JPH0538827A - サーマルヘツド - Google Patents
サーマルヘツドInfo
- Publication number
- JPH0538827A JPH0538827A JP3218059A JP21805991A JPH0538827A JP H0538827 A JPH0538827 A JP H0538827A JP 3218059 A JP3218059 A JP 3218059A JP 21805991 A JP21805991 A JP 21805991A JP H0538827 A JPH0538827 A JP H0538827A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- temperature
- heating body
- thermal head
- resistance
- heating
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Landscapes
- Non-Adjustable Resistors (AREA)
- Electronic Switches (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 サーマルトヘッドを構成する発熱体の、高エ
ネルギー印字に対する劣化を防止する。 【構成】 厚膜サーマルヘッドの発熱抵抗体を形成する
抵抗ペーストの抵抗温度係数(TCR)特性がプラスの
抵抗ペーストを使用する。例えば、TCRが200pp
m/℃以上の抵抗ペーストを使用する。このペーストで
厚膜の発熱抵抗体を形成すると、発熱温度に対してリミ
ッタ効果が生まれ、高エネルギー印字に対して発熱体の
劣化を防止でき、寿命の延長が可能となる。
ネルギー印字に対する劣化を防止する。 【構成】 厚膜サーマルヘッドの発熱抵抗体を形成する
抵抗ペーストの抵抗温度係数(TCR)特性がプラスの
抵抗ペーストを使用する。例えば、TCRが200pp
m/℃以上の抵抗ペーストを使用する。このペーストで
厚膜の発熱抵抗体を形成すると、発熱温度に対してリミ
ッタ効果が生まれ、高エネルギー印字に対して発熱体の
劣化を防止でき、寿命の延長が可能となる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、サーマルヘッドの発熱
体に関する。
体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、厚膜技術で発熱抵抗体を形成した
サーマルヘッドには、RuO2 系の抵抗ペーストを発熱
体として使用している。この抵抗ペーストは、耐電力、
耐パルス特性が要求され、限定されたペーストを用いる
のが一般的である。しかし、金属蒸着印字媒体、又は高
速印字用途に対しては、図2の点線で示すように、発熱
体の温度が能力を越えた領域(460℃)まで達するた
め、耐パルス寿命において発熱体が劣化し短寿命となる
ため、実用上の不具合を発生している。この時の抵抗ペ
ーストの抵抗温度係数(TCR ppm/℃)特性は高
温域での抵抗値の安定化を図るため、200ppm程度
以下、特にマイナス特性ペーストが使われている。これ
を発熱温度と抵抗値変化率の関係でみると図1の(A)
のように変化する。
サーマルヘッドには、RuO2 系の抵抗ペーストを発熱
体として使用している。この抵抗ペーストは、耐電力、
耐パルス特性が要求され、限定されたペーストを用いる
のが一般的である。しかし、金属蒸着印字媒体、又は高
速印字用途に対しては、図2の点線で示すように、発熱
体の温度が能力を越えた領域(460℃)まで達するた
め、耐パルス寿命において発熱体が劣化し短寿命となる
ため、実用上の不具合を発生している。この時の抵抗ペ
ーストの抵抗温度係数(TCR ppm/℃)特性は高
温域での抵抗値の安定化を図るため、200ppm程度
以下、特にマイナス特性ペーストが使われている。これ
を発熱温度と抵抗値変化率の関係でみると図1の(A)
のように変化する。
【0003】前記金属蒸着印字媒体、又は高速印字用途
に対しては発熱体に印加する電力を大きく設計する必要
があり、このためにサーマルヘッドの発熱体の抵抗値は
600Ω以下の様に低抵抗値が望まれる。この時低抵抗
値のヘッド製造のためには、使用される抵抗ペーストは
シート抵抗値の低いものが使用され、この場合はTCR
特性は、一般的に0(ゼロ)に近いものとなる。
に対しては発熱体に印加する電力を大きく設計する必要
があり、このためにサーマルヘッドの発熱体の抵抗値は
600Ω以下の様に低抵抗値が望まれる。この時低抵抗
値のヘッド製造のためには、使用される抵抗ペーストは
シート抵抗値の低いものが使用され、この場合はTCR
特性は、一般的に0(ゼロ)に近いものとなる。
【0004】TCR特性が仮に0であれば発熱対が発熱
によって400℃以上になっても、発熱抵抗体の抵抗値
は非常に安定しており、発熱前の抵抗値を維持してい
る。このため1パルスの通電時間内においては、その時
間に比例して発熱体の温度は上昇を続ける。このことに
より結局発熱体は熱破壊するかまたは通電がオフするま
では温度が上昇し続ける。
によって400℃以上になっても、発熱抵抗体の抵抗値
は非常に安定しており、発熱前の抵抗値を維持してい
る。このため1パルスの通電時間内においては、その時
間に比例して発熱体の温度は上昇を続ける。このことに
より結局発熱体は熱破壊するかまたは通電がオフするま
では温度が上昇し続ける。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】高エネルギー印字に対
して発熱体の劣化を防止し、寿命の延長が可能なサーマ
ルヘッドを提供する点にある。
して発熱体の劣化を防止し、寿命の延長が可能なサーマ
ルヘッドを提供する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、TCR特性が
プラスの抵抗ペーストでサーマルヘッドの発熱体を構成
することを特徴とするものである。。
プラスの抵抗ペーストでサーマルヘッドの発熱体を構成
することを特徴とするものである。。
【0007】
【実施例】サーマルヘッドの発熱体の温度は、印加する
エネルギーに比例して高くなる。また、この時に発熱体
の温度の熱応答性は図2のようになる。即ち通電時間内
において温度は通電時間とともに上昇する。さらに、印
字媒体の発色特性は図3のようになる。この時十分発色
させるためには、必要温度域での保持時間との積による
