JPH0539453A - ワツクスと親水性アクリル樹脂液との混合塗料 - Google Patents

ワツクスと親水性アクリル樹脂液との混合塗料

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JPH0539453A
JPH0539453A JP22237191A JP22237191A JPH0539453A JP H0539453 A JPH0539453 A JP H0539453A JP 22237191 A JP22237191 A JP 22237191A JP 22237191 A JP22237191 A JP 22237191A JP H0539453 A JPH0539453 A JP H0539453A
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JP
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acrylic resin
wax
solvent
hydrophilic acrylic
resin liquid
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JP22237191A
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Satoshi Takigawa
敏 瀧川
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 木材の耐水性の向上、皮革などの耐水性、柔
軟性の向上、或は粘土細工の塑像面に塗布して光沢性を
鈍化し、別の艶と深味を与える塗剤の提供。 【構成】 ワックスと親水性アクリル樹脂液との混合塗
料において、ワックスの溶剤としてn−デカン、ヘプタ
ン、四塩化炭素、1.1.2.2テトラクロロエタンの
各個またはこれらの組み合わせを第1溶剤とし、一方、
親水性アクリル樹脂液に混入する溶剤としてジ−n−ブ
チルエーテル、エチレングリコールエチルエーテル、エ
チレングリコールメチルエーテル、1.3ジオキサン、
1.4ジオキサン、エチルメチルケトン、メチルアルコ
ールの各個またはこれらの組み合わせを第2溶剤とした
各溶液を混合してなり、更に、該溶剤にポリアルキレン
グリコール、フタール酸ジェステル、燐酸トリエステル
を第3溶剤として添加しないかまた添加してなる透明で
ホモジニナスなワックスと親水性アクリル樹脂液との混
合塗料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】現在市販されている親水性アクリ
ル樹脂液は一般に水性塗料と言われ大きい分野を有して
いることは公知であるが、本発明のように非親水性のワ
ックスを混入した本液を材木によく塗布浸透せしめ材質
の耐水性を向上せしめ、また、対称物、例えば皮革等に
使用してそのものの耐水性を向上せしめると同時に柔軟
性化せしめる分野を開拓し、また、粘土細工の塑像面に
塗布してアクリル樹脂塗料の塗面特有の光沢性を鈍化し
て別の艶と深味を与える塗剤としての技巧的な新分野を
開拓しようとするものである。
【0002】
【従来の技術】アクリル樹脂液は水性塗料の主成分のメ
タアクリル酸エステルの他にアクリル酸等の親水性基を
もった素成分とを共重合せしめたものであり、元来から
親水性を目的とした重合体である。また、これを溶かす
溶剤も親水性基を分子端に有したものが多く使用されて
いる。このような理由から非水性のワックスを混入した
アクリル樹脂液の事例は殆んど見当らない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明に使用する親水
性アクリル樹脂液は市販品であるが、前記のようにこれ
は主組成分のメタアクリル酸エステルと親水基をもった
他の不飽和化合物との共重合高分子体と推定され、ま
た、該共重高分子体の溶剤も親水基を分子端にもつ構造
のものが主として使用されていると考えられることか
ら、これら樹脂液に混入する溶剤としては親水性基のも
のか又はこれに近い構造をもつものが選ばれる。一方、
ワックス(石油製)は全く非水性のものであり、これを
溶かすものは炭化水素化合物が選ばれる。併し、前記の
ように親水性基を持つ溶剤と非水性基の溶剤を混和する
のは困難であるが、両者を溶存する両性の溶剤があれば
妥当であると考え、このものとしては多くエーテル基ま
たはエステル基を有した溶剤が望ましいことからこの種
