JPH0539181U - 空調フアン駆動用電動機 - Google Patents

空調フアン駆動用電動機

Info

Publication number
JPH0539181U
JPH0539181U JP10384191U JP10384191U JPH0539181U JP H0539181 U JPH0539181 U JP H0539181U JP 10384191 U JP10384191 U JP 10384191U JP 10384191 U JP10384191 U JP 10384191U JP H0539181 U JPH0539181 U JP H0539181U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotor
conditioning fan
electric motor
weight member
permanent magnet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10384191U
Other languages
English (en)
Inventor
譲次 越智
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP10384191U priority Critical patent/JPH0539181U/ja
Publication of JPH0539181U publication Critical patent/JPH0539181U/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Brushless Motors (AREA)
  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 アウタロータ形式の空調ファン駆動用電動機
において、回転子の小形化、及び磁石組付容易化のため
エネルギ積の高い希土類系ボンドマグネットを使用した
場合のコギングによる振動、騒音を低滅する。 【構成】 回転子6の外周部に環状の重錘部材72を装
着し、これにより慣性力を増加させ、コギング吸収能を
増大させる。また重錘部材72とヨーク70との兼用構
造にすることで、構造の簡素化を図る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案はクロスフローファン等を駆動するための空調ファン駆動用電動機に 関するものである。
【0002】
【従来の技術】
アウタロータ形式の電動機を空調ファン駆動用電動機として使用する点は、例 えば特開平3−7045号公報にも記載されているように公知である。この電動 機では、回転子内周面への永久磁石の付設を高能率化すると共に、コギング防止 のための各永久磁石の磁極面形状の最適化を容易にするため、ボンドマグネット を利用して、圧縮成形、熱硬化、着磁という製造方法を採用している。そして上 記ボンドマグネットは、ネオジュウム、ボロン等の希土類系磁性粉に、エポキシ 樹脂をバインダとして約2重量%だけ混合したものを用いているが、これは希土 類系磁性粉のエネルギ積が高い特性を利用し、永久磁石、ひいては電動機そのも のを小形化するためである。すなわち希土類系磁性粉を使用したボンドマグネッ トは、エネルギ積の高いものであるため、同一トルクを得ることを前提にすれば 、フェライト磁石を使用する場合に比して、その厚さを数分の1に低減でき、永 久磁石の小形・軽量化を図ることが可能となるのである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところで空調ファン駆動用電動機においては、コギングによる騒音を低減する ことが主要な解決課題の一つとなっているが、上記のような永久磁石の軽量化、 すなわち回転子の軽量化に起因して、回転子の慣性力の不足、つまりコギング吸 収能の低下という問題が生じている。
【0004】 上記問題を解決しようとすれば、従前同様にフェライト系磁石を使用すればよ いとの考え方もできるが、その場合には、上記のような高能率な磁石形成工程を 採用し得ず、またフェライト系磁石の加工性の悪さが原因となって、上記コギン グ防止のための磁極面形状の最適化が容易には行えないという問題が依然として 残存する。
【0005】 この考案は上記従来の欠点を解決するためになされたものであって、その目的 は、磁石形成の高能率化及び磁極面形状の最適化を容易に行いながらも、しかも 慣性力不足に起因するコギング振動を低減し得る空調ファン駆動用電動機を提供 することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
