JPH053834B2 - - Google Patents

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JPH053834B2
JPH053834B2 JP23456585A JP23456585A JPH053834B2 JP H053834 B2 JPH053834 B2 JP H053834B2 JP 23456585 A JP23456585 A JP 23456585A JP 23456585 A JP23456585 A JP 23456585A JP H053834 B2 JPH053834 B2 JP H053834B2
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print head
substrate
thermal inkjet
heating
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Ricoh Seiki Co Ltd
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    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
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    • B41J2202/01Embodiments of or processes related to ink-jet heads
    • B41J2202/03Specific materials used

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明はインクジエツトプリンタ等に使用する
インクジエツトプリントヘツドに関するものであ
つて、更に詳細には、熱エネルギを駆動源として
利用し印字用のインク滴を発生させる熱インクジ
エツトプリントヘツドに関するものである。
従来技術 熱インクジエツトプリンタは公知であり、これ
は所謂オンデマンド型のインクジエツトプリンタ
であつて、その動作原理によれば、インクを局所
的に加熱させて気泡を発生させ、その時の気泡に
よる排除体積を駆動力としてインクをノズル孔か
ら射出させてインク滴を形成し印字させる。第1
図は従来の熱インクジエツトプリンタに使用され
るプリントヘツドの概略図である。図示した如
く、このプリントヘツドにはインク流路1が形成
されており、その一端にはノズル孔1aが形成さ
れており、またその他端はインク供給路2に連通
されている。インク流路1内にはインク3が充填
されており、通常は、ノズル孔1aにおいて、イ
ンク3は表面張力によつてメニスカスを形成して
いる。インク流路1を画定する壁の所定の箇所に
はヒータ4が被着形成されており、ここを瞬間的
に加熱させることによつてヒータ1上に膜沸騰を
起させ、その結果ヒータ4上に気泡5が発生され
る。従つて、気泡5の発生による排除体積によつ
て、インク3がノズル孔1aから部分的に押し出
され、その押し出された部分3aはやがてインク
滴を形成する。この場合の加熱は、電流パルスを
ヒータ4に印加してジユール発熱を起させること
によつて行なわれ、従つて、パルスが終了する
と、ヒータ4はインク3によつて急冷されて気泡
は消滅し、新たなインクがインク流路1内に供給
される。
この様な従来の熱インクジエツトプリントヘツ
ドによつて、オンデマンド型の印字動作を行なわ
せることが可能であるが、ヒータ4がインク流路
1の壁上に被着して設けられているので、ヒータ
4から発生された熱はヘツド本体側へ熱伝導によ
つて散逸される。従つて、ヒータ4の加熱効率が
悪く、パルス電流を印加した場合のヒータ4の温
度上昇の立上りが比較的緩やかとなり充分な膜沸
騰を発生させることが出来ない等の欠点がある。
又、ヒータ4と比べ本体の熱容量が多きので、
所定の温度にヒータ4が到達するのにかなりの時
間を必要とし、消費電力が大きいばかりか、熱的
な周波数応答が低く印字速度が制限される等の欠
点もある。
目 的 本発明は以上の点に鑑みなされたものであつ
て、上述した如き従来技術の欠点を解消し、熱効
率を向上させると共に印字速度も向上させた熱イ
ンクジエツトプリントヘツドを提供することを特
徴とする。本発明の別の目的とするところは、製
造が容易であり特に高密度のマルチノズル構成と
するのに適した熱インクジエツトプリントヘツド
を提供することである。
構 成 本発明の1側面においては、プリントヘツド内
に形成したインク流路内にヒータを配設してイン
ク流路内のインクを局所的に加熱し気泡をさせる
が、このヒータを少なくとも部分的にインク流路
内の空間に空中に延在させて設け、これによりヒ
ータからプリントヘツド本体乃至は基板に熱が散
逸されることを極力防止している。この様な構成
によれば、ヒータから基板への熱伝導による熱の
散逸を最少とすることが可能となる。従つて、所
定の温度に加熱する場合の消費電力は減少され、
一方熱応答性が改善されるので、印字速度を著し
く向上させることが可能である。
本発明の別の側面によれば、ヒータを2層構成
として、夫々の層を異なつた線膨張率の物質で構
成する。この様な構成においては、例えば電流を
印加させてジユール発熱させると、ヒータは夫々
の層の線膨張率の差から所定の方向へ屈曲し、こ
の屈曲動作によつてインクは部分的に運動エネル
ギが与えられ、これによつてインク滴を構成させ
ることが可能である。この場合に、ヒータの発熱
によつて気泡が発生させる場合には、気泡発生に
よる体積排除とヒータの屈曲運動による運動エネ
ルギの付与とによつてインク滴が効果的に発生さ
れる。
本発明の更に別の側面によれば、インク流路内
にヒータを配設して気泡を発生する場合に、その
気泡がノズル孔に向かつて順次成長する様に構成
し、従つて気泡成長仮定における体積排除がイン
ク流路内のインクの一部にノズル孔へ向かつて運
動エネルギを付与させ、効果的にインク滴の発生
を行なうことを可能とする。この場合には、ヒー
タをインク流路の壁上に被着して設けても良い
が、好適にはインク流路の空間内に張り出して設
けるのが良い。
以下、添付の図面を参考に、本発明の具体的実
施の態様に付いて詳細に説明する。
第2図及び第3図は本発明の熱インクジエツト
プリントヘツド10の1実施例を示している。図
示した如く、本発明の熱インクジエツトプリント
ヘツド10は、基板11を有しており、基板11
の1表面上には異方性エツチングによつて溝乃至
は凹所11aが形成され、これによりインク室1
3が画定されている。基板11の凹所11aが形
成されている表面側には所定距離離隔してカバー
プレート12が配設されている。カバープレート
12は、第3図には図示していないが、スペーサ