の溶剤を選んだ。併し、実際には前記の溶剤には兼用の
ものも認められた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明のワックスを親水
性アクリル樹脂液に混合して透明でホモジニナスな溶液
を得るために前記の各溶剤を使用し混合しただけでは容
易に二層に分離するか、放置するとゲル化する傾向があ
る。従って、これを解決するためには本発明の混合塗料
はワックスの溶剤としてn−デカン,ヘプタン,四塩化
炭素,1.1.2.2テトラクロロエタンの各個または
これらの組み合わせを第1溶剤とし、一方、親水性アク
リル樹脂液に混入する溶剤としてジーn−ブチルエーテ
ル,エチレングリコール(エチル乃至メチル),エーテ
ル,(1.3乃至1.4)ジオキサン,エチルメチルケ
トン,メチルアルコールの各個またはこれらの組み合わ
せを第2溶剤とした各溶液を混合してなり、更に、該溶
液にポリアルキレングリコール,フタール酸ジエステ
ル,燐酸ポリエステルを第3溶剤として添加しないかま
た添加してなり、更にまた該溶液においてワックス量と
親水性アクリル樹脂液との割合はワックスの0.1部量
乃至20.0部量と親水性アクリル樹脂液5.0部量乃
至30.0部量との混合量比よりなることを特徴とする
ワックスと親水性アクリル樹脂液との混合塗料を構成す
る。
【0005】
【作用】本発明の該混合塗料が従来のアクリル樹脂塗料
と異なるのは非水性ワックス混入のため溶剤が多量に使
用されていることである。このため、該混合塗料は対称
物、例えば材木に塗布すると、該液は材木の中心部に浸
透し、材質そのものを耐水性にする。また皮革に塗布す
れば同様に内部に浸透して皮革そのものが耐水性となる
から柔軟な感じを与える。このことは、従来のアクリル
樹脂と異なりワックス中に均一に混在しアクリル樹脂体
が例えばこれら繊維体に強固に接着するのに役立ってい
るものと考える。更に、ワックスを少量のアクリル樹脂
液に混入したものを粘土細工の塑像体に塗布すると、ア
クリル樹脂単独の光輝性は鈍化されるが、布で塗布面を
こすってやると深味ある艶を出すことが出来る。これは
ワックスとアクリル樹脂とがあたかも錯塩のように一時
的に結合した混合錯樹脂体の生成に基因するのではない
かと考えられる。
【0006】
【実施例】本発明は、ワックス(石油製品)と親水性ア
クリル樹脂液(市販品)とを混合して得られた透明でホ
モジニアスな樹脂液である。これを調製するためには初
めワックス1部量を前記第1溶剤すなわち、n−デカ
ン,ヘプタン,四塩化炭素,1.1.2.2テトラクロ
ロエタンを各個またはこれらの組み合わせの溶剤5部量
乃至100部量に溶解し、第1液とし、一方、該アクリ
ル樹脂液をワックス部量の倍部量乃至100部量に前記
第2の溶剤すなわち、ジーn−ブチルエーテル(1.3
乃至1.4),ジオキサン,エチレングリコールアルキ
ルエーテル,メチルエチルケトン,メタノールの各個ま
たはこれらの組み合わせの溶剤を該樹脂液の0.5部量
乃至2倍部量を混入したものを第2液として第1液と第
2液を撹拌混和すると目的の混和液が得られる。更に、
該液の0.01部量乃至0.05部量の第3溶剤すなわ
ち、ポリアルキレングリコール,フタル酸ジアルキルエ
ステル,燐酸トリクレジルを該混合液の0.01部量乃
至0.02部量を添加混入することも出来る。尚前記混
合の際第1液中に第2溶剤の一部を配分混入することに
より混合を一層容易にすることが出来る。
【0007】前記のようにして得られた該混合液は従来
のアクリル樹脂塗料に比較して溶媒が多いことを利用し
て木材面に塗布すれば液が心部に浸透して材質の耐水性
を向上せしめることが出来るが、塗面はアクリル樹脂程
の光輝はない。しかしながら、これを充分に浸透させる
よう塗った材木を湿度の高い所、例えば湯殿に用いると
腐蝕をかなり抑えることが出来る。また、これを皮革に
塗布すると液は全体に浸透し乾燥すると処理した皮革は
耐水性となり皮革は柔軟な感じを与える。従って、この
ことから例えば皮革コートを耐水性にするとか、また、
家庭園芸等に用いる散布用ポンプの弁等に利用すればポ
ンプのライフを向上することが出来る。また、該混合液
中ワックス量を僅かに添加したものは、例えば家庭細工
の粘土塑像体面に塗布すると塗面をウエットで深味のあ
る艶色をださせることが出来ることは従来のアクリル樹
脂塗料とは異なる。
【0008】
【実験例1】三角フラスコ(内容100cc)にワック
ス2g秤量したものを投入し、これに四塩化炭素20c
cとジーn−ブチルエーテル2ccを注入してワックス
