JPH0540360Y2 - - Google Patents

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JPH0540360Y2
JPH0540360Y2 JP1987174237U JP17423787U JPH0540360Y2 JP H0540360 Y2 JPH0540360 Y2 JP H0540360Y2 JP 1987174237 U JP1987174237 U JP 1987174237U JP 17423787 U JP17423787 U JP 17423787U JP H0540360 Y2 JPH0540360 Y2 JP H0540360Y2
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JP
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seal
shaft
circumferential surface
lip
sealing
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JP1987174237U
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Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 この考案は、例えば、撹拌機、送風機、混合機
等の各種機器の軸封に用いられるような回転軸軸
封装置に関する。
(ロ) 従来の技術 従来、上述の各種機器の軸封に用いられる軸封
装置には、例えば、回転運動と軸方向運動とを同
時に行う回転軸の軸封に、周知の技術であるメカ
ニカルシールやグランドパツキン、或いはABC
シール等の各種シール手段が用いられている。
しかし、上述のメカニカルシールやグランドパ
ツキンは、回転軸に対するシール位置が一定せず
螺旋状に面接触するので、摩耗が著しく寿命が短
いという欠点を有し、また、軸封内部に取扱い流
体の内部圧力より若干高圧力の封止ガス等を供給
し、回転軸周面との隙間に封止ガスのカーテンを
形成して流体漏洩を防止するも、軸振れ及び圧力
変化に対する追従性に乏しいため封止ガスの損失
が大きく、シール部材の締め直し又は交換のメン
テナンスを頻繁に行う必要があるという多数の欠
点を有している。
一方、前述のABCシールは、上述と同様に回
転軸周面との微小隙間に封止ガスのカーテンを形
成して、大気側に取扱い流体が漏洩するのを防止
しているが、均等分割した複数の各分割片で構成
されているので、例えば、取扱い流体が高粘度を
有する半液状の流体である場合、微小隙間より噴
出される封止ガスの圧力でも遮断することが困難
であり、徐々に各分割片の合口隙間に流入して、
各分割片と回転軸周面との隙間を設定値以上に拡
張し、シール機能が損なわれるという問題点を有
している。
(ハ) 考案が解決しようとする課題 この考案は、軸受部の軸孔内周面にリツプシー
ルと一対のセグメントシールとを組合わせて嵌着
する特異な構成とすることで、例えば、ガス、粉
体、ミスト或いは高粘度を有する流体の漏洩を確
実に防止することができ、しかも、回転軸及びス
リーブ等の摩耗を低減してシール機能を長期間維
持することができる回転軸軸封装置の提供を目的
とする。
(ニ) 課題を解決するための手段 この考案は、軸受部の軸孔内周面にパツキンケ
ースを気密状態に嵌着し、上記パツキンケース内
部の気密側に、気密側に開口するコ字形のリツプ
部を有し、エンドレス又は無合口隙間に形成した
PTFE等の合成樹脂から成るリツプシールを摺動
板を介して収納し、該リツプシールの外周面にガ
ータースプリングを嵌着して、内周面に形成した
リツプ部を回転軸周面に押圧する方向へ緊縮し、
前記パツキンケース内部の大気側に、PTFE等の
合成樹脂から成る複数の均等分割片から構成され
る一対の各セグメントシールを収納し、該各セグ
メントシールの外周面にガータースプリングを嵌
着して回転軸周面に押圧する方向へ緊縮し、側部
に配設したサイドスプリングで軸方向へ付勢して
浮遊状態に保持すると共に、前記軸受部とパツキ
ンケースとに連通して、上記セグメントシールの
軸封内部に取扱い流体より高圧力の封止流体を供
給する流体供給孔を開口した回転軸軸封装置であ
ることを特徴とする。
(ホ) 考案の作用 この考案は、軸受部の軸孔内周面に嵌着したリ
ツプシールのリツプ部端面を取扱い流体の内部圧
力により回転軸周面に密着して、例えば、大気側
への高粘度の流体漏洩を防止する一次シールを行
い、同時に、セグメントシールの内周面を回転軸
周面に密着して、この軸封内部に取扱い流体の内
部圧力より若干高圧力の封止流体を供給孔から供
給し、セグメントシールと回転軸との微小隙間に
封止流体のカーテンを形成して、例えば、ガス、
粉体、ミスト等の流体漏洩を防止する二次シール
を行う。
