JPH0538748Y2 - - Google Patents

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JPH0538748Y2
JPH0538748Y2 JP1990101370U JP10137090U JPH0538748Y2 JP H0538748 Y2 JPH0538748 Y2 JP H0538748Y2 JP 1990101370 U JP1990101370 U JP 1990101370U JP 10137090 U JP10137090 U JP 10137090U JP H0538748 Y2 JPH0538748 Y2 JP H0538748Y2
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anal
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は痔疾患治療薬投与器に関し、とくに肛
門内に治療薬を直接投与するに適した肛門薬容器
兼用の投与器に関する。
〔従来の技術〕
従来痔疾患に用いられる局所治療薬の形態とし
ては、座薬または軟膏があつた。しかし座薬は肛
門に挿入すると肛門管部分を通過して直腸内に入
つてしまうために、肛門管内壁に生じた裂肛に対
して直接作用しない。また、肛門管内に座薬がひ
つかかると極めて気持が悪いという欠点がある。
薬用軟膏は通常ガーゼ等にのばして患部に直接
塗布する方法が採られるが、裂肛は肛門管の内壁
にあるため薬剤を塗布しにくく、また肛門管の奥
にある肛門陰窩には一層薬剤投与が困難である。
そこで薬用軟膏を肛門管内に投与するために、
注入管を用いる方法が利用されてきた。
この方法は、第3図に示すような先端に孔1
d′が明いた挿肛チユーブ1′を軟膏が収容された
中空容器部2′に突設した特製の薬剤投与器を用
い、肛門管内に挿入した挿肛チユーブ1′から軟
膏を押し出しながら徐々に挿肛チユーブ1′を引
き抜き、肛門管内壁の裂肛部分に薬剤投与するよ
うにするものである。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところで、前記した挿肛チユーブを利用する方
法にあつては、薬剤投与に習熟する必要があり、
また、薬剤が挿肛チユーブの先端からのみ排出さ
れるので、該薬剤が直腸方向に流れてしまい患部
に対して充分な薬剤投与ができる保証がなく、さ
らに、挿肛チユーブを肛門管内に挿入する際に、
患部に挿肛チユーブの先端が当接して苦痛が伴う
という問題点があつた。
本考案は前記した問題点を解決せんとするもの
で、その目的とするところは、熟練を必要とせず
に肛門管内に必要量の薬剤を確実に投与すること
ができると共に肛門管壁に対し垂直方向から薬剤
投与ができ、更に、肛門管内への挿入時が円滑に
行なえ苦痛を与えることがない肛門薬投与器を提
供せんとするにある。
〔課題を解決するための手段〕
本考案の肛門薬投与器は前記した目的を達成せ
んとするもので、その手段は、硬質ないし半硬質
の弾性材料から形成され、側壁面と先端に軟膏状
の薬剤が通過し得る孔が形成された挿肛管部と、
半硬質材料から形成された中空の薬剤収容部とか
ら少なくともなり、前記挿肛管部と前記薬剤収容
部とがそれぞれの内腔が連通するように結合し、
かつ前記薬剤収容部内に軟膏状薬剤を、また、前
記挿肛管部内に前記軟膏状薬剤または潤滑剤を充
填すると共に、前記挿肛管部の薬剤の入口側に、
該挿肛管部内に移動し得る大きさの移動部材を挿
入したものである。
〔作用〕
前記した如く構成した本考案の肛門薬投与器
は、挿肛管部を肛門管内に挿入するに際して薬剤
収容部を押圧すると、該挿肛管部内に充填されて
いる潤滑剤あるいは薬剤が移動部材の先端方向へ
の移動に伴つて先端の孔と側壁の孔より押し出さ
れるので、この潤滑剤あるいは薬剤が肛門管内の
滑りをよくして挿入を容易にするものである。
そして、挿肛管部を肛門管内に挿入し終わつた
状態において、さらに、薬剤収容部を押圧すると
移動部材が挿肛管部の先端孔を塞ぐので、薬剤は
挿肛管部の側壁の孔より押し出される。このよう
にすることによつて、肛門管内壁に発生した裂肛
部分のみならず肛門管壁に開口した肛門陰窩等の
内部にも容易に薬剤を到達させることができる。
〔考案の実施例〕
以下、本考案の肛門薬剤投与器の一実施例を第
1図と共に説明する。
図において、1は外径約8mm、長さ約40mmの挿
肛管部で、内径は約6mmであり、その先端は砲弾
形状となつている。挿肛管部1には、その断面に
おける直径位置を一方側から他方側に貫通して、
管の内腔1aと連通する径約1mmの孔1bが、約
5mm間隔で3個、相互に平行に設けてある。従つ
て、孔1bの外側壁の開口は、挿肛管部1の軸に
対して互に180°の位置に、それぞれ軸に平行な直
線に沿つて並んでいる。さらに、挿肛管部1の先
端には径約2.5mmの孔1dが設けてある。
