JPH0539547A - ステンレスかみそり用鋼およびその製造方法 - Google Patents
ステンレスかみそり用鋼およびその製造方法Info
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- JPH0539547A JPH0539547A JP21923391A JP21923391A JPH0539547A JP H0539547 A JPH0539547 A JP H0539547A JP 21923391 A JP21923391 A JP 21923391A JP 21923391 A JP21923391 A JP 21923391A JP H0539547 A JPH0539547 A JP H0539547A
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Abstract
も耐食性にも優れたステンレスかみそり用鋼を提供す
る。 【構成】 重量%でC 0.55を越え0.73%以下、Si 1.0%
以下、Mn 1.0%以下、Cr12%以上14%以下、残部Feおよ
び不純物からなり、焼なまし状態での炭化物密度を140
〜600個/100μm2としたステンレスかみそり用鋼であ
り、好ましくはNiを1.0%以下、またはMoを2%以下含有
する組成を有する。このステンレスかみそり用鋼は、冷
間圧延に先立って、または冷間圧延の途中で、その鋼の
変態温度であるAc1以上に設定した連続炉に挿入し焼
なましを行ない、炭化物密度を140〜600個/100μm2にす
ることにより得られる。
Description
に使用されるステンレス鋼系のかみそり用鋼およびその
製造方法に関するものである。
の材質が用いられている。1つはSK1相当の高炭素鋼
であり、他はCrを12〜13%含有するマルテンサイト系ス
テンレス鋼である。前者は高い焼入硬さが得られ切れ味
に優れているが、耐食性は期待できず、このため軽便用
とし一部使用されているだけである。一方、マルテンサ
イト系ステンレス鋼は焼入れ焼もどしの熱処理により、
かみそり刃としての硬さであるHV620ないし650の硬さが
得られる。また、防錆性および耐食性の点で高炭素鋼よ
りも優れているので一般に広く用いられている。上記の
かみそり用のマルテンサイト系ステンレス鋼は、通常、
熱間圧延と冷間圧延および焼なまし処理の組合せにより
帯状の鋼として次工程に供給される。次工程では打抜き
のあと、焼入れ焼もどしの熱処理と刃付けおよび表面処
理(テフロンコーティングやスパッタリング)が施され
て製品となる。上記のマルテンサイト系ステンレス鋼
は、組織的には基地にクロム炭化物が分散した状態であ
り、この炭化物の粒度や分布状態が加工性やかみそり刃
としての特性に大きな影響を及ぼす。
目的として炭化物を微細化する方法は、米国特許4,0
21,272に開示されている。この方法は、熱間加工
されてコイル状に巻かれた帯鋼のコイル状態をゆるめ
(オープンコイルという)、塩浴で恒温焼なましするも
のである。かみそり刃としての特性のうち、耐食性と高
硬度を得るために0.30〜0.15%の比較的低いC量を含有
する高Cr鋼の炭化物の密度を200〜500個/100in2とした
かみそり刃は米国特許418420に開示されている。
また同様に、耐食性と切れ味を向上させるために、比較
的低いC量(0.30〜0.55%)とし、焼なまし状態での炭化
物の平均粒径を0.5μm以下としたかみそり用鋼およびそ
の製造方法が特開昭54−121218号に開示されて
いる。
り用鋼に対しては、主に次の2点の新しい課題が挙げら
れている。1つはかみそり刃としての切れ味をさらに向
上させるため、より高硬度が求められていることであ
り、他の1点は製造時の生産性、特に焼入れ焼もどし時
のラインスピードやコーティング処理のラインスピード
を向上させることである。かみそり用鋼は、一般に熱間
圧延により厚さ 2mm前後のホットコイルとし、これを十
分に焼鈍した後、冷間圧延により0.1mm程度の厚さのコ
イルに仕上げられたものである。このかみそり用鋼を用
いたかみそりの製造においては、このかみそり用鋼を所
定の形状に打抜き、その後の連続炉を用いた焼入れ焼も
どしと刃付けが行なわれる。また、替刃としては人肌と
のすべりを良くするために350℃〜400℃でテフロンコー
ティング処理が用いられる。求められる替刃の硬さや生
産性は、この連続炉による熱処理ではほとんど決定され
る。したがって、上記2点の課題を解決するためには、
連続炉における焼入、焼もどしまたはテフロンコーティ
