JPH0538580A - 溶接線倣い方法 - Google Patents

溶接線倣い方法

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JPH0538580A
JPH0538580A JP21618591A JP21618591A JPH0538580A JP H0538580 A JPH0538580 A JP H0538580A JP 21618591 A JP21618591 A JP 21618591A JP 21618591 A JP21618591 A JP 21618591A JP H0538580 A JPH0538580 A JP H0538580A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 溶接トーチを揺動させずに溶接線に倣わせ
る。 【構成】 溶接線7を基準としてトーチ高さ方向Zの最
適位置15近傍で且つトーチ高さ方向Zと直交する平面
内で溶接線7と直交する方向X−Yの最適位置13近傍
に溶接トーチ8を位置させ、この状態から溶接トーチ8
に、トーチ高さ方向Zの最適位置15を越えて溶接線7
に近付く動きとトーチ高さ方向Zの最適位置15を越え
て溶接線7から離れる動き、及び、トーチ高さ方向Zと
直交する平面内で溶接線7と直交する方向X−Yの最適
位置13を越えて溶接線7に近付く動きと前記溶接線7
と直交する方向X−Yの最適位置13を越えて溶接線7
から離れる動きを交互に与えることによって、溶接トー
チ8を溶接線7に倣わせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、溶接線倣い方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】溶接線に沿ってアーク溶接を進める場
合、従来は図9に示すように、開先1の上方に配置した
溶接トーチ2を、点3の位置を中心として開先1の幅方
向4へ5〜6ミリの幅で揺動(ウイービング)させるよ
うにし、この時の溶接電流やアーク電圧などを検出し
て、図10に示すように、溶接トーチ2が揺動の中心位
置Cから左限位置Lまで揺動して再び揺動の中心位置C
へ戻ってくるまでの間の溶接電流値或いはアーク電圧値
の合計SLと、溶接トーチ2が揺動の中心位置Cから右
限位置Rまで揺動して再び揺動の中心位置Cへ戻ってく
るまでの間の溶接電流値或いはアーク電圧値の合計SR
とを比較し、両者が等しくなるように点3の位置を開先
1の幅方向4へ修正させることにより、溶接トーチ2を
溶接線に倣わせるようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の溶接線倣い方法には、以下のような問題があった。
【0004】即ち、溶接トーチ2を揺動(ウイービン
グ)させる場合、溶接電流やアーク電圧の変化を確実に
検出させるために、溶接トーチ2の揺動の振り幅を5〜
6ミリと比較的大きく取らなければならないので、小脚
長の溶接ビードを得難いという問題や、揺動の振り幅が
大きいので高速溶接、特に薄板の高速溶接には向かない
という問題や、溶接トーチ2を揺動させた場合、三次元
的で複雑な溶接線の倣いには追従しきれないなどの問題
があった。
【0005】本発明は、上述の実情に鑑み、溶接トーチ
を揺動させずに溶接線に倣わせ得るようにした溶接線倣
い方法を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、溶接
線を基準としてトーチ高さ方向の最適位置近傍で且つト
ーチ高さ方向と直交する平面内で溶接線と直交する方向
の最適位置近傍に溶接トーチを位置させ、この状態から
溶接トーチに、トーチ高さ方向の最適位置を越えて溶接
線に近付く動きとトーチ高さ方向の最適位置を越えて溶
接線から離れる動き、及び、トーチ高さ方向と直交する
平面内で溶接線と直交する方向の最適位置を越えて溶接
線に近付く動きと前記溶接線と直交する方向の最適位置
を越えて溶接線から離れる動きを交互に与えることによ
って、溶接トーチを溶接線に倣わせることを特徴とする
溶接線倣い方法にかかるものである。
【0007】請求項2の発明は、溶接開始時に、溶接ト
ーチを少くともトーチ高さ方向あるいはトーチ高さ方向