乃至は封止プレートをカバープレート12と基板
11との間に介設させて基板11から所定の距離
に位置させている。従つて、基板11とカバープ
レート12との間にはインク供給路14が形成さ
れており、このインク供給路14はインク室13
と共にインク流路を構成している。従つて、イン
ク室13とインク供給路14は通常インク液体1
5で充填されている。本実施例においては、カバ
ープレート12の所定の位置にノズル孔12aが
穿設されている。
インク室13内の空間に延在してヒータ要素の
加熱部16aが配設されている。第3図から明ら
かな如く、基板11の1表面内に大略矩形状のイ
ンク室13が凹設されており、この凹所13を横
断してヒータ要素16の加熱部16aが架橋状に
設けられている。更に、加熱部16aの両端に接
続して一対のリード部16b,16bが横方向に
延在して設けられている。好適には、加熱部16
aとリード部16bとは同一物質から同時に付着
形成されるが、例えば図示した如く、加熱部16
aの幅はリード部16bの幅より実質的に幅狭に
設定され、従つて加熱部16aの電気抵抗がリー
ド部16bのそれよりも実質的に大きくなる様に
設定されている。従つて、ヒータ要素16の両端
間に電流を通電すると、リード部16bでは実質
的にジユール発熱することは無いが、加熱部16
aにおいてはジユール発熱によつてかなりの発熱
が行なわれる。この場合に、実質的な発熱を行な
う加熱部16aはその殆どが凹所13に架橋状に
設けられており、インク室の空間内を延在してお
り、基板11と接触する部分は可及的に最少とさ
れている。一方、リード部16bは基板11の表
面上に付着形成されているが、この部分の抵抗は
加熱部16aと比較して実質的に小さく設定され
ている。
この様な構成においては、ヒータ要素16に電
流を例えばパルス状に通電させると、リード部1
6bでは実質的に発熱を行なうことはなく、発熱
は加熱部16aで実質的に行なわれる。処で、加
熱部16aはインク室13の空間内に延在して設
けられており、それは殆どその全体がインク15
に接触しているので、加熱部16aから発生され
た熱は有効的にインク15へ伝達される。この様
に、加熱部16aから発散される熱はその全てが
周囲のインク15によつて吸収され、基板11へ
熱伝導によつて逃げることが回避され、従来技術
に比べて遥かに熱効率が高い。
ヒータ要素16に通電して加熱部16aが発熱
すると、加熱部16aの表面で膜沸騰が行なわれ
気泡が発生する、従つて、インク室13内のイン
ク15は気泡の体積分だけ排除されることとなる
が、本実施例においては、インク室13の体積が
比較的大きく設定されており、従つてインク室1
3から基板11とカバープレート12との間の空
間に形成されたインク供給路14への流体抵抗は
高くなつている。従つて、細長プレート状の加熱
部16aの周囲に発生される気泡によつて排除さ
れたインク15はインク室13を流動して効果的
にノズル孔12aの方へ移動し、その結果インク
滴15aが発生される。インク滴15aは不図示
の記録媒体へ向かつて空中を飛行する。尚、第2
図に示した状態は、ヒータ要素16に通電しない
状態を示しており、従つて加熱部16aの周囲に
は気泡は発生しておらず、ノズル孔12aにおい
ては、インク15は表面張力によつてメニスカス
15bを形成している。
この様に、ヒータ要素16に通電を行なつてイ
ンク滴15aを形成する場合に、従来技術の如く
加熱部の略全体が基板上に接触して設けられてい
る場合には、1ドツト当りの加熱電力は代表的に
20V×0.5Aであるが、本発明の構成によれば、
10V×0.05A程度であり、従つて著しく低消費電
力とすることが可能となる。これにより、本発明
の構成によれば、マルチノズルにおいても低消費
電力で電源部がコンパクトになり電源として電池
を使用した電池駆動型とすることが可能であり、
この為にポータブルのインクジエツトプリンタと
することが可能である。
更に、基板11に凹所を凹設してインク室13
を設ける構成とした場合には、気泡発生によるイ
ンク室13内のインクの流動は流体抵抗の大きな
インク供給路14へ波及されることが実質的に阻
止されるので、隣接するノズル孔間が互いに干渉
することが実質的に防止され、高密度のマルチノ
ズル構成とすることを可能とする。又、前述した
如く、従来技術においては、熱的な応答が緩慢で
ある為、気泡形成の制御を俊敏に行なうことが不
可能であり、その為に熱的なロスやオーバーヒー
トによるヒータ要素の寿命が劣化するという問題
があつた。一方、本発明の構成においては、熱的
な応答が俊敏であり、発熱温度を周囲の状況に応
じてきめ細かく制御することが出来るので、熱効
率は高く又寿命は長期化される。尚、第2図及び
第3図に示したプリントヘツド10の全体的構成
は更に第5図に斜視図で示してあり、ヒータ要素
16はリード部16bの端部に電極部16cが設
けられていることが分かる。
次に、第4a図乃至第4c図を参照して、第2
図、第3図、及び第5図に示した熱インクジエツ
トプリントヘツド10の動作原理に付いて説明す
る。第4a図は、加熱部16aに通電される前の
状態を示しており、インク室13内のインク15
は架橋状の加熱部16aの周囲に接触しており、
又ノズル孔12aにおいて表面張力によつてメニ
スカス15bが形成されている。第4b図は加熱
部16aにパルス状電流を通電させた直後の状態
を示しており、加熱部16aの表面上で膜沸騰が
起こり気泡17が発生し始めた状態を示してい
る。次いで、第4c図は加熱部16aの周囲に気
泡17が成長された状態を示しており、この場合
に、プレート状の加熱部16aの上側のみならず
その下側にも気泡が発生されている。気泡17の
発生により排除された体積に相当するインクはイ
ンク室13から押し出される分けであるが、その
場合にインク室13からインク供給路14への流
体抵抗は比較的大きいので、排除されたインクは
ノズル孔12aの方へ流動され、そこを通過して
排出されてインク滴15aを形成する。この様
に、加熱部16aの両面に気泡17が発生し、そ
の排除体積が有効にインク滴15aの形成に利用
されるので、従来技術術と比較して、効率が向上
されている。
第6a図乃至第6c図はヒータ要素16の種々
の実施例を示している。第6a図の実施例におい
ては、一対の離隔された互いに平行なストリツプ
16a1及び16a2によつて加熱部16が形成され
ており、第6b図の実施例においては、加熱部1
6は一対のアーム16a3とリング16a4とで形成
されている。一方、第6c図に示したヒータ要素
においては、加熱部16は蛇行形状部16a5から
形成されている。更に、第7a図及び第7b図は
カバープレート12に穿設するノズル孔12aを
夫々先細形状12a1及び末広形状12a2に夫々形
成した場合の実施例を示している。これらのノズ
