JPH0540728Y2 - - Google Patents

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JPH0540728Y2
JPH0540728Y2 JP1987047065U JP4706587U JPH0540728Y2 JP H0540728 Y2 JPH0540728 Y2 JP H0540728Y2 JP 1987047065 U JP1987047065 U JP 1987047065U JP 4706587 U JP4706587 U JP 4706587U JP H0540728 Y2 JPH0540728 Y2 JP H0540728Y2
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plate
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tongue
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案はバツクル装置を複数組用いるシートベ
ルト装置に関する。
[従来の技術] 一般的なシートベルト装置では、乗員が着座後
に拘束用ウエビングの端部へ取り付けられたタン
グプレートをバツクル装置本体へ係合させること
によりウエビング装着状態となる。
ところが、このタングプレートは車体へ取り付
けられる他の乗員用のシートベルト装置に用いら
れるバツクル装置本体への係合可能である。これ
を防止するため実願昭60−170590号で、各々のタ
ングプレートの一部に夫々位置を変えて凸部を設
け、これらのタングプレートと対応するバツクル
装置本体の挿入孔に夫々の凸部と嵌り合う凹部を
設けることによつて、タングプレートが対応する
バツクル装置本体としか係合できないようになつ
ているものが提案されている。
また実願昭61−092336号で、各々のタングプレ
ートの幅を異なる寸法に設定し、これに対応して
バツクル装置本体の挿入孔の幅も異なる寸法に設
定することによりタングプレートが対応するバツ
クル装置本体としか係合できないようになつてい
るものも提案されている。
しかし上記従来のシートベルト装置ではタング
プレート及びバツクル装置本体の外観がシートベ
ルト装置毎に異なつている。このため、これらの
タングプレート及びバツクル装置本体は夫々のシ
ートベルト装置毎に別部品となり部品の共通化が
できなかつた。
[考案が解決しようとする問題点] 本考案は上記事実を考慮し、バツクル装置の外
観の不変化、構成部品の共通化を図り、隣席間に
おける誤装着を防止するシートベルト装置を得る
ことが目的である。
[問題点を解決するための手段] 上記問題点を解決するための本考案では、バツ
クルボデイと、このバツクルボデイ内に設けられ
たロツクプレートと、前記バツクルボデイへ挿入
されるとともに前記ロツクプレートと係合可能な
係合孔を有するタングプレートと、前記バツクル
ボデイ内に設けられ前記タングプレートを前記バ
ツクルボデイから押し出す方向へ付勢するととも
に前記タングプレートの挿入に伴い前記タングプ
レート先端に押圧されて前記タングプレート挿入
方向へ移動し前記タングプレートの正規の挿入量
で前記ロツクプレートを回転させて前記ロツクプ
レートを前記係合孔と係合させるイジエクタとを
備えたバツクル装置を複数組用いるシートベルト
装置であつて、前記タングプレート先端から前記
係合孔までの寸法が小とされ、前記イジエクタの
前記タングプレート挿入方向の寸法が大とされる
第1のバツクル装置と、前記タングプレート先端
から前記係合孔までの寸法が大とされ、前記イジ
エクタの前記タングプレート挿入方向の寸法が小
とされる第2のバツクル装置とを備え、前記第2
のバツクル装置のバツクルボデイへ前記第1のバ
ツクル装置のタングプレートが誤つて挿入された
場合に前記第2のバツクル装置のバツクルボデイ
への前記第1のバツクル装置のタングプレートの
挿入量が前記第2のバツクル装置のバツクルボデ
イへの前記第2のバツクル装置のタングプレート
の正規の挿入量より少なく制限されるとともに、
前記第1のバツクル装置のバツクルボデイへ前記