ング処理においても、高硬度が得られるだけでなく、炉
通過速度を可能な限り大きくすること、つまり炉中の材
料保持時間が短くなることが可能となるかみそり刃用鋼
が求められるわけである。
米国特許418420号に見られる提案は、炭化物の粒
径を小さくしたり、炭化物の密度を高めることにより、
十分な熱処理硬さを得ようとするものであるが、化学組
成の点でC量が少ないため、十分な硬さを確保すること
が難しく、実用に至っていない。また、現用の0.65%C
−13%Cr鋼は炭化物密度が十分でなく、せいぜい100個/
100μm2程度と小さいため、短時間焼入に適した材料と
は言えない。米国特許4,021,272は、かみそり用
鋼の炭化物の微細化の方法を提案しているものの、本発
明の主目的の1つである短時間焼入を達成するために、
どのような炭化物密度にすれば良いかについては、全く
開示のないものである。また、米国特許4,021,27
2はソルトバスを用いるため、その取扱いと処理時間が
長い点でも難点があり改善が要望されていた。すなわ
ち、従来知られている技術は、主に耐食性向上のために
低C量のステンレス鋼とし、低Cとしたために劣化する
熱処理硬さを保証する目的で炭化物密度を特定の範囲に
するもの、あるいは一般的に炭化物の微細化を促進する
煩雑な方法を開示するに留まり、C量が0.55を越える範
囲で新しい課題である短時間焼入に対応できるかみそり
用鋼および新規な簡便な製造方法は知られていなかった
のである。本発明の目的は、化学組成と同時に素材の炭
化物密度を適正化することにより、短時間熱処理を可能
とし、しかも高硬度の得られるかみそり用鋼および従来
よりもはるかに簡便な方法で炭化物の高密度化がはかれ
る製造方法を提供するものである。
て、C量が0.55を越え0.73%以下の範囲で、Cr量が12%
以上14%以下の鋼について、かみそり用鋼の新しい要求
特性であるラインスピードを上げるための短時間焼入を
可能にし、かつ十分な熱処理硬さと耐食性を有する炭化
物密度の条件およびその炭化物密度を達成するための製
造条件を研究した結果生まれたものである。特に本発明
の鋼の特徴は従来とは異なって比較的高炭素量で、高い
炭化物密度を有するかみそり用鋼である点である。
え0.73%以下、Si 1.0%以下、Mn 1.0%以下、Cr 12%以
上14%以下、残部Feおよび不純物よりなり、焼なまし状
態での炭化物密度を140〜600個/100μm2としたステンレ
スかみそり用鋼である。また、本発明は重量%でC 0.55
を越え0.73%以下、Si 1.0%以下、Mn 1.0%以下、Cr 1
2%以上14%以下、あるいはさらにNi 1.0%以下、または
Mo 2%以下の一種または二種を含み、残部Feおよび不
純物よりなり、焼なまし状態での炭化物密度を140〜600
個/100μm2としたステンレスかみそり用鋼である。
を越え0.73%以下、Si 1.0%以下、Mn 1.0%以下、Cr 1
2%以上14%以下、あるいはこれに加えてNi 1.0%以下、
およびMo 2%以下の一種または二種を含み、残部Feお
よび不純物からなる化学組成の帯鋼を冷間圧延に先立っ
て、または冷間圧延の途中で、その鋼の変態温度である
Ac1以上に設定した連続炉に挿入し焼なましを行な
い、前記帯鋼の炭化物密度を140〜600個/100μm2とする
ことを特徴とするステンレスかみそり用鋼の製造方法で
ある。
は、焼入れ時オーステナイト化温度において炭化物から
基地に固溶し、焼入れで生成するマルテンサイトの硬さ
を決定する重要な元素である。かみそり用鋼としての十
分な硬さを得るため、および炭化物密度を安定して140
〜600個/100μm2とするためには少なくとも0.55%を越え
ることが必要である。また、マルテンサイトステンレス
鋼では、CとCr量のバランスにより、凝固時に大型の
共晶炭化物が晶出する。かみそり替刃材のような0.1mm
程度の厚さで、しかも鋭利な刃先を有する用途には、こ
のような大型の炭化物は、刃欠けの原因となるため、絶
対に避けなければならない。このため、Cr量とのバラ
ンスから上限を0.73%とした。Siは通常鋼の精錬時の脱
酸剤として用いられるが、鋼中に固溶し、低温焼もどし
における軟化を抑制する元素として知られている。しか
し、硬質非金属介在物(SiO2)として鋼中に残存する
確立が高く、刃欠けや点錆の原因となるため上限を1%と
した。
役割を有するが、1%を越えると本成分系では熱間におけ
る加工性を低下させるため、これを上限とした。Crは
耐食性を向上させる点からステンレス鋼には不可欠の元
素であることは周知の通りである。この耐食性を十分に
