JPH054136A - インクジエツト用ヘツドの組み立て装置 - Google Patents

インクジエツト用ヘツドの組み立て装置

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JPH054136A
JPH054136A JP15301191A JP15301191A JPH054136A JP H054136 A JPH054136 A JP H054136A JP 15301191 A JP15301191 A JP 15301191A JP 15301191 A JP15301191 A JP 15301191A JP H054136 A JPH054136 A JP H054136A
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JP
Japan
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top plate
heater board
suction
ultraviolet
adhesive
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Withdrawn
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JP15301191A
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English (en)
Inventor
Takeshi Baba
剛 馬場
Masaki Inaba
正樹 稲葉
Toshio Tsuda
俊男 津田
Takeshi Origasa
剛 折笠
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Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明は、インクジエツト用ヘツドの組み立
て装置において、紫外線を効果的に照射することが出来
る様にして、天板とヒータボードとを比較的短時間のう
ちに接着させる事の出来る様にしたことを最も主要な特
徴とする。 【構成】この発明に係わるインクジエツト用ヘツドの組
み立て装置は、インク加熱用の複数のヒータ112が形
成されたヒータボード102と、各ヒータ112に対応
するノズル穴106が形成された天板部材104と、こ
の天板部材104とヒータボード102とを紫外線硬化
接着剤80a,80bで接着させる接着機構54と、天
板部材104を保持して、ヒータボード102上に載置
させるフインガ26b,26cとを具備し、接着機構5
4は、天板部材104とヒータボード102との間の所
定位置に紫外線硬化接着剤80a,80bを塗布し、フ
インガ26b,26cは、紫外線硬化接着剤80a,8
0bの塗布位置に対応した部位に、紫外線通過用穴57
を有する事を特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、インク加熱用の複数
のヒータが形成されたヒータボードと、各ヒータに対応
するノズル穴が形成された天板部材とを紫外線硬化接着
剤を介して互いに接着させて組み立てるためのインクジ
エツト用ヘツドの組み立て装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、インクを吐出して、用紙上に印字
させるに際して、インクを加熱して泡状になし、所謂バ
ブルジエツト方式で印字させる印字ヘツドが、印字精度
の向上を図る上で有利であるため開発され、実用に供さ
れている。このようなバブルジエツト方式の印字ヘツド
を組み立てる組立装置においては、インクを加熱するた
めのヒータと、このヒータで加熱・沸騰され、泡状とな
ったインクを用紙に向けて吐出する吐出口とを、ミクロ
ンオーダで正確に位置決めしなければならないものであ
る。例えば、印字精度として約360dpi(dottsper inc
h) の高精度を達成するためには、約4.5mmの範囲
に、64個の吐出穴を等間隔に配列しなければならず、
この際の配設ピッチは、約70ミクロンと微細な値にな
るものである。
【0003】ここで、このような極小間隔での吐出穴の
形成は、例えば、レーザ加工機等の超精密加工装置を用
いる事により、天板部材の前面に取り付けられるオリフ
イスプレートに、許容される所定の高精度で吐出穴を形
成させることが出来るものであるし、また、ヒータの形
成に際しては、超精密エッチング技術を用いる事によ