第2のバツクル装置のタングプレートが誤つて挿
入された場合に前記第1のバツクル装置のバツク
ルボデイへの前記第2のバツクル装置のタングプ
レートの挿入量が前記第1のバツクル装置のバツ
クルボデイへの前記第1のバツクル装置のタング
プレートの正規の挿入量に達しても前記第2のバ
ツクル装置のタングプレートの係合孔が前記第1
のバツクル装置のロツクプレートとの係合位置へ
達しないようにした構成を有している。
[作用] 本考案によれば、第2のバツクル装置のバツク
ルボデイへ第1のバツクル装置のタングプレート
が誤つて挿入された場合、第2のバツクル装置の
バツクルボデイへの第1のバツクル装置のタング
プレートの挿入量が第2のバツクル装置のバツク
ルボデイへの第2のバツクル装置のタングプレー
トの正規の挿入量より少なく制限されるので、第
2のバツクル装置のバツクルボデイのロツクプレ
ートが第1のバツクル装置のタングプレートの係
合孔と係合しない。
また、第1のバツクル装置のバツクルボデイへ
第2のバツクル装置のタングプレートが誤つて挿
入された場合、第1のバツクル装置のバツクルボ
デイへの第2のバツクル装置のタングプレートの
挿入量が第1のバツクル装置のバツクルボデイへ
の第1のバツクル装置のタングプレートの正規の
挿入量に達しても第2のバツクル装置のタングプ
レートの係合孔が前記第1のバツクル装置のロツ
クプレートとの係合位置へ達せず、その係合が不
可となる。
これによつて、隣席の乗員用シートベルトを乗
員が誤つて装着することがない。
ここで、第1のバツクル装置及び第2のバツク
ル装置の相違は、タングプレート先端から係合孔
までの寸法の大小、イジエクタのプレート挿入方
向の寸法の大小だけであり、バツクル装置のバツ
クルボデイへタングプレートを挿入した状態で
は、その違いは外部から全く見えず、また、バツ
クル装置のバツクルボデイへタングプレートを挿
入していない状態でも、その違いは外部から認識
し難く、更に、タングプレートとイジエクタとを
除いて構成部品の共通化が可能であり、外観の不
変化、構成部品の共通化の面で優れる。
[考案の実施例] 第3図には本実施例に係るシートベルト装置が
配設された車両の後席部80が示されている。
後席用シート82はベンチ型シートで3人の乗
員が着座できるようになつている。
後席用シート82の両側部へ着座する乗員用の
第1のシートベルト装置84は3点式とされ、後
席用シート82の中央部へ着座する乗員用の第2
のシートベルト装置86は腰部拘束用とされてい
る。
第1のシートベルト装置84はアウタウエビン
グ88とインナウエビング90とを備えている。
アウタウエビング88の一端部はクオータピラー
92の上方へ固着されたアンカプレート94に係
止され、他方の端部は後席用シート82の側部近
傍の車体へ固着されたアンカプレート95へ係止
されており、中間部へは後席用シート82へ載置
されるタングプレート12が介在されている。
このタングプレート12と対応する第1のバツ
クル装置本体11にはインナウエビング90の一
端部が係止されている。このタングプレート12
と第1のバツクル装置本体11とで第1のバツク
ル装置10を構成している。
インナウエビング90は、その中間部が後席用
シート82へ設けられた図示しないスリツト孔へ
挿通され、他方の端部が車体へ係止されている。
一方、腰部拘束用の第2のシートベルト装置8
6は、2本のウエビング96,96で構成されて
おり、その一端部は前記3点式シートベルト装置
と同様に後席用シート82の下方で車体へ係止さ
れている。
これらのウエビング96,96の他方の端部
は、それぞれタングプレート72、バツクル装置
本体71へ係止されている。このタングプレート
72とバツクル装置本体71とで第2のバツクル
装置70を構成している。
すなわち、後席用シート82上には3個のタン
グプレート12,12,72と3個のバツクル装
置本体11,11,71が不定の位置で構成され
ている。
第4図から第6図には第1のシートベルト装置
に用いられる第1のバツクル装置10が示されて
いる。
第1のバツクル装置10の第1のバツクル装置
本体11では、第5図に示される如く、アツパカ
