JPH0539596A - 希土類合金 - Google Patents

希土類合金

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JPH0539596A
JPH0539596A JP22102691A JP22102691A JPH0539596A JP H0539596 A JPH0539596 A JP H0539596A JP 22102691 A JP22102691 A JP 22102691A JP 22102691 A JP22102691 A JP 22102691A JP H0539596 A JPH0539596 A JP H0539596A
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JP
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rare earth
film
earth alloy
conductive polymer
plating film
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JP22102691A
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Masanori Kaya
雅詔 賀屋
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 Nd−Fe−B系磁石等の希土類合金の耐食
性を格段と向上させる。 【構成】 希土類合金表面上に導電性ポリマーの皮膜を
形成する。特に、Niめっき膜をまず形成し、その膜面
を導電性ポリマーの皮膜で被覆する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、表面被覆を有する希土
類合金に関する。
【0002】
【従来の技術】高性能を有する永久磁石としては、粉末
冶金法によるSm−Co系磁石が知られている。しか
し、このものは、Sm、Coの原料価格が高いという欠
点を有する。希土類の中では原子量の小さい希土類元
素、たとえばセリウムやプラセオジム、ネオジムは、サ
マリウムよりも豊富にあり価格が安い。また、Feは安
価である。そこで、近年Nd−Fe−B系磁石が開発さ
れ、特開昭59−46008号公報では、焼結磁石が、
また特開昭60−9852号公報では、高速急冷法によ
るものが開示されている。
【0003】Nd−Fe−B系磁石は、酸化され易い希
土類元素と鉄とを主成分とするため、耐食性が低く、性
能の劣化、バラつき等が問題となっている。
【0004】このようなことから、耐食性を向上させる
ために種々の表面処理方法が提案されている。例えば、
Ni、Cu、Znの金属めっき膜を設ける方法(特開昭
60−54406号等)、リン酸塩、クロム酸塩などの
化成皮膜を形成する方法(特開昭60−63903号
等)、エポキシ、アクリル、メラミンなどの樹脂層を設
ける方法(特開昭60−63901号等)などである。
また、金属めっき膜上に樹脂層を形成するなどのよう
に、これらの方法を組み合わせて用いたものもある(特
開昭63−110707号、同63−110708号
等)。さらに樹脂層を電着塗装により形成する方法も提
案されている(特開昭61−130453号、特開昭6
3−77102号等)。
【0005】これらのうち、電気めっきによるNiめっ
き膜、特に半光沢Niめっき膜は、量産性に優れ、膜自
体の耐食性が良く、しかも、機械的強度の点においても
補強効果を発揮するため多用されている。
【0006】しかし、これでもなお、耐食性は十分でな
い。また、耐食性を向上させるために膜厚を大きくする
と寸法制度が悪くなるという欠点もある。
【0007】また、さらに耐食性を向上させるために、
Niめっき膜上に電着塗装により樹脂層を形成すること
も考えられ、実際、Niめっき膜上にリン酸亜鉛処理を
行ない電着塗装する方法が提案されている[Paper No.W
3.1 presented at the Eleventh International Worksh
op on Rare-Earth Magnetsand Their Applicaitons,Pit
tsburgh, PA,21-24 October, 1990. (Processdings Bo