り、同様に、許容される所定の高精度でヒータボード上
に、ヒータを形成させることが出来るものである。
【0004】ここで、従来の組立装置においては、ヒー
タボード上のヒータと、天板の前面に取り付けられたオ
リフイスプレートに形成された吐出穴とを、その軸を正
確に一致させた状態で、ヒータボード上に天板を載置さ
せるべく、その位置合わせを行つている。そして、この
位置合わせ後の両者の接着に際しては、両者の間に紫外
線硬化接着剤を介在させ、両者を圧接させ、接着を開始
させるタイミングで紫外線を紫外線硬化接着剤に照射す
る事により、接着剤を硬化させ、両者を接着させる様に
している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来に
おいては、この接着動作において、天板を保持するため
のフインガと、ヒータボードを把持するための治具との
間の隙間を通して、フインガの横方向から、天板とヒー
タボードとの間に介在する紫外線硬化接着剤に向けて、
紫外線を照射する様になされている。
【0006】このため、紫外線の光束が、天板保持用の
フインガに遮られる事となるため、紫外線の照射光量が
減少し、十分な接着力を得るには、紫外線の長い照射時
間が必要となる。また、フインガの横方向から紫外線を
照射しているため、紫外線硬化接着剤に対して効率よく
紫外線が照射されず、このためにも、十分な接着力を得
るには、紫外線の長い照射時間が必要となる。
【0007】この結果、紫外線硬化接着剤の十分な接着
力の発生に時間がかかり、作業性が悪化すると共に、接
着剤の硬化の不完全な状態が長く続くため、接合状態が
変化して、接着しようとする天板とヒータボードの相対
位置がずれるという不都合が発生する虞がある。
【0008】この発明は上述した課題に鑑みなされたも
ので、この発明の目的は、紫外線を効果的に照射するこ
とが出来る様にして、天板とヒータボードとを比較的短
時間のうちに接着させる事の出来る様にしたインクジエ
ツト用ヘツドの組み立て装置を提供することである。ま
た、この発明の他の目的は、接着動作中に、接着しよう
とする天板とヒータボードの相対位置がずれることを効
果的に防止する事の出来るインクジエツト用ヘツドの組
み立て装置を提供する事である。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ため、この発明に係わるインクジエツト用ヘツドの組み
立て装置は、インク加熱用の複数のヒータが形成された
ヒータボードと、各ヒータに対応するノズル穴が形成さ
れた天板部材と、この天板部材とヒータボードとを紫外
線硬化接着剤で接着させる接着手段と、前記天板部材を
保持して、前記ヒータボード上に載置させるフインガと
を具備し、前記接着手段は、前記天板部材とヒータボー
ドとの間の所定位置に前記紫外線硬化接着剤を塗布し、
前記フインガは、前記紫外線硬化接着剤の塗布位置に対
応した部位に、紫外線通過用穴を有する事を特徴として
いる。また、この発明に係わるインクジエツト用ヘツド
の組み立て装置において、前記フインガは、紫外線を透
過しない材料から形成されている事を特徴としている。
【0010】
【実施例】以下に、この発明に係るインクジエツト用ヘ
ツドの組み立て装置の一実施例の構成を説明する。 (ヘツドノズル100の説明)先ず、この組立装置10
により組み立てられるヘツドノズル100と、これを搭
載したインクジエツトカートリツジ200の概略構成
を、図1乃至図3を参照して説明する。
【0011】このインクジエツトカートリツジ200
は、図1に示す様に、インクタンク202とヘツドノズ
ル100とから概略構成されている。また、このヘツド
ノズル100は、図2及び図3に示す様に、インク加熱
用のヒータ112が形成されたヒータボード102と、
このヒータボード102上に位置決めされ、複数のイン
ク流路を夫々区分するための隔壁や各インク流路へイン
クを分配するための共通液室及びこの共通液室にインク
を供給するための円筒状のインク受け口118等を備え
た天板104と、この天板104の前面に一体的に取り
付けられ、各インク流路に各々対応した吐出口106を
複数有するオリフイスプレート108とから構成されて
いる。尚、この一実施例においては、これらの吐出口1
06は、長さ約4.5mmに渡り等間隔に配設されてお
り、この間隔の配設により、このヘツドノズル100の
印字密度は、約360dpi(dottsper inch) という高精
度になつている。
【0012】(組立装置10の説明)以下に、この発明