バー14とロアカバー16との間にバツクル本体
18が配置されている。このバツクル本体18に
は、第4図に示される如く、平板部22の幅方向
両側に一対の脚板部24が屈曲形成されており、
これらの一対の脚板部24間へアツパカバー14
とロアカバー16との間に形成された開口25を
通してタングプレート12が挿入されるようにな
つている。
このバツクル本体18の一対の脚板部24間に
は、第5図に示される如くイジエクタ26及びロ
ツクプレート28が設けられている。
イジエクタ26はバツクル本体18の平板部2
2に形成された案内孔30に挿入配置され、タン
グプレート挿入抜出方向(第5図、第6図矢印
A,B方向)へ移動可能とされている。このイジ
エクタ26には、タングプレート挿入方向(第5
図、第6図矢印A方向)側の端部に一端がバツク
ル本体18に係止される圧縮コイルばね32(第
4図に図示)の他端が嵌合され、この圧縮コイル
ばね32によつてタングプレート抜出方向(第5
図、第6図矢印B方向)へ付勢されている。
このイジエクタ26には、タングプレート12
の挿入時にタングプレート12の先端部が当接さ
れるようになつており、タングプレート12は第
5図に示されるタングプレート抜出状態からイジ
エクタ26をタングプレート挿入方向(第5図矢
印A方向)へ移動しながら第6図に示される如く
挿入されるようになつている。
ロツクプレート28はタングプレート挿入抜出
方向(第5図、第6図矢印A,B方向)に長手方
向とされ、タングプレート抜出方向(第5図、第
6図矢印B方向)側の端部に先端が下方へ略直角
に折れ曲るようなコ字状部34が形成されてい
る。このコ字状部34は先端部がタングプレート
12の係合孔36への係合部38とされており、
この係合部38が先端からタングプレート12の
係合孔36へ第6図に示される如く嵌入されてタ
ングプレート12と係合されるようになつてい
る。
このロツクプレート28のコ字状部34と反対
側のタングプレート挿入方向(第5図、第6図矢
印A方向)側の端部には、上方への立上部40が
形成されている。立上部40は第4図に示される
如くロツクプレート幅方向へ広幅とされており、
ロツクプレート28はバツクル本体18の一対の
脚板部24へ立上部40のロツクプレート幅方向
両端部が支持されて脚板部24間に掛け渡されて
いる。脚板部24にはタングプレート挿入方向
(第5図、第6図矢印A方向)側の端部に略三角
形状の切欠42が形成され、ロツクプレート28
はこの切欠42内へ立上部40のロツクプレート
幅方向両端部が挿入されて切欠42の頂部42A
を中心にタングプレート係合解離方向(第5図、
第6図矢印C,D方向)へ揺動可能とされてい
る。
このロツクプレート28はタングプレート抜出
状態で第5図に示される如く係合部38の先端が
イジエクタ26の上面に当接されてタングプレー
ト解離方向(第5図矢印D方向)へ揺動された状
態とされる。
このロツクプレート28は第4図に示される如
くコ字状部34と立上部40との間の長手方向中
間部に下方への折曲部44が形成され、第5図に
示されるタングプレート抜出状態からこの折曲部
44をタングプレート挿入方向(第5図矢印A方
向)へ押圧された時にタングプレート係合方向
(第5図矢印C方向)へ揺動されるようになつて
いる。この折曲部44はイジエクタ26の上面に
一体に設けられたブロツク46のタングプレート
挿入方向(第5図、第6図矢印A方向)側の端部
と対応され、イジエクタ26は第5図に示される
タングプレート抜出状態からタングプレート12
が挿入された時に折曲部44をタングプレート挿
入方向(第5図矢印A方向)へ押圧してロツクプ
レート28をタングプレート係合方向(第5図矢
印C方向)へ揺動させつつ第6図に示される如く
タングプレート挿入方向へ移動されるようになつ
ている。ロツクプレート28はこの時の揺動によ
り係合部38の先端が第5図に示される如くタン
グプレート12の係合孔36へ嵌入されてタング
プレート12と係合されるようになつている。
このロツクプレート28には、立上部40に係
止されてスプリングホルダ48が取り付けられて
いる。このスプリングホルダ48には2個の圧縮
コイルばね50,52(第4図に図示)の一端が
