JPH0540445A - 装飾シート及び該装飾シートの転写方法 - Google Patents

装飾シート及び該装飾シートの転写方法

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JPH0540445A
JPH0540445A JP19776791A JP19776791A JPH0540445A JP H0540445 A JPH0540445 A JP H0540445A JP 19776791 A JP19776791 A JP 19776791A JP 19776791 A JP19776791 A JP 19776791A JP H0540445 A JPH0540445 A JP H0540445A
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JP
Japan
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sheet
decorative sheet
base material
application film
decorative
Prior art date
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Pending
Application number
JP19776791A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Yuasa
安弘 湯浅
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 任意の装飾模様の装飾シートを容易に転写す
ることを可能とする装飾シート及びその転写方法を得
る。 【構成】 切断線6,7で多数の小片に分離されたシー
ト基材3及び粘着剤層4が剥離紙5に積層された装飾シ
ート1の上面に、所望の装飾模様を構成し得る形状に弱
粘着剤8を介在させてアプリケーションフィルム2を貼
り合わせ、該アプリケーションフィルム2をシート基材
3の上面から剥離することにより、所望の装飾模様の装
飾シート部分をアプリケーションフィルム2側に移し、
アプリケーションフィルム2に支持された装飾シート部
分を被着体に転写する、装飾シートの転写方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、粘着剤を用いて被着体
に貼付される装飾シート及び該装飾シートの転写方法に
関し、特に、任意の装飾形状の装飾シートを被着体に容
易に貼付することを可能とする装飾シート及び該装飾シ
ートの転写方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、装飾を目的とするシート基材の一
面に粘着剤層を設けてなる装飾シートが屋外装飾及び屋
内装飾等の種々の分野に幅広く用いられている。この種
の装飾シートの一例として、アプリケーションフィルム
を用いることにより任意のデザインの装飾シートを被着
体に転写する方法が知られている。
【0003】上記アプリケーションフィルムを用いた転
写方法では、まず、シート基材、粘着剤層及び剥離紙が
この順に積層された装飾シートを用意する。次に、ハー
フカッティング装置を用いて、あるいは手作業により、
上記装飾シートのシート基材表面及び粘着剤層を所望の
平面形状に切り抜く。しかる後、上記所望の平面形状の
シート基材及び粘着剤層部分の周囲のシート基材及び粘
着剤層を取り除き、上記所望の平面形状以外の領域につ
いては剥離紙表面を露出させる。しかる後、一面に装飾
シートの粘着剤層よりも粘着力の弱い弱粘着剤層が塗布
されたアプリケーションフィルムを該弱粘着剤層を利用
して上記所望の平面形状のシート基材表面に貼り合わせ
る。次に、アプリケーションフィルムと共に上記所望の
平面形状のシート基材を装飾シートから剥離し、該アプ
リケーションフィルムの前記一面に上記弱粘着剤層を介
して付着された所望の平面形状のシート基材及び粘着剤
層を、目的とする被着体に転写する。
【0004】上記のようなアプリケーションフィルムを
用いた装飾シートの転写方法では、所望とする装飾形状
に装飾シートを切り抜いておけば、該所望の装飾形状の
装飾シートを被着体に転写させることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たアプリケーションフィルムを用いた装飾シートの転写