そこで請求項1の空調ファン駆動用電動機は、回転子6の筒状ケーシング60 の内周側に永久磁石69を取着すると共に、この永久磁石69を固定子5の外周 部に相対向させて成るアウタロータ形式の空調ファン駆動用電動機において、上 記永久磁石69をエネルギ積の高い希土類系ボンドマグネットにて形成し、さら に筒状ケーシング60の外周部に環状の重鍾部材72を装着したことを特徴とし ている。
【0007】 また請求項2の空調ファン駆動用電動機は、上記重錘部材72を磁性材料にて 構成し、これにヨークとしての機能を付与してあることを特徴としている。
【0008】
【作用】
上記請求項1の空調ファン駆動用電動機においては、重錘部材72を設けてあ る分だけ、回転子6の慣性力が増加し、これによりコギングの吸収性能が向上す る。この場合、磁極面形状の最適化、製造工程の高能率化は従来と全く同様にな し得る。
【0009】 また請求項2の空調ファン駆動用電動機では、重錘とヨークとの2つの機能を 単一部材に付与し得ることから、その構造が簡素化され、製造が容易になる。
【0010】
【実施例】 次にこの考案の空調ファン駆動用電動機の具体的な実施例について、図面を参 照しつつ詳細に説明する。
【0011】 図1は空気調和機の室内機におけるファン装置、詳しくはクロスフローファン のファンロータ1の一方の側板(以下、右側板という)2側の構成を示すもので ある。
【0012】 3はエンドブラケットで、面板部31と筒状部32とが板金加工で作られてお り、面板部31の中心位置に孔部33が形成されていると共に、その適所にホー ル素子Hを挿入するための開口34等が形成されている。
【0013】 4は軸体で、鍔部41を具備し、鍔部41から突出した部分42が、面板部3 1の孔部33に嵌入され、かつ鍔部41が面板部31にスポット溶接などの適宜 手段で固着されている。軸体4の基部に、アルミニウムなどの金属で作られた鍔 付き固定座43が鍔部41に接触する状態で圧入されている。
【0014】 5は固定子で、これは粉体塗装を施すことにより電気的に絶縁された鉄心51 に巻線52を装備させたものである。固定子5の鉄心51は円筒状の防振ゴム5 3に外嵌されていると共に、鉄心51の片面側に円筒状の別の防振ゴム54が設 けられている。別の防振ゴム54は上記固定座43にキー44を介して装着され ていると共に、その防振ゴム54に形成された複数の突起55が鉄心51に形成 された孔部56に嵌まり込んでいる。このような2種類の防振ゴム53、54を 介して固定子5を軸体4に取付けておくと、鉄心51がトルクに対する力を受け たとき、そのトルクの脈動が防振ゴム53、54で吸収され、軸体4に伝わりに くくなる。また防振ゴム53は鉄心51や軸体4に接触しているだけであって、 回転方向ではそれらに係合するキーなどの要素を持たないので、それらとの接触 面でトルクの脈動を吸収するようになっているため、軸体4にトルクの脈動が一 層伝わりにくい構造であるといえる。
【0015】 防振ゴム53の端面には軸体4に圧入固定された第1固定輪57が接触してお り、この第1固定輪57によって防振ゴム53を軸方向で位置決めしてある。
【0016】 6は回転子である。この回転子6は、筒状ケーシング60を有するもので、こ のケーシング60には、取付板部61の外周縁に筒状部62を延出し、取付板部 61の中央に内側に突出したボス部63が形成されている。また取付板部61に は外側に突出した別のボス部64を具備する継手部材65がリベット66で固着 されている。継手部材65とファンロータ1とは防振ゴムを用いたフレキシブル ジョイント67を介して連結されている。
【0017】 上述した二つのボス部63、64は、後述する第1軸受Aと第2軸受Bとを収 容するためのものである。このボス部63、64は一体物であってもよく、要す るに回転子6に延出され、かつファンロータ1が取付けられた筒形のものであれ ばよい。
【0018】 筒状部62における周方向の複数箇所には小孔68が開設されている。
【0019】 回転子6における筒状部62の内面に永久磁石69が設けられているのに対し 、筒状部62の外面にヨーク70が重なり合って嵌合されている。ヨーク70に は筒状部62の小孔68と重なり合った小孔71が形成されている。そして永久 磁石69は上記小孔68、71の内部に延びてその延出部分がヨーク70の外側 でヨーク70とほぼ同じ厚みで露出している。またヨーク70のさらに外周部に は、重錘部材72が取着されているが、その取付構造及び機能については後述す る。
【0020】 エンドブラケット3の面板部31の後面側に駆動回路等を搭載した基板(駆動 回路基板)8が配備され、その基板8の適所がクリップ81で面板部31に取付 けられている。基板8にはホール素子Hが搭載されている。ホール素子Hは永久 磁石69の内周部分に対向している。