ル孔12aの形状は、例えばインク15の粘性等
種々の条件に応じて適当に選択して使用すること
が可能である。
第8a図は、架橋状の加熱部16aをノズル孔
12aに整合して配設する代りに、多少右側へズ
ラして部分的にノズル孔12aとオーバーラツプ
して配設した場合の実施例を示している。更に、
第8b図は、ブリツジ状の加熱部16aをノズル
孔12aとは全くオーバーラツプさせずに互いに
相対的に横方向へズラせて配設させた場合の実施
例を示している。尚、上述した何れの実施例にお
いても、加熱部16aはノズル孔12aと不整合
に且つインク室13の一端に偏移させて配置させ
てあり、加熱部16aの周りに発生する気泡によ
つて排除されたインクがより有効にノズル孔12
aへ向かつて流動することを助長させている。
第9図乃至第14図はヒータ要素16を凹所1
3に対して架橋状ではなく、片持梁状に設けた幾
つかの実施例を示している。即ち、第9図の実施
例においては、矩形状の凹所13の右側の側部か
ら凹所13で画定された空間内に片持梁状に一対
のリード部16b,16bが延在しており、その
先端部間を接続して幅狭の加熱部16aが形成さ
れている。同様に、第10図の実施例において
は、一対の片持梁状に延在する並設されたリード
部16b,16bの先端部間にリング形状の加熱
部16aが設けられている。第11図の実施例で
は、蛇行形状の加熱部16aが一対のリード部1
6b,16bの先端間に接続して設けられてい
る。第12図は第9図の構造を有するプリントヘ
ツドのB−B方向に見た断面構造を示している。
この場合には、加熱部16aがカバープレート1
2に穿設したノズル孔12aに整合して配設され
ているが、加熱部16aとノズル孔12aとは前
述した如く不整合とさせることも可能である。
第13図及び第14図に示した実施例において
は、基板11の凹所13を形成した1表面上に絶
縁層18を被着形成しており、その絶縁層18は
パターン形成された片持梁状の支持部18aを有
しており、該支持部18aは凹所13で形成され
る空間内に張り出して延在している。従つて、こ
の実施例においては、ヒータ要素16の片持梁状
のリード部16b,16bは絶縁層18の支持部
18a上に被着形成されており二重構造の片持梁
状を形成している。後に詳述するが、この様に空
中への張り出し部を二重構造とし、夫々を線膨張
率の異なる物質から構成することによつて、張り
出し部が加熱により振動を発生する。この機械的
な振動運動による運動量をインク15に付与して
インク滴15aの形成に有効に利用することが可
能である。尚、基板11がシリコン基板である場
合には、絶縁層18は二酸化シリコンとすると良
い。
第15図の実施例は、基板11の1表面上に絶
縁層18を全面に被着形成しており、その反対側
の表面から基板11の選択部分を絶縁層18に到
達する迄エツチング除去して凹所13を形成して
いる。従つて、凹所13によつて露出された絶縁
層18の部分はダイヤフラムを形成している。ヒ
ータ要素16は絶縁層18の上に被着形成されて
おり、従つてその加熱部はダイヤフラムの上に配
設してもうけられいる。本実施例においても、ヒ
ータ要素16の気泡発生による体積排除による効
果に加えて、絶縁層18とヒータ要素16とを
夫々異なつた線膨張率に設定することにより、ヒ
ータ要素16の発熱によつてダイヤフラムが振動
を発生し、その際の機械的運動によりインク滴1
5aの発生を助長することが可能となる。
第16図乃至第18図はインク室13へのイン
ク導入用のインク供給路14を画定する為にスペ
ーサとしても機能する封止プレート19をカバー
プレート12と基板11との間に介在させた場合
の実施例を示している。第16図及び第17図に
示した実施例の場合には、基板11の1表面に基
板の一端側から所定距離延在する直線チヤンネル
形状の溝が形成されており、この溝はインク流路
を形成しておりその一部はインク室13を画成す
ると共にその一部はインク供給路14を画定して
いる。インク室13内の空間を延在する加熱部1
6aを持つたヒータ要素16が基板11上に設け
られており、該インク流路の周囲を取りまく様に
U字形状の封止プレート19が基板上に形成さ
れ、更にその上にカバープレート12が配設され
ている。この様な構成とした場合には、インク室
13及びノズル孔12aは全く独立となるので、
マルチノズル形態とした場合にも、その他のノズ
ルから悪影響を被ることは無い。
第18図の実施例においては、基板11の1表
面をエツチング除去して凹所13を形成すると共
に基板11の反対側の表面上にチヤンネル溝を刻
設してインク供給路14を形成しその一端部にお
いて凹所13と基板11を貫通して連通させてい
る。基板11の凹所13を形成した上表面上には
所定のパターン形状としたスペーサとしても機能
する封止プレート19を被着して設けてあり、更
にその上にはノズル孔12aを穿設したカバープ
レート12を配設してある。一方、基板11の下
側表面にはバツクプレート20が設けられており
インク供給路14を画定している。尚、これらの
実施例においても、加熱部16aはノズル孔12
aと整合させてあるが、前述した実施例における
如く、不整合配置させることも可能である。
第19図乃至第21図の実施例は、基板11を
異方性エツチングして貫通孔を設け、これをノズ
ル孔として使用する場合を示している。即ち、第
19図及び第20図に示した実施例においては、
基板11を異方性エツチングによつて先細形状の
貫通孔11bを設け、これによつてインク室13
を形成すると共にインク滴15a射出用のノズル
孔を形成している。基板11と所定距離離隔して
バツクプレート20が配設されており、その間に
インク供給路14が形成されており、又加熱部1
6aはインク室13の空間内を延在して設けられ
ている。この実施例は構造が極めて簡単であり製
造が容易である。又、ヒータ要素16とノズ11
bの加工が一連のホトエツチングプロセスに組み
込める為に位置合せ精度及び間隔が正確である。
第21図に示した実施例は上述した実施例の変
形例であり、基板11の内側表面上に絶縁層18
が被着形成されており、異方性エツチングによつ
て先細のノズル孔11bを穿設する場合に、絶縁
層18がインク室13内に突出する張り出し部1
8aを形成し、その張り出し部18a上にヒータ
要素16の加熱部16aが被着形成されている。
尚、この場合に、加熱部16aは張り出し部18
aの縁に沿つて延在して設けられている。
前述した如く、ヒータ要素16は単層に構成し
ても良いし、又多層構成にしても良いが、特に多
層構成(例えば、前述した実施例では、絶縁層上
にヒータ要素16を形成)とした場合には、その
少なくとも1層を他の層の線膨張率と異なつたも
のに設定することにより、発熱した場合にヒータ
要素16が振動を発生し、この機械的運動をイン
ク滴の発生に有効に利用することが可能である。
