JPH054038U - 電流検出素子 - Google Patents

電流検出素子

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JPH054038U
JPH054038U JP5204891U JP5204891U JPH054038U JP H054038 U JPH054038 U JP H054038U JP 5204891 U JP5204891 U JP 5204891U JP 5204891 U JP5204891 U JP 5204891U JP H054038 U JPH054038 U JP H054038U
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magnetoresistive element
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JP5204891U
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修一 本多
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 1チップの素子で電流検出が行える電流検出
素子を提供する。 【構成】 被検出電流が流される薄膜状の電流経路22
に絶縁薄膜28を被覆し、この絶縁薄膜28上に感磁部
30が設置されている。ここで、感磁部30には、強磁
性薄膜磁気抵抗素子による磁気抵抗素子パターン31及
び32及び33及び34が印刷されている。電流経路2
2に被検出電流が流されると矢印Hに示されるような方
向に磁界が発生し、磁気抵抗素子パターン32と33の
電気抵抗が変化する。そこで、これを検出することによ
って電流経路22に流れている被検出電流の電流量を検
出することができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、強磁性薄膜磁気抵抗素子を用いて電流の検出を行う電流検出装置の 電流検出素子の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
磁気抵抗素子は、外部磁界の強弱によって磁気抵抗素子内の内部抵抗が変化す る現象を利用したもので、ホール素子と同様磁電変換素子の一種である。しかし ながら、ホール素子に比べて扱い易く、アレイなどの復号化が容易となっている ため、補助部材を併用させることで、磁極の判別能力をもたせるなどして、広い 分野で実用化され、いずれも幅広く使われている。
【0003】 このような磁気抵抗素子には、半導体磁気抵抗素子と強磁性薄膜磁気抵抗素子 とがあり、半導体磁気抵抗素子は正の磁気特性を有しており、一方強磁性薄膜磁 気抵抗素子は負の磁気特性を有している。すなわち、半導体磁気抵抗素子は磁界 を加えると素子の内部抵抗は増加するのに対し、強磁性薄膜磁気抵抗素子におい ては磁界をかけると素子の内部抵抗が減少する。
【0004】 ここで、半導体磁気抵抗素子に用いられる代表的な素材としてはインジウムア ンチモン(InSb)やインジウム砒素(InAs)やガリウム砒素(GaAs )などがあり、強磁性薄膜磁気抵抗素子に用いられる代表的な素材としてはパー マロイ(Ni−Fe)やニッケルコバルト(Ni−Co)などがある。
【0005】 ところで、このような磁気抵抗素子は、外部の磁界の変化に対して比較的忠実 に素子の内部抵抗が変化するために、電流を検出するための電流検出器にも用い られている。すなわち、電流が導体中を流れるとその電流の方向と垂直方向に磁 界が発生し、しかもこの磁界の強度は流れた電流の量に比例するので、電流が流 れることによって生じた磁界の強さを磁気抵抗素子の電気抵抗値として検出する ことによって、導体に通じられた電流の量を検出することが可能となる。
【0006】 ここで、このような原理に基づいて構成された従来の電流検出素子の構成が図 5に示されている。
【0007】 この従来装置は、端子11a及び11bと、コイル部13と、コア15と、磁 気抵抗素子部17とから構成され、さらには、コイル部13においては導線によ ってコイルが形成されており全体で電磁石が構成されていて、このコイルの両端 は端子11a及び端子11bにそれぞれ接続されている。そして、このコア15 の開口部、すなわち電磁石の開口部に、磁気抵抗素子18が設けられた磁気抵抗 素子部17が設置されている。