の特徴をなすヘツドノズル100の組立装置10、即
ち、溝付天板104を、ヒータボード102上に正確に
位置決めした状態で組み付けるための組立装置10の構
成、及び、組み付け方法を、添付図面の図4以降を参照
して、詳細に説明する。
【0013】<組立装置10の全体構成の説明>この組
立装置10は、図4に示す様に、図示しない土台上に水
平状態にその載置姿勢を正確に位置決めされた定盤12
を備えている。この定盤12上には、この組立装置10
で組み立てられるヘツドノズル100の一方の構成部品
である所の、予めオリフイスプレート108が取り付け
られた溝付天板104(以下、単に天板と呼ぶ)を、そ
の取り付け位置を調整可能に規定する第1の位置調整機
構14と、他方の構成部品である所の、予めベース部材
208の先端部上面に正確に位置決めされた状態で固着
されたヒータボード102を、その取り付け位置を調整
可能に規定する第2の位置調整機構16とが設けられて
いる。 この第1の位置調整機構14は、定盤12上に
直接載置され、定盤12に対してx軸方向(紙面に直行
する方向)に沿つて移動可能な第1のx軸ステージ18
と、この第1のx軸ステージ18上に載置され、第1の
x軸ステージ18に対してz軸方向(図中、上下方向)
に沿つて移動可能な第1のz軸ステージ20と、この第
1のz軸ステージ20上に載置され、第1のz軸ステー
ジ20に対して、y軸方向(図中、左右方向)に沿つて
移動可能な第1のy軸ステージ22と、この第1のy軸
ステージ22上にスペーサ24を介して基端部を載置さ
れ、先端部に、上述した天板104が着脱可能に取り付
けられる取り付け機構26と、この取り付け機構26か
ら取り外され、ヒータボード102上に載置された溝付
天板104の、ヒータボード102に対する位置決めを
実行するための第1の位置決め機構27とから構成され
ている。この取り付け機構26と第1の位置決め機構2
7との構成は、夫々後に詳細に説明する。
【0014】一方、第2の位置調整機構16は、定盤1
2上に上述した第1の位置調整機構14に隣接した状態
で直接載置され、定盤12に対して上述したx軸方向に
沿つて移動可能な第2のx軸ステージ28と、この第2
のx軸ステージ28上に載置され、第2のx軸ステージ
28に対して上述したz軸方向に沿つて移動可能な第2
のz軸ステージ30と、この第2のz軸ステージ30上
に載置され、第2のz軸ステージ30に対して、上述し
たy軸方向に沿つて移動可能な第2のy軸ステージ32
と、この第2のy軸ステージ32上に配設され、ヒータ
ボード102が取り付け固定されるベース部材208
を、この第2のy軸ステージ32に対して正確に位置決
めさせた状態で固定させる第2の位置決め機構33と、
天板104をヒータボード102上に所定の接合力で接
合させるための接合力発生機構34とから構成されてい
る。
【0015】ここで、各軸ステージ18,20,22;
28,30,32は、図示していないが、各々、駆動モ
ータを備えており、これら駆動モータは、対応するドラ
イバ36a,36b,36c,36d,36e,36f
を夫々介して、全体制御を司る制御ユニツト38に接続
されている。そして、これら駆動モータは、この制御ユ
ニツト38による制御の下で、第1の位置調整機構14
においては、天板104がヒータボード102の上方の
所定位置に来るように、また、第2の位置調整機構16
においては、ヒータボード102が定盤12に対して所
定の位置に来るように、夫々位置決めされるべく、夫々
駆動制御されるようになされている。
【0016】一方、この制御ユニツト38は、天板10
4を正確に位置決めするために、その位置を正確に検出
する必要があるが、天板104を撮像した画像に基づ
き、その位置を正確に検出する第1の位置検出機構40
が、また、ヒータボード102を正確に位置決めするた
めに、その位置を正確に検出する必要があるが、ヒータ
ボード102を撮像した画像に基づき、その位置を正確
に検出する第2の位置検出機構42が、共に、画像処理
装置44を介して、制御ユニツト38に接続されてい
る。
【0017】ここで、この第1の位置検出機構40は、
後に詳細に説明する取り付け機構26により、これの先
端に正確に把持された溝付天板104のオリフイスプレ
ート108の前方に配設されており、第1の対物レンズ
40aと、この第1の対物レンズ40aを保持する第1
の対物レンズホルダ40bと、第1の落射照明器具40
cと、この第1の落射照明器具40c用の第1の光源4
0dと、合焦状態を判別する第1の光学系40eと、こ
