JPH0539532U - 紙おむつ付属手袋 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 使い捨ておむつとして広く用いられている紙
おむつを手を汚すことなくおむつ交換ができるようにす
ると共に使用後の紙おむつを別個に収納袋などを準備し
なくても安全に保管することができるようにし、時と所
を問わずにおむつ交換ができるようにする紙おむつ付属
手袋を得ること。 【構成】 不透水性の薄いシート又はフイルム製の手袋
であつて、ヒトの指の根もと関節に当る部位から手の挿
入口に至る部分の内周サイズを、その手袋を嵌めたヒト
が小さく畳まれた紙おむつを指で持つた状態で容易にそ
の手袋を手の挿入口から裏返しつつ指先方向へ引延ばせ
る長さのものとし、且つヒトの前膊部に当る部分の長さ
を使用後の紙おむつを包み込めるだけの充分な長さとし
た手袋である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、使い捨ておむつとして広く使用されている紙おむつに付属させて紙 おむつを手を汚さずに使用できるようにすると共に使用済みのおむつが何らの別 個の袋などを用意しなくても衛生的に処理できるようにして紙おむつの取扱いを 甚だ便利にする付属手袋に関する。

【０００２】

【従来の技術】

紙おむつは従来の布製おむつに較べてコストが安価なために使い捨てができ、 また吸水材を配設するために尿の洩出度が少ないなどの理由から赤ちやんを連れ ての外出時などに特に広く利用されるようになつているが、何分にも汚物を処理 するものであることから、その取換え操作のときとか、使用後のおむつを後で捨 てるために一時的に袋に入れて保管しようとするときなどに、手を汚すなどする ので手を洗う設備のない所ではおむつの取換え操作が行いづらいとか、使用後の おむつの一時保管用の袋の持ち合せがないのでおむつの交換が行いづらいといつ た問題が発生する。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は前述のような紙おむつの使用上の、手を洗う必要が出てくる問題とか 使用後のおむつの保管上の問題などを簡易に解消させて、紙おむつの使用を更に 便利なものにすることを目的としている。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、ヒトの指の根もと関節に当る部位から手の挿入口に至る部分の内周 のサイズを、ヒトが小さく畳まれた紙おむつを指で持つた状態でのヒトの手の、 指の根もと関節部分の略外周長以上の長さのものとし、且つヒトの前膊部に当る 部分の長さをヒトの前膊部の長さの略半分以上の長さとなるようにすると共に、 不透水性の薄いシート又はフイルムで構成されてなる紙おむつ付属手袋である。

【０００５】 手袋を紙おむつに付属させる手段としては、図面の図３及び図２に示すように 紙おむつの１個づつに対して１個又は１対の手袋を付属させるようにしてもよい し、また多数の紙おむつを収納した１個のパツケージ中に所要数の手袋をひとま とめにして付属させるようにしてもよい。また、手袋の形式としては図面に示す ようなグラブ型のものでも或いはふたまたに分れたミトン型のものでもよい。更 に、不透水性の薄いシート又はフイルムは、薄紙、薄布、不織布などを汚水のし み通りが防止できる程度に不透水性に加工したものとか、或いは薄い軟質プラス チツクのシート、フイルムなどの安価のものから適宜に選択できるものである。

【０００６】

【作用】

このように構成された手袋は、赤ちやんのおむつを交換しようとするときに、 先ずその手袋を片手又は両手に嵌めたうえでその交換操作を行うようにすると、 手は赤ちやんの汚物で汚されることがなくなると共に、交換後の汚れた方のおむ つについては、図１の２点鎖点で示されるようにその手袋の嵌められた手の指で その可及的に小さく畳まれたおむつを持ちつつ他方の手を使つてその手袋をその 手の挿入口部から順次裏返していつてその手の挿入口部から指の根もと部位まで を完全に裏返しつつ指先前方へ引延ばすようにすることによつて、その汚れた方 のおむつは手袋の内部にすべて包み込まれるかたちとなり、その裏返しにされた 手の挿入口部をすぼめて結ぶとか或いは紐とか粘着テープを用いるなどして適宜 密閉するようにすればそのおむつの汚れが一切外部に洩出することがなくなつて 、適宜の廃棄処分のできる時及び場所まで安全に手提げ袋の中などに収容、保管 しておくことができるようになる。

【０００７】 この場合、その手袋のヒトの指の根もと関節に当る部位から手の挿入口に至る 部分の内周サイズが、ヒトが小さく畳まれた紙おむつを指で持つた状態でのヒト の手の、指の根もと関節部分の略外周長以上の長さのものとされているので、そ の手袋を手に嵌めた状態で手の挿入口部から指の根もとに当る部位までを順次裏 返して指先方向へ引延ばすときにも、物を持つ手の外周長が最も大きい部分とな る指の根もと関節部でその裏返しつつ引延ばす操作が邪魔されることがなくなつ て円滑に容易にできるようになるのであり、またその手袋のヒトの前膊部に当る 部分の長さがヒトの前膊部の長さの略半分以上という長いものとなつているので 、その手袋の手の挿入口部から指の根もとに当る部位までを裏返して指先方向へ 引延ばすことによつて、その手袋で指で持つた使用後のおむつを完全に包み込ん だうえで密閉し、廃棄できるときまで汚水洩れなどを懸念することなく安全に保 管できることになる。