と直交する平面内で溶接線と直交する方向の一方へ連続
的に移動させて、溶接トーチをトーチ高さ方向の最適位
置近傍あるいは前記溶接線と直交する方向の最適位置近
傍まで寄せる請求項1記載の溶接線倣い方法にかかるも
のである。
【0008】
【作用】請求項1の発明によれば、溶接線を基準として
トーチ高さ方向の最適位置近傍で且つトーチ高さ方向と
直交する平面内で溶接線と直交する方向の最適位置近傍
に位置された溶接トーチは、トーチ高さ方向の最適位置
を越えて溶接線に近付く動きとトーチ高さ方向の最適位
置を越えて溶接線から離れる動き、及び、トーチ高さ方
向と直交する平面内で溶接線と直交する方向の最適位置
を越えて溶接線に近付く動きと前記溶接線と直交する方
向の最適位置を越えて溶接線から離れる動きを交互に与
えられて、溶接線に倣わされる。
【0009】請求項2の発明によれば、溶接開始時に、
溶接トーチは少くともトーチ高さ方向あるいはトーチ高
さ方向と直交する平面内で溶接線と直交する方向の一方
へ連続的に移動されるので、トーチ高さ方向の最適位置
近傍あるいは前記溶接線と直交する方向の最適位置近傍
まで素早く寄せられる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説
明する。
【0011】図1〜図8は、本発明の一実施例である。
【0012】図1中5は水平板、6は水平板5の上に置
かれた曲面状の立板、7は水平板5と立板6とのコーナ
ー部に形成される曲線状の溶接線、8は溶接トーチであ
って、X軸、Y軸(共に水平で互いに直交する方向)、
Z軸(トーチ高さ方向)の三軸方向へ動き得るようにな
っている。9は上下方向、10は水平板5の長手方向
(溶接の進行方向)、11は水平板5の幅方向である
(通常は、溶接トーチ8の制御Z軸を上下方向9と、溶
接トーチ8の制御Y軸を長手方向10と、溶接トーチ8
の制御X軸を幅方向11と一致させるようにしてい
る)。
【0013】又、図2中12は溶接トーチ8の溶接線7
に対するX−Y方向(溶接線7上の各点における接線と
直交する方向、即ちトーチ高さ方向2と直交する平面内
で溶接線7と直交する方向であって、X軸方向の成分と
Y軸方向の成分とを後述する演算制御装置22の内部演
算によって合成して得ている)の最適位置13を設定す
るX−Y方向最適位置設定器、14は溶接トーチ8の溶
接線7に対するZ方向の最適位置15を設定するZ方向
最適位置設定器、16は溶接電流やアーク電圧に基づい
て溶接トーチ8の現在位置17を検出する位置検出器、
20は溶接トーチ8をX−Y方向へ移動させるトーチX
−Y方向移動装置、21は溶接トーチ8をZ方向へ移動
させるトーチZ方向移動装置、22はX−Y方向最適位
置設定器12からのX−Y方向の最適位置13、及び、
Z方向最適位置設定器14からのZ方向の最適位置1
5、並びに、位置検出器16からの溶接トーチ8の現在
位置17を入力し、溶接トーチ8の制御軸とその制御方
向をパラメータとして、図3のフローチャートに示すよ
うな制御を行うことにより、トーチX−Y方向駆動装置
20にトーチX−Y方向移動指令23を、又、トーチZ
方向駆動装置21にトーチZ方向移動指令24を交互に
出力し、溶接トーチ8をX−Y方向及びZ方向へ0.数
ミリ単位で交互に往復移動させる演算制御装置である。
【0014】図4中25は溶接トーチ8のX−Y方向の
最適位置13と溶接線7との間の範囲、26は溶接トー
チ8のZ方向の最適位置15と溶接線7との間の範囲、
27は範囲25内で且つ範囲26内の領域、28は範囲
25外で且つ範囲26内の領域、29は範囲25内で且
つ範囲26外の領域、30は範囲25外で且つ範囲26
外の領域である。
【0015】図5〜図8中、白抜き三角は溶接トーチ8
の溶接開始位置、白抜き点は溶接トーチ8の通過位置、
黒塗り点は溶接トーチ8の繰返し移動位置である。
【0016】本発明では、演算制御装置22に、X−Y
方向最適位置設定器12からの溶接トーチ8のX−Y方
向の最適位置13、及び、Z方向最適位置設定器14か
らの溶接トーチ8のZ方向の最適位置15、並びに、位
置検出器16からの溶接トーチ8の現在位置17を入力
し、演算制御装置22で、溶接トーチ8の制御軸がX−
Y軸であるかZ軸であるかということと、制御方向が溶