嵌合される。これらの2個の圧縮コイルばね5
0,52(第4図に図示)の他端はそれぞれスプ
リングホルダ48よりもタングプレート抜出方向
(第5図、第6図矢印B方向)寄りで、レリーズ
ボタン54、ロツクピンホルダ56に嵌合され、
レリーズボタン54、ロツクピンホルダ56はそ
れぞれ圧縮コイルばね50,52によつてタング
プレート抜出方向(第5図、第6図矢印B方向)
に付勢されている。
レリーズボタン54はロツクピンホルダ56よ
りもタングプレート抜出方向(第5図、第6図矢
印B方向)寄りにタングプレート挿入抜出方向
(第5図、第6図矢印A,B方向)へ移動可能に
設けられ、圧縮コイルばね50(第4図に図示)
の付勢力に抗してタングプレート挿入方向(第5
図、第6図矢印A方向)へ移動可能とされてい
る。このレリーズボタン54のタングプレート挿
入方向(第5図、第6図矢印A方向)側の端部に
は、ブロツク58がタングプレート挿入方向(第
5図、第6図矢印A方向)へ突設されている。ブ
ロツク58はロツクピンホルダ56の上端部に設
けられた矩形孔60(第4図に図示)を軸方向へ
移動可能に貫通されてロツクプレート28の立上
部40の上端部に対応されている。このブロツク
58は第6図に示されるタングプレート係合状態
からレリーズボタン54が圧縮コイルばね50
(第4図に図示)の付勢力に抗してタングプレー
ト挿入方向(第6図矢印A方向)へ移動された時
にこの移動の途中でロツクプレート28の立上部
40の上端部に当接され、ロツクプレート28の
立上部40を押圧してロツクプレート28をタン
グプレート解離方向(第6図矢印D方向)へ揺動
させつつタングプレート挿入方向へ移動されるよ
うになつている。ロツクプレート28はこの時の
揺動により第6図に示されるタングプレート係合
状態から係合部38をタングプレート12の係合
孔36から抜き出されるようになつている。
ロツクピンホルダ56は圧縮コイルばね52
(第4図に図示)に付勢されてタングプレート係
合状態でバツクル本体18の脚板部24の外側で
第5図に示される如くレリーズボタン54との間
にロツク補助部材であるロツクピン62を挟持す
るようになつている。ロツクピン62はバツクル
本体18の脚板部24に設けられた軸受孔64に
軸方向両端部を嵌入されてバツクル本体18に支
持されている。軸受孔64はタングプレート挿入
抜出方向(第5図、第6図矢印A,B方向)に長
手方向とされた長孔とされてロツクピン62をタ
ングプレート挿入抜出方向に移動可能に支持して
いる。
このロツクピン62はロツクプレート28に設
けられた位置決め板部66と対応されている。位
置決め板部66は第4図に示される如くコ字状部
34の係合部38と略直角な中間部からロツクプ
レート幅方向へ延出され、タングプレート係合状
態では第6図に示される如く上面にロツクピン6
2が対応され、タングプレート抜出状態では第5
図に示される如くタングプレート挿入方向(第5
図矢印A方向)側の周縁部端面にロツクピン62
が対応されるようになつている。詳しく説明する
と、ロツクピン62はタングプレート係合状態で
は、第5図に示される如くロツクピンホルダ56
とレリーズボタン54との間に挟持されて位置決
め板部66の上面に対応される。ロツクピン62
が位置決め板部66の上面に対応された状態では
ロツクプレート28がロツクピン62によつてタ
ングプレート解離方向(第5図矢印D方向)への
揺動を阻止される。このタングプレート係合状態
からレリーズボタン54がタングプレート挿入方
向(第5図矢印A方向)へ移動されてロツクピン
62がレリーズボタン54とともにタングプレー
ト挿入方向へ移動されて位置決め板部66のタン
グプレート挿入方向側の周縁部端面よりもタング
プレート挿入方向側に位置された時にはロツクプ
レート28がタングプレート解離方向(第5図矢
印D方向)へ揺動可能とされ、レリーズボタン5
4の移動によりロツクプレート28がタングプレ
ート解離方向へ揺動されることによつてロツクピ
ン62が位置決め板部66とロツクピンホルダ5
6との間に挟持されて位置決め板部66のタング
プレート挿入方向側の周縁部端面に対応される。
位置決め板部66はプレスによつて打抜形成さ