発揮させるためおよび炭素との結合により微細なクロム
炭化物を本発明の炭化物密度で分散させるためには、少
なくとも12%以上必要である。また、14%を越えるとC量
とのバランスからCr7C3型の大型炭化物の晶出をまね
き、本発明の炭化物密度の条件からも外れてくるため、
これを上限とした。
する耐食性を向上させるのに有効な元素である。しか
し、1%を越えるとマルテンサイト変態開始温度(Ms点)
を低下させ焼入時に残留オーステナイトを過剰に生成さ
せ焼入硬さの低下をまねくため1%以下に抑える必要があ
る。またMoは、孔食を誘発する塩素のようなハロゲン
系元素に対する耐食性に優れているが、Niと同様に過
度に添加するとMs点を低下させ、焼入時に残留オース
テナイトを過剰に生成させ焼入れ硬さの低下をまねくた
め、2%以下に抑える必要がある。
要件である炭化物密度の条件について述べる。短い焼入
れ保持時間でしかも、高い硬さを得るためには、オース
テナイト化温度において、炭化物が迅速に、しかも十分
に固溶し、基地の炭素量を高めることが必要となる。こ
のためには、焼なまし状態において、微細な炭化物を、
高密度で分散させる必要がある。本発明者は現用材の密
度100個/100μm2と比較して、短時間焼入れの効果を得
るには、少なくとも140個/100μm2以上必要であること
を知見した。炭化物密度が高くなるほど、短時間の焼入
れで、高硬度が得られる効果は大となるが、一方密度が
高くなるにつれ、焼なまし硬さは上昇する。これは、素
材の冷間圧延性を阻害する原因となる。この観点から、
600個/100μm2を越えると、冷間圧延に多大の工数を必
要とするだけでなく、冷間圧延時の帯鋼の破断の確率も
増加するためこれを上限とした。炭化物をこのような範
囲で微細化すると、耐食性確保のためにも有効である。
高炭素のステンレス鋼では、オーステナイト化温度にお
いて、基地に固溶するCr量により耐食性が左右され
る。同一焼入れ条件で比較した場合、炭化物密度のより
高い方が、基地と炭化物の界面が増大し、このためCr
の固溶量も増加する。したがって、耐食性をさらに向上
することができる。
て述べる。従来の0.65C−13Cr系のかみそり用鋼の製
造工程での熱処理は、熱間圧延が終了した帯鋼を800〜8
40℃に設定したバッチ式焼鈍炉で焼なましを施した後、
冷間圧延と焼なましを繰り返し、所定の寸法に仕上げる
ものであった。これに対して、本発明のかみそり用鋼を
得る焼なまし方法は、本発明のかみそり刃の変態点Ac
1以上の約850℃に設定した加熱帯を少なくとも1回以上
連続して通過させ、その後冷間圧延と焼なましを繰り返
し、所定の寸法に仕上げるものである。従来のバッチ式
焼鈍炉は、加熱と冷却のために、10数時間を要し、炭化
物密度の制御が難しいのに対し、本発明の方法は加熱帯
を短時間で通過するために、高い炭化物密度が達成でき
るのである。
厚さ 1.7mmの熱間圧延帯鋼を850℃×20分に設定した加
熱帯を有する連続炉に入れ焼なましを行ない、その後冷
間圧延−780℃×5分の焼なまし−冷間圧延−780℃×5分
の焼なまし−冷間圧延の工程によって、0.1mmの厚さに
仕上げたものである。一方、従来鋼であるHは表1に示
す組成の厚さ 2.0mmの熱間圧延帯鋼を従来の代表的な工
程である840℃×5時間に設定したバッチ式焼鈍炉で焼な
ましを行ない、その後冷間圧延−780℃×5分の焼なまし
−冷間圧延−780℃×5分の焼なまし−冷間圧延によって
0.1mmの厚さに仕上げたものである。表1に示す炭化物
密度は、電子顕微鏡により8000倍の写真を5視野撮影
し、これを画像解析装置を用いて炭化物の密度を求めた
ものである。従来鋼Hは、本発明鋼の化学組成の範囲内
であるものの、上述の製法の差異により炭化物密度は97
個/100μm2である。代表例として、表1の本発明鋼Cと
従来鋼Hの金属組織をそれぞれ図1および図2に示す。
図1および図2は4000倍の金属組織写真である。図1お
よび図2の鋼は、いずれも(Cr,Fe)23C6型の炭化物1
であり、良好な球状化を示している。図1に示す本発明
鋼は、炭化物1の粒径が小さく、均一にかつ高密度(560
個/100μm2)で分布している。一方、図2に示す従来鋼
は、粒径の差が大きく、また基地の空白も大きい状態で
あり、低密度(97個/100μm2)であることを示している。
刃製造における熱処理特性を確認するために、真空中で
オーステナイト化温度に保持した後急冷し、実際の替刃
製造と同じ-75℃、15分のサブゼロ処理を行ない、HV750
を得るための保持時間を測定した。結果を表2に示す。
この材料に対して、さらに、実際の製造工程で行なわれ
