JPH0540630Y2

JPH0540630Y2 -

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Publication number: JPH0540630Y2
Application number: JP1988067917U
Authority: JP
Priority date: 1988-05-23
Filing date: 1988-05-23
Publication date: 1993-10-14
Anticipated expiration: 2003-05-23
Also published as: JPH01169888U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は、例えば自動車に搭載されたカーセキ
ユリテイシステムの電源のオン・オフ制御、カー
クーラやエンジンのオン・オフ制御、トランクの
開閉制御等の負荷をリモートコントロールで制御
するリモートコントロール受信機に関するもので
ある。

（従来の技術）第３図は従来の自動車用リモートコントロール
システムの例を示したものである。このシステム
は、自動車用リモートコントロール送信機１と自
動車用リモートコントロール受信機２とからな
る。自動車用リモートコントロール送信機１は、
LC発振器３にて構成され、自動車用リモートコ
ントロール受信機２は、自動車用リモートコント
ロール送信機１が出力するリモートコントロール
信号を受信するアンテナ部４と、該アンテナ部４
で受信されたリモートコントロール信号を増幅す
る高周波増幅器５と、該高周波増幅器５で増幅さ
れたリモートコントロール信号を超再生検波して
低周波制御信号を検出する超再生検波回路６と、
該超再生検波回路６からの低周波制御信号を選択
的に通す低周波フイルター７と、該低周波フイル
ター７を経た低周波制御信号を増幅する低周波増
幅器８と、該低周波増幅器８を経た低周波制御信
号の波形整形を行う波形整形回路９と、該波形整
形回路９を経た低周波制御信号が入力されると自
動車搭載負荷の制御を行う集積回路（IC）より
なる負荷制御部１０とで構成されていた。

超再生検波は、周知のように、再生受信におい
て、正帰還を強めるために生ずる発振を周期的に
抑圧し、高い受信感度を得る受信方式である。

このような超再生検波方式は、高周波を直接検
波し、発振している状態で感度を上げ、低周波に
もつていける特徴がある。

このような超再生検波方式によれば、簡単に回
路が組め、安価となり、かつ使用電流値が少ない
という利点をもつている。

（考案が解決しようとする課題）しかしながら、このような従来のリモートコン
トロール受信機２では、超再生検波回路６の入力
信号の周波数が高いため、該超再生検波回路６の
帯域が広く（8MHz以上）、このためノイズをひろ
い易く、誤動作をし易い問題点があつた。また、
従来にあつては周波数がずれ易い問題点があつ
た。

本考案の目的は、帯域を狭くすることができ、
ノイズに強く、周波数を安定化させることができ
るリモートコントロール受信機を提供することに
ある。

（課題を解決するための手段）上記の目的を達成するための本考案のリモート
コントロール受信機は、リモートコントロール信
号を受信するアンテナ部と、前記アンテナ部で受
信された前記リモートコントロール信号を増幅す
る高周波増幅器と、局部発振信号を出力する表面
弾性波局部発振器と、前記高周波増幅器からの前
記リモートコントロール信号と前記表面弾性波局
部発振器からの前記局部発振信号とを入力信号と
して、これらを混合することにより中間周波信号
を形成するミキサーと、前記ミキサーからの前記
中間周波信号を超再生検波して低周波制御信号を
検出する超再生検波回路と、前記超再生検波回路
からの前記低周波制御信号を選択的に通す低周波
フイルターと、前記低周波フイルターを経た前記
低周波制御信号を増幅する低周波増幅器と、前記
低周波増幅器を経た前記低周波制御信号が入力さ
れると自動車搭載負荷の制御を行う負荷制御部と
を備えてなるものである。

（作用）このようにミキサーで、リモートコントロール
信号と表面弾性波局部発振器からの局部発振信号
とを混合すると、得られる中間周波信号の帯域を
狭帯域化することができる。ところで、超再生検
波回路は、入力周波数が高ければ帯域が広く、入
力周波数が低ければ帯域が狭いなる性質があるた
め、入力周波数が低くなることにより該超再生検
波回路の帯域を従来より狭くすることができる。
このように該超再生検波回路の入力信号の帯域が
狭いと、余分な信号をとり込まずに検波できる。
また表面弾性波局部発振器の発振周波数にバラツ
キがあつても、後段の超再生検波回路で、そのバ
ラツキの範囲をカバーして検波することができ
る。

更に、局部発振器として表面弾性波局部発振器
を用いると、簡単に、しかも安価に高周波の発振
器を構成でき、かつ所要の周波数を無調整で安定
化することができる。

また、表面弾性局部発振器と超再生検波回路を
用いると、消費電力が少くなり、長時間待機状態
におく必要があるような、例えば自動車のリモー
トコントロール受信機として好適である。