(ヘ) 考案の効果 この考案によれば、リツプシールは気密側に開
口するコの字形の薄肉のリツプ部を有し、ガータ
ースプリングの押圧力に加え密封流体の流体圧力
でリツプ部を回転軸周面に密着されるものであ
り、かつリツプシールはその軸方向端面が対向す
る摺動板とはパツキンケースと摺動し、回転軸と
共に回転して一次シールを行うので、例えば、高
粘度の流体がセグメントシール側へ漏洩するのを
確実に防止することができ、セグメントシールの
シール機能が損なわれない。
さらに、一対のセグメントシールはガータース
プリングで軸周面に押圧し、軸方向へは浮遊状態
に保持するため回転軸と共に回転し、セグメント
シールの軸方向端面とパツキンケース、押圧板の
間で摺動し、回転軸との摺動面に封止流体のカー
テンを形成して二次シールを行うので、例えば、
ガス、粉体、ミスト等の流体の漏洩を確実に防止
することができ、同時に、回転軸の回転運動及び
軸方向運動には、封止流体のカーテンによりセグ
メントシールと回転軸との摩擦抵抗を少なくし、
リツプシールのリツプ部端面のみを軸周面に密着
させるので、回転軸の円滑な回転が得られると共
に、回転軸やスリーブ等の摩耗を低減することが
できる。
さらに、リツプシール、セグメントシールは軸
と共回りをしているため、軸振れや圧力変化に対
する追従性が良く、また、それらのシール部材は
軸方向端面で摺動するため軸振れに対してもシー
ル性が低下することはない。
この結果、リツプシールとセグメントシールと
の相互のシール作用により、例えば、ガス、粉
体、ミスと及び高粘度を有する流体の漏洩に対し
て優れたシール効果を発揮し、長期間安定したシ
ール機能を維持することができる。
(ト) 考案の実施例 この考案の一実施例を以下図面に基づいて詳述
する。
図面は軸方向及び回転方向の軸封に用いられる
回転軸軸封装置を示し、第1図に於いてこの回転
軸軸封装置1は、例えばPTFE等の合成樹脂で形
成されたリツプシール2と、一対の各セグメント
シール3,3とを複数組合わせて軸封している。
上述のリツプシール2は、第2図にも示すよう
に、気密側を開口するコ字形のリツプ部2aを内
周面に形成し、このリツプ部2aの開口側に、合
成ゴム等で形成した弾性部材4を嵌着してリツプ
部2a端面を軸周面側へ付勢すると共に、リツプ
シール2の外周面にガータースプリング5を嵌着
して径方向に緊縮させ、軸周面をシールする方向
へ常時付勢している。
このリツプシール2は、軸受部6の軸孔内周面
に、気密側を開口したパツキンケース7を気密状
態に嵌着し、このパツキンケース7の開口側内部
にリツプシール2が収納されると共に、パツキン
ケース7の開口側前面に、摺動板8を介してパツ
キン押え9をボルト等(図示省略)で固定するこ
とで保持している。
前述の一対の各セグメントシール3、3は、第
3図にも示すように、円周方向へ3等分に分割形
成した各分割片3a……を、一端の外周面側に形
成したテーパ付きの各摺動面3b……と、他端の
内周面側に形成したテーパ付きの各摺動面3c…
…とを気密状態に面接触させ、且つ、各セグメン
トシール3,3の相対向する各分割片3a……の
各合口部が互い違いとなる状態に、相互の接合面
軸方向に複数本の位置決めピン10を挿嵌して位
置固定すると共に、各セグメントシール3,3の
外周面に各ガータースプリング5,5を嵌着して
径方向に緊縮させ、軸周面をシールする方向へ常
時付勢している。
上述の各セグメントシール3,3は、軸受部6
の軸孔内周面に、気密側を開口したパツキンケー
ス11を気密状態に嵌着し、このパツキンケース
11の開口側内部に一対の各セグメントシール
3,3を収納すると共に、パツキンケース11の
開口側前部を前述のパツキンケース7背面に固定
することで保持し、さらに、開口側内部に収納し
たサイドスプリング12の軸方向への付勢力によ
り、押圧板13を介して、上述のパツキンケース
7背面に各セグメントシール3,3を押圧するこ
とで浮遊状態に保持している。
なお、上述の押圧板13は、パツキンケース1
1との軸方向対向面に挿嵌した回止めピン14に
より回動阻止している。
上述のパツキンケース11には、軸封内部と連
通する流体供給孔11aを開口し、この流体供給
孔11aと連通して軸受部6に流体供給孔6aを
開口すると共に、軸受部6の流体供給孔6aに接
続されたガス供給装置(図示省略)より、取扱い
流体の内部圧力より若干高圧力の封止ガス(例え
ばN2,エア等)を流体供給孔11aから一定量
供給される。
さらに、上述のパツキンケース11背部の大気
側には、前述と同一構成の大気側を開口したパツ
キンケース11と、一対の各セグメントシール
3,3と、位置決めピン10と、ガータースプリ
ング5と、サイドスプリング12と、押圧板13
と、回止めピン14とを配設すると共に、軸受部
6の大気側にパツキン押え15をボルト等(図示
省略)で固定することで各シール部材の軸孔内部
に保持している。
図示実施例は上記の如く構成するものとして以
下作用動作を説明する。