ok: Carnegie Mellon University, Pittsburgh, PA 15
213, USA).]。
【0008】しかし、電着塗装により樹脂層を形成する
場合、樹脂コーティング一般に共通することであるが、
化成処理を行なわないと、付着性が十分でないという欠
点があり、工程数が増加し量産上不利である。また、化
成処理は制御が困難であり、廃液処理等の問題もある。
【0009】また、電着塗装では、膜厚制御が困難で膜
厚が大きくなりやすい。さらに、焼き付け工程が必須で
あり、その温度もかなり高温であることから操作が煩雑
である。
【0010】このように、いずれの方法においても十分
とはいえず、その改善が望まれている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、耐食
性が極めて高い希土類合金を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(7)の構成により達成される。
【0013】(1)表面に導電性ポリマーの皮膜を有す
ることを特徴とする希土類合金。
【0014】(2)前記導電性ポリマーの皮膜は、前記
表面上に金属めっき膜を介して形成されたものである上
記(1)に記載の希土類合金。
【0015】(3)前記金属めっき膜はNiめっき膜で
ある上記(2)に記載の希土類合金。
【0016】(4)前記希土類合金は、R(ただし、R
はYを含む希土類元素の1種以上)、FeおよびBを含
有し、実質的に正方晶系の主相を有する永久磁石である
上記(1)ないし(3)のいずれかに記載の希土類合
金。
【0017】(5)前記RにはNdが含まれる上記
(4)に記載の希土類合金。
【0018】(6)前記導電性ポリマーは、ポリピロー
ル系化合物である上記(1)ないし(5)のいずれかに
記載の希土類合金。
【0019】(7)前記導電性ポリマーの皮膜の膜厚が
0.01〜5μm である上記(1)ないし(6)のいず
れかに記載の希土類合金。
【0020】
【作用】本発明では、例えばNd−Fe−B系磁石等の
希土類合金の表面に、電気めっき法によりNiめっき膜
を形成する。このようなNiめっき膜には必ずピンホー
ルが存在する。このため、Niめっき膜自体の耐食性が
十分であっても、このピンホールから空気中の水や酸素
が侵入し、合金本体に錆が発生してしまう。
【0021】ところが、本発明ではNiめっき膜上に、
さらに、導電性ポリマーの皮膜を形成しているので、こ
のようなピンホールを封孔することができ、水や酸素を
遮断する効果が格段に向上し、耐食性が極めて良好にな
る。
【0022】
【具体的構成】以下、本発明の具体的構成について説明
する。
【0023】本発明の希土類合金は、その表面上に導電
性ポリマーの皮膜を有する。
【0024】このような導電性ポリマーとしては共役系
高分子である導電性ポリマーが好ましい。
【0025】共役系高分子導電性ポリマーとしては、特
に制限はないが、好適に用いられる共役系高分子化合物
としては、
【0026】i)ポリアセチレン系 ポリアセチレン、ポリジアセチレン、およびその誘導体
であるポリ−1−アルキン、ポリシアノアセチレン、ポ
リフェニルアセチレン、ポリクロロフェニルアセチレ
ン、ポリメチルアゾメテン、ポリ−1,6−ヘプタジイ
ン、ジフルオルアセチレンなど;
【0027】ii) ポリフェニレン系 ポリパラフェニレン、ポリビフェニレン、ポリメタフェ
ニレンおよびその誘導体であるポリパラフェニレンサル
ファイド、ポリパラフェニレンセレニド、ポリパラフェ
ニレンオキサイド、ポリパラフェニレンビニレン、ポリ
パラフェニレンアゾメチン、ポリパラアゾフェニレン、
ポリフェニレンビニレン、ポリ−2,5−ジエトキシフ
ェニレンビニレン、ポリ−p−ジメチルアミノスチリル
ビニル、ポリフェニレンビニレン、ポリジフェニレンビ
ニレン、ポリフェニレンアリレン、ポリピレン、ポリア
ズレン、ポリフルオレン、ポリナフタレンビニレンな
ど;
【0028】iii)複素環ポリマー ポリピロール、ポリビピロールおよびその3−置換体や
ポリ−N−メチルピロールなどの誘導体、ポリチオフェ
ン、ポリビチオフェン、ポリターチエニル、ポリチエノ
チオフェン、ポリジチエノチオフェンおよびポリ−3−
メチルチオフェンなどのポリ−3−アルキルチオフェン
