JPH0538908Y2 - - Google Patents

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JPH0538908Y2
JPH0538908Y2 JP1987166483U JP16648387U JPH0538908Y2 JP H0538908 Y2 JPH0538908 Y2 JP H0538908Y2 JP 1987166483 U JP1987166483 U JP 1987166483U JP 16648387 U JP16648387 U JP 16648387U JP H0538908 Y2 JPH0538908 Y2 JP H0538908Y2
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hole
ink
resin
die
die body
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 合成樹脂製のインキ誘導芯体を押出成形して得
る際に押出成形機の先端に設けられるダイスに関
する。
(従来の技術とその問題点) ペン先、小管式筆記具の小管内に遊挿される針
体、ボールペンの金属パイプ製チツプに挿入され
るインキ中継芯といつたもので例示される合成樹
脂製のインキ誘導芯体は、適宜長手方向貫通孔や
外壁溝をインキ通路として有する。添付第6図イ
〜ハは、このインキ通路を説明するためにインキ
誘導芯体の横断面の一部を模式的に示したもの
で、参照符号1でインキ通路を、同2で樹脂部分
を示すが、イはインキ通路が途中で向きを換えて
いるもの、ロはインキ通路が交叉しているもの、
ハはインキ通路が蛇行しているものである。イの
コーナー部を「変曲部」とし、ロの交叉はこの変
曲部が4個組合わさつたもの、そして、ハの蛇行
は変曲の程度の異なるものを並べたものと、それ
ぞれ考えると理解され易いであろうが、実際のイ
ンキ誘導芯体のインキ通路はこのような変曲部を
適宜組合せてつくられていると言える。
ところが、この変曲部の存在がノズルの設計・
作製に大きな問題を与える。即ち、ノズルは得よ
うとするインキ誘導芯体のインキ通路の横断面形
状に基づいて設計・製作されるものであるとこ
ろ、単に、ノズルの壁部形状を得ようとするイン
キ誘導芯体のインキ通路形状に合わせることしか
考慮しないと、実際に得られるのは期待したもの
と異なつてしまう。第7図イ〜ハ、第8図イ〜ハ
がこれを示し、例えば、第6図イのものを得よう
として第7図イのような壁部3及び樹脂吐出孔4
を有するダイスを使用すると実際に得られるのは
第8図イに示すようなものとなつてしまう。樹脂
の吐出状態が変曲部と他の部分とで異なるからで
あるが、詳述するに、ポリアセタール、ポリアミ
ド、ポリエステルなどの樹脂材質、押出温度、押
出圧力などの押出条件、引張速度、冷却温度など
の押し出された樹脂に付与する条件といつたもの
を適宜変更することによつてインキ通路の形状を
変えることはある程度可能であるが、どのような
場合でも、変曲部においては図示したようにイン
キ通路の幅が大きくなる傾向にある。
この問題に対して、対応策とされてきたものは
いくつもある。そして、その多くが非常に複雑な
構造をダイスに付与するものである中、簡便な方
法として、第7図ロに対応させた第9図や第10
図に示すように、ダイスの壁部3の一部を削り取
るものがある。ここで、第9図は、壁部の肉厚を
薄くするよう削り取るもの、また、第10図は、
壁部の樹脂入口側を削り取るものである。ちなみ
に、第10図のものは、樹脂の吐出速度が早けれ
ば、その近辺のインキ通路幅は小さくなり、遅け
れば大きくなること、また、樹脂吐出孔の長さが
短ければ樹脂の吐出速度は早くなり、長ければ遅
くなるという現象を利用したものである。
しかし、ダイスの壁部を削り取るというこれら
の方法では、いつたん削り取ると復元不可能とな
るので、勘と経験に頼り、かつ、それでも安全性
を考慮して、少しずつ少しずつ削り取つていくよ
