JPH0539808A - シールワツシヤ - Google Patents

シールワツシヤ

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Publication number
JPH0539808A
JPH0539808A JP3334035A JP33403591A JPH0539808A JP H0539808 A JPH0539808 A JP H0539808A JP 3334035 A JP3334035 A JP 3334035A JP 33403591 A JP33403591 A JP 33403591A JP H0539808 A JPH0539808 A JP H0539808A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
elastic ring
bolt
peripheral surface
small
seal washer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3334035A
Other languages
English (en)
Inventor
Noriji Maeda
紀二 前田
Katsukuni Ueha
勝邦 上羽
Motohiro Hashimoto
元裕 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Cable Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Cable Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Cable Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Cable Industries Ltd
Publication of JPH0539808A publication Critical patent/JPH0539808A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【構成】 円環状の弾性リング1と、これを包囲する金
属ケース2とから成る。弾性リング1と金属ケース2は
分解組立自在である。弾性リング1は、その内周面13に
断面三角形の内径小リップ8を有する。この小リップ8
は内周面13の軸方向中央に突設している。 【効果】 締付トルクが小さくて済み、ボルトのネジ部
とのなじみが良好で密封性が優れており、密封寿命が長
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はシールワッシャに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、図11に示すようなシールワッシャ
が知られている。即ち、短円筒形のゴムリングaと、そ
れの外端面乃至外周面を包囲する金属ケースbとから成
っている。
【0003】そして、このシールワッシャは、ゴムリン
グaの内径部cが平滑円筒面であり、締結状態で体積圧
縮率が約 130%以上の大きなゴム変形にて密封効果をね
らっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の(図
11に示した)シールワッシャでは、次のような問題点が
あった。
【0005】 強い締付けトルクを必要とした。 ゴムリングaが損傷を受け易い。 (そのため)繰返し使用が難しい。 ボルトのねじの谷底までゴムリングaが完全に侵入
して埋るとは限らず、密封性能が不安定である。 ゴムリングaの外径D1 が使用ボルトのねじ径Bの
1.5倍未満と小さく、座面eに大径の座ぐり孔や逃げ孔
fが存在する場合やこの逃げ孔f等が偏心する場合に
は、密封出来なくなったり、密封性が著しく低下する。
【0006】そこで、本発明は、上述の問題を解決した
シールワッシャを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る一のシール
ワッシャは、所定厚さ寸法の円環状であって、内周面の
軸方向中央に、該所定厚さ寸法よりも小さい寸法を底辺
寸法とする断面三角形の内径小リップを有する弾性リン
グと、該弾性リングとは別体であって、該弾性リングの
外端面と外周面に夫々当接する平面状円環壁部と円筒壁
部を有する金属ケースと、から構成されている。
【0008】本発明に係る他のシールワッシャは、所定
厚さ寸法の円環状であって、内周面の軸方向中央に、切
欠部をもって周方向に断続的に配設されると共に上記所
定厚さ寸法よりも小さい寸法を底辺寸法とする断面三角
形の内径小リップを有する弾性リングと、該弾性リング
とは別体であって、該弾性リングの外端面と外周面に夫
々当接する平面状円環壁部と円筒壁部を有する金属ケー
スと、から構成されている。
【0009】
【作用】本発明に係る一のシールワッシャは、断面三角
形状の内径小リップの先端が、ボルトのねじの谷部へ侵
入しやすく、この侵入によって谷部が埋められて密封さ
れる。あるいはボルトの非ねじ部外周面に小リップが密
着して密封作用をなす。かつ、内径小リップのボルトへ
の密封性が良好となるため、締付状態の弾性リングの体
積圧縮率を低くすることが可能となる。従って、ボルト
の締付けトルクを低減出来る。さらに、体積圧縮率が小
さくて済むため、弾性リングは損傷を受けにくくなる。
従って、繰返し使用が可能である。
