JPH0540912U - 無効電力補償装置 - Google Patents

無効電力補償装置

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JPH0540912U
JPH0540912U JP7004791U JP7004791U JPH0540912U JP H0540912 U JPH0540912 U JP H0540912U JP 7004791 U JP7004791 U JP 7004791U JP 7004791 U JP7004791 U JP 7004791U JP H0540912 U JPH0540912 U JP H0540912U
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JP
Japan
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thyristor
overcurrent
circuit
reactive power
tcr
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JP7004791U
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Inventor
稔 小浜
友宏 吉近
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Nissin Electric Co Ltd
Original Assignee
Nissin Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 交流電力系統の母線に接続されたサイリスタ
制御リアクトルを位相制御して系統の無効電力を補償す
る装置において、系統電圧が歪んでサイリスタに過大な
電流が流れたとき、これを直ちに検出し、系統電圧が正
常に復帰するまでサイリスタ電流を制限して、その破損
を防止する。 【構成】 サイリスタの過電流検出回路と、サイリスタ
の点弧が所定の位相角以降に行なわれるように制限する
過電流抑制用ブロック回路と、過電流が検出されたとき
から過電流抑制用ブロック回路を働かせ、過電流が検出
されなくなってから所定のサイクル時間が経過したと
き、その働きを停止させるタイマー回路をサイリスタの
位相制御回路に設ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、サイリスタ制御リアクトル(以下TCRと呼称する)を有し、交 流電力系統の母線に設置されて系統の無効電力を補償する無効電力補償装置(以 下SVCと呼称する)に関し、特に、系統母線電圧が異常に歪んだときサイリス タに流れる過電流を抑制して、サイリスタの破損を防止する回路を提供すること を目的とする。
【0002】
【従来の技術】
SVCは、交流電力系統の電圧変動抑制および高調波吸収等を目的として設置 されるもので、図3に示すように、電源1に接続され負荷2に給電する系統母線 3に、TCRとフィルタ(以下FCと呼称する)を並列接続した構成を有する。
【0003】 ここでTCRは、サイリスタ4と、この定格電圧に降圧するためとリアクトル を兼ねた高インピ−ダンス変圧器5とから構成される。なお、高インピ−ダンス 変圧器5に変えて、通常の変圧器と直列リアクトルの場合もある。FCは、進相 コンデンサ6と、このコンデンサ6とともに母線3の高調波の拡大を防止する直 列リアクトル7とから構成される。このSVCの電圧変動抑制の原理は、負荷2 の変動する無効電力QLに対してTCRの発生する無効電力QTCRをサイリスタ4 の位相制御により増減してQL+QTCRを一定化すると同時に、進相コンデンサ6 が発生する一定の進み無効電力−QFCにより力率を改善し、系統母線の電源側イ ンピ−ダンス%Xによる電圧変動ΔV≒%X・(QL+QTCR−QFC)を抑制する ものである。
【0004】 次に上記SVCで使用しているサイリスタ4の位相制御回路8を説明する。 図3において、9はQ検出回路で、母線3につながる降圧変圧器PTで検出し た系統電圧Vと変流器CTで検出した負荷電流ILを受けて負荷の無効電力QLを 算出し、この値QLをTCRの基準容量(1PU)に換算した電圧(0〜1PU →0〜−10V)で出力する。10はファンクション回路で、上記電圧(0〜− 10V)を受け、例えば9゜から80゜まで制御可能であるTCRのサイリスタ 4の点弧位相角を表すQ制御電圧信号qに線形変換して出力する。11はPLL 回路で、降圧変圧器PTの出力を受け位相制御の正確な基準となる商用周波同期 信号を発生する。12はSAW回路で、商用周波同期信号に基づき商用周波の正 負のピーク値からゼロクロス点までの1/4周期区間(0°〜90°)毎に立ち 下がる図4に示すような鋸歯状波sを発生する。 13はブロックゾーン回路で、降圧変圧器PTの出力を受け、サイリスタ4の トリガパルスを発生してはならない期間にブロックゾーン信号b1を発生する。 14は比較器で、ファンクション回路10で線形変換されたQ制御電圧信号qを 前記鋸歯状波sと比較し、電圧が一致する交差時にトリガタイミング信号tを発 生する。15はトリガパルス発生回路で、トリガタイミング信号の正負を、PL L回路11の出力する商用周波同期信号で判別し、前記ブロックゾーン信号b1 でマスキングしてトリガパルスpを出力する。16はパルス増幅器で、トリガパ ルス発生回路15の出力する正負のトリガパルスpをTCRのサイリスタ4を点 弧するのに十分な大きさに増幅して出力する。この位相制御回路8は、トリガパ ルスpの位相によってTCR電流ITCRの大きさを制御して、Q検出回路9で検 出した負荷2の無効電力QLの大きさ分だけTCRの発生する無効電力QTCRを待 機状態から減少させ、これによって、電源側から見た無効電力QL+QTCRを一定 化する。