れらの光学機器を収納する第1の鏡筒40fと、第1の
対物レンズ40aを介して観察されるオリフイスプレー
ト108の画像を写し出す第1のITVカメラ40gと
から構成されている。
【0018】尚、この第1のITVカメラ40gの画像
情報は、第1の信号変換器46を介して、上述した画像
処理装置44に送られる。また、この第1の合焦判別用
の光学系40eは、第1の合焦状態検出器48を介し
て、制御ユニツト38に接続されている。ここで、この
第1の位置検出機構40は、図示しない第1の支柱を介
して、前述した定盤12上に取り付け・固定されてい
る。
【0019】また、上述した第2の位置検出機構42
は、後に詳細に説明する第2の位置決め機構33によ
り、第2のy軸ステージ32上に正確に載置されたヒー
タボード102の上方に配設されており、第2の対物レ
ンズ42aと、この第2の対物レンズ42aを保持する
第2の対物レンズホルダ42bと、第2の落射照明器具
42cと、この第2の落射照明器具42c用の第2の光
源42dと、合焦状態を判別する第2の光学系42e
と、これらの光学機器を収納する第2の鏡筒42fと、
第2の対物レンズ42aを介して観察されるヒータボー
ド102の画像を写し出す第2のITVカメラ42gと
から構成されている。
【0020】尚、この第2のITVカメラ42gの画像
情報は、第2の信号変換器50を介して、上述した画像
処理装置44に送られる。また、この第2の合焦判別用
の光学系42eは、第2の合焦状態検出器52を介し
て、制御ユニツト38に接続されている。ここで、この
第2の位置検出機構42は、図示しない第2の支柱を介
して、前述した定盤12上に取り付け・固定されてい
る。
【0021】ここで、この一実施例においては、第1の
位置検出機構40における第1の対物レンズ40aの光
軸と、第2の位置検出機構42における第2の対物レン
ズ42aの光軸との交わる位置において、組立作業位置
αが規定されている。この組立作業位置αにおいては、
上述した2本の光軸は正しく交差している事が好ましい
が、別段、実際に交差していなくても、校正動作を実行
する事により、実質的に問題ないものである。
【0022】実際には、2本の光軸を正しく交差する様
に、両光軸の位置合わせをしようと動作は、極めて困難
であり、この一実施例の様に、交差していない事を前提
として、そのずれ量Δxを校正動作により算出し、この
算出したずれ量Δxを、第1及び第2の位置調整機構1
4,16における位置調整動作において数値上考慮する
事により、このずれ量Δxは、実質的に無視することが
出来る事になる。
【0023】一方、この組立装置10は、吐出口106
と対応する吐出ヒータ112とを互いに合致せしめた後
のヒータボード102と天板104とを、紫外線硬化性
の接着剤を介して互いに接着する事により、両者の相対
位置関係が変化しない様にするために、換言すれば、両
者を仮止めするために、この発明に係る接着装置として
仮着機構54を備えている。この仮着機構54は、紫外
線を発光する紫外線光源58と、基端部がこの紫外線光
源58に接続され、先端部が取り付け機構26の先端に
配設された一対の吸引部材26b,26cの夫々の上面
に開口した状態で形成された穴57(図5及び図6に示
す。)に接続されたライトガイド56とから構成されて
いる。
【0024】ここで、このライトガイド56は、可撓性
を有して変形自在に形成されており、第1の位置調整機
構14の駆動に基づく取り付け機構26の移動に対応し
て、常に、紫外線光源58と穴57とを接続する様にな
されている。尚、この穴57の形成状態は、図5及び図
6を参照して後述する。
【0025】そして、上述した画像処理装置44は、第
1及び第2の信号変換器46,50を介して第1及び第
2のITVカメラ40g,42gから得られた画像情報
に基づき、オリフイスプレート108に形成された吐出
口106の形成位置、及び、ヒータボード102上に配
設された吐出ヒータ112の配設位置を夫々算出し、そ
の算出結果を制御ユニツト38に送る様に構成されてい
る。また、この画像処理装置44には、測定画像確認用
のITVモニタ64、装置調整プログラム及びデータ入
力用のキーボード62、データ表示用のCRTモニタ6
6が接続されており、マン・マシン・インターフエイス
が確立している。
【0026】また、上述した制御ユニツト38は、第1
及び第2の合焦状態検出器48,52、及び、画像処理
装置44から入力されてきたデータを所定のアルゴリズ
ムで演算し、この演算結果に基づき、各ステージドライ
バ36a〜36fを各々介して、対応する各軸ステージ