【0008】 このようにして構成された従来装置においては、前記磁気抵抗素子部17に設 置されている磁気抵抗素子18の電気抵抗を検出することによって、端子11a から端子11bに流された被検出電流の量を検出することができるようになって いる。すなわち、端子11aから11bに流される電流は、コイル部13とコア 15からなる電磁石によって磁気に変換され、磁気抵抗素子部17の磁気抵抗素 子18の電気抵抗を変化させる。そして、前述のとうり、磁気抵抗素子18の電 気抵抗の大きさは外部の磁界の強度に反比例して変化するため、磁気抵抗素子部 17の電気抵抗の大きさを検出することによって、端子11aから11bに流さ れた被検出電流の量が検出できることになる。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、以上のように、従来の電流検出素子を使用して電流検出装置を 構成していた場合においては、被検出電流によって発生する磁界を強めるための コイルやコアを用いる必要があったため、 (1)コイル部15において、数100ターンもの巻線をしてコイルを作る必要が あり、このためコイル,コア及び磁気抵抗素子が主たる検出部を構成してしまい 、装置全体が大型化してしまうとともに高周波特性が劣化する。
【0010】 (2)コイル,コア及び磁気抵抗素子それぞれの位置精度及び加工精度及び固定方 法が重要であるため、加工性及び価格の点で難があることに加え、製造後におい ても振動や衝撃に弱い。
【0011】 (3)コアとして使用できる素材が限られている、すなわち電流が止められた後に 残留磁気が残らないような特性を有する材料を選ばなければならない。
【0012】 などの問題があった。
【0013】 本考案は以上の課題を鑑みてなされたものであり、コイルやコアを用いる構成 を排除することができる、より実用的な電流検出素子を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
以上のような課題を解決するために、本考案に係る電流検出素子においては、 被測定電流が流される薄膜状の電流経路と、薄膜状に形成された強磁性薄膜磁気 抵抗素子と、該素子と前記電流経路を電気的に絶縁する絶縁薄膜と、これらを多 層に支持する基板とから構成することを特徴とする。
【0015】
【作用】
以上のような構成を有する本考案の電流検出装置においては、検出端子に被検 出電流が流されると薄膜状の電流経路の周囲に磁界が発生し、この薄膜状の電流 経路の周囲に発生する磁界によって、絶縁薄膜を介して多層となっている強磁性 薄膜磁気抵抗素子の電気抵抗が変化する。
【0016】 この時、前記薄膜状の電流経路を流れる電流の量に追従した強さの磁界が前記 薄膜状の電流経路の周囲に発生し、また、前記薄膜状の電流経路の周囲に発生す る磁界の強度に反比例して、前記強磁性薄膜磁気抵抗素子の電気抵抗の大きさが 変化するので、前記強磁性薄膜磁気抵抗素子の電気抵抗の変化を検出することに よって被検出電流の電流の量を検出することが可能となる。
【0017】
【実施例】
以下図面に基づいて本考案の好適な一実施例について説明する。
【0018】 図1は、本考案の一実施例に係る電流検出素子の構成を示した図である。なお 、図1aは強磁性薄膜磁気抵抗素子の配置と端子と電流経路の配置を説明する図 であり、図1bは図1aのA−A線の断面図である。
【0019】 この電流検出素子においては、素子を構成する基板21上に電流経路22が、 蒸着やスパッタリング等の手段で形成されている。そして、この電流経路22の 両端は、被検出電流が導かれる端子24及び端子26となっており、さらに、電 流経路22上には、エポキシやSiO2 などからなる絶縁薄膜28が積層されて 設置されている。そしてさらに、絶縁薄膜28上には、強磁性薄膜磁気抵抗素子 パターンが焼付けられることによって、感磁部30が作成されている。ここで、 この感磁部30は、磁気抵抗素子パターン31,32,33及び34と、端子3 6A,36B,36C及び36Dとから構成されている。
【0020】 次に、図2を基にして本実施例の動作について説明していく。
【0021】 まず、電流経路22に電流が流されると、図2bから明らかなように、電流経 路22の周囲に右ネジの法則による磁界が発生する。このとき、例えば図2aに 示されるように端子24から端子26に向って電流が流れた場合には、図中の矢 印Hに示されるような方向に磁界が発生し、これにより磁気抵抗素子パターン3 2と33とが抵抗変化する。なお、磁気抵抗素子パターン31と34は、磁気抵 抗素子パターン32及び33と配置の方向が異なるため、ほとんど電気抵抗に変 化は生じないが、万全を期して、例えば磁界の方向に対して45度となるような 方向に配置するなどの、磁界の影響を全く受けないような構成にすることも可能 である。
