JPH0539931Y2 - - Google Patents

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JPH0539931Y2
JPH0539931Y2 JP14250688U JP14250688U JPH0539931Y2 JP H0539931 Y2 JPH0539931 Y2 JP H0539931Y2 JP 14250688 U JP14250688 U JP 14250688U JP 14250688 U JP14250688 U JP 14250688U JP H0539931 Y2 JPH0539931 Y2 JP H0539931Y2
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atmospheric air
expansion chamber
air intake
axis
resonator
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、車両に搭載した内燃機関におけるエ
アクリーナに、大気空気を取り入れるための装置
に関するものである。
〔従来の技術〕
内燃機関への大気空気は、温度が出来るだけ低
い状態で、且つ、塵埃及び水滴が出来るだけ少な
い状態で取り入れることが必要である。
そこで従来は、例えば、実開昭51−6310号公報
や実開昭54−177411号公報等に記載されているよ
うに、エアクリーナへの大気空気取入ダクトの先
端を、車両におけるフロントエンジンルームの前
面を構成するラジエータサポートパネル等の板金
部材に取付けたヘツドライトの後面側の付近に開
口することにより、大気空気を、ヘツドライトの
後面側の付近の部位から取り入れるようにしてい
る。
また、大気空気を、大気空気取入ダクトにより
エアクリーナに取り入れる場合に発生する吸気騒
音の消音には、前記大気空気取入ダクトの途中
に、当該大気空気取入ダクト内と細径の連通路を
介して連通するレゾネータを接続することが有効
であるが、このレゾネータをエンジンルーム内に
設置することは、これだけエンジンルームの内容
積を縮小することになるから、先行技術としての
実開昭56−87923号公報は、エアクリーナへの大
気空気取入ダクトに、吸気騒音の消音のために接
続するレゾネータを、車両におけるフエンダと、
その内側におけるフエンダエプロンとの間の空間
部内に配設することを提案している。
〔考案が解決しようとする課題〕
そして、前記従来のように、エアクリーナへの
大気空気取入ダクトの先端における開口部を、ヘ
ツドライトにおける後面側の付近に位置するもの
に、車両におけるフエンダとフエンダエプロンと
の間の空間部内に配設したレゾネータを適用する
と、エアクリーナへの大気空気取入ダクトの途中
を、前記フエンダとフエンダエプロンとの間の空
間部内に一旦挿入してこの空間部内において略
180度Uターンしたのち当該空間部から再び引き
出して、その先端における開口部をヘツドライト
における後側部の付近に位置するように構成しな
ければならないことになる。
しかし、このように、エアクリーナへの大気空
気取入ダクトの途中を、フエンダとフエンダエプ
ロンとの間の空間部内に挿入してこの空間部内に
おいて略180度Uターンすることは、内燃機関に
おける出力トルクの低下を招来するばかりか、内
燃機関における出力トルクが、或る特定の回転域
においてダウンすると云う出力トルクの変動が発
生するのであつた。
本考案は、内燃機関における出力トルクの低
下、及び出力トルクの変動を防止するには、エア
クリーナへの大気空気取入ダクトの途中に、拡張
室を設けることが有効であることが知られている
ことに着目し、前記のようにフエンダとフエンダ
エプロンとの間の空間部内にレゾネータを配設し
たことによる出力トルクの低下、及び出力トルク
の変動を、この拡張室を利用することにより、レ
ゾネータによる吸気騒音の消音の作用を削減する
ことなく、低減した大気空気の取入装置を提供す
るものである。
〔課題を解決するための手段〕
この目的を達成するため本考案は、車両におけ
るフエンダとその内側におけるフエンダエプロン
との間の空間部内に、拡張室とレゾネータとを配