18,20,22,28,30,32を適宜駆動制御
し、天板104とヒータボード102との相対位置を調
整して、吐出口106と対応する吐出ヒータ112とを
互いに合致せしめる様に、また、この合致後において、
仮着機構54を起動させて、紫外線光源58を作動させ
て、ヒータボード102と天板104との間に介在する
接着剤を硬化させる制御動作を実行する様に構成されて
いる。
【0027】ここで、この制御ユニツト38には、組立
装置10の操作用の操作盤66と、動作プログラム設定
・変更用のキーボード68と、データ表示用のCRTモ
ニタ70と、データ記録用のプリンタ72と、データ保
存用のデータデイスク74と、動作プログラムが記憶さ
れたプログラムデイスク76とが接続され、マン・マシ
ン・インターフエイスが確立されている。
【0028】<取り付け機構26の説明>次に、図5及
び図6を参照して、天板104が取り付けられる取り付
け機構26の構成を、詳細に説明する。この取り付け機
構26は、図5に示す様に、上述した第1のy軸ステー
ジ22上にスペーサ24を介して取り付け固定される本
体26aを備えている。この本体26aの先端部には、
天板104を把持するためのフインガとしての一対の吸
引部材26b,26cが互いに平行に、所定間隔を開け
て、夫々前方に向けて(y軸方向に沿つて)突出した状
態で取り付けられており、これら吸引部材26b,26
cは、紫外線不透過性材料、具体的には着色板ガラスか
ら夫々形成されている。
【0029】これら吸引部材26b,26cの下面に
は、吸引孔26d,26eが夫々開口しており、これら
吸引孔26d,26eは、対応する吸引部材26b,2
6c内を貫通する連通管26f,26gの端部開口から
夫々規定されており、これら連通管26f,26gは、
図示しない切換弁を夫々介して図示しない負圧発生機構
及び正圧発生機構に選択的に接続されている。
【0030】そして、切換弁が負圧発生機構に接続され
た状態において、これら吸引孔26d,26eに発生す
る吸引力を介して、天板104を吸引部材26b,26
cの下面に吸引保持する様になされている。一方、切換
弁が正圧発生機構に接続された状態において、これら吸
引孔26d,26eから噴出される(逆噴出される)空
気により、今まで吸引部材26b,26cに吸引・保持
されていた天板104は、強制的に吸引部材26b,2
6cから下方に引き離される事になる。
【0031】尚、この様に、一対の吸引部材26b,2
6cの下面に吸引保持された状態で、天板104は、そ
の円筒状のインク受け口118が、丁度、吸引部材26
b,26cの間に入り込んだ姿勢に、また、オリフイス
プレート108が前方に臨んだ姿勢に設定されている。
一方、各吸引部材26b,26c内には、図6に示す様
に、一端が下面において後述する接着剤の貼付位置に向
けて開口し、他端が上面に開口し、上述したライトガイ
ド56を介してこの他端開口に照射された紫外線を、一
端開口(即ち、下面開口)までの透過を許容する穴57
が形成されている。即ち、この穴57は、他端開口(即
ち、上面開口)において、ライトガイド56に接続され
ている。
【0032】<第1の位置決め機構27の説明>また、
この取り付け機構26には、ここから解放され、ヒータ
ボード102上に落下した天板104のヒータボード1
02に対する位置を正確に位置決めするための第1の位
置決め機構27が設けられている。この第1の位置決め
機構27は、図5に示す様に、天板104のヒータボー
ド102上におけるx軸方向に沿う、即ち、互いに対応
する吐出口106と吐出ヒータ112とが合致する様
に、これらの配列方向に沿う位置決めを行うx軸位置決
め部27Aと、y軸方向に沿う、即ち、オリフイスプレ
ート108の後面が、ヒータボード102の前端面に密
着する様に、位置決めを行うy軸位置決め部27Bとを
備えている。
【0033】《x軸位置決め部27Aの説明》先ず、x
軸位置決め部27Aにおいては、一方の、この一実施例
においては図中向こう側の第1の吸引部材26bを基準
側として規定しており、この基準側の吸引部材26b
は、本体26aに対して固定されている。これに対し
て、図中手前側の第2の吸引部材26cは、本体26a
に対して、x軸方向に沿つて移動可能に支持されてい
る。尚、このx軸位置決め部27Aにおいては、一対の
吸引部材26b,26cの互いに対向する端面、即ち、
間に円筒状のインク受け口118が入り込んだ空間を規
定する所の互いに対向する端面が、位置規制面として夫
々規定されている。