やポリ−3−チオフェン−アルケンスルホネートなどの
3−置換誘導体、ポリチオフェンビニレン、ポリフラ
ン、ポリセレノフェン、ポリテルロフェン、ポリイソチ
オナフテン、ポリイソナフトチオフェンなど;
【0029】iv) イオン性ポリマー ポリアニリン、ポリ−N−メチルアニリン、ポリ−N−
ジエチルアニリン、ポリ−p−フェニルアニリン、ポリ
アミノピレン、イオン性ポリピロールなど;
【0030】v)ラダーポリマー ポリビフェニレン、ポリアセン、ポリベンゾチオフィ
ン、ポリナフチリジン(ポリピリジノピリジン)、ポリ
シアノジエン(ポリピラジノピラジン)、ポリアレンメ
タノイド、ポリペリナフタレン、ポリペリアントラセン
など;
【0031】vi) その他 ポリオキサジアゾール、ポリ[Feフタロシアニン]、
キノイド、ポリメタシクロファンなど;等が挙げられ
る。
【0032】これらのうちでは、水や酸素の遮断効果が
大きく、防錆という点からポリピロール等のポリピロー
ル系化合物等が好ましい。
【0033】このようなポリマーは、通常の電解重合
法、気相重合法、触媒重合法、固相重合法等により得る
ことができる。
【0034】また、ドーパントを添加してもよく、この
ようなドーパントに特に制限はないが、特に好適に用い
られるドーパントとしては、
【0035】ポリアセチレン系導電性ポリマーの場合
の、I2 、AsF5 、H2 SO4 およびFeCI3
ど;
【0036】ポリフェニレン系導電性ポリマーの場合の
AsF5 、AsF3 、I2 、H2 SO4 、アルカリ金属
など;
【0037】複素環系導電性ポリマーの場合のCl
4 -、BF4 -、I2 、アルカリ金属など;等が挙げられ
る。
【0038】これらドーパントは、導電性ポリマーに対
し、6〜7%程度以上添加される。
【0039】ドーパントを添加するには、常法に従えば
よい。
【0040】このような導電性ポリマーの皮膜は希土類
合金表面に金属めっき膜を形成し、この金属めっき膜を
被覆するようにして形成することが好ましい。
【0041】このときの金属めっき膜はNi、Cu、Z
n等のいずれの金属めっき膜であってもよく、めっき法
も電気めっき、無電解めっきのいずれであってもよい
が、十分な耐食性を得るという目的から電気めっきによ
り形成されたNiめっき膜であることが好ましい。
【0042】このように、電気めっきにより形成された
Niめっき膜を導電性ポリマーの皮膜で被覆することに
よって、Niめっき膜に存在するピンホールを封孔する
ことができ、耐食性が格段と向上する。
【0043】また、このような皮膜は導電性を有するこ
とから、絶縁性のものに比べてホコリの付着がないなど
の利点も有する。なお、本発明における導電性ポリマー
の導電率は、ドーパントの添加状態にて1.0×10-6
〜1.0×105 S/cm程度となる。
【0044】上記におけるNiめっき膜の膜厚は、目
的、用途等により適宜選択すればよいが、通常5〜10
0μm 程度である。
【0045】また、導電性ポリマーの皮膜の厚さは0.
01〜5μm 、好ましくは0.5〜5μm とする。この
ような厚さとするによって封孔が完全となる。
【0046】上記において、電気めっきによりNiめっ
き膜を形成するには、通常の方法に従えばよい。このと
き、用いるめっき浴に特に制限はなく、各種半光沢めっ
き浴や無光沢めっき浴等、例えば、ワット浴、スルファ
ミン酸浴、ホウフッ化浴、臭化ニッケル浴等から適宜選
択すればよい。なお、Ni電気めっき浴のpHは、通常、
2.7〜4.5程度、温度は35〜70℃程度、電流密
度は0.2〜20A/m2程度である。
【0047】また、前記の電気めっきを行なう前に、被
めっき物である希土類合金表面を、硝酸等によりエッチ
ングすることが好ましい。このようなエッチングによ
り、希土類合金とNiめっき膜との密着性を向上させる
ことができる。
【0048】このようなNiめっき膜を形成した希土類
合金に導電性ポリマーの皮膜を形成するには、化合物種
等により前記の重合法を適宜選択して用いればよい。
【0049】例えば、本発明において、好ましいとされ
るポリピロールの皮膜は電解重合法により形成する。
【0050】すなわち、ピロールをアセトニトリル等の
非水溶媒に溶解し、0.01〜2モル/l程度の溶液を得
る。これに、LiClO4 等の支持塩を0.1〜0.5