接線7に近付く方向にあるか離れる方向にあるかという
ことをパラメータとして、図3のフローチャートに示す
ような制御を行うことにより、トーチX−Y方向駆動装
置20にトーチX−Y方向移動指令23を、又、トーチ
Z方向駆動装置21にトーチZ方向移動指令24をほぼ
交互に(溶接開始直後においては交互でない場合があ
る)出力して、溶接トーチ8をX−Y軸方向及びZ軸方
向へほぼ交互に、それぞれ最適位置13,15へ向け
0.数ミリ単位で往復移動させ、溶接トーチ8を溶接線
7に倣わせるようにする。
【0017】演算制御装置22では、図3のフローチャ
ートに示すように、先ず、初期設定として演算制御装置
22内部のフラグに、溶接トーチ8の制御軸をX−Y軸
と、又、溶接トーチ8の制御方向を溶接線7に近付く方
向と設定しておき、制御を開始する。
【0018】すると、先ず、初期設定により制御軸がX
−Y軸でX−Y軸についての制御方向が溶接線7に近付
く方向となっているので、第一の条件分岐Aでは必ずイ
エスの側へと進むこととなり、そこで、位置検出器16
により溶接トーチ8の現在位置17を検出し、検出した
現在位置17に基づいて内部の条件分岐Dにより溶接ト
ーチ8の位置がX−Y軸方向の範囲25内にあるかどう
かを判断し、範囲25内にない場合には、溶接トーチ8
のX−Y軸についての制御方向を溶接線7に近付く方向
とし(指令a)、範囲25内にある場合には、溶接トー
チ8のX−Y軸についての制御方向を溶接線7から離れ
る方向に設定変更し(指令b)、その後、トーチX−Y
方向駆動装置20にトーチX−Y方向移動指令23を送
ってトーチX−Y方向駆動装置20により溶接トーチ8
をその方向へ0.数ミリ分移動させる。
【0019】溶接トーチ8がX−Y軸方向へ移動される
と、再び、第一の条件分岐Aへ戻ってくるが、制御開始
時における溶接トーチ8の位置が範囲25外で且つX−
Y軸方向の最適位置13より大きく離れていた場合、第
一の条件分岐Aでイエスが繰返し成立し内部の条件分岐
Dでノーが成立し続けるので、溶接トーチ8が範囲25
内に入って指令bが出されるようになるまで指令aが繰
り返し出され、溶接トーチ8はX−Y軸方向で且つ溶接
線7に近付く方向へ連続的に移動されて最適位置13へ
と近付けられる。
【0020】そして、指令bが出されて溶接トーチ8が
溶接線7から離れる方向へ移動されるようになると、も
はや第一の条件分岐Aでイエスが成立しなくなるので、
第一の条件分岐Aへ戻ってきたときに第一の条件分岐A
から第二の条件分岐Bへ進み、且つ、制御軸がX−Y軸
のままなので、第二の条件分岐Bでは必ずイエス側へ進
められる。
【0021】第二の条件分岐Bでイエス側へ進むと、溶
接トーチ8の制御軸をZ軸に変更し、次に位置検出器1
6により溶接トーチ8の現在位置17を検出し、検出し
た現在位置17に基づいて内部の条件分岐Eにより溶接
トーチ8の位置がZ軸方向の範囲26内にあるかどうか
を判断し、範囲26内にない場合には、溶接トーチ8の
Z軸についての制御方向を溶接線7へ近付く方向とし
(指令c)、範囲26内にある場合には、溶接トーチ8
のZ軸についての制御方向を溶接線7から離れる方向と
し(指令d)、トーチZ方向駆動装置21にトーチZ方
向移動指令24を送ってトーチZ方向駆動装置21によ
り溶接トーチ8をその方向へ0.数ミリ分移動させる。
【0022】溶接トーチ8がZ軸方向へ移動されたら、
再び第一の条件分岐Aへ戻されるが、制御軸はZ軸とな
っているため、第一の条件分岐Aではノーが成立し、第
二の条件分岐Bでもノーが成立するので、必ず第三の条
件分岐Cへと進んでくる。
【0023】そして、Z軸についての制御方向が溶接線
7に近付く方向かという第三の条件分岐Cでイエスが成
立する場合、位置検出器16により溶接トーチ8の現在
位置17を検出し、検出した現在位置17に基づいて内
部の条件分岐Fにより溶接トーチ8の位置がZ軸方向に
ついての範囲26内にあるかどうかを判断し、範囲26
内にない場合には、溶接トーチ8のZ軸についての制御
方向を溶接線7に近付く方向とし(指令e)、範囲26
内にある場合には、溶接トーチ8のZ軸についての制御
方向を溶接線7から離れる方向とし(指令f)、トーチ
Z方向駆動装置21にトーチZ方向移動指令24を送っ