次に、第22a図乃至第22i図を参照して、絶
縁層で包囲された片持梁状のヒータ要素を製造す
る場合の1例に付いて説明する。
第22a図に示した如く、シリコン等の基板1
1の上に、任意の公知の膜製造方法により、二酸
化シリコン等の絶縁層18を付着形成し、更にそ
の上に順次モリブデン層16x、白金層16y,
モリブデン層16zを形成する。次いで、第22
b図に示した如く、層16xと16yと16zか
らなる複合層16の上にホトレジスト21をコー
テイングする。このホトレジスト21を所定のパ
ターンに露光し現像することによつて第22c図
に示した如きホトレジストパターン21a,21
bを形成する。次いで、第22d図に示した如
く、プラズマエツチングを行なつて金属複合層1
6を選択的にエツチングする。その後に、ホトレ
ジストパターン21a,21bを剥離すると第2
2e図に示した構造となる。
次いで、第22f図に示した如く、構成体の表
面全体に二酸化シリコンからなるパツシベーシヨ
ン膜22を付着形成させる。次いで、ホトレジス
トを被着させて露光及び現像を行ない第22g図
に示した如きホトレジストパターン23を形成す
る。次いで、このホトレジストパターンをマスク
として使用してウエツトエツチングを行ない二酸
化シリコンを選択的にエツチング除去し第22h
図に示した如き構造とさせる。次いで、ホトレジ
ストパターン23を剥離し、その後に、二酸化シ
リコンをマスクとしてシリコン基板11をその露
出部分から公知の異方性エツチングを施すことに
よつて部分16aの下側をアンダーカツテイング
させて凹所13を形成しその際に部分16aを片
持梁状の構成とさせる。尚、部分16aを架橋構
造とする場合も同様の異方性エツチングによるア
ンダーカツテイングを利用すれば良い。本例にお
いては、金属複合層16aはモリブデン、白金、
モリブデンの3層構造であり、複合層16aは下
地絶縁層18とパツシベーシヨン用絶縁層16a
によつて周囲が完全に包囲されているが、複合層
16aは所望により単層構成とすることも可能で
あり、又層16aは部分的に絶縁層で被覆される
構成とすることも可能である。
次に、基板11として特にシリコンウエハを使
用した場合の実施例に付いて第23図を参照して
詳細に説明する。シリコン基板11の上表面が
(100)面であり、そこにインク流路11aを異方
性エツチングにより形成すると共にヒータ加熱部
16aをアンダーエツチングによつて形成する場
合には、架橋構造の加熱部16aが(111)面に
対して平行にならない様に図示例ではθ=45゜の
角度に配置させる。第23図の実施例では、大略
矩形形状のシリコン基板11の上表面にインク流
路11aはその一端を基板11の端部に開放して
直線状に延在するチヤンネル形状にエツチング形
成し、その流路11aの終端近傍に45度の角度で
架橋状に延在する加熱部16aを設けたヒータ要
素16が設けられている。更に、ヒータ要素16
と並列して検知要素26が設けられており、該検
知要素26も同様に架橋構造を有する検知部26
aと、その両端に接続された1対のリード部26
b,26b、及び電極部26c,26cを有して
いる。尚、検知要素26はヒータ要素16と同一
の物質から同時的に形成すると良い。検知要素2
6は検知部26aにおける電気的特性(例えば電
気抵抗)の変化を検知してインク流路11a内の
インクの状態、例えばインクの液温や流速、を測
定する。基板11上にはノズル孔12aを穿設し
たカバープレート12を被着するが、その場合
に、好適には両者間に所定の形状の封視プレート
を介設させると良い。尚、第23図には、単一の
ノズル孔12a及びインク流路11aのみ図示し
てあるが、基板11上にアレイ状にインク流路1
1aを刻設すると共にそれに対応してノズル孔1
2aをアレイ状に配設させてマルチノズル構成と
することが可能である。
次に、シリコン基板を使用し、ヒータ及び検知
体を片持梁構造とした場合の具体的実施例に付い
て第24図乃至第30図を参照して詳細に説明す
る。第24図乃至第26図は第27図及び第28
図に夫々異なつた箇所の断面構造を示した本発明
熱インクジエツトプリントヘツドの1例のカバー
プレート12と、封止プレート19と、基板11
とを夫々示している。第26図に示した如く、シ
リコン基板11の上表面上には二酸化シリコン等
の絶縁物質からなる絶縁層18が付着形成されて
おり、該絶縁層18は所定の形状にパターン化さ
れており、又基板11はその選択した部分がエツ
チング除去されてインク室13を画定する凹所が
凹設されている。各インク室13の左端は共通イ
ンク供給路に連通されており、その右端近傍にお
いては、片持梁状にインク室13内に張り出して
いる絶縁層18の一対の支持部18aが形成され
ており、その上には夫々ヒータ要素16のリング
状加熱部16aと、検知要素26のリング状検知
部26aとが形成されている。
第26図の実施例においては、ヒータ要素16
の上側リード部16bと検知要素26の下側リー
ド部26bとは共通リード36に共通接続されて
いる。この様な構成を有する基板11上に第25
図に示した矩形形状の窓19aを穿設した封止プ
レート19を被着し、次いでその上に第24図に
示した如く円形のノズル孔12aを穿設したカバ
ープレート12を被着させてプリントヘツドを完
成する。尚、この様に組み立てられた場合に、矩
形窓19aは大略インク室13の外周を取り囲ん
でインクが充填されるインク室13の範囲を画定
し、更に、ノズル孔12aは大略ヒータ要素16
のリング状加熱部16aに整合して配置される。
この状態は第28図から明らかである。
第29図及び第30図に示したプリントヘツド
は上述したプリントヘツドの変形例であり、この
場合には、基板11の左端側に各インク室13の
一端を開放させてノズル孔13aを画定してお
り、又各インク室13の右端は基板11に刻設し
た共通インク供給路14に連通している。各イン
ク室13内の空間に張り出して一対のリング状加
熱部16aとリング状検知部26aとが夫々片持
梁形状に形成されている。尚、第29図において
は、ヒータ要素16及び検知要素26は夫々簡略
的に図示してあることに注意すべきである。第3
0図から明らかな如く、基板11上には所定の形
状を持つた封止プレート19が被着されており、
更にその上バツクプレート20が被着して設けら
れている。従つて、本例においては、基板11と
バツクプレート20とで基板11の1側部に横方
向に指向したノズル孔13aを画定している。
次に、上述したヒータ要素16と検知要素26
とを具備する実施例のヒータ及び検知駆動回路に
付いて第31図及び第32図を参照して説明す
る。第31図に示した如く、例えば基板11とカ
バープレート12との間に形成されたインク流路
内に充填されているインク15をヒータ要素16
の加熱部16aで局所的に加熱することによつて
