JPH0538877Y2 - - Google Patents

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JPH0538877Y2
JPH0538877Y2 JP11880188U JP11880188U JPH0538877Y2 JP H0538877 Y2 JPH0538877 Y2 JP H0538877Y2 JP 11880188 U JP11880188 U JP 11880188U JP 11880188 U JP11880188 U JP 11880188U JP H0538877 Y2 JPH0538877 Y2 JP H0538877Y2
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pile
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Description

【考案の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 この考案は、廃棄物処分場の構築に用いられる
杭に関し、特に、杭に廃棄物から放出されるガス
を外部に排出する機能を持たせたものに関する。
《従来の技術》 周知のように、一般廃棄物や産業廃棄物の最終
処分としては、埋立処分が一般的に採用されてお
り、このような廃棄物の処分場は内陸部や山間部
に設けられている。
ところで、この種の廃棄物処分場の構築では、
例えば、廃棄物を投入するための凹所が掘削など
によつて設けられる。
そして、形成された凹所内に順次廃棄物を投入
して締固め、最上部に最終覆土が施されると、処
分場の上部は公園、緑地等として利用される。
しかし、このような方法で廃棄物処分場を構築
すると、その上部の利用が長期間できないとか、
あるいは、投入された廃棄物が散乱して周辺の環
境を悪化させるなどの問題があつた。
そこで、本出願人は、このような問題が解決で
きる廃棄物の処分場の構築方法を特願昭63−
132595号(特開平1−304092号公報参照)で提案
している。
この提案にかかる廃棄物処分場の構築方法は、
廃棄物が投入される凹所内に、廃棄物を投入する
前に凹所の上部を覆う人工地盤面を構築すること
を要旨としている。
ところで、このように凹所の上方を人工地盤面
で覆うと、凹所内がほぼ密閉された空間になり、
廃棄物から放出されるガスや粉塵などで作業空間
が悪化し、これらを外部に排出するための排気設
備の設置が必要になるが、このとき以下に説明す
る技術的課題があつた。
《考案が解決しようとする問題点》 すなわち、排気設備としては、例えば、吸引式
のブロワーなどを投入される廃棄物上に設ければ
作業空間の悪化は改善されるが、このような手段
では堆積した廃棄物から放出されるガスが排出で
きないという問題がある。
そこで、人工地盤面を支持している杭を中空状
にし、杭の外周に内部と連通する貫通孔を穿設し
て、これを排気管として利用することが考えられ
るが、排気管として機能させるためには多数の貫
通孔を設けなければならないので、杭の強度が低
下するという問題がある。
この考案は、このような問題点に鑑みてなされ
たものであつて、その目的とするところは、杭の
強度が大幅に低下することなく、排気管としての
機能を確保できる廃棄物処分場の構築に用いられ
る杭を提供することにある。
《問題点を解決するための手段》 上記目的を達成するために、この考案は、廃棄
物が投入される凹所上に構築される人工地盤面を
支持する杭において、前記杭は中空筒状の杭本体
と、この杭本体の前記凹所内の地盤中に貫入され
る先端部より上方の部分に貼着された多孔性の被
覆層と、前記杭本体の内部とこの被覆層とを連通
させる連通孔とからなることを特徴とする。
また、上記多孔性の被覆層と連通孔に代えて、
杭本体の上記凹所内の地盤中に貫入される先端部
より上方の部分にその外周から所定の間隔をおい
て取付けられた環状の被覆材と、この被覆材に穿
設された多数の透孔とで構成しても良い。
さらに、廃棄物が投入される凹所上に構築され
る人工地盤面を支持する杭において、前記杭はH
型鋼からなる杭本体と、この杭本体の前記凹所内
の地盤中に貫入される先端部より上方の部分にあ
つて、前記杭本体のフランジ部に固着された通気
性を有する被覆材とで構成してもよい。
《作用》 上記構成の杭によれば、杭本体の外周にその内
部と連通する多孔性の被覆層が貼着されているの
で、廃棄物から放出されるガスや粉塵は、この被
覆層の内部を通つて上方に排出されるので、被覆
層と杭本体の内部とを連通させる連通孔を少なく
することが可能になる。
また、杭本体の外周に間隔をおいて環状の被覆
材を取り付け、この被覆材に多数の透孔を穿設す
れば、この間隔部分がガスなどの排気通路となる
ので、杭本体に連通孔を設ける必要がなくなる。
さらに、杭本体を既製のH鋼とし、そのフラン
ジ部に通気性を有する被覆材を固着すれば、H鋼
のフランジ部間を排気通路とすることができる。
《実施例》 以下、この考案の好適な実施例について添付図
面を参照にして詳細に説明する。
第1図から第3図は、この考案にかかる廃棄物
処分場の構築に用いられる杭の一実施例を示して
いる。
同図に示す杭10は、第1図にその断面を示す
ように、鉄筋コンクリート製の杭本体10aと、
この杭本体10aの外周に貼着された多孔性の被
覆層10bとを備えている。
杭本体10aの中心には、その軸方向の全長に
亘つて空間10cが形成されるとともに、杭本体
10aにはこの空間10cと上記被覆層10bと
を連通させる連通孔10dが径方向に設けられて
いる。
上記被覆層10bは、例えば、ハイポーラスな
ガラスウールやスチールウールから構成され、杭
本体10aを地盤中に打設したときに、これが地
盤から露出する部分に設けられる。
このように構成される本考案の杭10の使用法
法について説明すると、杭10は、第2図に示す
廃棄物12の処分場の構築に用いられる。