【0010】また、本発明に係る他のシールワッシャ
は、ボルトを弾性リングに挿入する際に、各内径小リッ
プは独立していて、撓んでボルトねじ山を越え易く、挿
入が容易となる。この内径小リップがボルトのねじの谷
部へ侵入するが、全周にわたって谷部を埋めなくとも
(ねじは1条の溝で連続しているので少くとも1箇所を
閉塞すると)十分にボルトのねじ部を密封できる。
【0011】
【実施例】図1の締付直前の状態及び図2の締付状態に
示す如く、本発明に係るシールワッシャは、弾性リング
1と金属ケース2とから成り、座ぐり部3の座ぐり孔径
Cが大きく、あるいは、この座ぐり部3がボルト4の中
心に対して大きく偏心した箇所に好適なものである。
【0012】ボルト4は、ねじ径Bのねじ孔5に、シー
ルワッシャを介して螺着される。
【0013】図例では、座ぐり部3は次のように形成し
た場合を示した。つまり、上記ねじ孔5を貫設した板本
体6と、座ぐり孔径Cなる孔を打抜いた薄板材7とを、
重ね合わせて、座ぐり部3を形成している。
【0014】しかして、シールワッシャを構成する弾性
リング1と金属ケース2とは別体であって、接着や焼付
けにて一体化されていない。つまり、図3と図4のよう
に分解組立自在である。
【0015】そして、この弾性リング1は、図1と図3
のように、所定厚さ寸法Tの円環状であって、この厚さ
寸法Tよりも小さい寸法tを底辺とする断面三角形状の
内径小リップ8を内周面13に有し、各種ゴムや軟質プラ
スチック製とする。
【0016】他方、金属ケース2は、弾性リング1の外
端面9に当接する平面状円環壁部10と、弾性リング1の
外周面11を包む円筒壁部12とから成る。
【0017】さらに詳しく説明すると、図3と図1に於
て、弾性リング1の内径小リップ8は、断面二等辺三角
形状とし、その頂点角度θは、40°≦θ≦80°とする。
【0018】小リップ8の先端のアールrは、 1.0mm以
下とする。望ましくは、 0.5mm以下として、シャープと
するのが良い。
【0019】リップ内径dは、適用ボルト4のねじ径B
に対して、d≦Bとするのが良い。
【0020】また、弾性リング1の外径D1 は、金属ケ
ース2の内径Dより、 0.3mm〜 1.0mm大きく設定して密
嵌させ、組合わせた状態を保ちやすくする。
【0021】また、弾性リング1の外周角部のアールR
は、0.75mm〜3mmとする。これによって、図1から図2
のようにボルト4を締付けていった時に、薄板材7と金
属ケース2の間から、弾性リング1がはみ出たりせず、
また、損傷を受けない。
【0022】特に、金属ケース2の内径Dを、ボルト4
のねじ径Bに対して、1.5×B≦D≦ 3.0×Bとする。
【0023】望ましいのは、さらに、 2.0×B≦D≦
2.7×Bとすることである。
【0024】そして、金属ケース2、ボルト4のねじ、
及び薄板材7の表面(座面)とで形成される空間容積
(図4に点々にて示した部位)に占める弾性リング1の
自由状態の体積の割合(占有率)は、90〜 130%とす
る。
【0025】従って、図2のように、締付状態では、弾
性リング1の小リップ8は、縮径しつつボルト4の谷部
へ侵入して該谷部を埋めると共に、座ぐり部3へも弾性
変形しつつ侵入する。
【0026】また、図3に於て、断面小三角形をした小
リップ8が、内周面13の軸方向中央(上下中央)に配設
してあり、上下対称として、組み間違いを生じない利点
がある。
【0027】なお、弾性リング1の外径D1 (金属ケー
ス2の内径D)が、ボルト4のねじ径Bの 1.5〜 3.0倍
───望ましくは2.0〜 2.7倍───と大きいから、特
に大きな座ぐり孔径Cに、本発明のシールワッシャは好
適であり、かつ、この座ぐり部3が、ねじ孔5中心に対
して、大きく偏心したとしても、十分対応可能である。
【0028】さらに、小リップ8の底辺寸法tを、全体
の厚さ寸法Tの20〜50%に選定する。
【0029】また、このシールワッシャは、内圧・外圧
のいずれのシールとしても使用出来、流体としては気体
と液体に利用出来る。
【0030】次に、上述の図1と図3に示した弾性リン
グ1の外周角部のアールRの代りに、図5,図6に示す
如く、20°≦θ´≦70°の面取り、又は、矩形状の面取
りを切欠形成するも望ましい。
【0031】即ち、図5では図中寸法Hが 0.5〜2mmと
なるように大き目の20°≦θ´≦70°の面取部18,18
が、上下対称に形成されている。
【0032】また、図6では、入隅部が小アール状とし
て矩形面取部18,18が上下対称に形成されている。
【0033】この図5,図6のような形状とすれば、
(図2のように)ボルト4を締結した状態で、薄板材7
と金属ケース2の間から、弾性リング1がはみ出たりせ
ず、好ましい。
【0034】また、図7は、ねじ部16の基端部に非ねじ
部17(平滑円柱部)を有するボルト4を、上記シールワ
ッシャを介して締付けた状態を示す。このようなボルト
4の締付け部位にも、本発明品を使用できることを示
す。つまり、この場合は、弾性リング1の小リップ8の
先端部が、ボルト4の非ねじ部17に圧接する。
【0035】次に、図8は、弾性リング1の別の実施例
を示し、この弾性リング1は、切欠部20…をもって周方
向に断続的に配設される円弧状の内径小リップ8…を有
する。そして、この弾性リング1は、ボルト4のねじ部
16のみに使用可能である。
【0036】図例では、切欠部20…は、夫々切欠円周角
度θ1 ,θ2 ,θ3 に設定された3箇所とされている。