気泡を発生しその排除体積を利用してインク15
をノズル孔12aから押し出してインク滴15a
を形成すると共に、検知要素26の検知部26a
によつてインク15の温度を検知しその液温情報
に基づいて加熱部16aの加熱駆動を制御し最適
なインク滴15aを形成する。この為に、ヒータ
要素16に接続されたヒータ駆動回路21はタイ
ミング回路23とヒータ駆動制御回路24とに接
続されており、同様に、検知要素26に接続され
た液温検出回路22もタイミング回路23とヒー
タ駆動制御回路24とに接続されている。
この場合に、第26図に示した実施例の如くヒ
ータ要素16と検知要素26とを共通接続36さ
せてヒータ駆動回路21及び液温検出回路22へ
接続する構成とすることが望ましく、その様な好
適変形例を第32図に示してある。尚、この場合
に、共通接続部36は接地接続すると良い。
次に、特に第33図乃至第35図を参照して、
ヒータ要素の架橋又は片持梁構造を多層構造とし
て少なくともその一層の線膨張率を他の層のもの
と異ならせることによつて多層構造体を機械的に
振動させ、その振動現象を利用してインクに運動
量を付与してインク滴の形成に寄与させる場合に
付いて詳細に説明する。第33図及び第34図に
示した実施例においては、基板11の上表面上に
絶縁層18が被着形成されており、その絶縁層1
8が所定の形状にパターン形成されると共に基板
11の選択した部分がエツチング除去されてイン
ク室13を画定している。絶縁層18の一部はイ
ンク室13の空間内に片持梁状に張り出しており
支持部18aが形成している。絶縁層18上には
ヒータ要素16が形成されており、それは一対の
互いに並設したリード部16bと、そこからイン
ク室13の空間に片持梁状にやや斜めに互いに近
接して延在する中間部16dと、その先端に接続
されるリング形状の加熱部16aとを有してい
る。従つて、一対の中間部16dとリング状加熱
部16aとが全体として片持梁形状に構成されて
おり、それと略同等の形状を有する絶縁物質から
なる支持部18a上に付着形成されて2層構成の
片持梁を形成している。
基板11の上方には所定距離離隔してカバープ
レート12が配設されており、両者間にインク供
給路14が形成されている。インク供給路14は
インク供給源へ接続されており、通常インクで充
填されている。カバープレート12の所定箇所に
はノズル孔12aが穿設されており、インクが一
部射出されて印字用のインク滴15aを形成す
る。この場合に、例えばヒータ要素16を白金で
又絶縁層18を二酸化シリコンで形成した場合に
は、ヒータ要素16の線膨張率の方が絶縁層18
のそれより大きく従つて、リング加熱部16aが
発熱して片持梁が加熱されると、点線で示した如
く片持梁は下方へ屈曲する。従つて、この屈曲運
動によつてインク室13内のインクは矢印で示し
た如く、大略時計方向に流動されて略ノズル孔1
2aの方向へ向かつて押し長される。この様な片
持梁の下方向屈曲運動のみによつてインクをノズ
ル孔12aから射出させてインク滴15aを形成
することも可能であるが、この場合に、リング加
熱部16aに気泡を発生させて、その排除体積を
インク滴15aの形成に利用するとより効果的で
ある。更に、第33図及び第34図に示した実施
例においては、リング形状の加熱部16aをノズ
ル孔12aの右側へズラせて位置させているが、
例えば、加熱により片持梁構成体が上方向へ屈曲
される場合には、加熱部16aをノズル孔12a
と整合させる構成とすることが良い。又、一般的
には、白金と二酸化シリコンとは密着性が良く無
いので、白金と二酸化シリコンとの間にモリブデ
ン、クロム、チタン等の下地層を介在させるのが
良い。
第35図は、片持梁が加熱により上方向に屈曲
する実施例を示している。即ち、第35図の実施
例は前述したものと多くの点で同じ構成を有して
いるが、基板11とカバープレート12との間に
スペーサとしても機能する封止プレート19が介
在されている。又、本例においては、基板11の
上表面上に付着形成した絶縁層18の上にヒータ
要素16を付着形成しており、更にその上に絶縁
層18と同一の前縁材料でより大きな膜厚でオー
バーコート絶縁層22を付着形成してある。従つ
て、本例の片持梁は、原理的には、3層構造を有
しており、その上部層22と下部層18とは同一
の絶縁性物質から構成されているが、上部層22
を下部層18よりも大きな厚さに形成してあるの
で、ヒータ要素16により加熱された場合には、
片持梁構成体は点線で示した如く、上方向へ屈曲
する。従つて、この上方向屈曲運動により、イン
クがノズル孔12aを介して外部へ押し出されイ
ンク滴が形成される。図示例の如く、片持梁構成
体の先端部がノズル孔12aの近傍に位置させる
のが好適であるが、ノズル孔12aから多少ズレ
て位置させることも可能である。更に、片持梁の
屈曲運動のみならず、加熱部16aに気泡を瞬時
に発生させてその時の排除体積をも利用してイン
ク滴を形成することが望ましい。前述した如く、
ヒータ要素16を白金で構成し且つ上部及び下部
絶縁層18と22とを二酸化シリコンで構成する
場合にはそれらの間に密着層として例えばモリブ
デンを介在させることが望ましい。
次に、第36図乃至第38図に示した実施例に
付いて説明する。第36図及び第37図に示した
実施例では、基板11の上表面を選択的にエツチ
ングしてインク室13とインク供給路14を有す
るインク流路を形成し、インク室の空間を延在さ
せてリングを具備した加熱部16aがブリツジ状
に設けられている。インク室13の一端側は基板
11の1側部に画定したノズル孔13aへ連通し
ており、そこを介してインク液滴が射出される。
本例においては、インク室13はインク流路のチ
ヤンネル幅を部分的に横方向に拡大して形成され
ている。この場合にも、前述した基板11の下方
向へアンダーカツトエツチングした場合と、同様
の効果、即ちインク供給路14側への流れ抵抗を
高め逆流を防止する効果を亨受することが可能と
なる。本例の場合には、一回のエツチングでイン
ク流路を形成することが可能であり、製造プロセ
スが簡単化される。尚、図示例にいては、インク
室13からノズル孔13aへかけて多少先細の形
状とされているが、この遷移部分は同じ幅の侭と
するか或いは末広の形状としても良い。
第37図に示した如く、封止プレート19を介
してカバープレート12が設けられている。尚、
本例の変形例として、ノズル孔13aを閉塞し
て、カバープレート12の所望箇所に点線で示し
た如くノズル孔12aを穿設して設けても良い。
第38図は更に別の実施例を示しており、この
場合には、基板11の選択箇所をエツチング除去
してチヤンネル状の溝を形成してインク室13を
画定し、その一端側にノズル孔13aを画定して
ある。インク室内にはリング状加熱部16aを有
するヒータが空中に延在して設けられている。基