てトーチZ方向駆動装置21により溶接トーチ8をその
方向へ0.数ミリ分移動させる。
【0024】ここで、溶接トーチ8の位置が範囲26外
で且つZ方向の最適位置15より大きく離れていた場
合、第一の条件分岐Aでノーが成立し、第二の条件分岐
Bでノーが成立し、第三の条件分岐Cでイエスが成立
し、内部の条件分岐Fでノーが成立し続けるので、溶接
トーチ8が範囲26内に入って指令fが出されるように
なるまで指令eが繰り返し出され、溶接トーチ8はZ軸
方向で且つ溶接線7に近付く方向へ連続的に移動されて
最適位置15へと近付けられる。
【0025】そして、指令fが出されて溶接トーチ8が
溶接線7から離れる方向へ移動されるようになると、も
はや第三の条件分岐Cでイエスが成立しなくなるので、
第一の条件分岐Aへ戻ってきたときに第一の条件分岐A
から第二の条件分岐Bへ進み、第三の条件分岐Cでノー
側へ進む。
【0026】第三の条件分岐Cのノー側では、溶接トー
チ8の制御軸をX−Y軸に変更し、位置検出器16によ
り溶接トーチ8の現在位置17を検出し、検出した現在
位置17に基づいて内部の条件分岐Gにより溶接トーチ
8の位置がX−Y軸方向の範囲25内にあるかどうかを
判断し、範囲25内にない場合には、溶接トーチ8のX
−Y軸についての制御方向を溶接線7に近付く方向とし
(指令g)、範囲25内にある場合には、溶接トーチ8
のX−Y軸についての制御方向を溶接線7から離れる方
向とし(指令h)、トーチX−Y方向駆動装置20にト
ーチX−Y方向移動指令23を送ってトーチX−Y方向
駆動装置20により溶接トーチ8をその方向へ0.数ミ
リ分移動させる。
【0027】以後、上記条件に従って溶接トーチ8の制
御が行われ、指令aによって溶接トーチ8が移動された
後は第一の条件分岐Aのイエス側へ進み、指令bによっ
て溶接トーチ8が移動された後は第二の条件分岐Bのイ
エス側へ進み、指令cによって溶接トーチ8が移動され
た後は第三の条件分岐Cのイエス側へ進み、指令dによ
って溶接トーチ8が移動された後は第三の条件分岐Cの
ノー側へ進み、指令eによって溶接トーチ8が移動され
た後は第三の条件分岐Cのイエス側へ進み、指令fによ
って溶接トーチ8が移動された後は第三の条件分岐Cの
ノー側へ進み、指令gによって溶接トーチ8が移動され
た後は第一の条件分岐Aのイエス側へ進み、指令hによ
って溶接トーチ8が移動された後は第二の条件分岐Bの
イエス側へ進んで制御が繰返される。
【0028】上記条件に従った、溶接トーチ8の動きを
具体的に述べると、溶接トーチ8の溶接開始位置(白抜
きの三角)が領域28にある場合には、図5に示すよう
に、溶接トーチ8は矢印a,a,b,d,g,b,d,
g,b,c,fの順に移動し、最終的に矢印c,f,
g,bで示すZ軸方向の往復移動とX−Y軸方向の往復
移動を交互に繰り返し、最適位置13,15を跨ぐ黒塗
りの点間の移動を繰返しつつ溶接線7に倣う。
【0029】又、溶接トーチ8の初期の位置が領域30
にある場合には、図6に示すように、溶接トーチ8は矢
印a,a,b,c,e,f,g,b,cの順に移動し、
最終的に矢印c,f,g,bで示すZ軸方向の往復移動
とX−Y軸方向の往復移動を交互に繰り返し、最適位置
13,15を跨ぐ黒塗りの点間の移動を繰返しつつ溶接
線7に倣う。
【0030】溶接トーチ8の初期の位置が領域26にあ
る場合には、図7に示すように、溶接トーチ8は矢印
b,d,h,d,g,b,c,fの順に移動し、最終的
に矢印c,f,g,bで示すZ軸方向の往復移動とX−
Y軸方向の往復移動を交互に繰り返し、最適位置13,
15を跨ぐ黒塗りの点間の移動を繰返しつつ溶接線7に
倣う。
【0031】溶接トーチ8の初期の位置が領域29にあ
る場合には、図8に示すように、溶接トーチ8は矢印
b,c,e,f,h,c,f,g,bの順に移動し、最
終的に矢印c,f,g,bで示すZ軸方向の往復移動と
X−Y軸方向の往復移動を交互に繰り返し、最適位置1
3,15を跨ぐ黒塗りの点間の移動を繰返しつつ溶接線
7に倣う。
【0032】黒塗りの点間の移動量は0.数ミリ単位な
ので、溶接トーチ8は高精度で最適位置13,15に保
持されつつ溶接線7に倣うことができる。
【0033】そして、本発明では、溶接トーチ8を揺動
させずに、X−Y軸方向とZ軸方向へ0.数ミリ単位で
