JPH0538674U - 表示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電力消費量が少なく、バックライト（光源）
の寿命の長い表示装置を提供する。 【構成】 観測者の存在を検出して出力を発生する検出
器４と、この検出器４の出力に応じてバックライト（光
源）６への通電をおこなうバックライト（光源）制御回
路９とを設ける。観測者が表示器５に接近した際にバッ
クライト（光源）６を点灯するように構成されているた
め、観測者がいない場合には上記バックライト（光源）
６が消灯され、バックライト（光源）６によって不必要
な電流が消費されることはなく、バックライト（光源）
６の寿命ものびる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、表示器と、この表示器の目視側とは逆の背面側に配設された光源 とを具備した表示装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、たとえば表示器として液晶表示器を用いた表示装置においては、この液 晶表示器の目視側とは逆の背面側に光源としてバックライトを設け、これを常時 点灯しておくことにより、比較的周囲が暗い場所でも、液晶表示器の表示内容が 観測者に目視できるように構成されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、上記構成によれば、観測者の有無に関わらず、バックライトが一定 の明るさになるように一定の電流がバックライトに常時通電されている。 上記バックライトに通電される電流は、液晶表示器の表示内容が観測者に目視 できるようにするためのものであるから、観測者がいない場合には、上記バック ライトにより無駄な電流が消費されていることになり、表示装置の省電力化に支 障をきたす。 さらに、不必要な場合にもバックライトが点灯されているため、その寿命が短 くなり、バックライトの交換などのメンテナンス作業が短周期で発生する。

【０００４】 この考案は上記課題を解決するためになされたもので、電力消費量が少なく、 光源の寿命の長い表示装置を提供することを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

この考案による表示装置は、観測者の存在で手動もしくは自動検出して出力を 発生する検出器と、この検出器の出力に応じて光源への通電をおこなう光源制御 回路とを設けたことを特徴としている。

【０００６】

【作用】

上記構成によれば、観測者が表示器に接近した際に光源を点灯するように構成 されているため、観測者がいない場合には上記光源が消灯される。これにより、 光源によって不必要な電流が消費されることはなく、また光源に通電される時間 が必要最小限になるので、光源の寿命がのびる。

【０００７】

【実施例】

以下、この考案の一実施例を図面にもとづいて説明する。 図１はこの考案による表示装置を適用したタイマ装置の斜視図である。 本体１の前面１ａには、タイマ時間を設定する操作部２、経過時間などが表示 される表示部３および観測者（図示せず）の存在を検出する検出器４が設けられ ている。上記表示部３は矢印Ａ方向から観測者により目視される。 図２で示すように、上記表示部３は液晶表示器５と、この液晶表示器５の目視 側Ａとは逆の背面側に設けられたバックライト６とから構成されている。 上記液晶表示器５には電源回路８から電力供給を受けて表示データをこの液晶 表示器５に供給する液晶表示回路７が接続されており、またバックライト６には 電源回路８から電力供給を受けて、検出器４の出力に応じて電力をこのバックラ イト６に供給するバックライト制御回路９が接続されている。 上記検出器４は、たとえば近接センサのような、観測者が存在する際に出力を 発生するもので、この出力があるときにのみ、上記バックライト制御回路９はバ ックライト６に通電するように構成されている。

【０００８】 上記構成において、観測者が液晶表示器５に接近していないときには、検出器 ４の出力がなく、バックライト制御回路９によりバックライト６が消灯されてお り、バックライト６により無駄な電力が消費されることはなく、バックライト６ への通電時間が削減されてバックライト６の寿命がのびる。 観測者が液晶表示器５に接近したときには、検出器４に出力が発生し、この出 力に応じてバックライト制御回路９からバックライト６に通電されて、バックラ イト６が点灯し、比較的周囲が暗い場所でも、液晶表示器５の表示内容が観測者 に目視できる。

【０００９】 なお、上記実施例においては、たとえば近接センサのような、観測者の存在を 自動的に検出して出力を発生する検出器４を使用したものについて説明したが、 上記検出器４を、たとえば押ボタンスイッチで構成してもよい。 すなわち、上記押ボタンスイッチの押ボタンを上記本体１（図１）の前面１ａ から突出させて、観測者がこの押ボタンを操作したときにのみ、電源回路８から バックライト６に通電するように構成してもよい。 この場合は、観測者が液晶表示器５に接近して上記押ボタンを操作したときに のみバックライト６が点灯するので、上記実施例と同様の効果が得られる。

【００１０】

【考案の効果】

以上のように、この考案によれば、電力消費量が少なく、光源の寿命の長い表 示装置を提供することが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案による表示装置を適用したタイマ装置
の斜視図である。

【図２】同表示装置の概略ブロック図である。

【符号の説明】

４ 検出器 ５ 液晶表示器（表示器） ６ バックライト（光源） ９ バックライト（光源）制御回路 Ａ 目視方向

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 表示器と、この表示器の目視側とは逆の
   背面側に配設された照明用の光源とを具備した表示装置
   において、観測者の存在で手動もしくは自動検出して出
   力を発生する検出器と、この検出器の出力に応じて上記
   光源への通電をおこなう光源制御回路とを設け、観測者
   が上記表示器に接近した際に、上記光源を点灯するよう
   に構成したことを特徴とする表示装置。