【0021】 上記ボス部63、64は第1軸受Aと第2軸受Bとで軸体4に支持されている 。第1軸受Aは内輪91と外輪92との間にボール93を保持して成り、外輪9 2がボス部63に圧入固定され、かつ内輪91が軸体4に遊嵌されている。第2 軸受Bは内輪94と外輪95との間にボール96を保持して成り、外輪95がボ ス部64の先端部に遊嵌され、かつ内輪94が軸体4に遊嵌されている。また第 1軸受Aの外輪92の端面と第2軸受Bの外輪95の端面との相互間に筒状の間 座97が介在されている。また軸体4の先端部の第2軸受Bよりも外側に第2固 定輪98が固定され、その第2固定輪98と第2軸受Bの内輪94との間に、波 ワッシャ99が圧縮状態で介在されている。なおこの第2固定輪98は、これと 軸体4とに設けた溝内に配置された樹脂接着剤100にて固定されている。
【0022】 この構成であると、波ワッシャ99の付勢力によって、第1軸受Aや第2軸受 Bのボール93、96は、軸方向の遊びを持たなくなり、回転時にボール93、 96が躍るといった事態が防止され、そのことが騒音低下と耐用寿命の向上に役 立つ。また第1軸受A及び第2軸受Bのすべての内輪91、94と外輪92、9 5とが滑り回転しにくくなり、したがってフレッチング現象を生じにくくなる。
【0023】 上記回転子6における永久磁石69は、延出部分を含めて圧縮成形されると共 に、着磁されたものであり、しかも圧縮成形を行うときに同時に回転子6に組付 けられたものである。すなわち回転子6の筒状部62にヨーク70を嵌合してボ ンドマグネット成形型に入れ、磁性材料にバインダを混入したマグネット材料を 成形型に入れて圧縮成形を行うと共に、加熱して硬化させ、その後で着磁したも のである。このようにすると、永久磁石69やその延出部分を形成することによ って、それらと筒状部62とが相互に固定されるようになり、永久磁石69の製 造とヨーク70などの部品の固定とが1工程で確実に行われて、工数の削減と永 久磁石69の取付不良によるコギング抑制とが同時に行われるという利点がある 。磁性材料としてネオジュウムやボロンなどの希土類系の物質を用い、バインダ として2重量%程度の粉末エポキシ樹脂を用いているので、強力な永久磁石69 が得られ、永久磁石69の厚みを薄くして小型化を達成できる。
【0024】 上記永久磁石69は径方向に異極が位置するように径方向着磁されたものであ って、周方向に相隣接する各永久磁石69は、その各内側磁極面が互いに異極に なるよう配置されている。また各永久磁石69は、その両端部、つまり極性切換 部に向かって次第に肉薄になるよう形成されており、磁極切換部における磁束を 低下させ、コギングを低減し得るようなされている。なおこのため各永久磁石6 9の内側磁極面形状は、成形型を工夫して正弦波形状等に形成されている。
【0025】 そして上記筒状ケーシング60の筒状部62の外周部には、上記ヨーク70を 覆う態様で環状の重錘部材72が装着されている。この重錘部材72は鉄系材料 にて形成するのが好ましいが、特にこれに限定される訳ではない。上記重錘部材 72の内周側には、凹溝72aが周設されており、この凹溝72a内にエポキシ 樹脂等の接着剤73を配置し、これにより重錘部材72を固定している。ここで 留意する点は、上記凹溝72aと上記永久磁石69のヨーク70の小孔71への 延出部分との軸方向位置を一致させている点である。すなわち上記接着剤73を 永久磁石69の延出部分の外面にも接触させてあるのであり、これを金属面だけ に接触させる場合に比してその接着力を向上してあるのである。
【0026】 上記のように重錘部材72を装着することにより、回転子6の慣性力を向上し 、これによりコギング振動を低減することが可能になる。例えば図2に示すよう に、重錘部材72の外径を変化させることで回転子の全体重量を変化させた場合 、測定される騒音値は回転子重量の増加と共に減少しており、これにより重錘部 材72の低騒音化に果たす役割りが確認された。
【0027】 なお上記実施例では、重鍾部材72とヨーク70とを別部材にて構成している が、重錘部材72を磁性材料にて形成し、これにヨークとしての機能を付与する ようにして実施してもよく、この場合には、その構造の簡素化、製造の容易化と いう利点が生じる。
【0028】
【考案の効果】
以上のように請求項1の空調ファン駆動用電動機によれば、磁石形成の高能率 化及び磁極面形状の最適化を容易に行いながらも、コギング振動の吸収能を向上 し、低振動化及び低騒音化を図ることが可能になる。
【0029】 また請求項2の空調ファン駆動用電動機によれば、重鍾とヨークとの2つの機 能を単一部材に付与し得ることから、その構造が簡素化され、製造が容易になる との効果が生じる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の実施例による空調ファン駆動用電動
機の断面図である。
【図2】上記装置において回転子重量と発生騒音値との
関係を示すグラフである。
【符号の説明】
5 固定子 6 回転子 60 筒状ケーシング 69 永久磁石 72 重錘部材