【0034】また、この可動側の吸引部材26cは、そ
の後部に、本体26aの中途部まで延出する連設部材2
6hが一体的に接続されいる。一方、この本体26aに
は、x軸方向に沿つて延出するガイドシヤフト26iが
取り付けられている。そして、この連設部材26hはス
ライドガイド26jを介してガイドシヤフト26iに、
x軸方向に沿つて移動自在に支持されている。
【0035】一方、この連設部材26hの中間部分に対
向した状態で、本体26a上には、第1の駆動シリンダ
(図示せず)が取り付けられている。この第1の駆動シ
リンダのピストンロツド、x軸方向に沿つて進退駆動さ
れる様に突出し、これの先端は上述した連設部材26h
に接続されている。この様にして、この第1の駆動シリ
ンダが対応するピストンロツドを高速で往復駆動する事
により、連設部材26hを介して連設された吸引部材2
6cは、x軸方向に沿つて高速で往復駆動、即ち、振動
させられる事になる。
【0036】《y軸位置決め部27Bの説明》次に、y
軸位置決め部27Bは、図5に示す様に、ヒータボード
102上に載置された天板104のオリフイスプレート
108の前面に係合可能な一対の係合片26m,26n
を、互いに立ち下がった状態で、間隔を開けて平行に備
えている。これら係合片26m,26nは、一対の吸引
部材26b,26cに夫々対応して設けられ、夫々対応
する位置規制用の端面よりも外側に位置する様に配設さ
れている。また、これら係合片26m,26nは、夫々
対応する吸引部材26b,26cの前端面の上縁に沿つ
てこれらの外方端よりも更に外方位置まで延出する接続
片26p,26qの内方端部に、夫々の上端を接続され
ている。これら接続片26p,26qの外方端部は、y
軸方向に沿つて延出する連結部材26r,26sの前端
取り付けられている。
【0037】一方、本体26aの両端縁には、y軸方向
に沿つて延出する第2の駆動シリンダ26tが配設され
ている。これら第2の駆動シリンダ26tの夫々のピス
トンロツド26uは、y軸方向に沿つて進退駆動される
様に突出し、これらの先端は上述した連結部材26r,
26sの後方端部に夫々接続されている。
【0038】この様にして、この第2の駆動シリンダ2
6tが、対応するピストンロツド26uを高速で往復駆
動する事により、接続片26p,26qを夫々介して接
続された係合片26m,26nは、y軸方向に沿つて高
速で往復駆動、即ち、振動させられて、オリフイスプレ
ート108がヒータボード102の前端面に密着する様
に、天板104のy軸方向に沿う位置決めがなされる事
になる。
【0039】この様に取り付け機構26は構成されてい
るので、一対の吸引部材26b,26cに吸引保持され
た天板104は、ヒータボード102の上方の所定位置
まで、第1の位置調整機構14の駆動制御に基づき移動
され、吸引が解除される事により、天板104はヒータ
ボード102上に落下し、この落下した位置において、
天板104は、x軸位置決め部26Aの作動により、ヒ
ータボード102に対するx軸に沿う位置を規定され、
また、y軸位置決め部26Bの作動により、ヒータボー
ド102に対するy軸に沿う位置を規定される事にな
る。
【0040】特に、上述した一実施例においては、この
組立装置10により、組立作業全体から手動操作を排除
して、全自動の組立作業を達成する事が出来る事にな
る。この結果、この組立装置10の組立動作において、
第1の部材としてのヒータボード102と第2の部材と
しての天板104とを、両者の位置合わせ動作後、詳細
には、ヒータボード102上の吐出ヒータ112cと天
板104のオリフイスプレート108に形成された吐出
穴106とを、x軸方向に沿つて互いに合致する様に位
置合わせした後、ヒータボード102と天板104とを
互いに接着させるに際して、予め両者の間に紫外線硬化
性の接着剤を塗布しておき、ヒータボード120と天板
104との間にこの紫外線硬化性の接着剤を介設したま
まの状態で、上述した位置合わせ動作を実行し、この
後、両者を所定の接合力で接合した状態で、紫外線を照
射する事により、接着剤を硬化させて、両者を接着する
様にしている。
【0041】この結果、この一実施例によれば、作業者
によるヒータボード102と天板104との保持が不必
要となり、このようにして、接着剤が硬化するまでの間
に、両者の位置ずれが発生する虞が確実に解消される事
になる。また、ヒータボード102と天板104とを長
時間に渡り保持する作業から作業者が解放されると共
に、作業者は紫外線を直接見る事から解放され、眼精疲
労が軽減され、即ち、作業者の疲労が軽減され、作業効