熱量が必要であるが、この間サーマルヘッド発熱体は温
度の上昇を続けるため熱破壊を起こす。
エネルギーに比例して高くなる。また、この時に発熱体
の温度の熱応答性は図2のようになる。即ち通電時間内
において温度は通電時間とともに上昇する。さらに、印
字媒体の発色特性は図3のようになる。この時十分発色
させるためには、必要温度域での保持時間との積による
熱量が必要であるが、この間サーマルヘッド発熱体は温
度の上昇を続けるため熱破壊を起こす。
【0008】これを防止するために、本発明は、TCR
が+特性の抵抗ペースト、例えば+200ppm/℃以
上の抵抗ペーストを使用すれば発熱体温度の異常上昇を
防ぐことができ、感熱紙の発色温度に適した温度を維持
でき印字効率も向上する。図1の(B)はTCRが+特
性を有する抵抗ペーストの発熱温度と抵抗値変化率の関
係を示しており、発熱体は発熱温度の上昇とともにその
抵抗値が大きくなり、発熱抵抗体の異常温度上昇を押さ
えることができ、リミッタ効果を持たせることができ
る。
が+特性の抵抗ペースト、例えば+200ppm/℃以
上の抵抗ペーストを使用すれば発熱体温度の異常上昇を
防ぐことができ、感熱紙の発色温度に適した温度を維持
でき印字効率も向上する。図1の(B)はTCRが+特
性を有する抵抗ペーストの発熱温度と抵抗値変化率の関
係を示しており、発熱体は発熱温度の上昇とともにその
抵抗値が大きくなり、発熱抵抗体の異常温度上昇を押さ
えることができ、リミッタ効果を持たせることができ
る。
【0009】前記リミッタ効果について詳述すると、T
CRをプラス特性にしておけば、発熱体温度が上昇すれ
ば、その温度に見合う分発熱抵抗体の抵抗値が高くな
る。例えば、イニシャル0℃時に、発熱抵抗体の抵抗値
を400Ω、TCRを+400ppm/℃とすると、こ
のサーマルヘッドが自己発熱により400℃になった場
合の抵抗値は、 400Ω+(400Ω×400℃×400×10-6)=
464Ωとなる。同様に、300℃の場合は448Ω、
200℃の場合は432Ωとなり、温度に比例して抵抗
値が大きくなる。
CRをプラス特性にしておけば、発熱体温度が上昇すれ
ば、その温度に見合う分発熱抵抗体の抵抗値が高くな
る。例えば、イニシャル0℃時に、発熱抵抗体の抵抗値
を400Ω、TCRを+400ppm/℃とすると、こ
のサーマルヘッドが自己発熱により400℃になった場
合の抵抗値は、 400Ω+(400Ω×400℃×400×10-6)=
464Ωとなる。同様に、300℃の場合は448Ω、
200℃の場合は432Ωとなり、温度に比例して抵抗
値が大きくなる。
【0010】この時、P(電力)=V2 /Rであり、各
ドットに印加される電圧は固定であるため、抵抗値と電
力は反比例する。また、発熱体温度と電力は比例するた
め、発熱温度が上がるほど自己発熱温度量が少なくな
る。この結果、図2の実線で示すようにその熱応答性は
同じ通電時間内において、発熱温度上昇に対して限界値
が生じてリミッタ効果を得ることができ、発熱温度の異
常上昇を押さえることができる。
ドットに印加される電圧は固定であるため、抵抗値と電
力は反比例する。また、発熱体温度と電力は比例するた
め、発熱温度が上がるほど自己発熱温度量が少なくな
る。この結果、図2の実線で示すようにその熱応答性は
同じ通電時間内において、発熱温度上昇に対して限界値
が生じてリミッタ効果を得ることができ、発熱温度の異
常上昇を押さえることができる。
【0011】
【発明の効果】発熱抵抗体のTCR特性値を変化させる
ことにより、発熱体に温度に対するリミッター効果を得
ることができるため、高エネルギー印字に対して寿命の
延長が可能となり、熱履歴制御等が不要となり印字プリ
ンターの簡素化が図れる。
ことにより、発熱体に温度に対するリミッター効果を得
ることができるため、高エネルギー印字に対して寿命の
延長が可能となり、熱履歴制御等が不要となり印字プリ
ンターの簡素化が図れる。
【図1】発熱温度と抵抗変化率の関係を示す図である。
【図2】通電時間と発熱温度の関係を示す図である。
【図3】印字媒体の発色特性を示す図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 厚膜サーマルヘッドの発熱体を、抵抗温
度係数がプラスの特性を有する抵抗ペーストで形成した
ことを特徴とするサーマルヘッド。 - 【請求項2】 抵抗温度係数が+200ppm/℃以上
の特性を有する抵抗ペーストで発熱体を形成したことを
特徴とする請求項1記載のサーマルヘッド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3218059A JPH0538827A (ja) | 1991-08-05 | 1991-08-05 | サーマルヘツド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3218059A JPH0538827A (ja) | 1991-08-05 | 1991-08-05 | サーマルヘツド |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0538827A true JPH0538827A (ja) | 1993-02-19 |
Family
ID=16714003
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3218059A Pending JPH0538827A (ja) | 1991-08-05 | 1991-08-05 | サーマルヘツド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0538827A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112644183A (zh) * | 2020-11-30 | 2021-04-13 | 山东华菱电子股份有限公司 | 基于分段多点测阻的多脉冲加热控制方法及打印头 |
-
1991
- 1991-08-05 JP JP3218059A patent/JPH0538827A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112644183A (zh) * | 2020-11-30 | 2021-04-13 | 山东华菱电子股份有限公司 | 基于分段多点测阻的多脉冲加热控制方法及打印头 |
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