うにしなければならないのが実情である。また、
第9図のものには、削り取れる量が強度的に制約
されて所望量にいたらない、第10図のものに
は、図のように単段の削り取りをするだけでは不
十分で、多段にしたりしなければならないといつ
た不便なことも往々にして存在する。更に付言す
ると、このように苦労して得られたダイスであつ
ても、いつたん樹脂材量を変更したりしようとす
ると、もはや役に立たなくなつてしまう。前述し
たところが逆に悪影響を及ぼす訳である。
そこで、本考案は、壁部を削り取ることの簡便
性を満足しつつ、万一過度の削り取りをなした
り、あるいは樹脂材料などを変更するときには、
再に樹脂の吐出速度を調整するための削り取りを
可能にするダイスを提供することを目的とする。
(問題点を解決するための手段) ダイスを、樹脂吐出孔を有するとともに樹脂入
口側の壁部に孔を設けたダイス本体と、インキ誘
導芯体のインキ通路の横断面形状に対応して、前
記ダイス本体の孔に列状かつ着脱可能に挿入固定
されるとともに削り取られて前記ダイス本体の孔
からの突出長をそれぞれ調節される複数の吐出制
御部材とでなす。即ち、本考案は、合成樹脂製の
インキ誘導芯体を押出成形して得る際に押出成形
機の先端に設けられるダイスであつて、樹脂吐出
孔を有するとともに樹脂入口側の壁部に孔を設け
たダイス本体と、インキ誘導芯体のインキ通路の
横断面形状に対応して、前記ダイス本体の孔に列
状かつ着脱可能に挿入固定されるとともに削り取
られて前記ダイス本体の孔からの突出長をそれぞ
れ調節される複数の吐出制御部材とよりなるイン
キ誘導芯体の押出成形用ダイスを要旨とする。
(実施例) 第1図に第1実施例を示す。尚、以下の例にお
いても、前述同様、同一部位には同一の参照符号
を使用する。第10図と対比的に示してあるが、
この例のダイスは、ダイス本体Aとして、変曲部
の近辺における壁部3の樹脂入口側を大きく窪ま
せるとともに、その窪んだところに、孔5を設け
ている。この孔5は、図では5個しか描かれてい
ないので列状とは理解し難いかもしれないが、実
際には、多段に削り取る場合の段の数に応じても
つと多数とされてよい。これらの孔5に吐出制御
部材Bが挿入固定される。この吐出制御部材Bは
その一部を孔5から突出させるもので、図では、
挿入量を規制できるように段部を有するものを示
してある。また、この吐出制御部材Bの孔5から
の突出部分は、適宜量削り取られて突出長が決定
される。この突出長は、吐出制御部材Bの横断面
形状によつても異なるが、変曲部近辺における樹
脂の吐出速度を早くするものであるから、しばし
ば、壁部3の窪んでいないところよりも低くなる
ようにされる。
図示はしないがこの例から容易に理解されるよ
うに、変曲部近辺の壁部3に孔5を設けるのでは
なく、それ以外の壁部3部分に孔5を設け、吐出
制御部材Bの突出によつて、変曲部近辺に比べて
それ以外の部分における樹脂の吐出速度を遅くす
るようにもできる。
この考えを更に進めると、第2図に示すよう
に、変曲部の近辺であろうとなかろうと、壁部3
の樹脂入口側に孔5を設けることになる。壁部3
には、窪みを形成しなくてもよい。この第2図が
示すものを第2実施例とする。尚、第2図では吐
出制御部材Bは図示を省略されている。
また、第2図では、孔5として壁部3を樹脂の
入口側から出口側に貫通するものを示した。勿
論、貫通孔でなくてもよいけれど、この孔5が樹
脂吐出孔4でもあつてよいことを示すものであ
る。即ち、孔5のうち、吐出制御部材Bを挿入さ
れないままとされるところは、壁部3の周囲の樹
脂吐出孔4とともにインキ通路の全体的形状を決
定する。
第3図は第3実施例を示すものであるが、上述
考えの最たる例と言えよう。即ち、第3図はダイ
ス本体を樹脂出口側から眺めたもので、ダイス本
体Aには全体として略円形となるように多数の孔
5が六方最密充填状に配設されている。例えば、
このダイス本体Aを用いて、第5図に示すような
インキ誘導芯体を得ようとするには、第3図に枠
どりし、また、ハツチングを付した領域内の孔5
に吐出制御部材Bを挿入固定する(第3図のI−