そして、この3個の小リップ8…の間に切欠部20…が配
置している。
【0037】しかして、図9に示すように、この弾性リ
ング1にボルト4を挿入する。この挿入の際、小リップ
8…が弾性リング1の軸方向に撓み易い(逃げ易い)た
め、該弾性リング1にボルト4を容易に挿入できる。
【0038】さらに、図10に示すように、ボルト4を締
付けると、弾性リング1が圧縮されて弾性変形し、内径
側に膨出する。そして、弾性リング1の内周面13がボル
ト4のねじ山23…に圧接すると共に、小リップ8…がね
じ部16に押付けられて一部がねじ溝24に密嵌する。
【0039】これにより、弾性リング1の内周面13とボ
ルト4のねじ部16との間に、1条のねじ溝24に沿った螺
旋状の連通孔22a,22bが生じる。この連通孔22aは内
方(図では下方)へ連通し、連通孔22bは外方(図では
上方)へ連通する。
【0040】しかし、上記連通孔22aと連通孔22bとの
間には、小リップ8…がねじ溝24に密嵌した部分がある
ため、その部分にて、1条のねじ溝空間が遮断される。
従って、全体として完全なシールがなされる。
【0041】なお、切欠部20…の周角度θ1 , θ2 , θ
3 の総和が全体周角度( 360°) を占める割合は、35%
≦{ (θ1 +θ2 +θ3 ) / 360°}×100 ≦65%とす
るのが好ましい。また、θ1 =θ2 =θ3 とするのが良
い。
【0042】つまり、上記割合が35%未満の場合は、小
リップ8…が占める割合が大となるため、ボルト4を挿
入し難くなる。逆に、65%よりも大の場合は、小リップ
8…が占める割合が小となるため、シール性が低下す
る。
【0043】また、図例では、切欠部20…は3箇所とさ
れ、3個の小リップ8…が形成されているが、これ以外
にも切欠部20…を2箇所乃至4箇所以上として2個乃至
4個以上の小リップ8…を形成するも自由である。
【0044】
【発明の効果】本発明は上述の構成により次のような著
大な効果を奏する。
【0045】請求項1記載のシールワッシャによれば、
ボルト4のねじ部16と非ねじ部17の何れにも使用可能で
ある。さらに、内径小リップ8がボルト4のねじ部16に
なじみ易いので、十分な密封性能を発揮する。特に、ね
じピッチの大きい大径のボルト4用に好適である。ま
た、ボルト4の締付けトルクが低く、かつ、繰返し再使
用ができる(10回以上)。そして、密封寿命が長い(弾
性リング1に余分な応力が加わらないため)。
【0046】請求項2記載のシールワッシャによれば、
小リップ8…がボルト4のねじ部16になじみ、十分な密
封性能を発揮できる。特に、ねじピッチの大きい大径の
ボルト4用に好適である。また、ボルト4を弾性リング
1に容易に挿入でき、組付け作業が容易となる。さら
に、小リップ8の損傷を防止でき、繰返し再使用可能な
回数及び密封寿命が、請求項1記載のシールワッシャよ
りもいっそう増大する。また、小リップ8の内径をボル
ト4の外径よりもかなり小さくしても、挿入組付けが出
来るから、このボルト4の外径と小リップ8の内径の大
きな差によってシールの信頼性も向上出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示し締付前の状態の断面図
である。
【図2】締付完了状態を示す断面図である。
【図3】弾性リングの一実施例の断面図である。
【図4】金属ケースの一実施例の断面図である。
【図5】変形例の要部断面図である。
【図6】他の変形例の要部断面図である。
【図7】締付完了状態を示す断面図である。
【図8】弾性リングの別の実施例を示す平面図である。
【図9】自由状態を示す要部断面図である。
【図10】締付状態を示す要部断面図である。
【図11】従来例を説明する半截図である。
【符号の説明】
1 弾性リング 2 金属ケース 8 小リップ 9 外端面 10 円環壁部 11 外周面 12 円筒壁部 13 内周面 20 切欠部 T 所定厚さ寸法 t 小さい寸法

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定厚さ寸法の円環状であって、内周面
    の軸方向中央に、該所定厚さ寸法よりも小さい寸法を底
    辺寸法とする断面三角形の内径小リップを有する弾性リ
    ングと、該弾性リングとは別体であって、該弾性リング
    の外端面と外周面に夫々当接する平面状円環壁部と円筒
    壁部を有する金属ケースと、から構成されたことを特徴
    とするシールワッシャ。
  2. 【請求項2】 所定厚さ寸法の円環状であって、内周面
    の軸方向中央に、切欠部をもって周方向に断続的に配設
    されると共に上記所定厚さ寸法よりも小さい寸法を底辺
    寸法とする断面三角形の内径小リップを有する弾性リン
    グと、該弾性リングとは別体であって、該弾性リングの
    外端面と外周面に夫々当接する平面状円環壁部と円筒壁
    部を有する金属ケースと、から構成されたことを特徴と
    するシールワッシャ。
JP3334035A 1991-05-30 1991-11-22 シールワツシヤ Pending JPH0539808A (ja)

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JP3-155219 1991-05-30
JP15521991 1991-05-30

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