れて周縁部端面が切断面とされ、周縁部端面と上
面との角部が尖つた形状とされており、ロツクピ
ン62は位置決め板部66の上面とタングプレー
ト挿入方向側の周縁部端面との角部に対応された
場合においてロツクプレート28のタングプレー
ト解離方向(第5図、第6図矢印D方向)への揺
動を阻止する位置(ロツク位置)及びロツクプレ
ート28をタングプレート解離方向へ揺動可能と
する位置(レリーズ位置)のいずれか一方の位置
に選択され、前記二位置の中間位置に位置される
ことがないようにされている。
次に本実施例の第1のバツクル装置10の作用
を説明する。
乗員はタングプレート12を第1のバツクル装
置本体11へ係合することでウエビング装着状態
となる。
第5図に示されているのは、第1のバツクル装
置10にタングプレート12が係合されていない
状態である。この状態のバツクル装置10へタン
グプレート12が挿入されると、タングプレート
12の先端がイジエクタ26に当接してイジエク
タ26を圧縮コイルばね32の付勢力に抗してタ
ングプレート挿入方向(第5図矢印A方向)へ押
圧する。タングプレート12はイジエクタ26を
タングプレート挿入方向(第5図矢印A方向)へ
移動させつつタングプレート挿入方向へ移動され
る。
イジエクタ26はこの移動の途中でロツクプレ
ート28の折曲部44に当接してロツクプレート
28の折曲部44をタングプレート挿入方向(第
5図矢印A方向)へ押圧する。イジエクタ26は
ロツクプレート28をタングプレート係合方向
(第5図矢印C方向)へ揺動しつつタングプレー
ト挿入方向(第4図矢印A方向)へ移動され、タ
ングプレート12はタングプレート挿入方向への
移動時に係合孔36内へロツクプレート28の係
合部38が嵌入される。
この際、ロツクプレート28の移動によつてロ
ツクピン62はタングプレート抜出方向(第5図
矢印B方向)へ移動可能とされてロツクピンホル
ダ56を介して圧縮コイルばね52に付勢されて
タングプレート抜出方向へ移動され、ロツクプレ
ート28の係合部38がタングプレート12の係
合孔36に嵌入した状態では、ロツクピンホルダ
56とレリーズボタン54との間に挟持されて位
置決め板部66の上面に対応される。この状態が
第6図に示されるタングプレート係合状態であ
る。これにより乗員はアウタウエビング88の装
着状態となる。
したがつて、第6図に示されるタングプレート
係合状態では、ロツクピン62によつてロツクプ
レート28のタングプレート解離方向(第6図矢
印D方向)への揺動が阻止されてロツクプレート
28の係合部38がタングプレート12の係合孔
36から抜け出すことがなく、タングプレート1
2がバツクル装置10から不用意に外れることが
ない。
タングプレート12をバツクル装置10から解
離する場合には、第6図の状態から乗員によつて
レリーズボタン54が圧縮コイルばね50の付勢
力に抗してタングプレート挿入方向(第6図矢印
A方向)へ移動される。レリーズボタン54はロ
ツクピン62をロツクピンホルダ56との間に挟
持した状態でロツクピン62及びロツクピンホル
ダ56を圧縮コイルばね52(第4図に図示)の
付勢力に抗してタングプレート挿入方向(第5図
矢印A方向)へ移動させつつタングプレート挿入
方向へ移動される。この移動によりロツクピン6
2がロツクプレート28の位置決め板部66より
もタングプレート挿入方向(第6図矢印A方向)
寄りに位置された後にレリーズボタン54のブロ
ツク58がロツクプレート28の立上部40の上
端部に当接され、レリーズボタン54はロツクプ
レート28の立上部40をタングプレート挿入方
向へ押圧してロツクプレート28をタングプレー
ト解離方向(第6図矢印D方向)へ揺動させつつ
さらにタングプレート挿入方向へ移動される。ロ
ツクプレート28はこの時の揺動により係合部3
8がタングプレート12の係合孔36から抜け出
される。これと同時にイジエクタ26が圧縮コイ
ルばね32に付勢されてタングプレート抜出方向
(第6図矢印B方向)へ移動し、このイジエクタ
26に押圧されてタングプレート12がバツクル
装置10から外側へ弾き出され、第4図の状態に
戻る。
次に第7図〜第9図に示される第2のシートベ