板11上にはスペーサとしても機能する封止プレ
ート19を介してバツクプレート20が設けられ
ている。本例においては、バツクプレート20に
所定形状の溝を刻設してインク供給路14が形成
されており、該インク供給路14はインク室13
に連通されている。この場合に、インク供給路1
4とインク室13の接続箇所にオリフイス14a
が形成される様に位置決めしてセツトする。従つ
て、このオリフイス14aによつて流れ抵抗が大
きく設定され、インク室13からの逆流が防止さ
れる。更に、本例の変形例として、バツクプレー
ト20のリング加熱部16aに対応する箇所に点
線で示した如く空洞部20aを形成しても良い。
次に、本発明の更に別の実施例に付いて第39
図及び第40a図乃至第40d図を参照して説明
する。第39図の実施例においては、基板11の
表面にチヤンネル形状のインク供給路14を刻設
すると共にそこから末広形状に拡開するインク室
13が設けられている。インク室13は本例では
先細形状の遷移部分を介して基板11の1端部に
画定されたノズル孔13aに連通している。イン
ク供給路14からインク室13へ遷移する末広部
分に位地してリング加熱部16aがインク室13
内に配設されており、リング加熱部16aは一対
のリード部16b,16bに接続されている。
第39図の如き構成の動作原理に付いて第40
a図乃至第40d図を参照して説明する。第40
a図に示した如く、リング加熱部16aが加熱さ
れると、膜沸騰を起し気泡17の成長が開始され
る。この場合にリング加熱部16aはインク供給
路14とインク室13の境界近傍に位地されてい
るから、発生された気泡17はインク供給路14
を閉塞する。次いで、第40b図に示した如く、
気泡17が成長されると、インク室13との接触
角度、気泡17の表面張力の関係からノズル13
aの方向へ気泡17が膨張して行く。この場合、
インク供給路14はブロツクされた侭であるので
そちら側への圧力は伝達されない。この為、イン
ク室13内のインク15はノズル孔13a側へ押
し出され、インク供給路14側へは圧力が加わら
ないので、インク15の流れは一方向となる。こ
れにより、インク15がノズル孔13aから射出
されて、インク滴が形成される。
次いで、パルス電流が終了すると、第40c図
に示した如く、リング加熱部16aは周囲のイン
ク15によつて急激に冷却され、気泡17は瞬時
に消滅してインク液面15bは内部に引つ込む。
次いで、第40d図に示した如く、インク供給路
14から新たなインクがインク室13内に供給さ
れてインク液面15bは表面張力により適当なメ
ニスカスの状態に復帰する。この様に、本実施例
に拠れば、気泡17は積極的にノズル孔13aへ
向かつて成長する構成としてあり、従つて気泡1
7の成長により、その排除体積に指向性が与えら
れその運動エネルギを有効に利用してインク滴を
形成するものである。
第41図は、上述した実施例の変形例を示して
おり、インク室13とノズル孔13aとの遷移部
分に接続して別のインク供給路としてのインク供
給補助路30を設けた場合である。但し、この場
合に、インク供給補助路30の方の流れ抵抗をイ
ンク室13とノズル孔13aとの間の遷移部分の
流れ抵抗よりも大きく設定することが望ましい。
第42図は更に別の変形例を示しており、遷移部
分の流路内に流れ制御要素31を配設してインク
室13からのインクの流れと補助路30からのイ
ンクの流れの割合を適切に設定することを可能と
している。第43図は更に別の変形例を示してお
り、この場合は、インク室13と補助路13との
間の遷移部分の流路断面よりも補助路30からノ
ズル孔13a迄の遷移部分30aの流路断面を大
きく設定し、補助路30からのインクの吸いあげ
効果を向上させている。第44図は更に別の変形
例を示しており、この場合には、遷移部分30a
に角度αの傾斜を与えて末広形状としている。
次に、第45図及び第46図を参照して本発明
別の実施例に付いて説明する。なお、これらの実
施例も気泡の発生に指向性を与えてインク滴形成
の効果を向上させるものである点前述した実施例
とそのカテゴリーを同じくするものである。第4
5図に示した実施例では、複数本(図示例では4
本)の加熱部16a1乃至16a4をインク流路乃至
はインク室13の長手軸に沿つて並設し、これら
の過熱部を順次ノズル孔13aへ向かつて発熱さ
せる。これにより、発生される気泡はノズル孔1
3aへ向かつて順次成長され、排除体積に指向性
が与えれてインクの押出し動作に寄与する。第4
6図の実施例は、一対のヒータH1とサーミスタ
T1とを並列接続し、更に別のヒータH2とサーミ
スタT2との整列接続したものと直列に接続詞、
夫々のノードに電圧V1及び電圧V2を印加するも
のである。この場合には、抵抗値はT1>H1に設
定してあり、従つてH1に電流が流れて発熱しH1
で気泡が発生する。H1とT1とは一体となつてい
るので、T1の温度も上昇しその抵抗値が低下し
T1に電流が流れる。次にH1の電流が小さくなる。
サーミスタT1の抵抗値が桁違いに低下する為、
T1,H1,T2,H2の合成抵抗は小さくなり、印加
電圧V2に対してT1→H2の経路で電流が流れる。
そこで、H2が発熱し、次にT2の電流が増加しH2
で気泡が発生する。HとTが近接配置されている
為に、同様に温度が上がる。しかし、Hが発熱し
次にTが過熱される為に、多少の時間差(数+μ
乃至は数msec)があり、気泡をノズル孔13a
方向へ向かつて移動させることとなる。
次に、第47図に示した実施例に付いて説明す
る。この場合も前述した実施例と同様に気泡をノ
ズル孔13aへ向かつて成長させるものである
が、本例では、インク供給路14からインク室1
3への末広遷移部分の末広壁に沿つて大略V字形
状で且つ蛇行形状の過熱部16aを配設してい
る。その動作を第48a図乃至第48d図を参照
して説明する。第48a図に示した如く、過熱部
16aに電流パルスを印加させて過熱させると、
夫々の壁に沿つて一対の気泡17,17が発生さ
れる。次いで、第48b図に示した如く、気泡の
凝集しようとする作用により一対の気泡は統合さ
れる。この場合、インク流路14に接続されてい
る末広壁の狭くなつている側で先ず気泡の結合が
起こり、表面張力の為に気泡は球形になろうとす
る効果も加わり、インク供給路14が閉塞され
る。同時に末広壁が拡開されている側では気泡の
移動により新たなインクがヒータ面に供給され
る。次いで、第48c図に示した如く、新たなイ
ンクは過熱によつて気化し気泡となる。インク供
給路14側は狭い為に、気泡の表面張力、液と壁
面の接触角度、及び管抵抗から気泡面の位置へ変
らない。一方、反対側では、新たな気泡面の形成
に伴い、表面張力により図示した如く安定した形
状の気泡が形成される。管抵抗及びノズルによる
抵抗が小さいので、第48d図に示した如く、イ
