上部圧盤、
28……下部圧盤、29……補助圧盤、41……
試料受台、41a……円盤部、41b……耳部、
42,43……検出棒、50……保護カバー、5
1……外筒、52……内筒、53……被覆材、7
0……下部治具、80……上部治具。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 上下の圧盤間に挟持した試料を加熱しつつ圧縮
    する試験機に用いられる保護カバーにおいて、セ
    ラミツクス製の外筒と、この外筒の内側に設けら
    れるカーボンフエルト製の内筒と、前記外筒の外
    周面を被覆するカーボンペーパ製の被覆材と、前
    記外筒を保持し、外筒の内外を連通する通路が形
    成されたセラミツクス製の環状台座とを具備する
    ことを特徴とする高温圧縮試験機用保護カバー。
JP16696588U 1988-12-23 1988-12-23 Expired - Lifetime JPH0541403Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2505877Y2 (ja) * 1993-11-30 1996-08-07 株式会社ソルベックス 万能試験装置
JP4634244B2 (ja) * 2005-07-12 2011-02-16 三菱重工業株式会社 リチウム電池や燃料電池の衝撃試験装置

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