JPH0541143A - 真空インタラプタ - Google Patents

真空インタラプタ

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JPH0541143A
JPH0541143A JP19671091A JP19671091A JPH0541143A JP H0541143 A JPH0541143 A JP H0541143A JP 19671091 A JP19671091 A JP 19671091A JP 19671091 A JP19671091 A JP 19671091A JP H0541143 A JPH0541143 A JP H0541143A
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JP
Japan
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flange
movable
fixed
side flange
electrode
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JP19671091A
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JP2949937B2 (ja
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Toshimasa Fukai
利真 深井
Taiji Noda
泰司 野田
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Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電極6、10が低融点金属を含有する真空イ
ンタラプタをろう付けにより組み立てる際、リング部3
a,4aとフランジ部3b,4bが一体となったフラン
ジ3、4に貫通リークが発生しないようにする。 【構成】 真空インタラプタの真空容器1を構成するフ
ランジ3、4をリン脱酸銅製のものとし、ろう付け時に
電極6、10から飛散した低融点金属がフランジ3、4
に浸入したとしても貫通しないようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電極がビスマス(以
下、Biと記す)等の低融点金属を含有する真空インタ
ラプタに関する。
【0002】
【従来の技術】真空インタラプタの代表的な構造のもの
の一例を図1に示す。真空容器1は、セラミックス等で
製作される絶縁筒2と、その両端にそれぞれ結合された
銅製固定側フランジと可動側フランジ4とからなってい
る。固定側フランジ3は、円筒状リング部3aと円板状
のフランジ部3bとを一体に形成してなり、可動側フラ
ンジ4は、円筒状リング部4aと円板状のフランジ部4
bとを一体に形成してなる。
【0003】固定側フランジ3のフランジ部3bの中央
部には固定リード棒5が貫通して固定されている。真空
容器1において固定リード棒5の先端には固定電極6が
取り付けてある。
【0004】一方、可動側フランジ4のフランジ部4b
の中央部には孔7があけてあり、そこより真空容器1内
に可動リード棒8が挿入してあり、その先端には前記固
定電極6と対向する可動電極10が取り付けてある。可
動リード棒8と可動側フランジ4のフランジ部4bとの
間はベローズ11で結合してあり、可動リード棒8は軸
方向に移動可能となっている。
【0005】可動リード棒8には図示されていない操作
機構が連結されており、操作機構により可動リード棒8
が軸方向に動かされることにより、電極6、10は開閉
される。
【0006】このような真空インタラプタは、真空炉中
でのろう付けにより製作される。ろう付けによる残留応
力の影響による接合部の強度の低下は、フランジ3、4
のリング部3a、4aとフランジ部3b、4bとが一体
となっていることにより緩和される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
真空インタラプタにおいては、低截断電流値特性、低サ
ージ電圧特性を得るために、電極にBi,Pb,Zn,
Sn,Sb,Se,Te等の低融点金属を含有させるこ
とがなされている。
【0008】しかしながら、電極がBi等の低融点金属
を含む真空インタラプタをろう付けにより製作すると、
電極中の低融点金属成分がろう付け時に飛散し、それが
銅製のフランジ3、4を貫通してリークが発生するとい
う問題が生じ、真空インタラプタの製造が困難になって
いた。
【0009】フランジ3、4の材料としては、従来無酸
素銅が採用されており、この無酸素銅製のフランジ3、
4の厚みを1mm,2mm,3mm,4mmとして真空
インタラプタを製作した場合の貫通リークの発生確率を
調べた結果を図2に示す。電極の材料として、Cu−C
r−Bi合金を用い、ろう付け温度は650℃とした。
【0010】図2からわかるように、フランジ3,4の
厚みを増せば貫通リークの発生が少なくなり、4mmの
場合にはほとんどなくなる。
【0011】しかしながら、フランジ3、4の厚さを4
mmとすると、リング部3a,4aとセラミックス製の
絶縁筒2のメタライズ部とのろう付け部の強度が図3に
示すように残留応力の影響で極端に低くなり、実用上使
用不可のものとなってしまう。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明では絶縁筒と、絶縁筒の一端に取り付けられ
円筒状のリング部と円板状のフランジ部とを一体に形成