ンクはノズル孔13a方向へ押し出される。気泡
が成長すると、周囲のインク液で冷却されて、気
泡が収縮、消滅する。
第49図は更に別の実施例を示しており、この
場合には、過熱部16aの幅は順次その長さ方向
に変化させてインク室13内においてその長手軸
方向において所定の温度に到達する迄の時間を制
御することにより気泡の成長に指向性を持たせ、
インクのノズル孔13aへ無かつての押出し効果
を発揮させるものである。第49図の実施例のヒ
ータ幅及び熱容量を長手軸方向に夫々第50a図
及び第50c図に示してあり、又気泡を発生する
迄の時間をヒータ位置の関数として第50c図に
示してある。第49図の実施例の動作は第51図
乃至第53図を参照することにより明らかであ
る。尚、第51a図乃至第51c図は夫々の経過
時間を横軸にとつてあり、印加電圧を縦軸に取つ
てある。又、第52a図乃至第52c図では、横
軸にヒータ位置を縦軸に温度をとつてある。更
に、第53a図乃至第53c図では、横軸にヒー
タ位置を取つてあり、どこで気泡が発生するかを
表している。尚、第51図乃至第53図におい
て、それぞれのa乃至bは対応している。
効 果 以上詳説した如く、本発明によれば、消費電力
を著しく減少させることが可能であり、又応答速
度を上げることが可能なので、高速の印字を行な
うことが可能である。更に、構造は簡単であるか
ら、製造が容易であり、高精度の加工が容易で新
規な機構が容易に付加できる。特に高密度のマル
チノズルを構成するのに効果的である。
以上、本発明の具体的実施の態様に付いて詳細
に説明したが、本発明はこれら具体例にのみ限定
されるべきものでは無く、本発明の技術的範囲を
逸脱すること無しに種々の変形が可能であること
は勿論である。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の代表的な熱インクジエツトプリ
ントヘツドの構成を示した概略図、第2図は本発
明の熱インクジエツトプリントヘツドの1実施例
を示した概略図、第3図は第1図のプリントヘツ
ドの概略平面図、第4a図乃至第4c図は第1図
のプリントヘツドの動作原理を説明する各説明
図、第5図は第2図及び第3図のプリントヘツド
の概略斜視図、第6a図乃至第6c図はヒータ要
素16の種々の実施例を示した各平面図、第7a
図及び第7b図はノズル孔の変形例を示した各概
略新面図、第8a図及び第8b図は過熱部16a
とノズル孔12aとの相対的位置関係の異なる各
実施例を示した各概略断面図、第9図乃至第11
図はヒータ要素16を片持梁構造とした場合の各
概略平面図、第12図は第9図のB−B線に沿つ
ての概略断面図、第13図はヒータ要素16を2
層構造の片持梁とした場合の概略平面図、第14
図は第13図のC−C線に沿つての概略断面図、
第15図はダイヤフラム構成とした場合の概略断
面図、第16図は基板11の表面に直線上のイン
ク経路を形成した場合の実施例の概略断面図、第
17図はその分解概略斜視図、第18図は基板1
1の裏側表面にインク供給路を形成した実施例の
概略断面図、第19図は基板11を異方性エツチ
ングしてノズル孔を形成した場合の概略断面図、
第20図はその分解概略斜視図、第21図はその
変形例を示した概略断面図、第22a図乃至第2
2i図は本プリントヘツドの1実施例の製造方法
の1例を示した各概略断面図、第23図はシリコ
ンウエハを基板11として使用しヒータ要素16
と並設して検知要素26を設けた場合の分解概略
斜視図、第24図はカバープレート12の1例を
示した概略部分平面図、第25図は封止プレート
19の1例を示した概略部分平面図、第26図は
基板11とその上にヒータ要素16と検知要素2
6とを並列して形成した実施例の概略部分平面
図、第27図及び第28図は夫々第26図中のD
−D線及びE−E線に沿つての各概略断面図、第
9図は基板11の1側部にノズル孔13aを画定
した場合の実施例の概略部分平面図、第30図は
第29図中のF−F線に沿つての概略断面図、第
31図はヒータ要素16と検知要素26の駆動回
路の1例を示した概略図、第32図はその変形例
を示した概略図、第39図は片持梁状の2層構造
のヒータ要素16を持つた実施例を示した概略断
面図、第34図はそのヒータ要素16とインク室
13との位置関係を示した概略平面図、第35図
はその変形例を示した概略断面図、第36図は基
板11表面を横方向に部分的に拡大してインク室
13を画定した実施例を示した概略部分平面図、
第37図は第36図のG−G線に沿つての概略断
面図、第38図はその変形例を示した概略断面
図、第39図は発生される気泡の成長に指向性を
付与する1実施例を示した概略平面図、第40a
図乃至第40d図はその動作原理を示した各概略
図、第41図乃至第44図はインク供給補助路3
0を設けた変形例を示した各概略平面図、第45
図及び第46図はインク流路の長手軸に沿つて複
数個のヒータ要素を並設して発生される気泡の成
長に指向性を付与する実施例を示した各概略図、
第47図は気泡の成長に指向性を付与する場合の
変形例を示した概略図、第48a図乃至第48d
図はその動作原理を示した各概略図、第49図は
気泡の成長に指向性を付与する場合の別の変形例
を示した概略図、第50a図乃至第50c図は第
49図の構造の種々の特性を示した各グラフ図、
第51a図乃至第51c図と第52a図乃至第5
2c図と第53a図乃至第53c図は第49図の
動作原理を説明するのに有用な各グラフ図、であ
る。 符合の説明、11…基板、12…カバープレー
ト、12a…ノズル孔、13…凹所又はインク
室、14…インク供給路、15…インク、15a
…インク滴、16…ヒータ要素、16a…加熱
部、16b…リード部、16c…電極部、18…
絶縁層、19…封止プレート、20…バツクプレ
ート、26…検知要素、26a…検知部。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 インクを局所的に加熱して気泡をインク内に
    発生させそれにより該インクからインク滴を形成
    する熱インクジエツトプリントヘツドにおいて、
    ノズル孔が設けられていると共に前記ノズル孔に
    連通しており且つ前記インクを充填可能なインク
    流路が設けられており、前記インク流路の空間内
    に少なくともその一部を空中に延在させた加熱手
    段が設けられていることを特徴とする熱インクジ
    エツトプリントヘツド。 2 特許請求の範囲第1項において、前記インク
    流路は基板とカバープレートとの間に形成されて
    おり、前記加熱手段は前記基板上に形成されてお
    り且つ前記基板の選択した箇所をエツチング除去
    して前記加熱手段の少なくとも一部を前記基板か
    ら離隔させたことを特徴とする熱インクジエツト