ルト装置に用いられる第2のバツクル装置70に
ついて説明する。第2のバツクル装置70はタン
グプレート72及び、イジエクタ74のみが第1
のバツクル装置10と異なる。他の部品は第1の
バツクル装置10と同一のものが使用されている
ので説明は省略する。
第2のバツクル装置70のタングプレート72
は係合孔76からタングプレート72の先端72
Aまでの寸法が第1のバツクル装置10のタン
グプレート12の寸法Lより大きく設定されてい
る点のみが相違している。
また第2のバツクル装置70のイジエクタ74
のタングプレート72挿入方向の寸法mが第1の
バツクル装置10のイジエクタ26の寸法Mより
小さく設定されている点のみが相違している。ま
たこれらの寸法Mと寸法Lとの和L+Mは寸法m
と寸法との和+mに等しく設定されている。
第2のバツクル装置70は第1のバツクル装置
10と同様に作用するのでその説明は省略する。
次に隣接して配置されたシートベルト装置間でタ
ングプレートが正規でない挿入状態とされる場合
を説明する。
第1のバツクル装置10のタングプレート12
を、第2のバツクル装置70のバツクル本体18
内へ乗員が誤つて挿入した場合には、タングプレ
ート12の先端面12Aと係合孔36までの寸法
Lが短く設定されており、このタングプレート1
2と当接するイジエクタ74のタングプレート挿
入方向の寸法mも短く設定されているので第1の
バツクル装置10のタンググプレート12は、タ
ングプレート12の挿入方向側の側面12Bが第
2のバツクル装置のアツパカバー14の挿入口周
縁に当接して、挿入量が制限される(第1図参
照)。
このためイジエクタ74が折曲部44と当接し
ないのでロツクプレート28を第1図C方向へ回
転させることができず、ロツクプレート28の係
合部38を係合孔36内へ挿入することができな
い。この状態ではタングプレート12は圧縮コイ
ルばね32の付勢力でバツクル本体18から排出
される。従つて第1のバツクル装置10のタング
プレート12を第2のバツクル装置70の第2の
バツクル装置本体71へ係合することはできな
い。これによりシートベルト装置の誤装着が防止
される。
また第2のバツクル装置のタングプレート72
を第1のバツクル装置10のバツクル本体18内
へ乗員が誤つて挿入した場合には、タングプレー
ト72の先端面72Aと係合孔76までの寸法
が長く設定されており、このタングプレート72
と当接するイジエクタ26のタングプレート挿入
方向の寸法Mも長く設定されているので、第2図
に示されるように第1のバツクル装置10のバツ
クル本体18内へタングプレート72が挿入され
てもタングプレート72の係合孔76が、ロツク
プレート28の係合部38の下方へ位置するまで
タングプレート72を挿入することができない。
従つて第2のバツクル装置のタングプレート7
2を第1のバツクル装置10の第1のバツクル装
置本体11へ係合することはできない。この状態
ではタングプレート72は圧縮コイルばね32の
付勢力でバツクル本体18から排出される。これ
によりシートベルト装置の誤装着が防止される。
このように本実施例では、第2のバツクル装置
70は第1のバツクル装置10に対し、タングプ
レート72及びイジエクタ74の寸法を一部変更
しただけでシートベルト装置の誤装着を防止する
ことができる。このため最も人目につきやすい第
1のバツクル装置本体11と第2のバツクル装置
本体71とを同一形状とすることができるので、
室内装備品の配置に視覚上の異和感を与えること
はない。
[考案の効果] 以上説明したように本考案では、隣席の乗員用
シートベルトを乗員が誤つて装着することがない
ようにするにあたつて、第1のバツクル装置及び
第2のバツクル装置の相違は、タングプレート先
端から係合孔までの寸法の大小、イジエクタのプ
レート挿入方向の寸法の大小だけであり、バツク
ル装置のバツクルボデイへタングプレートを挿入
した状態では、その違いは外部から全く見えず、
また、バツクル装置のバツクルボデイへタングプ
レートを挿入していない状態でも、その違いは外
部から認識し難く、更に、タングプレートとイジ
エクタとを除いて構成部品の共通化が可能であ