【0005】 なお、上記ブロックゾーン信号によるマスキングとは、ブロックゾーン期間中 にトリガタイミング信号tが入力されたときに、トリガパルスpの発生を禁止す るもので、高インピ−ダンス変圧器5と直列接続されたサイリスタ4の点弧可能 な母線電圧Vの正負のピーク値から始まる0°〜90°期間の内、例えば9°〜 80°を位相制御期間として用い、これ以外をブロックゾーン信号b1が発生す るブロックゾーン期間とする。なお、0°〜9°の期間をブロックゾーン期間に 含めたのは、確実にサイリスタ4を点弧できるようになるまでトリガパルスpの 発生を待機させようとするものであり、80°〜90°の期間をブロックゾーン 期間に含めたのは、点弧位相角変化に対してTCR電流ITCRの変化が小さ過ぎ るので制御範囲から外したものである。なお、ブロックゾーン期間中であっても 上記0°〜9°の期間内にトリガタイミング信号tが入力された場合は、ブロッ クゾーン期間が終了した直後にトリガパルスpを発生させる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
上記TCRのサイリスタ定格電流は、母線電圧が歪んでいない通常の状態でT CRに定格電流を流す場合を基準として定められている。したがって、母線電圧 が図4に示すように歪んでいない場合は、負荷の無効電力QLが0の待機運転状 態のとき、TCRに定格電流を流しても支障はない。
【0007】 しかし、母線電圧VがSVC近傍の他負荷の変圧器投入等により図5のように 歪むと、サイリスタ4を点弧するトリガパルスpが波形歪みにより増大したピー ク値からの立ち下がりと一致してしまうことがあり、サイリスタ4に過大な電流 が流れ、破損するおそれがある。
【0008】 そこで、本考案は系統電圧が歪んで、サイリスタ4に過大な電流が流れそうに なったときには、これを直ちに検出し、系統電圧が正常に復帰するまでの間、サ イリスタ電流を自動的に制限する回路を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本考案の無効電力補償装置は、交流電力系統の母線に接続されたサイリスタ制 御リアクトルを位相制御して、系統の無効電力を補償する装置において、 サイリスタの過電流検出回路と、 サイリスタの点弧が所定の位相角以降に行なわれるように制限する過電流抑制 用ブロック回路と、 過電流が検出されたときから過電流抑制用ブロック回路を働かせ、過電流が検 出されなくなってから所定のサイクル時間が経過したとき、その働きを停止させ るタイマー回路とを具備したことを特徴とする。
【0010】
【作用】
上記構成は、サイリスタ電流が所定値を越えると、サイリスタ点弧の開始点を 定めるブロックゾーン期間の終了時点を遅らせてサイリスタ電流を小さく制限す る。この電流制限はサイリスタ電流が所定値以下になってからも系統電圧の数サ イクルの期間継続され、系統動揺を防止する。
【0011】
【実施例】
この考案の構成例を、図1に示して説明する。 図1は、図3に示す従来の構成、すなわち電源1につながれ負荷2に給電する 系統母線3に、TCRと、FCと、サイリスタの位相制御回路8を設けた構成に おいて、その位相制御回路8に過電流検出回路17、過電流抑制用ブロック回路 18、タイマー回路19を付加したものである。この図1において、図3と同一 または同等部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0012】 サイリスタの過電流検出回路17は、例えば高インピ−ダンス変圧器5の1次 側に結合した変流器CTTCRで検出したサイリスタ電流ITCRを、設定値と比較し これが定格電流値を越えると過電流検出信号cを出力する。
【0013】 過電流抑制用ブロック回路17は、降圧変圧器PTの出力を受け、ブロックゾ ーン回路13と同様の図2に示すブロックゾーン信号b2を発生する。このブロ ックゾーン信号b2はサイリスタ電流を制限するため、その終了タイミングを、 前記ブロックゾーン信号b1よりも遅らせてあり、例えばブロックゾーン信号b2 の終了タイミングと同時にトリガパルスpを発生させると、母線電圧が歪んでい ない状態でTCRの発生無効電力QTCRは定格の60%となるように定められる 。このブロックゾーン信号b2はトリガパルス発生回路15においてブロックゾ ーン信号b1とOR条件で使用され、ブロックゾーン信号b1,2が共にパルス発 生回路14に入力されているときは、双方のブロックゾーン期間が終了しないと 、トリガパルスpを発生しない。
【0014】 タイマー回路19は、OFFディレータイマーの機能を持つもので、過電流検 出回路17から過電流検出信号cを受けている間及びこの過電流検出信号cがな くなってから母線電圧Vの数サイクルの間は、過電流制御用ブロック回路18が 発生しているブロックゾーン信号b2をパルス発生回路15へ送る。