同図に示す処分場の造成では、まず、廃棄物1
2を収容するための凹所14が地盤16を掘削し
て形成される。
凹所14が形成されると、この凹所14内の地
盤16上には、合成ゴムや合成樹脂からなる遮水
シート18が敷設される。
そして、遮水シート18の敷設が終了すると、
杭10の打設が行われる。
この場合、杭10には被覆層10bが設けられ
ておらず、連通孔10dが設けられた中空筒状の
杭本体10aだけのものが用いられ、杭本体10
aの先端部分が地盤16中に所定深度まで貫入さ
れた後に、その上部に被覆層10bが形成される
ことになる。
杭10が所定の位置に打設されると、凹所14
の上方を覆うようにして杭10に支持される人工
地盤面20が構築され、人工地盤面20の適宜個
所には、廃棄物12を投入するために投入口22
が設けられるとともに、人工地盤面22上には薄
く盛土24が施工される。
また、上記杭10の上端部には、第3図に示す
ように、各杭10の空間10cを相互に連通させ
る配管26が接続され、この配管26には図外の
吸引ブロワーが接続される。
以上のようにして処分場が造成されると、投入
口22を介して凹所14内に廃棄物12が投入さ
れ、投入された廃棄物12は、ブルトーザ28で
占め固められ、順次凹所12内に下部側から堆積
される。
このとき、杭10は徐々に廃棄物12中に埋ま
つていくが、廃棄物12から放出されるガスや粉
塵は、多孔性の被覆層10bで濾過された後、連
通孔10dを通つて杭本体10aの空間10cに
達し、配管26を介して外部に排出される。
この場合特に、被覆層10bは廃棄物12中に
埋まつたとしても、その孔部が完全に閉塞される
ことがなく、廃棄物12から放出されるガスや粉
塵は、この被覆層10bの内部を通つて上方に排
出されるので、被覆層10bと杭本体10aの空
間10cとを連通させる連通孔10dを少なくし
てもガスは充分に排出できるので、連通孔10d
を設けることによつて、杭本体10aの大幅な強
度低下が回避される。
第4図にはこの考案の他の実施例を示してお
り、以下にその特徴点についてのみ説明する。
同図に示す例では、上記実施例の被覆層10b
に代えて杭本体10aの外周に環状の被覆材30
を取り付け、杭本体10a連通孔10dは廃止し
ている。
被覆材30は、例えば、薄い鋼板や合成樹脂板
から構成され、杭本体10aの外周面に当接する
隔壁32を設けることにより所定の間隔をおいて
設置され、被覆材30と杭本体10aとの間には
排気用の空間34が形成されている。
また、被覆材30には、これを貫通する多数の
透孔36が穿設されている。
さらに、被覆材30は、杭本体10aが地盤1
6中に貫入される先端部より上方に設けられると
ともに、空間34は上記実施例と同様に配管26
に接続される。
このように構成された杭10が人工地盤面20
を支持するように設置されると、廃棄物12から
放出されるガスなどは空間34を介して外部に排
出されることになり、この場合には、杭本体10
aに連通孔を設ける必要がないので、杭10の強
度低下はまつたく生じない。
第5図は、この考案の第3実施例を示してお
り、この実施例では、杭本体10a′としてH型鋼
が用いられている。
そして、杭本体10a′のフランジ部40,40
には、薄い鋼板や合成樹脂板からなる被覆材42
が固着され、被覆材42には通気性を持たせるた
めに透孔44が穿設されている。
このように構成された杭本体10a′では、フラ
ンジ部40と被覆材42とで囲まれ、ウエブ46
の両側に隔成された空間48が排気通路となり、
空間48は上記実施例と同様に配管26に接続さ
れる。
以上の構成を有する杭を用いても上記実施例と
同様な効果が得られる。
《考案の効果》 以上実施例で説明したように、この考案にかか
る廃棄物処分場の構築に用いられる杭によれば、
人工地盤面を支持する杭の強度が大幅に低下する
ことなく廃棄物から放出されるガスを外部に排出
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案にかかる杭の一実施例を示す断
面図、第2図は同杭を使用して廃棄物処分場を構
築した場合の要部断面斜視図、第3図は第2図の
杭上部の説明図、第4図および第5図はこの考案
の他の実施例をそれぞれ示す断面図である。 10……杭、10a……杭本体、10b……被
覆層、10c……空間、10c……連通孔、12
……廃棄物、16……地盤、20……人工地盤
面、30……被覆材、32……隔壁、34……空
間、36……透孔。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 廃棄物が投入される凹所上に構築される人工
    地盤面を支持する杭において、前記杭は中空筒
    状の杭本体と、この杭本体の前記凹所内の地盤
    中に貫入される先端部より上方の部分に貼着さ
    れた多孔性の被覆層と、前記杭本体の内部とこ
    の被覆層とを連通させる連通孔とからなること
    を特徴とする廃棄物処分場の構築に用いられる
    杭。 (2) 廃棄物が投入される凹所上に構築される人工
    地盤面を支持する杭において、前記杭は中空筒
    状の杭本体と、この杭本体の前記凹所内の地盤
    中に貫入される先端部より上方の部分にその外
    周から所定の間隔をおいて取付けられた環状の
    被覆材と、この被覆材に穿設された多数の透孔
    とからなることを特徴とする廃棄物処分場の構
    築に用いられる杭。 (3) 廃棄物が投入される凹所上に構築される人工
    地盤面を支持する杭において、前記杭はH型鋼
    からなる杭本体と、この杭本体の前記凹所内の
    地盤中に貫入される先端部より上方の部分にあ
    つて、前記杭本体のフランジ部に固着された通
    気性を有する被覆材とからなることを特徴とす
    る廃棄物処分場の構築に用いられる杭。
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