るテフロンコーティング処理と同じ350℃、1時間で焼
もどしした場合の製品硬さおよびこの状態での分極特性
から、かみそり刃の耐食性を示す1つの指針となる腐食
電位を測定した結果も表2に示した。
ステナイト化保持時間30secでHV795しか得られないのに
対し、本発明鋼A〜Gは、12〜31secのオーステナイト
化保持時間でHV800が得られることがわかる。しかも、
炭化物密度が400個/100μm2以上になると、従来鋼の1/2
〜1/3の保持時間で従来鋼をはるかに越えた硬さを得る
ことができることがわかる。同様に焼もどしを行なった
かみそり刃の硬さにおいても、本発明鋼A〜Gはいずれ
も従来鋼Hよりその硬さが大きく、炭化物密度の大きい
本発明の効果は明確に現われている。また、表2より本
発明鋼A〜Gは、従来鋼Hに比べ腐食電位が電気化学的
に貴側に移行しており、基地に固溶するCr量が増加し
て、耐食性向上の作用があることが推定できる。加え
て、Mo,Niを添加した本発明鋼のD,E,F,Gは、
さらに腐食電位が貴側に移行し、耐食性に優れているこ
とがわかる。
ある本発明鋼B,Cおよび従来鋼Hについて、焼入れ時
のオーステナイト化保持温度を1100℃とした場合のオー
ステナイト化保持時間に対する焼入れ後-75℃、15分の
サブゼロ処理を行なった後の硬さの関係を図1に示す。
また、上述の本発明鋼B,Cおよび従来鋼Hについて焼
入れ時のオーステナイト化保持時間を30秒とした場合の
オーステナイト化保持温度に対する焼入れ後、-75℃、1
5分のサブゼロ処理を行なった後の硬さ、およびさらに3
50℃、1時間の焼もどしを行なった時の硬さの関係を図
2に示す。図1より本発明鋼B,Cが従来鋼Hよりも同
一のオーステナイト化保持時間でより高い硬さとなり、
また同一硬さを得るには短いオーステナイト化保持時間
で処理できることがわかる。また、図2により本発明鋼
B,Cは、いずれのオーステナイト化保持温度であって
も従来鋼Hよりも高い硬さを得られることがわかる。こ
れにより、本発明鋼は従来鋼に比べて高い硬さを短時間
で得られること、および同一の焼入れ条件では従来鋼に
比べて高い硬さが得られることが確認された。
比べて短時間の焼入れで高い硬度が得られるため、かみ
そり刃製造工程における焼入れスピードを2〜3倍に上
げることが可能となり、しかも同一の焼入れ条件では従
来鋼より高い熱処理硬さが得られ、かつ耐食性も向上す
ることができるため、高生産性、高性能のかみそり刃の
製造が達成できる。
真である。
である。
時間と硬さの関係を示す図である。
温度と硬さの関係を示す図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 重量%でC 0.55を越え0.73%以下、Si
1.0%以下、Mn 1.0%以下、Cr 12%以上14%以下、残部F
eおよび不純物よりなり、焼なまし状態での炭化物密度
を140〜600個/100μm2としたステンレスかみそり用鋼。 - 【請求項2】 重量%でC 0.55を越え0.73%以下、Si
1.0%以下、Mn 1.0%以下、Cr 12%以上14%以下、Ni 1.
0%以下、残部Feおよび不純物よりなり、焼なまし状態
での炭化物密度を140〜600個/100μm2としたステンレス
かみそり用鋼。 - 【請求項3】 重量%でC 0.55を越え0.73%以下、Si
1.0%以下、Mn 1.0%以下、Cr 12%以上14%以下、Mo 2%
以下、残部Feおよび不純物よりなり、焼なまし状態で
の炭化物密度を140〜600個/100μm2としたステンレスか
みそり用鋼。 - 【請求項4】 重量%でC 0.55を越え0.73%以下、Si
1.0%以下、Mn 1.0%以下、Cr 12%以上14%以下、Ni 1.
0%以下、Mo 2%以下、残部Feおよび不純物よりなり、
焼なまし状態での炭化物密度を140〜600個/100μm2とし
たステンレスかみそり用鋼。 - 【請求項5】 重量%でC 0.55を越え0.73%以下、Si
1.0%以下、Mn 1.0%以下、Cr 12%以上14%以下、あるい
はこれに加えてNi 1.0%以下およびMo 2%以下の一種ま
たは二種を含み、残部Feおよび不純物からなる化学組
成の帯鋼を冷間圧延に先立って、または冷間圧延の途中
で、その鋼の変態温度であるAc1以上に設定した連続
炉に挿入し焼なましを行ない、前記帯鋼の炭化物密度を
140〜600個/100μm2とすることを特徴とするステンレス
かみそり用鋼の製造方法。
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