してなる固定側フランジと、絶縁筒の他端に取り付けら
れ、円筒状のリング部と円板状のフランジ部とを一体に
形成してなる可動側フランジと、固定側フランジのフラ
ンジ部を貫通する固定リード棒と、固定リード棒の先端
に取り付けられ、低融点金属を含有する固定電極と、可
動側フランジのフランジ部を通して絶縁筒内に導かれた
可動リード棒と、可動リード棒の先端に前記固定電極に
対向して設けられ、点融点金属を含有する可動電極と、
可動リード棒と可動側フランジとの間を連結するベロー
スとを備える真空インタラプタにおいて、前記固定側フ
ランジ及び可動側フランジをリン脱酸銅製としてのであ
る。
【0013】
【作 用】固定側フランジ及び可動側フランジをリン脱
酸銅としたことにより、ろう付け時に飛散する低融点金
属がフランジに浸入したとしても貫通することがなく、
リークは生じない。
【0014】
【実施例】本発明の一実施例を挙げると、その構成部材
は図1に示したものと同様であるが、そのフランジ3、
4は無酸素銅製ではなく、リン脱酸銅製とするのであ
る。
【0015】貫通リークの原因を調べるため、従来の無
酸素銅製のフランジを用いた真空インタラプタのろう付
け工程後のフランジ3、4の断面を分析したところ、そ
の顕鏡写真を概念的に表した図4に示すように銅の結晶
粒がろう付け時の熱負荷により増大していることがわか
った。低融点金属であるBiは銅の粒界に沿って浸入す
るので、浸入したBiがフランジ3、4を貫通し、それ
により生じた空隙がリークの原因になっているものと推
定されるのである。
【0016】そこで、本発明では、前述のように一体型
の固定及び可動側フランジ3、4の材質を無酸素銅から
リン脱酸銅にかえたのである。フランジ3、4の材質を
リン脱酸銅として製作した真空インタラプタのフランジ
3、4の断面の顕微鏡写真を概念的に表したものを図5
に示す。この図に示すようにろう付け時の熱負荷によっ
ても銅の結晶粒は増大しない。これはリン脱酸銅におい
てはリンが微量存在し、このリンが銅の結晶粒の成長を
抑えることによる。
【0017】したがって、低融点金属であるBiがフラ
ンジ3、4中に浸入したとしても、粒界に沿ってフラン
ジ3、4を貫通するには至らず、図2に示した如く、フ
ランジ3、4の厚みを2mmとすれば、貫通リークは発
生しなくなる。また、厚みが2mmであれば、図3に示
すように、適切なろう付け強度を維持できる。なお、図
2、図3に示す結果は、Cu−Cr−Bi製の電極を用
い、650°Cでろう付けしたものである。
【0018】
【発明の効果】本発明に係る真空インタラプタによれ
ば、リング部とフランジ部とが一体となっているフラン
ジの材質をリン脱酸銅にしたことにより、ろう付け時の
熱負荷によっても銅の結晶粒が増大することがなく、低
融点金属が浸入したとしても、結晶粒界の連続性がない
ことからフランジの貫通は阻止され、貫通リークは生じ
なくなる。したがって、低融点金属を含有している電極
を使用した真空インタラプタの製造が、低融点金属を含
有していない電極を使用したものと同じようにできるよ
うになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】真空インタラプタの代表的なものの断面図であ
る。
【図2】フランジの厚みと貫通リーク発生確率との関係
を示すグラフである。
【図3】フランジの厚みとろう付け強度との関係を示す
グラフである。
【図4】無酸素銅製フランジのろう付け後の断面の顕微
鏡写真を概念的に表した図である。
【図5】リン脱酸銅製フランジのろう付け後の断面の顕
微鏡写真を概念的に表した図である。
【符号の説明】
1 真空容器 2 絶縁筒 3 固定側フランジ 3a リング部 3b フランジ部 4 可動側フランジ 4a リング部 4b フランジ部 5 固定リード棒 6 固定電極 8 可動リード棒 10 可動電極 11 ベローズ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁筒と、絶縁筒の一端に取り付けら
    れ、円筒状のリング部と円板状のフランジ部とを一体に
    形成してなる固定側フランジと、絶縁筒の他端に取り付
    けられ、円筒状のリング部と円板状のフランジ部とを一
    体に形成してなる可動側フランジと、固定側フランジの
    フランジ部を貫通する固定リード棒と、固定リード棒の
    先端に取り付けられ、低融点金属を含有する固定電極
    と、可動側フランジのフランジ部を通して絶縁筒内に導
    かれた可動リード棒と、可動リード棒の先端に前記固定
    電極に対向して設けられ、低融点金属を含有する可動電
    極と、可動リード棒と可動側フランジとの間を連結する
    ベロースとを備える真空インタラプタにおいて、前記固
    定側フランジ及び可動側フランジをリン脱酸銅製とした
    ことを特徴とする真空インタラプタ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5594224A (en) * 1993-12-24 1997-01-14 Hitachi, Ltd. Vacuum circuit interrupter

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US5594224A (en) * 1993-12-24 1997-01-14 Hitachi, Ltd. Vacuum circuit interrupter

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