を振盪しながら溶してから別容器にアクリル樹脂液(市
販)5gをとり、これにジーn−ブチルエーテル5cc
とメタノール2ccとを混入した液を前記三角フラスコ
に注入してよく振盪すると本発明の透明な混合液が得ら
れる。なお、このものの特徴は冷蔵(1〜3℃)するこ
とが出来る。
【0009】
【実験例2】前記実験例1に準じて行なうため、この場
合(以下の実験例も同じ)は処方例のみ記載する。 ワックス(以後Wと略称する) 2g ヘプタン 7cc ジーn−ブチルエーテル 2cc アクリル樹脂液(以後ACPと略称する)5g ジーn−ブチルエーテル 5cc メチルエチルケトン 2cc メタノール 2cc
【0010】
【実験例3】 W 3g ヘプタン 10cc デカン 5cc 2−エトキシエタノール 2cc ACP 5g 2−エトキシエタノール 10cc 1.4ジオキサン 4cc
【0011】
【実験例4】 W 1.5g ヘプタン 10cc 四塩化炭素 5cc 2−エトキシエタノール 3cc ACP 5g 2−エトキシエタノール 7cc メチルエチルケトン 2cc
【0012】
【実験例5】 W 3g ヘプタン 20cc 1.1.2.2テトラクロロエタン 10cc ジーn−ブチルエーテル 5cc ACP 5g 2−エトキシエタノール 10cc メタルエチルケトン 2cc
【0013】
【実験例6】 W 0.5g ヘプタン 5cc 1.4ジオキサン 1cc ACP 10g 2−エトキシエタノール 10cc 1.4ジオキサン 2cc 本発明は、以後例は粘土細工等の塑像体に塗布して塗面
にウェットな深味ある艶を出させるのに用いる。
【0014】
【実験例7】 W 0.5g 2−エトキシエタノール 5cc n−デカン 5cc ACP 20cc 2−エトキシエタノール 10cc 1.4ジオキサン 3cc フタール酸ジブチルエステル 0.3cc
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、次のような効果が上げ
られる。 (1)ワックスを親水性アクリル樹脂液と混入して得ら
れたものであるが、アクリル樹脂塗料と異なるのはワッ
クスが多量の溶剤で稀釈されているため対象物の表面の
ものでなく心部に浸透しかも混在するアクリル樹脂の接
着性に助けられ、容易に接着し易く、従って材木質や皮
革に塗布するとそのものの全体の耐水性を向上せしめる
効果が期待され、更にワックスを少量該アクリル樹脂に
混入したものを粘土細工の塑像体に塗布すると、アクリ
ル樹脂のみの光輝性ある塗面と異なり、塗面をウエット
な艶を出すことが出来、工芸的な分野に寄与出来ること
が期待される。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワックスと親水性アクリル樹脂液との混
    合塗料において、ワックスの溶剤としてn−デカン,ヘ
    プタン,四塩化炭素,1.1.2.2テトラクロロエタ
    ンの各個またはこれらの組み合わせを第1溶剤とし、一
    方、親水性アクリル樹脂液に混入する溶剤としてジーn
    −ブチルエーテル,エチレングリコールエチルエーテ
    ル,エチレングリコールメチルエーテル,1.3ジオキ
    サン,1.4ジオキサン,エチルメチルケトン,メチル
    アルコールの各個またはこれらの組み合わせを第2溶剤
    とした各溶液を混合してなり、更に、該溶剤にポリアル
    キレングリコール,フタール酸ジェステル,燐酸トリエ
    ステルを第3溶剤として添加しないかまた添加してなる
    透明でホモジニナスなワックスと親水性アクリル樹脂液
    との混合塗料。
  2. 【請求項2】 前記混合塗料においてワックス量と親水
    性アクリル樹脂液量との割合はワックス0.1部量乃至
    20.0部量と親水性アクリル樹脂液5.0部量乃至3
    0.0部量との混合量比よりなるワックスと親水性アク
    リル樹脂液との混合塗料。
JP22237191A 1991-08-08 1991-08-08 ワツクスと親水性アクリル樹脂液との混合塗料 Pending JPH0539453A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101845275A (zh) * 2009-09-01 2010-09-29 王增平 一种环保型木蜡油及其配制方法

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