【０００８】

【実施例】

図面の図１に示すように、全体が薄い柔軟性のあるプラスチツクのフイルムで 作られたグラブ型の手袋（１）であり、且つヒトの指の根もと関節に当る部位（ ２）から手の挿入口（３）に至る部分の内周のサイズを、ヒトが小さく畳まれた 紙おむつを指で持つた状態でのヒトの手の、指の根もと関節部分の略外周長以上 の長さのものとすると共に、ヒトの前膊部に当る部分（４）の長さをヒトの前膊 部の長さの略半分以上という長いめのものとした手袋（１）であつて、図２に示 すように、新品の紙おむつ（５−ａ）の一部に着脱自在に貼着された小さな袋（ ８）内に小さく折畳んで収納するようにしたり、或いは図３に示すように、新品 の紙おむつ（５−ａ）の包装紙（９）としての、表裏に重ね合わされた２枚のプ ラスチツクフイルムの面中に手袋の平面形状に合わせた表裏両フイルム間の溶着 線部を設けると共にその溶着線部に沿つてミシン目（１０）を設けるようにし、 その紙おむつを使用しようとしてその包装紙を開封するときにそのミシン目（１ ０）に沿つて包装紙を剥取るようにすることによつて所定の手袋（１）が得られ るようにして、その手袋（１）を紙おむつの各個に付属させるようにしたもので ある。もとより、そのようなミシン目に沿つて剥取れば手袋が得られる手法は多 数の紙おむつを一括して包装する包装紙についても用いることができる。

【０００９】 なお、図１の１点鎖線はその手袋（１）の嵌められた手の指で使用後の処分を しようとする、小さく巻き畳まれた紙おむつを持つたときのその手（７）を示し 、また図１の２点鎖線はその使用後の紙おむつ（５−ｂ）、及び手袋の嵌められ た手の指でその使用後の紙おむつを持つた状態のままでその手袋をその手の挿入 口部から順次裏返しつつ指の先端方向へ引延ばしてその使用後の紙おむつ（５− ｂ）をその手袋で包み込むようにした状態、を夫々示している。更に、図面符号 の（６）で示すものは手袋の手の挿入口部に付設された、使用後の紙おむつ（５ −ｂ）を手袋で包み込んだ後でその手袋の手の挿入口部を密閉するための紐であ る。

【００１０】 図４に示すものは前述の実施例と同様の手袋について、ヒトの前膊部に当る部 分のうちの、手の挿入口近傍の適宜の長さ部分を外側へ折返し（１１）たかたち のものであり、紙おむつの交換操作に際してはその操作のためにはむしろわずら わしい存在であるべき手袋のヒトの前膊部に当る長い筒状部分がその折返し部の 長さ分だけ短くなつてその交換操作が行い易くなると共に、使用後の紙おむつを 包み込むために手袋を裏返していく操作の際にはその折返し部を指先でつまむこ とによつてその裏返し操作が容易に行えるようになるという利点が生じる。

【００１１】

【考案の効果】

以上に述べたところからも明らかなように、本考案に係る紙おむつ付属手袋に よれば、紙おむつの交換が手を汚さずに行えるようになることは勿論、使用後の 紙おむつを何らの別個の袋とか容器を準備しなくても外面のきれいな状態に保持 することが可能となつて、おむつ交換を時及び場所を選ぶことなく行い易くする ものであるから、紙おむつの利用度を更に向上させる効果が大である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案一実施例の手袋の斜視図

【図２】第１図実施例の手袋を紙おむつに付属させる手
段の一例を示す斜視図

【図３】第１図実施例の手袋を紙おむつに付属させる手
段の他の例を示す斜視図

【図４】本考案の他の実施例の手袋の斜視図

【符号の説明】

１ 手袋 ２ ヒトの指の根もと関節に当る部位 ３ 手の挿入口 ４ ヒトの前膊部に当る部分 ５−ａ、５−ｂ 紙おむつ ６ 紐 ８ 小さな袋 ９ 包装紙

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ヒトの指の根もと関節に当る部位から手
   の挿入口に至る部分の内周のサイズを、ヒトが小さく畳
   まれた紙おむつを指で持つた状態でのヒトの手の、指の
   根もと関節部分の略外周長以上の長さのものとし、且つ
   ヒトの前膊部に当る部分の長さをヒトの前膊部の長さの
   略半分以上の長さとなるようにすると共に、不透水性の
   薄いシート又はフイルムで構成されたことを特徴とする
   紙おむつ付属手袋
2. 【請求項２】 ヒトの前膊部に当る部分のうちの、手の
   挿入口近傍の適宜長さ部分が外側へ折返された請求項１
   記載の紙おむつ付属手袋