モル/l程度となるように添加し、この溶液中に、Niめ
っき膜を有する希土類合金を陽極として用い、これにピ
ロールを電解重合させる。このときの対極は白金等とす
ればよい。また、支持塩のClO4 - はドーパントとし
ての機能も併せ持つものである。このときの電解条件は
1μA/cm2 〜100μA/cm2 で0.5〜10時間とす
る。
【0051】電解重合法によるときは、他のポリマーを
得るときにおいても、これに準じて行なえばよい。ま
た、ほかの金属めっき膜でも同様の方法を採ることがで
きる。
【0052】このように、本発明における導電性ポリマ
ーの皮膜は、電着塗装による樹脂層の形成と異なり、化
成処理あるいは焼付け工程などの工程を必要とすること
なく、金属めっき膜を密着性良く被覆することができ、
製法上も有利である。また、通常の塗膜に比べて緻密な
膜とすることができ、水や酸素等を遮断する効果が大き
くなる。
【0053】本発明における導電性ポリマーの皮膜は、
金属めっき膜を被覆する形で用いられるばかりでなく、
希土類合金を直接被覆する形で用いてもよい。
【0054】この場合の導電性ポリマーの皮膜の厚さは
0.01〜5μm 、好ましくは0.5〜5μm とする。
【0055】このようにしても十分な耐食性を得ること
ができる。
【0056】また、本発明では、電着塗装あるいは塗布
によって希土類合金表面に形成した樹脂層を導電性ポリ
マーの皮膜で被覆してもよい。このような樹脂層におい
ても細孔は必然的に存在することになるが、導電性ポリ
マーの皮膜により封孔することができ、耐食性向上の効
果が得られる。
【0057】このような樹脂層に導電性ポリマーの皮膜
を形成する場合、可能な重合法を適用できるほか、ポリ
アニリンなどにおいては、N−メチルピロリドン等を溶
媒として溶解し、これを塗布するようにしてもよい。
【0058】樹脂層に被覆する場合の導電性ポリマーの
皮膜の厚さは0.01〜5μm 、好ましくは0.5〜5
μm とする。
【0059】本発明に用いられる希土類合金はいずれで
あってもよく、例えば永久磁石、磁歪材などの各種希土
類合金が挙げられる。
【0060】なかでも永久磁石への適用が好ましく、こ
のものは、R(ただし、RはYを含む希土類元素の1種
以上)、FeおよびBを含有するものである。
【0061】R、FeおよびBの含有量は、 5.5at% ≦R≦30at% 42at% ≦Fe≦90at% 2at% ≦B≦28at% であることが好ましい。
【0062】このような永久磁石は焼結法、急冷法、鋳
造法等によって製造され、その製造法には特に制限はな
いが、例えば、焼結法により製造する場合、下記の組成
であることが好ましい。
【0063】希土類元素Rとしては、Nd、Pr、H
o、Tbのうち少なくとも1種、あるいはさらに、L
a、Sm、Ce、Gd、Er、Eu、Pm、Tm、Y
b、Yのうち1種以上を含むものが好ましい。
【0064】なかでもRとしてNdを含むものにおいて
本発明の効果は発揮される。
【0065】Rの含有量は高い保磁力(iHc)と十分
な残留磁束密度(Br)とを得る上で、8〜30at% で
あることが好ましく、特にNdを必須とするときはこの
ものが8〜30at% の範囲にあることが好ましい。ま
た、Feの含有量は42〜90at% であることが好まし
く、Bの含有量は2〜28at% であることが好ましい。
【0066】さらに、磁気特性を損なうことなく温度特
性を改善する目的で、Feの一部をCoで置換してもよ
い。Feに対するCoの置換率は、50%以下とするこ
とが好ましい。
【0067】また、R、FeおよびBの他、不可避的不
純物としてNi、Si、A1、Cu、Ca等が全体の3
at% 以下含有されていてもよい。
【0068】さらに、生産性の向上および低コスト化の
ために、Bの一部を、C、P、S、Cuのうちの1種以
上で置換してもよい。この場合、置換量は全体の4at%
以下であることが好ましい。
【0069】また、保磁力の向上、生産性の向上、低コ
スト化のために、A1、Ti、V、Cr、Mn、Bi、
Nb、Ta、Mo、W、Sb、Ge、Sn、Zr、N
i、Si、Hf等の1種以上を添加してもよい。この場
合、添加量は総計で10at% 以下とすることが好まし
い。
【0070】本発明における永久磁石は、実質的に正方
晶系の結晶構造の主相を有する。この主相の粒径は、1
〜100μm 程度であることが好ましい。そして、通