【0022】 次に、図3は本実施例の回路構成を示したブロック図である。この図において 、端子36Aに+E,端子36Cに0Vを印加していると、電流経路22に流さ れる被検出電流Iによる磁界によって、磁気抵抗素子パターン32及び33の電 気抵抗が低くなるため、端子36B〜端子36D間の電位差がΔVだけ変化する 。そして、このΔVの大きさは、被検出電流Iが小さい間(約1A程度まで)に おいては、被検出電流Iの電流量に比例するので、前記端子3B〜端子3D間の 電位差ΔVの変化を検出することによって、電流経路22に流れる被検出電流の 量が検出できることになる。
【0023】 ここで図4は、本考案に係る電流検出素子の別の実施例の構成を示す断面図で ある。この実施例においては、図1bに示される実施例と比較して、電流経路2 2と感磁部30の位置が逆転しており、感磁部30が絶縁薄膜28に覆われてい る。従って、絶縁薄膜28上に設置された電流経路22に流される被検出電流の 量が、絶縁被膜28に覆われた感磁部30の電気抵抗の変化として検出されるこ とになる。そして、このように構成しても、図1bに示される実施例と同様の効 果を得ることが可能である。
【0024】 以上のようにして構成された本実施例の電流検出素子においては、絶縁薄膜2 8は、絶縁耐力によってその厚さがコントロールされるが、通常は1μm以下に とることができるので、電流経路22と感磁部30との距離は1μm程度と極め て近接した範囲に構成できるようになっている。
【0025】 なお、強磁性薄膜磁気抵抗素子は、従来と同様にニッケルコバルトやパーマロ イを用いることができ、電流経路22には、銅やアルミニウムや金などの導電性 物質を用いた薄膜層として形成することができる。しかしながらいずれにしても 、それらと同様の性質を有する素材であれば、いずれのものを用いることも可能 である。
【0026】 電流経路22の端子と磁気抵抗素子の端を直接または並列に接続して同一の電 流を流すことができる。
【0027】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案に係る電流検出素子においては、磁界を発生する 電流経路が、強磁性薄膜磁気抵抗素子と同一チップ上に形成されているので、電 流検出装置の構成にあたって外部に磁界を印加するための大掛りな磁気回路、す なわちコイルやコアを設置することが不要となり、小型で安価な電流検出が行え る電流検出装置を提供することができるようになる。
【0028】 さらには、電流経路を磁気抵抗素子の回路の一部とすると、電力検出もできる ようになる。
【0029】 また、電流経路及び絶縁薄膜などがいずれも薄膜で構成されると共に積層構造 をとっているために、出来上った製品は小型でかつコンパクトであり、これが用 いられる装置内のいずれの場所においても容易に設置することが可能となってい る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の1実施例に係る電流検出素子の構成図
で、図1aはパターン面を、図1bはその断面図を表し
た図である。
【図2】本実施例の動作を説明する動作説明図である。
【図3】本実施例の回路を示すブロック回路図である。
【図4】本考案の他の実施例の構成を示した断面図であ
る。
【図5】従来の電流検出素子を用いた電流検出装置の構
成を示した図である。
【符号の説明】
22 電流経路 24,26 検出端子 28 絶縁薄膜 30 感磁部 31,32,33,34 磁気抵抗素子パターン

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】被測定電流が流される薄膜状の電流経路
    と、薄膜状に形成された強磁性薄膜磁気抵抗素子と、該
    素子と前記電流経路を電気的に絶縁する絶縁薄膜と、こ
    れらを多層に支持する基板とから構成することを特徴と
    する電流検出素子。
JP5204891U 1991-07-05 1991-07-05 電流検出素子 Pending JPH054038U (ja)

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JP5204891U JPH054038U (ja) 1991-07-05 1991-07-05 電流検出素子

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20190084762A (ko) * 2018-01-09 2019-07-17 현대모비스 주식회사 인버터의 출력 전류 검출 장치 및 그 방법

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