率の向上を図ることが出来る事になる。
【0042】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明に係わる
インクジエツト用ヘツドの組み立て装置は、インク加熱
用の複数のヒータが形成されたヒータボードと、各ヒー
タに対応するノズル穴が形成された天板部材と、この天
板部材とヒータボードとを紫外線硬化接着剤で接着させ
る接着手段と、前記天板部材を保持して、前記ヒータボ
ード上に載置させるフインガとを具備し、前記接着手段
は、前記天板部材とヒータボードとの間の所定位置に前
記紫外線硬化接着剤を塗布し、前記フインガは、前記紫
外線硬化接着剤の塗布位置に対応した部位に、紫外線通
過用穴を有する事を特徴としている。また、この発明に
係わるインクジエツト用ヘツドの組み立て装置におい
て、前記フインガは、紫外線を透過しない材料から形成
されている事を特徴としている。
【0043】従つて、この発明によれば、紫外線を効果
的に照射することが出来る様にして、天板とヒータボー
ドとを比較的短時間のうちに接着させる事の出来る様に
したインクジエツト用ヘツドの組み立て装置が提供され
る事になる。また、この発明によれば、接着動作中に、
接着しようとする天板とヒータボードの相対位置がずれ
ることを効果的に防止する事の出来るインクジエツト用
ヘツドの組み立て装置が提供される事になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わるインクジエツト用ヘツドの組
み立て装置で組み立てられたヘツドノズルが組み込まれ
たインクジエツト記録装置に着脱自在に装着されるイン
クジエツトカートリツジの構成を取り出して示す斜視図
である。
【図2】この発明の組立装置での組立対象としてのヘツ
ドノズルの構成を示す斜視図である。
【図3】ヘツドノズルの一方の構成要件を規定するヒー
タボードの構成を示す上面図である。
【図4】この発明に係るインクジエツト用ヘツドの組み
立て装置の一実施例の構成を概略的に示す図である。
【図5】第1の位置調整機構における取り付け機構及び
第1の位置決め機構の構成を概略的に示す斜視図であ
る。そして
【図6】この発明に係る接着装置としての仮着機構の穴
の形成状態を示す正面図である。
【符号の説明】
10 組立装置、 26 取り付け機構、 26a;26b 吸引部材、 34 接合力発生機構、 38 制御ユニツト、 54 仮着機構、 56 ライトガイド、 57 穴、 100 ヘツドノズル、 102 ヒータボード、 104 溝付天板、 106 吐出口、 108 オリフイスプレート、 112 吐出ヒータ、 118 インク受け口である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 折笠 剛 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インク加熱用の複数のヒータが形成され
    たヒータボードと、各ヒータに対応するノズル穴が形成
    された天板部材と、この天板部材とヒータボードとを紫
    外線硬化接着剤で接着させる接着手段と、前記天板部材
    を保持して、前記ヒータボード上に載置させるフインガ
    とを具備し、前記接着手段は、前記天板部材とヒータボ
    ードとの間の所定位置に前記紫外線硬化接着剤を塗布
    し、前記フインガは、前記紫外線硬化接着剤の塗布位置
    に対応した部位に、紫外線通過用穴を有する事を特徴と
    するインクジエツト用ヘツドの組み立て装置。
  2. 【請求項2】 前記フインガは、紫外線を透過しない材
    料から形成されている事を特徴とする請求項1に記載の
    インクジエツト用ヘツドの組み立て装置。
JP15301191A 1991-06-25 1991-06-25 インクジエツト用ヘツドの組み立て装置 Withdrawn JPH054136A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1004444A2 (en) 1998-10-27 2000-05-31 Canon Kabushiki Kaisha Liquid jet recording head and assembling method therefor

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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