I線縦断面を示す第4図に挿入状態を例示)。領
域外の孔5が樹脂吐出孔4となる訳である。
以下、いくつかの付加的説明をなす。
まず、吐出制御部材Bは孔5に挿入固定された
まま突出部分を適宜削り取られてもよいが、一つ
一つに精度良く削り取りを行なうには、孔5から
外した状態でなした方がよい。また、突出長が一
度の削り取りで決定されるのではなく、何度かの
調節を経ることが実際には多いであろうことと、
調節にあたつては、ダイスに付着している不要な
樹脂残骸をガスバーナー等で酸化除去することが
一般的と思われることとに鑑みると、耐酸化性の
高い金属が好適な材質として例示できる。
また、孔5をして樹脂吐出孔4の性格も付与す
る場合には、吐出された樹脂が相互に融着できる
ように大きさや間隔を考慮することになるが、同
一径の円形横断面を有するものとするときには、
直径が0.5〜2mm程度、間隔が0.1〜0.5mm程度とし
ておくと多くの樹脂材質に対して好ましい。
以上説明したが、他にも種々変形等なせる。例
えば、インキ誘導芯体の横断面形状は円形、長方
形等適宜であつてよいし、第3図における孔5
を、六方最密充填状配設の代わりに正方格子状配
設状としたりすることもできる。
(考案の効果) 得られるインキ通路の形状が所望のインキの通
路の形状と異なり、形状面で細部にわたる調整を
する場合に、ダイスに対する加工として削り取り
というきわめて簡便な方法で済ませる際、万一削
り取り過ぎても、吐出制御部材を交換すればよく
なり、従来に比べて、大胆に加工できるし、ま
た、削り取り過ぎたという認識が容易になるの
で、最適寸法の確認が速やかにできるようになる
し、更には、樹脂の材質やその他の条件を変更し
て成形することが必要になつても、再び、活用で
きるダイスたり得るといつたように、ダイスを設
計・作製しインキ誘導芯体を成形をする者にとつ
て、非常に大きな実用的効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は第1実施例を示す斜視図、第2図は第
2実施例を示す斜視図、第3図は第3実施例を示
す正面図、第4図は第3図のI−I線縦断面図、
第5図は得られるインキ誘導芯体の一例を示す横
断面図、第6図はインキ通路の形状を説明するた
めの横断面図、第7図は従来のダイスの問題点を
説明する横断面図、第8図は第6図のインキ通路
を有するものを得んとする場合に第7図のダイス
を使用したとき実際に得られるインキ通路を説明
する横断面図、第9図はダイスに対する削り取り
方法を説明する横断面図、第10図は同じく斜視
図。 A……ダイス本体、B……吐出制御部材、1…
…インキ誘導芯体のインキ通路、2……インキ誘
導芯体の樹脂部分、3……壁部、4……樹脂吐出
孔、5……孔。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 合成樹脂製のインキ誘導芯体を押出成形して得
    る際に押出成形機の先端に設けられるダイスであ
    つて、樹脂吐出孔を有するとともに樹脂入口側の
    壁部に孔を設けたダイス本体と、インキ誘導芯体
    のインキ通路の横断面形状に対応して、前記ダイ
    ス本体の孔に列状かつ着脱可能に挿入固定される
    とともに削り取られて前記ダイス本体の孔からの
    突出長をそれぞれ調節される複数の吐出制御部材
    とよりなるインキ誘導芯体の押出成形用ダイス。
JP1987166483U 1987-10-30 1987-10-30 Expired - Lifetime JPH0538908Y2 (ja)

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JPH0170523U JPH0170523U (ja) 1989-05-11
JPH0538908Y2 true JPH0538908Y2 (ja) 1993-10-01

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