り、外観の不変化、構成部品の共通化の面で優れ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は第1のバツクル装置のタングプレート
が第2のバツクル装置のバツクル本体へ挿入され
た状態を示す断面図、第2図は第2のバツクル装
置のタングプレートが第1のバツクル装置のバツ
クル本体へ挿入された状態を示す断面図、第3図
は本考案の実施例に係るシートベルト装置が設置
された車両の後席部を示す正面図、第4図は第1
のバツクル装置を示す分解斜視図、第5図はタン
グプレート抜出状態を示す第1のバツクル装置の
概略断面図、第6図は第5図に対応してタングプ
レート係合状態を示す概略断面図、第7図は第2
のバツクル装置のイジエクタを示す斜視図、第8
図は第2のバツクル装置のタングプレートを示す
斜視図、第9図はタングプレート抜出状態を示す
第2バツクル装置の概略断面図、第10図は第9
図に対応してタングプレート係合状態を示す概略
断面図である。 10……第1のバツクル装置、11……第1の
バツクル装置本体、12……タングプレート、1
8……バツクル本体、26……イジエクタ、28
……ロツクプレート、36……係合孔、70……
第2のバツクル装置、71……第2のバツクル装
置本体、72……タングプレート、74……イジ
エクタ、76……係合孔、84……第1のシート
ベルト装置、86……第2のシートベルト装置。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. バツクルボデイと、このバツクルボデイ内に設
    けられたロツクプレートと、前記バツクルボデイ
    へ挿入されるとともに前記ロツクプレートと係合
    可能な係合孔を有するタングプレートと、前記バ
    ツクルボデイ内に設けられ前記タングプレートを
    前記バツクルボデイから押し出す方向へ付勢する
    とともに前記タングプレートの挿入に伴い前記タ
    ングプレート先端に押圧されて前記タングプレー
    ト挿入方向へ移動し前記タングプレートの正規の
    挿入量で前記ロツクプレートを回転させて前記ロ
    ツクプレートを前記係合孔と係合させるイジエク
    タとを備えたバツクル装置を複数組用いるシート
    ベルト装置であつて、前記タングプレート先端か
    ら前記係合孔までの寸法が小とされ、前記イジエ
    クタの前記タングプレート挿入方向の寸法が大と
    される第1のバツクル装置と、前記タングプレー
    ト先端から前記係合孔までの寸法が大とされ、前
    記イジエクタの前記タングプレート挿入方向の寸
    法が小とされる第2のバツクル装置とを備え、前
    記第2のバツクル装置のバツクルボデイへ前記第
    1のバツクル装置のタングプレートが誤つて挿入
    された場合に前記第2のバツクル装置のバツクル
    ボデイへの前記第1のバツクル装置のタングプレ
    ートの挿入量が前記第2のバツクル装置のバツク
    ルボデイへの前記第2のバツクル装置のタングプ
    レートの正規の挿入量より少なく制限されるとと
    もに、前記第1のバツクル装置のバツクルボデイ
    へ前記第2のバツクル装置のタングプレートが誤
    つて挿入された場合に前記第1のバツクル装置の
    バツクルボデイへの前記第2のバツクル装置のタ
    ングプレートの挿入量が前記第1のバツクル装置
    のバツクルボデイへの前記第1のバツクル装置の
    タングプレートの正規の挿入量に達しても前記第
    2のバツクル装置のタングプレートの係合孔が前
    記第1のバツクル装置のロツクプレートとの係合
    位置へ達しないようにしたことを特徴とするシー
    トベルト装置。
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JPS588315B2 (ja) * 1979-03-29 1983-02-15 三菱重工業株式会社 ジチオン酸およびポリチオン酸含有廃水の生物学的処理方法

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