JPH0540926Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、本体と、該本体に装架された原動機
と、前記本体に後端部を固定し前記本体の前方へ
突出するアームと、該アームの先端部に回転可能
に取付けられたカツターと、前記アームに沿つて
延在しかつ前記原動機の動力を前記カツターへ伝
導するベルトとを有するエンジンカツターに関す
る。

従来の技術 従来のこのようなエンジンカツターは、カツタ
ーを先端部に取付けた板状のアームの重量がかな
り重く、かつアームの長手方向の剛性が弱く、そ
のためアームが作業中に横揺れして切断作業を不
安定にし、かつ正確な切断作業を困難にし、また
アームを反転して取り付けて使用することができ
ないなどの問題をもつていた。

考案が解決しようとする問題点 そこで、本考案はこのような従来のエンジンカ
ツターの問題を解決すると共に簡単で便利な形の
エンジンカツターを提供することを目的とする。

問題点を解決するための手段 本考案によれば、この種のエンジンカツター
は、前記アームが、その上下両側に長手方向に延
在する台形断面形状の細長い箱形部分と、これら
の箱形部分を連結する中央部分とを有し、前記箱
形部分をアームの長手方向中心線に対して互いに
対称形に形成し、かつ前記中央部分の横方向厚さ
を前記箱形部分の底部の幅より小さく形成し、前
記ベルトを前記箱形部分内の空間に延在させた構
成を特徴とする。

作 用 本考案の構成により、アームは比較的薄い壁構
造をもつて軽量に構成され、かつ中央部分の上下
両側に台形断面形状の箱形部分を形成して有する
のでアームの剛性が増し、かつ両側の箱形部分を
対称形に設けたのでアームを反転して取り付けて
使用することができる。

実施例 次に、本考案を図面の実施例に基づいて説明す
る。

本実施例のエンジンカツターは、第１図及び第
２図に示したように、本体１と、本体１に原動機
として装架された内燃機関２と、本体１の一側部
に後端部を固定しかつ本体１の前方へ突出するア
ーム３と、アーム３の先端部に回転可能に取付け
られた円板状カツター４と、内燃機関２の出力軸
５に取付けられた小径ベルト車６及びカツター４
の回転軸７に取付けられた大径ベルト車８の間に
張設させてアーム３に沿つて延在し、カツター４
を回転駆動する無端Ｖベルト９とを含む。

アーム３はアルミニウム合金などのような、軽
くて剛性のある材料で成形されており、かつアー
ム３の上下両側に長手方向に延在する台形断面形
状の細長い箱形部分１０及び１１と、これら箱形
部分１０及び１１の間に一体に形成された中央部
分１２とを有する。箱形部分１０及び１１はアー
ム３の長手方向中心線に対して互いに対称形に形
成されており、かつそれぞれの箱形部分は、中央
部分１２に連続する底部１３がそれと反対側の頂
部１４より長い幅を有し、かつ本体１と反対側の
側部は外部へ開いており、かつ後述するカバー１
５によつて閉じられている。このように形成され
た箱形部分１０及び１１の内部空間に、ベルト車
６及び８の間に張設されたベルト９が延在してい
る。

アーム３の中央部分１２は、その後端部寄りに
横方向に厚さを増した厚肉部分１７を形成してお
り、この厚肉部分１７の厚さは箱形部分１０及び
１１のそれぞれの底部１３の幅より小さくかつ頂
部１４の幅より大きい値を有する。厚肉部分１７
は、アーム３の長手方向中心線に沿つて長手方向
に離隔して形成された一対の溝穴１８及び１９を
形成して有し、これら溝穴１８，１９に、本体１
の側部に植設されて横方向に延びるスタツトボル
ト２０及び２１がそれぞれ貫通している。この溝
穴１８，１９及びスタツトボルト２０，２１の係
合により、アーム３は、本体１に対してアーム３
の長手方向へ溝穴１８，１９の長さ分だけ相対的
に移動してベルト９の張りを調節し得るが、アー
ム３の縦方向、即ち本体１の上下方向に移動し得
ないように取付けられる。スタツトボルト２０及
び２１のそれぞれは、その先端部に形成されたね
じ部にナツト２２を螺着させ、それぞれのナツト
２２を締付けることによつてアーム３を本体１に
強固に固定する。

カバー１５は、図示しないがねじを螺着するこ
とによつてアーム３に固定され、アーム３の開い
た側部を閉じることができる。

カツター４は半円形のカバー３９によつて覆わ
れており、カツター４の一部が外部に露出されて
いる。

考案の効果 以上説明した本考案の構成により、本考案はカ
ツターを支持するアームを軽量化して操作者の労
力を軽減し、しかもアームの剛性が高く、アーム
の横揺れを防止して、作業を安全かつ確実に行う
ことができ、また簡単にアームを反転して使用す
ることができるなどの効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案一実施例エンジンカツターの要
部縦断側面図であり、第２図は第１図の−矢
視断面図であり、第３図は第１図の−矢視断
面図である。 １……本体、２……内燃機関、３……アーム、
４……カツター、９……ベルト、１０，１１……
箱形部分、１２……中央部分。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 本体と、該本体に装架された原動機と、前記本
   体に後端部を固定し前記本体の前方へ突出するア
   ームと、該アームの先端部に回転可能に取付けら
   れたカツターと、前記アームに沿つて延在し前記
   原動機の動力を前記カツターへ伝導するベルトと
   を有するエンジンカツターにおいて、前記アーム
   が、その上下両側に長手方向に延在する台形断面
   形状の細長い箱形部分と、これらの箱形部分を連
   結する中央部分とを有し、前記箱形部分をアーム
   の長手方向中心線に対して互いに対称形に形成
   し、かつ前記中央部分の横方向厚さを前記箱形部
   分の底部の幅より小さく形成し、前記ベルトを前
   記箱形部分内の空間に延在させたことを特徴とす
   るエンジンカツター。