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転子(6)の筒状ケーシング(60)
    の内周側に永久磁石(69)を取着すると共に、この永
    久磁石(69)を固定子(5)の外周部に相対向させて
    成るアウタロータ形式の空調ファン駆動用電動機におい
    て、上記永久磁石(69)をエネルギ積の高い希土類系
    ボンドマグネットにて形成し、さらに筒状ケーシング
    (60)の外周部に環状の重錘部材(72)を装着した
    ことを特徴とする空調ファン駆動用電動機。
  2. 【請求項2】 上記重錘部材(72)を磁性材料にて構
    成し、これにヨークとしての機能を付与してあることを
    特徴とする請求項1の空調ファン駆動用電動機。
JP10384191U 1991-10-15 1991-10-15 空調フアン駆動用電動機 Pending JPH0539181U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10384191U JPH0539181U (ja) 1991-10-15 1991-10-15 空調フアン駆動用電動機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10384191U JPH0539181U (ja) 1991-10-15 1991-10-15 空調フアン駆動用電動機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0539181U true JPH0539181U (ja) 1993-05-25

Family

ID=14364659

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10384191U Pending JPH0539181U (ja) 1991-10-15 1991-10-15 空調フアン駆動用電動機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0539181U (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53120507A (en) * 1977-03-30 1978-10-21 Sony Corp Tape recorder
JPS57141802A (en) * 1981-02-13 1982-09-02 Atsushi Hoshino Candle wax remover
JPS61153489A (ja) * 1984-12-27 1986-07-12 Matsushita Refrig Co 伝熱管壁面の形成方法
JPH0360356A (ja) * 1989-07-26 1991-03-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd モータ装置
JPH03124249A (ja) * 1989-10-02 1991-05-27 Daikin Ind Ltd 回転電力機及びその製造方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53120507A (en) * 1977-03-30 1978-10-21 Sony Corp Tape recorder
JPS57141802A (en) * 1981-02-13 1982-09-02 Atsushi Hoshino Candle wax remover
JPS61153489A (ja) * 1984-12-27 1986-07-12 Matsushita Refrig Co 伝熱管壁面の形成方法
JPH0360356A (ja) * 1989-07-26 1991-03-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd モータ装置
JPH03124249A (ja) * 1989-10-02 1991-05-27 Daikin Ind Ltd 回転電力機及びその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7157827B2 (en) Spoke permanent magnet rotor
US8299661B2 (en) Rotor of brushless motor
US10566855B2 (en) Permanent magnet direct current motor and HVAC system using the same
WO2011158471A1 (ja) ファンモータ、このファンモータを用いた車載用空調装置およびファンモータの組立方法
JP2785423B2 (ja) 車両用交流発電機の回転子およびその製造方法
WO2006135531A1 (en) Rotational coupling device
JP3364960B2 (ja) 永久磁石電動機の回転子
JPH0586142B2 (ja)
JP2910222B2 (ja) 電動機
JP2004350345A (ja) 永久磁石電動機
JPH0539181U (ja) 空調フアン駆動用電動機
CN216649334U (zh) 一种扁平无刷电机及鼓风机
JPH01264554A (ja) 永久磁石式直流機の製造方法
JP2865094B2 (ja) 交流発電機
WO2013143118A1 (zh) 对置铁芯及其制造方法及该对置铁芯的电磁风扇离合器
JP2003324893A (ja) 防振モータの構造
JPH0533660U (ja) 空調フアン駆動用電動機
JP3788186B2 (ja) 電動機の回転子
JPH10295069A (ja) ファン用ブラシレスモートル
JPH104661A (ja) 交流発電機およびその製造方法
EP2034589A2 (en) Rotor of brushless motor
JPH05111225A (ja) 回転電力機の製造方法
JP2819978B2 (ja) 直流ブラシレス電動機
JP2002112478A (ja) 永久磁石式発電・電動機のローター構造
JPS6015426Y2 (ja) コアレスモ−タ−の電機子コイル