【0015】 上記構成の動作を,図2を参照して説明する。 母線電圧が歪んでいないときは、負荷2の発生無効電力QLが0に近くTCR が最大の無効電力QTCRを発生していても、サイリスタ電流は定格値内に納まり 、過電流検出回路17は過電流検出信号cを発生しない。したがって、タイマー 回路19は、ブロックゾーン信号b2をパルス発生回路15に送らず、パルス発 生回路15は、例えば9°〜80°のブロックゾーン信号b1によってトリガパ ルス発生のマスキングを行なう。これは従来同様の動作である。
【0016】 ところが他系統の無負荷トランスの投入等の原因で、母線電圧Vがピーク値を 増大させながら大きく歪むと、トリガパルスpが歪んだ母線電圧Vのピーク値付 近と一致したとき、サイリスタ電流は過大になる。これは、直ちに過電流検出回 路17に検出され、過電流検出信号cがタイマー回路19に出力される。そして 次の位相制御タイミングからタイマー回路19は、過電流抑制用ブロック回路1 3のブロックゾーン信号b2をパルス発生回路15に入力する。これによって、 負荷の無効電力QLに対応するトリガタイミング信号tが、制御位相角範囲の0 °より後のブロックゾーン信号b2の発生期間内であっても、トリガパルスpの 発生時はブロックゾーン信号b2終了時点に強制的にシフトされ、サイリスタ電 流は小さく制限される。この電流制限はタイマー回路19の働きにより、過電流 が最後に検出されてから母線電圧の数サイクル(例えば100msec)の間継 続され系統動揺を防止する。このようにして、過電流が抑制され、過電流の原因 も消滅すると、ブロックゾーン回路13のブロックゾーン信号b1のみでマスキ ングを行なう通常の運転状態に復帰する。
【0017】 なお、過電流抑制用ブロック回路18に設定するブロックゾーン期間は、実施 例のように通常出力換算で60%を最大出力とする他に、任意の値をSVCの設 置条件に対応させて決めることができる。
【0018】 また、この考案はサイリスタ電流が過大になったときブロックゾーンのスライ ドにより、サイリスタ電流を抑制する構成であるので、母線電圧の歪みによらな い他の原因による過電流からもサイリスタ4を保護することができる。
【0019】
【考案の効果】
本考案は、系統母線電圧が歪む等の原因でSVCのサイリスタに過電流が流れ たとき、これを半サイクル期間内に検出して、サイリスタの点弧位相角を所定タ イミング遅らす電流制限を行なうから、過電流によるサイリスタ破損を防止する ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】過電流を抑制する本考案の回路を組み込んだ無
効電力補償装置を示すブロック図
【図2】図1に示す無効電力補償装置において、サイリ
スタの点弧位相角をシフトさせることにより過電流を抑
制できる状態を説明する波形図
【図3】従来の無効電力補償装置を示すブロック図
【図4】図3に示す無効電力補償装置におけるサイリス
タの位相制御を説明する波形図
【図5】図3に示す無効電力補償装置において、母線電
圧の歪みにより過電流が発生する状態を示す波形図
【符号の説明】
1 変電所電源 2 負荷 3 母線 4 サイリスタ 5 高インピーダンス変圧器 8 位相制御装置 17 過電流検出回路 18 過電流抑制用ブロック回路 19 タイマー回路 SVC 無効電力補償装置 TCR サイリスタ制御リアクトル FC フィルタ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電力系統の母線に接続されたサイリ
    スタ制御リアクトルを位相制御して、系統の無効電力を
    補償する装置において、 サイリスタの過電流検出回路と、 サイリスタの点弧が所定の位相角以降に行なわれるよう
    に制限する過電流抑制用ブロック回路と、 過電流が検出されたときから過電流抑制用ブロック回路
    を働かせ、過電流が検出されなくなってから所定のサイ
    クル時間が経過したとき、その働きを停止させるタイマ
    ー回路とを具備したことを特徴とする無効電力補償装
    置。
JP7004791U 1991-09-03 1991-09-03 無効電力補償装置 Pending JPH0540912U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017200424A (ja) * 2016-04-28 2017-11-02 エルエス産電株式会社Lsis Co., Ltd. 無効電力補償装置の制御装置及びその制御方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017200424A (ja) * 2016-04-28 2017-11-02 エルエス産電株式会社Lsis Co., Ltd. 無効電力補償装置の制御装置及びその制御方法
US10530158B2 (en) 2016-04-28 2020-01-07 Lsis Co., Ltd. Control device for static var compensator and control method thereof

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