ほぼ交互に移動させるようにしているので、小脚長の溶
接ビードを得ることが可能で、しかも、高速溶接、特に
薄板の高速溶接を行うことができ、更に、Z軸方向とX
−Y軸方向の両方向について位置制御を行っているの
で、三次元的で複雑な溶接線に対しても倣うことが可能
である。
【0034】尚、本発明は、上述の実施例にのみ限定さ
れるものではなく、X−Y軸方向の制御をZ軸方向の制
御に優先させる代りにZ軸方向の制御をX−Y軸方向の
制御に優先させても良いこと、X−Y軸方向の制御をX
軸方向の制御とY軸方向の制御に分けて行っても良いこ
と、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において
種々変更を加え得ることは勿論である。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の溶接線倣
い方法によれば、溶接トーチをX−Y軸方向とZ軸方向
へほぼ交互に移動させるようにしているので、溶接トー
チを揺動させずに済み、小脚長の溶接ビードを得ること
や、高速溶接、特に薄板の高速溶接を行うことや、三次
元的で複雑な溶接線に対しても倣うことが可能となると
いう優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によって溶接される溶接線を
示す斜視図である。
【図2】本発明の一実施例を行うための制御装置を示す
図である。
【図3】図2の制御装置内部で行われる制御の過程を示
すフローチャートである。
【図4】図1をIV−IV矢視方向から見た図である。
【図5】溶接の開始位置に応じた溶接トーチの動きを示
す第一の図である。
【図6】溶接の開始位置に応じた溶接トーチの動きを示
す第二の図である。
【図7】溶接の開始位置に応じた溶接トーチの動きを示
す第三の図である。
【図8】溶接の開始位置に応じた溶接トーチの動きを示
す第四の図である。
【図9】従来例にかかる溶接トーチの溶接線倣い方法を
示す図である。
【図10】図9にかかる溶接線倣い方法の原理を示す、
アーク電圧と溶接トーチの位置との関係を表わすグラフ
である。
【符号の説明】
7 溶接線 8 溶接トーチ 13,15 最適位置 Z トーチ高さ方向 X−Y トーチ高さ方向Zと直交する平面内で溶接線7
と直交する方向

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶接線を基準としてトーチ高さ方向の最
    適位置近傍で且つトーチ高さ方向と直交する平面内で溶
    接線と直交する方向の最適位置近傍に溶接トーチを位置
    させ、この状態から溶接トーチに、トーチ高さ方向の最
    適位置を越えて溶接線に近付く動きとトーチ高さ方向の
    最適位置を越えて溶接線から離れる動き、及び、トーチ
    高さ方向と直交する平面内で溶接線と直交する方向の最
    適位置を越えて溶接線に近付く動きと前記溶接線と直交
    する方向の最適位置を越えて溶接線から離れる動きを交
    互に与えることによって、溶接トーチを溶接線に倣わせ
    ることを特徴とする溶接線倣い方法。
  2. 【請求項2】 溶接開始時に、溶接トーチを少くともト
    ーチ高さ方向あるいはトーチ高さ方向と直交する平面内
    で溶接線と直交する方向の一方へ連続的に移動させて、
    溶接トーチをトーチ高さ方向の最適位置近傍あるいは前
    記溶接線と直交する方向の最適位置近傍まで寄せる請求
    項1記載の溶接線倣い方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103809525A (zh) * 2014-01-26 2014-05-21 佛山市蓝箭电子股份有限公司 一种自动粘片机三维运动焊头的控制系统和控制方法

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CN103809525A (zh) * 2014-01-26 2014-05-21 佛山市蓝箭电子股份有限公司 一种自动粘片机三维运动焊头的控制系统和控制方法

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