方法では、最初に装飾シートを所望の平面形状に切り抜
く作業が煩雑であり、しかも切り抜いた後に必要とする
部分以外すなわち所望の装飾形状部分の周囲のシート基
材及び粘着剤層を完全に取り除くという極めて煩雑な作
業を実施しなければならなかった。
【0006】よって、本発明の目的は、所望の平面形状
の装飾シートを被着体に極めて容易に転写することを可
能とする装飾シート及び転写方法を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の装飾シートは、
シート基材、粘着剤層及び剥離紙が、この順に積層され
ており、かつ前記シート基材及び粘着剤層を多数の小片
に分離し得るように、前記シート基材表面から粘着剤層
に至る深さに多数の切断線が形成されている装飾シート
である。
【0008】また、本発明の装飾シートの転写方法は、
上述した装飾シート及びアプリケーションフィルムを用
意する工程と、装飾シートのシート基材表面とアプリケ
ーションフィルムの一面との間に、所望の装飾形状に応
じた平面形状となるように装飾シートの粘着剤層よりも
粘着力の弱い弱粘着剤を介在させて前記シート基材表面
とアプリケーションフィルムの一面とを貼り合わせる工
程と、前記アプリケーションフィルムを装飾シートから
剥離することにより、アプリケーションフィルムの前記
一面に、前記弱粘着剤により所望の装飾形状のシート基
材及び粘着剤層を付着させる工程と、アプリケーション
フィルムの前記一面側に付着された所望形状の装飾シー
ト部分を被着体に転写する工程とを備えることを特徴と
する、装飾シートの転写方法である。
【0009】
【作用】本発明の装飾シートでは、シート基材及び粘着
剤層に、予め多数の切断線が形成されて、シート基材及
び粘着剤層が多数の小片に分離し得るように構成されて
いる。従って、例えばアプリケーションフィルムのよう
な他の部材とシート基材表面との間に所望の装飾形状に
応じた平面形状となるように弱粘着剤を介在させて貼り
合わせ、しかる後アプリケーションフィルム等の上記他
の部材を剥離すれば、所望の平面形状の粘着剤が存在す
る部分の装飾シート部分のみが選択的に上記他の部材に
転写される。よって、被着体に上記アプリケーションフ
ィルム等の他の部材に付着された装飾シート部分を貼り
合わせることにより、所望の平面形状の装飾シート部分
のみを転写することができる。
【0010】また、請求項2に記載の装飾シートの転写
方法においても、アプリケーションフィルムを用いるこ
とにより上記と同様に所望の平面形状の装飾シート部分
のみが被着体に転写される。従って、本発明の装飾シー
ト及び装飾シートの転写方法を利用すれば、所望の装飾
形状に応じて粘着剤を付与するだけで、該所望の装飾形
状の装飾シートを容易に転写することができる。
【0011】
【実施例の説明】以下、図面を参照しつつ、本発明の一
実施例にかかる装飾シート及び該装飾シートの転写方法
を説明する。まず、図1に示す装飾シート1及びアプリ
ケーションフィルム2を用意する。装飾シート1は、シ
ート基材3、粘着剤層4及び剥離紙5をこの順序で積層
した積層構造を有する。
【0012】シート基材3は、最終的に装飾作用を発揮
するものであるため、所望の色を有するように、あるい
は透明もしくは半透明に構成される。このようなシート
基材3を構成する材料としては、合成樹脂または紙等の
適宜の材料からなるものを用い得るが、通常、塩化ビニ
ル系樹脂、フッ素系樹脂またはポリエステル樹脂等の熱
可塑性樹脂を用いて構成される。また、この種の合成樹
脂からなるフィルムをシート基材3として用い、かつ着
色が必要な場合には、上記のような樹脂に、ペリレン、
イソインドリンまたはキナクリドン等の適宜の有機系顔
料や、不透明性を出すための酸化チタン等の顔料が、目
的に応じて所望の割合で配合される。
【0013】粘着剤層4は、装飾シート1のシート基材
3を被着体に最終的に貼り付けるために形成されている
ものであり、一般的なアクリル系またはゴム系等の粘着
剤を用いて構成される。剥離紙5は、粘着剤層4に対し
て剥離性を有するように表面がシリコン等で処理された
合成樹脂または紙等から構成されている。
【0014】本実施例の特徴は、この装飾シート1にお
いて、多数の切断線6,7が碁盤目状に形成されている
ことにある。この切断線6,7は、シート基材3及び粘