また、2は断面が楕円形で筒状の、半硬質の合
成樹脂で形成された薬剤収容部であり、その開口
端2aは挿肛管部1の基端部分に続いて一体に形
成された蓋部1cの周囲に嵌合し密着している。
さらに薬剤収容部2の外面には、挿肛管部1の開
口の方向を現示するマークが設けられている。
3はステンレスあるいは合成樹脂等の如く薬品
に侵されることのない球体の移動部材にして、前
記した挿肛管部1における内腔1aの入口部に挿
入されている。
このような本考案の肛門薬剤投与器の薬剤収容
部2の内腔2bに軟膏状の薬剤aを充填し、ま
た、挿肛管部1の内腔1aに潤滑剤bあるいは薬
剤収容部2の内腔2bのに充填したと同じ薬剤a
を充填する(第2図A)。
そして、挿肛管部1を肛門入口に押し当てた状
態で薬剤収容部2を押圧すると、該薬剤収容部2
における内腔2b内の薬剤aの圧力によつて球体
3が挿肛管部1の内腔1a内を入口側から先端に
向かつて移動を開始する(第2図B)。これによ
り、内腔1a内の潤滑剤bあるいは薬剤aは孔1
d,1bより押し出されるので、肛門管内に湿潤
性が与えられ挿肛管部1の肛門管内への挿入が容
易となる。このように、内腔1a内の潤滑剤bあ
るいは薬剤aは先端の孔1d及び側部孔1bより
押し出されながら挿入し、球体3が挿肛管部1に
おける内腔1a内先端まで達すると、先端の孔1
dは閉塞されて、この孔1dよりの潤滑剤bある
いは薬剤aの押し出しは終了し、薬剤収容部2の
内腔2bより押し出される薬剤aは挿肛管部1の
孔1bから押し出され、肛門管内壁や肛門陰窩等
に行き渡るように投与される(第2図C)。
また、挿肛管部1の肛門管内への挿入時に、孔
1bの方向のマークを肛門時計の6時の方向に向
けて行なえば、裂肛が発生し易い患部に対して重
点的に薬剤を投与することができる。
さらに、挿肛管部1の先端の孔1dは内腔1a
内の球体3によつて閉塞されることにより、大量
の薬剤が直腸に達するようなことも防止される。
〔考案の効果〕
本考案の肛門薬投与器は、挿肛管部の側壁に設
けた開口を通じて軟膏状薬剤を押し出すことがで
きる構造としたもので、痔疾患とくに肛門管壁に
発生する裂肛、肛門陰窩に発生する肛門洞炎や肛
門線炎などの治療に当つて、患部に対して直接に
容易かつ効果的に薬剤を投与することができ、治
療薬投与に熟練を要しないという効果が得られ
る。
また、薬剤収容部を押圧することにより移動部
材が挿肛管部内を移動して、該挿肛管部内に充填
されている潤滑剤や薬剤が挿肛管部の先端の孔並
に側孔から押し出されるので、肛門管内への挿肛
管部の挿入が円滑に行なえ苦痛を与えることがな
い等の効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る肛門薬投与器の一実施例
を示す一部破断側面図、第2図A〜Cは薬剤の押
し出し状態を示す断面説明図、第3図は従来例を
示す側面図である。 1……挿肛管部、1a……内腔、1b,1d…
…孔、1c……蓋部、2……薬剤収容部、2a…
…開口端、2b……内腔、3……移動部材。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 硬質ないし半硬質の弾性材料から形成され、
    側壁面と先端に軟膏状の薬剤が通過し得る孔が
    形成された挿肛管部と、半硬質材料から形成さ
    れた中空の薬剤収容部とから少なくともなり、
    前記挿肛管部と前記薬剤収容部とがそれぞれ内
    腔が連通するように結合し、かつ前記薬剤収容
    部内に軟膏状薬剤を、また、前記挿肛管部内に
    前記軟膏状薬剤または潤滑剤を充填すると共
    に、前記挿肛管部の入口側に、該挿肛管部内を
    移動し得る大きさの移動部材を挿入した肛門薬
    投与器。 (2) 前記移動部材が球体であることを特徴とする
    請求項1記載の肛門薬投与器。
JP1990101370U 1990-09-27 1990-09-27 Expired - Lifetime JPH0538748Y2 (ja)

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Publication Number Publication Date
JPH0458254U JPH0458254U (ja) 1992-05-19
JPH0538748Y2 true JPH0538748Y2 (ja) 1993-09-30

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5985235U (ja) * 1982-11-29 1984-06-08 伸晃化学株式会社 薬液放出器

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0458254U (ja) 1992-05-19

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