設し、該拡張室に、エンジンルーム内に搭載した
内燃機関に対するエアクリーナへの大気空気取入
ダクトを接続し、且つ、この拡張室に接続した大
気空気吸入管の先端における開口部を、前記エン
ジンルームの前面を構成する板金部材に取付くヘ
ツドライトの後面側の付近に位置する一方、前記
レゾネータにおける連通路を、前記拡張室に、当
該連通路における軸線を前記拡張室に接続した前
記大気空気取入ダクト又は前記大気空気吸入管の
軸線に対して略直角で、且つ、略交わる方向にし
て接続する構成にした。
〔考案の作用・効果〕
このように構成すると、大気空気吸入管の先端
における開口部から当該大気空気吸入管内に流入
した空気は、拡張室内に入つて膨脹すると共に、
この拡張室内において、大気空気吸入管からエア
クリーナへの大気空気取入ダクトの方向に方向変
換したのち、大気空気取入ダクトを介してエアク
リーナに導かれることになるから、この拡張室の
存在によつて、内燃機関における出力トルクの低
下と、出力トルクの変動とを低減できる一方、こ
の拡張室を、フエンダとその内側におけるフエン
ダエプロンとの間の空間部内に配設したことによ
り、当該拡張室を設けることのためにエンジンル
ームの内容積が縮小されることを防止できるので
ある。
また、前記拡張室をフエンダとフエンダエプロ
ンとの間における空間部に配設し、この拡張室に
対して、同じくフエンダとフエンダエプロンとの
間における空間部に配設したレゾネータにおける
連通路を接続するにおいて、当該連通路の軸線
を、拡張室に接続した前記大気空気取入ダクト又
は前記大気空気吸入管の軸線に対して略直角で、
且つ、略交わる方向にしたことにより、レゾネー
タによる吸気騒音の消音効果を有効に発揮できる
のである。
すなわち、本考案者の実験によると、以下の実
施例において詳しく述べるように、レゾネータに
おける連通路を、拡張室に、当該軸線を拡張室に
接続した大気空気取入ダクト又は大気空気吸入管
の軸線と略直角にして接続する場合において、連
通路の軸線を、大気空気取入ダクト又は大気空気
吸入管の軸線に対して或る距離を離して交差した
ときには、前記レゾネータによる消音効果は、当
該レゾネータにおける連通路を、前記大気空気取
入ダクト又は大気空気吸入管に対して直接的に接
続した場合よりも可成り削減されるのであつた
が、前記のように、レゾネータにおける連通路の
軸線を、大気空気取入ダクト又は大気空気吸入管
の軸線に対して、或る距離を離して交差すること
なく、略交わるように構成した場合には、レゾネ
ータにおける連通路を、前記大気空気取入ダクト
又は大気空気吸入管に対して直接的に接続した場
合と同様の消音効果を得ることができるのであつ
た。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面について説明する
と、図において符号1は、車体フレーム2のフロ
ントにおけるエンジンルーム3内に、クランク軸
線を車両の進行方向と略直角にして搭載した内燃
機関を示し、該内燃機関1における吸気マニホー
ルド4には、エアクリーナ5が接続されている。
前記車体フレーム2における右側のフエンダ6
と、その内側におけるフエンダエプロン7との間
に形成される空間部8内には、下部にレゾネータ
9を、上部に拡張室10を各々配設し、該拡張室
10におけるエンジンルーム3の側の側面には、
前記エアクリーナ5への大気空気取入ダクト11
と、大気空気吸入管12とを、各々略水平横向き
にして接続し、該大気空気吸入管12の先端にお
ける開口部12aを、前記エンジンルーム3の前
面を構成するラジエータサポートパネル13等の
板金部材に取付けたヘツドライト14の後面側の
部位に位置する。
そして、前記レゾネータ9から上向きに延長し
た連通路15を、前記拡張室10の下面に対し
て、レゾネータ9内と拡張室10内とを互いに連
通するように接続するにおいて、連通路15の拡
張室10に対する接続部を、拡張室10に対する
前記大気空気吸入管12の接続部の略真下に位置
して、前記連通路15における軸線15aが、前
記大気空気吸入管12における軸線12bに対し
て略直角で、且つ、略交わるように構成する。
この構成において、大気空気吸入管12の先端
における開口部12aから当該大気空気吸入管1