着剤層4を多数の小片に分離し得るように、シート基材
3の表面から粘着剤層4に至る深さに形成されている。
また、より正確に所望の平面形状を有するように装飾模
様を構成するためには、当然のことながら、装飾シート
1のシート基材3及び粘着剤層4は、より細かく切断線
により切断されていることが望ましい。もっとも、碁盤
目のマスの大きさを意図的に大きくすることにより、最
終的に転写される装飾シート部分をモザイク模様状とし
てもよい。
【0015】上記のように、碁盤目の大きさは自由に選
択し得るが、通常切断線を正確に形成し得る範囲を考慮
すると、最小1〜2mm角が限度であり、また上限は転
写作業の容易性を考慮すると、10cm各程度までとな
る。なお、切断線6,7は、碁盤目状に形成されている
が、切断線で区画される小片の平面形状は図示のように
矩形のものに限らない。小片が、例えば三角形、平行四
辺形または六角形等の任意の平面形状を有するように切
断線が形成されていてもよい。
【0016】上記装飾シート1は、適宜の厚みに構成さ
れ得るが、通常、シート基材3は20〜100μm程
度、好ましくは50μm程度の厚みに形成され、粘着剤
層4は10〜50μm程度、好ましくは30μm程度の
厚みとされる。他方、アプリケーションフィルム2は、
前述した装飾シート1の一部分を転写するために用いら
れるものであるため、装飾シートを支持し得る強度を有
する限り、任意の合成樹脂フィルムや紙等により構成す
ることができる。もっとも、後述の転写作業をより一層
容易化するためには、アプリケーションフィルム2は透
明性を有することが好ましい。従って、好ましくは、透
明または半透明の合成樹脂フィルムによりアプリケーシ
ョンフィルム2が構成される。
【0017】次に、図1に示すように、アプリケーショ
ンフィルム2の下面2aに、弱粘着剤8を、所望の装飾
模様9を構成するように塗布する。図示の実施例では、
この装飾模様9は、「T」を構成するように選択されて
いる。上記弱粘着剤8としては、シート基材3に対する
粘着力が粘着剤層4の被着体13に対する粘着力よりも
小さいものを選ぶことが必要である。次に、上記アプリ
ケーションフィルム2をシート基材3に図1の矢印Aに
示すように貼り合わせ、図2に示す貼り合わせ体10を
得る。この貼り合わせ体10では、上記弱粘着剤8によ
り、シート基材3の上面とアプリケーションフィルム2
の下面2aとが貼り合わされる。
【0018】さらに、図2に示した貼り合わせ体10に
おいて、装飾シート1からアプリケーションフィルム2
を剥離する。この場合、弱粘着剤8のシート基材3に対
する粘着力は粘着剤層4の剥離紙5に対する粘着力より
も大であるため、図3及び図4に示すように、アプリケ
ーションフィルム2の下面2aに弱粘着剤8の粘着力に
よってTの平面形状を有するようにシート基材3の一部
3a及び粘着剤層4の一部4aが付着される。すなわ
ち、装飾シート1の上面では、シート基材3から、
「T」の形状に相当する部分が除去され、該「T」の形
状の部分では下層の剥離紙5の上面5a(斜線のハッチ
ングを付して示す。)が露出することになる。
【0019】なお、図4で示したアプリケーションフィ
ルム2側に移行したシート基材の一部3a及び粘着剤層
の一部4aを、以後、まとめて装飾シート部分12とし
て説明する。
【0020】次に、図5に示すように、アプリケーショ
ンフィルム2に支持された装飾シート部分12を被着体
13上に粘着剤層の一部4aを利用して貼り合わせる。
しかる後、アプリケーションフィルム2を装飾シート部
分12から剥離する。この場合には、前述したように粘
着剤8のシート基材3に対する粘着力が粘着剤層4の被
着体に対する粘着力よりも小さく設定されているため、
アプリケーションフィルム2と共に弱粘着剤8がシート
基材の一部3aから剥離され、その結果、図6(a)及
び(b)に断面図及び平面図で示すように、被着体13
上に装飾シート部分12が転写される。
【0021】上述した本実施例の装飾シートの転写方法
から明らかなように、本実施例の装飾シート1及び転写
方法を用いれば、アプリケーションフィルム2の下面2
aに所望の形状を有するように弱粘着剤8を塗布するだ
けで、該所望の形状の装飾シート部分12を容易に転写
することができる。すなわち、従来のアプリケーション
フィルムを用いた装飾シートの転写方法では、所望の平
面形状を有するように装飾シートを転写するには、装飾