    プリントヘツド。 3 特許請求の範囲第2項において、前記加熱手
    段は電流の通過によつて発熱する加熱部を有して
    いることを特徴とする熱インクジエツトプリント
    ヘツド。 4 特許請求の範囲第3項において、前記加熱部
    が架橋状に構成されていることを特徴とする熱イ
    ンクジエツトプリントヘツド。 5 特許請求の範囲第3項において、前記加熱部
    が片持梁状に構成されていることを特徴とする熱
    インクジエツトプリントヘツド。 6 特許請求の範囲第3項において、前記加熱部
    の少なくとも一部が蛇行形状に構成されてること
    を特徴とする熱インクジエツトプリントヘツド。 7 特許請求の範囲第3項において、前記加熱部
    の少なくとも一部が環状形状をしていることを特
    徴とする熱インクジエツトプリントヘツド。 8 特許請求の範囲第3項において、前記ノズル
    孔は前記カバープレートの所定箇所に穿設して設
    けられていることを特徴とする熱インクジエツト
    プリントヘツド。 9 特許請求の範囲第8項において、前記加熱部
    は前記ノズル孔と整合して配設されていることを
    特徴とする熱インクジエツトプリントヘツド。 10 特許請求の範囲第8項において、前記加熱
    部は前記ノズル孔と少なくとも部分的にズラして
    配設されていることを特徴とする熱インクジエツ
    トプリントヘツド。 11 特許請求の範囲第3項において、前記ノズ
    ル孔は前記カバープレートと前記基板との間に配
    設されていることを特徴とする熱インクジエツト
    プリントヘツド。 12 特許請求の範囲第3項において、前記ノズ
    ル孔は前記基板の所定箇所に穿設して設けられて
    いることを特徴とする熱インクジエツトプリント
    ヘツド。 13 特許請求の範囲第12項において、前記ノ
    ズル孔は前記基板を異方性エツチングすることに
    よつて先細形状に形成されていることを特徴とす
    る熱インクジエツトプリントヘツド。 14 特許請求の範囲第3項において、前記加熱
    手段は前記加熱部の両端に接続された一対のリー
    ド部を有しており前記リード部は前記基板上に付
    着形成されると共に前記加熱部の方が前記リード
    部よりも電気的抵抗が実質的に大きい様に設定さ
    れていることを特徴とする熱インクジエツトプリ
    ントヘツド。 15 特許請求の範囲第14項において、前記加
    熱部と前記リード部とは同一の物質から形成され
    ており前記加熱部の断面積が前記リード部の断面
    積より小さく形成されていることを特徴とする熱
    インクジエツトプリントヘツド。 16 特許請求の範囲第1項、第2項、第3項及
    び第14項の内の何れか1項において、前記基板
    上に絶縁層が形成されており、前記加熱手段のリ
    ード部は前記絶縁層の上に被着形成されているこ
    とを特徴とする熱インクジエツトプリントヘツ
    ド。 17 特許請求の範囲第1項において、前記加熱
    手段の近傍に前記インクの温度を測定する温度検
    知手段を配設したことを特徴とする熱インクジエ
    ツトプリントヘツド。 18 特許請求の範囲第17項において、前記加
    熱手段と前記温度検知手段とは実質的に同一の構
    成を有することを特徴とする熱インクジエツトプ
    リントヘツド。 19 特許請求の範囲第2項において、前記基板
    と前記基板との間に所定の形状の孔を穿設した封
    止プレートを挾着させたことを特徴とする熱イン
    クジエツトプリントヘツド。 20 インクを局所的に加熱して気泡をインク内
    に発生させそれにより該インクからインク滴を形
    成する熱インクジエツトプリントヘツドにおい
    て、1表面上に絶縁層を被着形成した基板の所定
    箇所を前記1表面と反対表面側から前記1表面に
    達する迄エツチング除去して前記絶縁層の選択部
    分によつて形成したダイヤフラムを設け、前記ダ
    イヤフラム上に加熱部を配設させて加熱手段を前
    記絶縁層上に付着形成して設け、前記絶縁層と所
    定距離離隔させてカバープレートを配設してイン
    ク流路を設けると共に前記カバープレートにノズ
    ル孔を穿設して設け、前記インク流路内のインク
    を前記ノズル孔から噴出させることによつてイン
    ク滴を発生させることを特徴とする熱インクジエ
    ツトプリントヘツド。 21 特許請求の範囲第20項において、前記加
    熱部は電流の通過によりジユール熱を発生し、前
    記加熱手段は前記加熱部の両端に接続する一対の
    リード部を有しており、前記リード部も前記絶縁
    層上に付着形成されていることを特徴とする熱イ
    ンクジエツトプリントヘツド。 22 所定箇所をエツチング除去して1表面に凹
    所を形成した基板、第1線膨脹率を持つており前
    記1表面上に付着形成されると共に前記凹所上の
    空間に張り出して所定の形状に延在する張り出し
    部を有する第1層、前記第1線膨脹率とは異つた
    第2線膨脹率を持つており前記第1層の少なくと
    も前記張り出し部上に付着形成された第2層、前
    記基板の絶縁層から所定距離離隔して配設しノズ
    ル孔を穿設したカバープレート、少なくとも前記
    張り出し部を加熱し前記第1及び第2線膨脹率の
    差異によつて前記張り出し部を屈曲させる加熱手
    段、とを有することを特徴とする熱インクジエツ
    トプリントヘツド。 23 特許請求の範囲第22項において、前記加
    熱手段は前記第2層に電流を通過させることによ
    つて前記第2層の加熱部においてジユール熱を発
    生させるものであることを特徴とする熱インクジ
    エツトプリントヘツド。 24 特許請求の範囲第1項、第2項、第3項及
    び第23項の内に何れか1項において、前記第1
    層はTa2O5、SiO2、Si3N4、Al2O3から選択され
    た物質で構成されており、又第2層はTa、Ti、
    W、Cr、Ni、Mo、Pt、TaN2、TiN、SiC、
    WC、NiCr、ステンレス、Ptlr、PtRhから選択
    された物質で構成されていることを特徴とする熱
    インクジエツトプリントヘツド。 25 特許請求の範囲第24項において、前記基
    板はSi、W、Mo、Cr、Ni、NiCr、ステンレス、
    樹脂から選択した単層又はこれらのラミネート構
    造で構成されていることを特徴とする熱インクジ
    エツトプリントヘツド。
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