JPH0539085Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本考案はヘツドホンステレオテーププレーヤ等
の小型携帯機器の収納装置に関する。

(ロ) 従来の技術 一般にヘツドホンステレオテーププレーヤ等の
小型携帯機器（以下物品と称する）は、その外観
形状が方形に形成されており、その側面に緩衝部
材を当てがつて化粧ケース内に収納し、顧客に販
売するようにしている。

この緩衝部材は、物品を化粧ケースに収納して
輸送する時に物品に衝撃が加わるのを防止するも
のでもある。

(ハ) 考案が解決しようとする課題 従つて化粧ケース内に物品と一緒に収納される
緩衝部材は、他の目的では利用されていない。

一方、小型携帯機器から成る物品の場合には、
斯る物品は販売店の店頭に並べて展示されてい
る。このため、店頭での物品の展示に際して別途
展示用のケースを用意しているのが現状である。

(ニ) 問題点を解決するための手段 本考案は上記した如き問題点を解決するため
に、台紙上に緩衝部材を設け、該緩衝部材によつ
て物品を支持した状態で前記台紙と一緒に物品を
化粧ケース内に収納する物品収納装置であつて、
前記緩衝部材をコ字形に形成すると共に２つの端
部に内方に向う傾斜端面を形成し、前記化粧ケー
ス内に物品を収納する時前記緩衝部材のコ字形壁
面により物品の３側面を支持し、前記化粧ケース
から物品を取出した時前記緩衝部材の２つの傾斜
端面により物品の隣接した２側面を支持し、該物
品を斜めに展示可能としたことを特徴とする物品
収納装置を提供するものである。

(ホ) 作用 本考案装置に依れば、物品を輸送、携帯するた
めの化粧ケース内から物品を取出した時、この物
品のための緩衝部材を利用して物品を店頭に展示
し、特に展示に際しては物品を斜めにして展示す
ることが出来、台紙上に予め印刷された広告文
章、イラスト等と併せて物品の展示効果を向上さ
せることが出来る。

(ヘ) 実施例 以下図面に示す本考案装置の実施例について説
明する。

１はヘツドホンステレオテーププレーヤ等から
成る物品で、外観形状が略長方形に形成されてい
る。

２は前記物品１の平面形状より大きい寸法を有
する長方形の台紙、３は該台紙２の片側に台紙縁
部２ａと合致して接着された緩衝部材で、該緩衝
部材３は発泡スチロールによつてコ字形に形成さ
れ、このコ字形形状によつて物品１の略左半分の
３側面を支持するものである。前記緩衝部材３は
そのコ字形端部３ａ，３ｂに内方に向う傾斜端面
３′ａ，３′ｂが形成されている。

４は前記緩衝部材３を第１コ字形緩衝部材とし
た時、該緩衝部材３の傾斜端面３′ａ，３′ｂと合
致する傾斜端面をコ字形端部４ａ，４ｂに有する
第２コ字形緩衝部材であり、該第２コ字形緩衝部
材４は物品１の略右半分の３側面を支持するもの
である。

前記第２コ字形緩衝部材４は台紙２の縁部２ｂ
に合致し、付属品収容開口４ｃが形成されてい
る。

５は前記台紙２上に物品１を第１及び第２緩衝
部材３，４により正しく配置して支持した状態
で、台紙２と一緒に物品１を収納する化粧ケース
である。

本考案装置は上述のように構成されており、物
品１は台紙２上において第１及び第２コ字形緩衝
部材３，４に支持され、化粧ケース５内に収納さ
れる。

ところで、物品１を化粧ケース５から取出した
時には第２コ字形緩衝部材４を台紙２から分離す
ることが出来るので、この緩衝部材４を分離した
残りの台紙２とこれに接着して取付けられた第１
コ字形緩衝部材３を用いることにより、これ等を
展示台として利用することが出来る。

展示台とする場合には、第３図に示すように第
１コ字形緩衝部材３の２つの傾斜端面３′ａ，
３′ｂ間に物品１の隣接した２側面を当てがうこ
とにより、該物品１を斜めに展示することが出来
るものである。

尚、第４図に示すように、上記第２コ字形緩衝
部材４の付属品収容開口４ｃを省略し、別途に付
属品収容ケース６を台紙２上に添えて化粧ケース
５内に収納することも出来る。

又、上述の実施例では台紙２と第１コ字形緩衝
部材３とを別々に形成し、接着固定するようにし
ているが、台紙と第１コ字形緩衝部材とを一体的
に発泡スチロールによつて成形することも出来
る。

又、第３図に示すように物品１の展示の際、台
紙２に対して斜めになつた物品１の機能、特長等
の広告文章７を台紙２上に予め印刷するか、又は
ステツカー等を貼り付けておくことも出来る。

(ト) 考案の効果 本考案は上述したように構成されているので、
化粧ケース内に収納される台紙と緩衝部材を利用
して展示台とすることが出来、特に緩衝部材をコ
字形に形成し、その２つの端部に傾斜端面を形成
しているので、物品を斜めに支持して展示するこ
とが出来、その上台紙に対して斜めになつた物品
の機能、特長等の広告文章を台紙上に予め印刷す
るか、又はステツカー等を貼り付けておくことに
よつて物品の展示効果を向上させることが出来る
ものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案装置の斜視図、第２図は台紙と
緩衝部材との関係を示す斜視図、第３図は物品展
示状態を示す斜視図、第４図は他の実施例の斜視
図である。 １……物品、２……台紙、３，４……緩衝部
材、３′ａ，３′ｂ……傾斜端面、５……化粧ケー
ス。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 台紙上に緩衝部材を設け、該緩衝部材によつ
   て物品を支持した状態で前記台紙と一緒に物品
   を化粧ケース内に収納する物品収納装置であつ
   て、 前記緩衝部材をコ字形に形成すると共に２つ
   の端部に内方に向う傾斜端面を形成し、前記化
   粧ケース内に物品を収納する時前記緩衝部材の
   コ字形壁面により物品の３側面を支持し、前記
   化粧ケースから物品を取出した時前記緩衝部材
   の２つの傾斜端面により物品の隣接した２側面
   を支持し、該物品を斜めに展示可能としたこと
   を特徴とする物品収納装置。 (2) 台紙上に緩衝部材を設け、該緩衝部材によつ
   て物品を支持した状態で前記台紙と一緒に物品
   を化粧ケース内に収納する物品収納装置であつ
   て、 前記緩衝部材を物品の略半分づつの各３側面
   を支持する第１及び第２コ字形緩衝部材で形成
   し、前記第２コ字形緩衝部材を台紙から分離可
   能にし、前記第１コ字形緩衝部材の端部に内方
   に向う傾斜端面を形成し、前記化粧ケース内に
   物品を収納する時前記第１及び第２コ字形緩衝
   部材により物品の３側面づつを支持し、前記化
   粧ケースから物品を取出した時前記第１コ字形
   緩衝部材の２つの傾斜端面により物品の隣接し
   た２側面を支持し、該物品を斜めに展示可能と
   したことを特徴とする物品収納装置。