2内に流入した空気は、拡張室10に入つて膨脹
すると共に、この拡張室10内において、大気空
気吸入管12からエアクリーナ5への大気空気取
入ダクト11の方向に約180度方向変換したのち、
大気空気取入ダクト11を介してエアクリーナ5
に導かれることになる。
そして、この大気空気の吸入に際して発生する
吸気騒音は、前記拡張室10に連通路15を介し
て接続したレゾネータ9における共鳴作用によつ
て消音される一方、大気空気吸入管12と大気空
気取入ダクト11とを接続する拡張室10によつ
て、内燃機関1における出力トルクを向上できる
と共に、出力トルクの変動を低減できる。
この場合において、本考案者の実験によると、
拡張室10に対してレゾネータ9における連通路
15を、当該連通路15の軸線15aを大気空気
吸入管12における軸線12bと略直角の方向に
して接続する場合であつても、第2図に二点鎖線
で示すように、連通路15を、その軸線15aが
大気空気吸入管12の軸線12bに対して或る距
離(e)を離して交差するようにして拡張室10
に接続したときには、吸気騒音を、第5図に点線
の曲線Aで示すレゾネータ9を使用しない場合か
ら、一点鎖線の曲線Bに消音できるのであつた
が、その消音の効果は、レゾネータ9を、大気空
気吸入管12に直接的に接続した場合により低下
するのであつた。
これに対して、前記のように、連通路15を、
軸線15a前記大気空気吸入管12における軸線
12bに対して略直角で、且つ、略交わるように
して拡張室10に接続した場合における吸気騒音
は、第5図に実線の曲線Cで示すようになり、レ
ゾネータ9を、大気空気吸入管12に直接的に接
続した場合と同じ消音効果を得ることができるの
であり、また、レゾネータ9における連通路15
を、その軸線15aが大気空気取入ダクト11に
おける軸線11aに対して略直角で、且つ、略交
わるようにして拡張室10に接続した場合も同様
であつた。
更にまた、実験によると、拡張室10における
内容積は、レゾネータ9の内容積の1/3乃至1/5に
することが、出力トルクのアツプと出力トルクの
変動防止とに効果的であつた。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示し、第1図は車両に
おけるエンジンルームの平面図、第2図は第1図
の−視拡大断面図、第3図は第2図の−
視一部切欠断面図、第4図は第2図の−視断
面図、第5図は回転数と吸気騒音との関係を示す
図である。 1……内燃機関、2……車体フレーム、3……
エンジンルーム、4……吸気マニホールド、5…
…エアクリーナ、6……フエンダ、7……フエン
ダエプロン、8……空間部、9……レゾネータ、
10……拡張室、11……大気空気取入ダクト、
11a……大気空気取入ダクトの軸線、12……
大気空気吸入管、12a……開口部、12b……
大気空気吸入管の軸線、13……ラジエータサポ
ートパネル、14……ヘツドライト、15……連
通路、15a……連通路の軸線。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 車両におけるフエンダとその内側におけるフエ
    ンダエプロンとの間の空間部内に、拡張室とレゾ
    ネータとを配設し、該拡張室に、エンジンルーム
    内に搭載した内燃機関に対するエアクリーナへの
    大気空気取入ダクトを接続し、且つ、この拡張室
    に接続した大気空気吸入管の先端における開口部
    を、前記エンジンルームの前面を構成する板金部
    材に取付くヘツドライトの後面側の付近に位置す
    る一方、前記レゾネータにおける連通路を、前記
    拡張室に、当該連通路における軸線を前記拡張室
    に接続した前記大気空気取入ダクト又は前記大気
    空気吸入管の軸線に対して略直角で、且つ、略交
    わる方向にして接続したことを特徴とする車両用
    内燃機関における大気空気の取入装置。
JP14250688U 1988-10-31 1988-10-31 Expired - Lifetime JPH0539931Y2 (ja)

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