（実施例）以下、本考案の実施例を図面を参照して詳細に
説明する。

第１図は本実施例の自動車用リモートコントロ
ール受信機２を備えた自動車用リモートコントロ
ールシステムの例を示している。なお、前述した
従来技術を示す第３図と対応する部分には、同一
符号をつけて示している。自動車用リモートコン
トロール送信機１においては、発振手段として例
えば315MHzのリモートコントロール信号を出力
する表面弾性波発振器１１が使用されている。ま
た、本実施例の自動車用リモートコントロール受
信機２は、高周波増幅器５の後段にミキサー１２
が接続され、該ミキサー１２には、例えば
304.3MHzの局部発信周波信号を入力するための
表面弾性波局部発振器１３が接続されている。負
荷制御部１０には、自動搭載負荷としてカーセキ
ユリテイシステム１５、エンジンオン・オフシス
テム１６、カークーラーオン・オフシステム１
７、カートランク開閉システム１８等が接続され
ている。

このように自動車用リモートコントロールシス
テムにおいては、自動車用リモートコントロール
送信機１のフアンクシヨンキー（図示せず）を押
すと、表面弾性波発振器１１が作動して、第２図
に示すようなヘツダー１９Ａ、IDコード１９Ｂ、
特定の負荷を制御するためのフアンクシヨンデー
タ１９Ｃ等からなる315MHzリモートコントロー
ル信号１９を送信する。これをアンテナ部４で受
信し、高周波増幅器５で増幅してミキサー１２に
導き、表面弾性波局部発振器１３から与えられる
304.3MHzの局部発振周波数信号と混合して
10.7MHzの中間周波信号を形成する。この中間周
波信号を10.7MHzの超再生検波回路６に入れて超
再生検波することにより低周波制御信号（AF信
号）を検出する。この低周波制御信号を低周波フ
イルター７を経て低周波増幅器８で増幅し、波形
整形回路９で波形整形した後、負荷制御部１０に
入力する。負荷制御部１０では、与えられた低周
波制御信号の内容（フアンクシヨンデータ）に応
じてカーセキユリテイシステム１５、エンジンオ
ン・オフシステム１６、カークーラーオン・オフ
システム１７かトランク開閉システム１８等のい
ずれかを制御する。例えば、カーセキユリテイシ
ステム１５は、負荷制御部１０からの制御で電源
がオフとされ、自動車の持ち主がその自動車に乗
り込むとき、警報ブザーが鳴らないようにする。

（考案の効果）以上説明したように、本考案に係るリモートコ
ントロール受信機は、局部発振器として表面弾性
波局部発振器を使用しているので、簡単に、しか
も安価に高周波発振器を構成でき、かつ所要の周
波数を無調整で安定して得ることができる。

特に本考案では、ミキサーによつて、リモート
コントロール信号と表面弾性波局部発振器からの
局部発振信号とを混合しているので、得られる中
間周波信号の帯域を狭帯域化することができる。
このため、該ミキサーの後段に広帯域の超再生検
波回路があつても、該超再生検波回路の入力信号
の帯域が狭いので、余分な信号をとり込まずに検
波することができ、誤動作を防止することができ
る。また本考案によれば、個々の表面弾性波局部
発振器の発振周波数にバラツキがあつても、後段
の超再生検波回路で、そのバラツキの範囲をカバ
ーして検波することができ、支承がない。

従つて本考案によれば、リモートコントロール
受信機を安価に構成することができる。更に、本
考案によれば、超再生検波回路の帯域を従来は約
8MHz程度であつたものが入力周波数の低下によ
り約500KHz程度と、相当狭くすることができる。
かつまた、超再生検波回路の使用により消費電流
を可及的に少くでき、長時間待機状態にしておく
必要があるリモートコントロール受信機として非
常に好適である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係るリモートコントロール受
信機を用いたリモートコントロールシステムの一
例を示すブロツク図、第２図は本実施例で用いる
リモートコントロール信号の一例を示す波形図、
第３図は従来のリモートコントロールシステムの
ブロツク図である。１……自動車用リモートコントロール送信機、
２……自動車用リモートコントロール受信機、４
……アンテナ部、５……高周波増幅器、６……超
再生検波回路、７……低周波フイルター、８……
低周波増幅器、９……波形整形回路、１０……負
荷制御部、１１……表面弾性波局部発振器、１５
……カーセキユリテイシステム、１６……エンジ
ンオン・オフシステム、１７……カークーラーオ
ン・オフシステム、１８……カートランク開閉シ
ステム、１９……リモートコントロール信号。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

リモートコントロール信号を受信するアンテナ
部と、前記アンテナ部で受信された前記リモート
コントロール信号を増幅する高周波増幅器と、局
部発振信号を出力する表面弾性波局部発振器と、
前記高周波増幅器からの前記リモートコントロー
ル信号と前記表面弾性波局部発振器からの前記局
部発振信号とを入力信号として、これらを混合す
ることにより中間周波信号を形成するミキサー
と、前記ミキサーからの前記中間周波信号を超再
生検波して低周波制御信号を検出する超再生検波
回路と、前記超再生検波回路からの前記低周波制
御信号を選択的に通す低周波フイルターと、前記
低周波フイルターを経た前記低周波制御信号を増
幅する低周波増幅器と、前記低周波増幅器を経た
前記低周波制御信号が入力されると制御を行う負
荷制御部とを備えてなるリモートコントロール受
信機。