常、体積比で1〜50%の非磁性相を含むものである。
このような永久磁石は、特開昭61−185910号公
報等に開示されている。
【0071】
【実施例】以下、本発明を実施例によって、具体的に説
明する。
【0072】実施例1 粉末冶金法によって作製した14Nd−1Dy−7B−
78Fe(数字は原子比)の組成をもつ焼結体をAr雰
囲気中で600℃にて2時間時効処理を施し、25mm×
25mm×1.5mmの板状に加工し、さらにバレル研磨処
理により面取りを行なって、永久磁石を得た。
【0073】この永久磁石を、ジャパンメタルフィニッ
シングカンパニー社製エンドックス114溶液(120
g/1 、60℃)に10分間浸漬した。
【0074】次いで、イオン交換水(塩素含有量0.5
ppm )を用いて1N HNO3溶液を調製した。この溶液
に、上記永久磁石を室温で5分間浸漬した後、前記イオ
ン交換水中で超音波洗浄した。
【0075】洗浄後、下記組成のめっき浴を用い、浴温
55℃、電流密度3A/dm2 にてバレル法により電気めっ
きを行なった。浴pHは、4.5とした。
【0076】めっき浴組成 硫酸ニッケル(Ni4 SO4 ・7H2 O) 300g/l ホウ酸(H3 BO3 ) 40g/l 2−ブチン−1,4−ジオール 0.3g/l ラウリル硫酸ナトリウム 0.05g/l
【0077】このようにして、膜厚15μm の半光沢N
iめっき膜を得た。なお、膜厚はセイコー電子の蛍光X
線膜厚計により測定した。これをサンプルAとする。
【0078】次に、このサンプルAの表面に、以下のよ
うにして、ポリピロールの皮膜を形成した。
【0079】0.05Mピロールの0.2MLiClO
4 アセトニトリル溶液にサンプルAを入れ、これを陽極
とし、10μA/cm2 で10時間かけてポリピロールの皮
膜を形成した。その後、水で洗浄して乾燥し、乾燥膜厚
1μm の皮膜を得た。これをサンプルBとする。なお、
このときの対極は白金とした。
【0080】サンプルA、Bについて、85℃、80%
RHの条件下で100時間保存し、フクレの発生を調べ
た。この結果、サンプルAでは、フクレの発生が観察さ
れたが、サンプルBではフクレの発生が全く観察されな
かった。
【0081】
【発明の効果】本発明によれば、耐食性が格段と向上す
る。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に導電性ポリマーの皮膜を有するこ
    とを特徴とする希土類合金。
  2. 【請求項2】 前記導電性ポリマーの皮膜は、前記表面
    上に金属めっき膜を介して形成されたものである請求項
    1に記載の希土類合金。
  3. 【請求項3】 前記金属めっき膜はNiめっき膜である
    請求項2に記載の希土類合金。
  4. 【請求項4】 前記希土類合金は、R(ただし、RはY
    を含む希土類元素の1種以上)、FeおよびBを含有
    し、実質的に正方晶系の主相を有する永久磁石である請
    求項1ないし3のいずれかに記載の希土類合金。
  5. 【請求項5】 前記RにはNdが含まれる請求項4に記
    載の希土類合金。
  6. 【請求項6】 前記導電性ポリマーは、ポリピロール系
    化合物である請求項1ないし5のいずれかに記載の希土
    類合金。
  7. 【請求項7】 前記導電性ポリマーの皮膜の膜厚が0.
    01〜5μm である請求項1ないし6のいずれかに記載
    の希土類合金。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7045923B2 (en) 2003-07-01 2006-05-16 Nidec Corporation Magnetizing method and permanent magnet magnetized thereby
JP2006169543A (ja) * 2004-12-10 2006-06-29 Japan Carlit Co Ltd:The 導電用高耐食材料及びその製造方法
CN109722007A (zh) * 2018-12-05 2019-05-07 江汉大学 一种磁场作用下导电高分子复合材料及其制备方法

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