シートを所望の平面形状に切り抜き、かつ必要部分以外
の装飾シートを完全に除去するといった煩雑な作業が強
いられていたのに対し、上記実施例の方法ではこのよう
な煩雑な作業を省略することができる。
【0022】なお、上記実施例では、弱粘着剤8は、ア
プリケーションフィルム2の下面2aに所望の平面形状
を有するように塗布されていたが、弱粘着剤8は、シー
ト基材3の上面に所望の装飾形状を有するように塗布さ
れてもよい。すなわち、アプリケーションフィルム2と
シート基材3との貼り合わせに際し、弱粘着剤8は所望
の平面形状を実現し得る限り、その間に介在されており
さえすればよく、具体的な介在方法については任意であ
る。
【0023】さらに、上記実施例では、図5に示した工
程から、アプリケーションフィルム2を剥離したが、ア
プリケーションフィルム2は、場合によってはそのまま
装飾シート部分12の外表面に弱粘着剤8を利用して貼
り付けておいてもよい。もっとも、その場合には、アプ
リケーションフィルム2の下面2aと被着体13とをむ
らなく接着させるために、装飾シート部分12が設けら
れている領域の周囲においてもアプリケーションフィル
ム2の下面2aまたは被着体13の外表面に、別途、粘
着剤を付与する必要がある。
【0024】また、当然のことながら、上述した実施例
の転写方法を実現するには、装飾シート1の粘着剤層4
のシート基材3に対する粘着力は、該粘着剤層4の剥離
紙5に対する粘着力よりも大きいことが必要である。
【0025】
【発明の効果】以上のように、本発明の装飾シート及び
その転写方法によれば、従来のアプリケーションフィル
ムを用いた装飾シートの転写方法における煩雑なカット
作業やカス取り作業を省略することが可能となり、所望
の平面形状の装飾シートを極めて容易に被着体に転写す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の装飾シートの転写方法にお
いて、アプリケーションフィルムを装飾シート上に貼り
合わせる工程を示す斜視図。
【図2】装飾シート上にアプリケーションフィルムが貼
り合わされた貼り合わせ体を示す正面図。
【図3】装飾シートの上面からアプリケーションフィル
ムと共に装飾シート部分を剥離した状態を示す斜視図。
【図4】図3のIV−IVに沿う部分の断面図。
【図5】アプリケーションフィルムに支持された装飾シ
ート部分を被着体に貼り合わせた状態を示す断面図。
【図6】(a)は被着体に転写された装飾シート部分を
示す断面図、(b)はその平面図。
【符号の説明】
1…装飾シート 2…アプリケーションフィルム 3…シート基材 4…粘着剤層 5…剥離紙 6,7…切断線 8…弱粘着剤 9…装飾模様

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート基材、粘着剤層及び剥離紙がこの
    順に積層された装飾シートにおいて、 前記シート基材及び粘着剤層を多数の小片に分離し得る
    ように、前記シート基材表面から粘着剤層に至る深さに
    前記装飾シートに多数の切断線が形成されていることを
    特徴とする、装飾シート。
  2. 【請求項2】 シート基材、粘着剤層及び剥離紙がこの
    順に積層されており、かつシート基材及び粘着剤層を多
    数の小片に分離し得るように、前記シート基材表面から
    粘着剤層に至る深さに多数の切断線が形成されている装
    飾シート、並びにアプリケーションフィルムを用意する
    工程と、 前記装飾シートのシート基材表面と、アプリケーション
    フィルムの一面との間に、所定の装飾形状に応じた平面
    形状となるように前記装飾シートの粘着剤層よりも粘着
    力の弱い弱粘着剤を介在させて、前記シート基材表面と
    アプリケーションフィルムの一面とを貼り合わせる工程
    と、 前記アプリケーションフィルムを装飾シートから剥離す
    ることにより、アプリケーションフィルムの一面に前記
    弱粘着剤により所望の装飾形状のシート基材及び粘着剤
    層を付着させる工程と、 前記アプリケーションフィルムの前記一面側に付着され
    た所望形状の装飾シート部分を被着体に転写する工程と
    を備えることを特徴とする、装飾シートの転写方法。
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