第1図に示すように、軸受部6内に嵌着したリ
ツプシール2及び一対の各セグメントシール3,
3の軸孔に回転軸16を挿通することで、回転軸
16の回転運動及び軸方向運動時に於いて、リツ
プシール2のリツプ部2a端面が取扱い流体の内
部圧力により回転軸16周面に密着され、例え
ば、高粘度を有する流体の漏洩を防止する一次シ
ールを行う。
同時に、一対の各セグメントシール3,3の内
周面を回転軸16周面に密着すると共に、ガス供
給装置(図示省略)より供給される取扱い流体の
内部圧力より若干高圧力の封止ガスを、各流体供
給孔6a,11aを介して軸封内部に一定量供給
し、一対の各セグメント3,3と回転軸16との
微小隙間より封止ガスを噴出させることで、漏洩
する取扱い流体を気密側にリターンさせて大気側
へ漏洩するのを防止する二次シールを行う。
このようにリツプシール2を回転軸16周面に
密着させて一次シールを行うので、例えば、高粘
度の流体がセグメントシール3側へ漏洩するのを
確実に防止することができ、セグメントシール3
のシール機能が損なわれない。
さらに、一対の各セグメントシール3,3と回
転軸16との摺動面に封止流体のカーテンを形成
して二次シールを行うので、例えば、ガス、粉
体、ミスト等の流体の漏洩を確実に防止すること
ができ、同時に、回転軸16の回転運動及び軸方
向運動には、封止ガスによりセグメントシール3
と回転軸16との摩擦抵抗を少なくし、リツプシ
ール2のリツプ部2aのみを軸周面に密着するの
で、回転軸16の円滑な回転が得られると共に、
回転軸16やスリーブ等の摩耗を低減できる。
この結果、リツプシール2と一対のセグメント
シール3,3との相互のシール作用により、例え
ば、ガス、粉体、ミスト及び高粘度を有する流体
の漏洩に対して優れたシール効果を発揮し、長期
間安定したシール機能を維持することができる。
なお、この考案は、上述の実施例の構成のみに
限定されるものではない。
例えば、第4図に示すように、上述の実施例の
リツプシール2を回転軸16周面に押圧する他の
手段を示し、上述のリツプシール2の外周面に分
割リング17を嵌着し、このリツプシール2の外
周面と、分割リング17の内周面とを大気側へ小
径となるテーパ面2b,17aに夫々形成して、
分割リング17の外周面に嵌着したガータースプ
リング5の緊縮力により、各テーパ面2b,17
aを介してリツプシール2を軸周面に押圧するも
よく、この構成の場合、上述の実施例と同様のシ
ール効果が得られると共に、軸方向への押圧力が
積極的に作用して、軸方向運動に対し高いシール
効果を得ることができる。
また、第5図に示すように、前述の実施例のリ
ツプシール2を、パツキンケース7の開口側内部
に収納したサイドスプリング12の軸方向への付
勢力により、押圧板13を介して摺動板8に押圧
することで浮遊状態に保持するもよい。
なお、前述の実施例と同一構成の部分は、同一
の符号を記してその詳細な説明を省略する。
【図面の簡単な説明】
図面はこの考案の一実施例を示し、第1図は回
転軸軸封装置の縦断面図、第2図はリツプシール
の縮小正面図、第3図はセグメントシールの縮小
正面図、第4図及び第5図は他のリツプシール押
圧手段を示す回転軸軸封装置の縦断面図である。 1……回転軸軸封装置、2……リツプシール、
2a……リツプ部、3……セグメントシール、3
a……分割片、5……ガータースプリング、6…
…軸受部、6a,11a……流体供給孔、7,1
1……パツキンケース、12……サイドスプリン
グ、16……回転軸。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 軸受部の軸孔内周面にパツキンケースを気密状
    態に嵌着し、 上記パツキンケース内部の気密側に、気密側に
    開口するコ字形のリツプ部を有し、エンドレス又
    は無合口隙間に形成したPTFE等の合成樹脂から
    成るリツプシールを摺動板を介して収納し、 該リツプシールの外周面にガータースプリング
    を嵌着して、内周面に形成したリツプ部を回転軸
    周面に押圧する方向へ緊縮し、前記パツキンケー
    ス内部の大気側に、PTFE等の合成樹脂から成る
    複数の均等分割片から構成される一対の各セグメ
    ントシールを収納し、 該各セグメントシールの外周面にガータースプ
    リングを嵌着して回転軸周面に押圧する方向へ緊
    縮し、側部に配設したサイドスプリングで軸方向
    へ付勢して浮遊状態に保持すると共に、 前記軸受部とパツキンケースとに連通して、上
    記セグメントシールの軸封内部に取扱い流体より
    高圧力の封止流体を供給する流体供給孔を開口し
    た 回転軸軸封装置。
JP1987174237U 1987-11-14 1987-11-14 Expired - Lifetime JPH0540360Y2 (ja)

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