JPH0538094Y2 - - Google Patents

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JPH0538094Y2
JPH0538094Y2 JP13103188U JP13103188U JPH0538094Y2 JP H0538094 Y2 JPH0538094 Y2 JP H0538094Y2 JP 13103188 U JP13103188 U JP 13103188U JP 13103188 U JP13103188 U JP 13103188U JP H0538094 Y2 JPH0538094 Y2 JP H0538094Y2
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passage
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cover unit
roof
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、海岸に沿つて設けられた歩道等の
通路において、強風時に通行者を飛沫から保護す
るための海岸通路用飛沫シエツドに関するもので
ある。
〔従来の技術〕
従来、通路に設置するシエツドとして、スノー
シエツド、アースシエツド、ロツクシエツド等が
知られており、これらのシエツドは、雪崩、山崩
れ、落石等から通行人や自動車を保護するもので
ある。そして前記従来の各シエツドは、柱と主梁
と横梁とにより構成されている。
一方、海岸に沿つて通路が設けられている場
合、強風時に、その通路を通る歩行者や自転車搭
乗者等が、飛沫をかぶることがあるので、海岸の
通路に飛沫シエツドを設けることが要望されてお
り、その飛沫シエツドとして、前述のように柱と
主梁と横梁とからなる従来のシエツドを使用する
ことが考えられる。
〔考案が解決しようとする課題〕
前記従来のシエツドを海岸の通路に設置した場
合、そのシエツドに対し海側から山側に吹き上げ
る風による大きな風荷重が作用するので、シエツ
ドの剛性を大きくする必要があり、そのためシエ
ツドの建設費が高くなり、さらに従来のシエツド
の場合は、柱に直線状の主梁および横梁からなる
平版部分が結合されているので、外観が悪いとい
う問題がある。
この考案は、シエツドが受ける風荷重を小さく
して、シエツドの建設費を安くすることができ、
かつ外観も良好である海岸通路用飛沫シエツドを
提供することを目的とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
前記目的を達成するために、この考案の海岸通
路用飛沫シエツドにおいては、通路の海側に配置
される側壁部1に、通路の上部に配置されるほぼ
1/4円状の屋根部2が連設されて、プレキヤスト
コンクリート製カバーユニツト3が構成され、多
数のカバーユニツト3が通路に沿つて直列に並べ
て配置されると共に、前記側壁部1の下端部が基
礎4に固定され、前記屋根部2の先端部は支柱5
の上端部に結合され、その支柱5の下端部は基礎
6に固定され、前記側壁部1に透明板7を有する
窓8が設けられている。
〔作用〕
通路の海側に配置される側壁部1の上部に、通
路の上部に配置されるほぼ1/4円状の屋根部2が
連設されているので、海側から山側に吹き上げる
風により飛沫シエツドに作用する風荷重は小さく
なり、かつ飛沫シエツドの外観が良好であり、さ
らに通路を通る歩行者や自転車搭乗者が側壁部1
の窓8から海浜をみることができる。
〔実施例〕
次にこの考案を図示の例によつて詳細に説明す
る。
第7図ないし第9図はこの考案の実施例におい
て用いられるプレキヤストコンクリート製カバー
ユニツト3を示すものであつて、側壁部1の上部
にほぼ1/4円状の屋根部2が一体に連設されると
共に、前記側壁部1および屋根部2の外側に、複
数の縦リブ9および複数の横リブ10が形成さ
れ、前記縦リブ9内に縦シース11が埋設される
と共に、前記横リブ10付近に横シース12が埋
設され、かつ前記側壁部1に窓8が設けられ、カ
バーユニツト3のコンクリートが所定の強度に達
したのち、縦シース11内に挿通された縦締め
PC鋼材13が緊張定着される。また前記窓8に
合成樹脂の透明板7が嵌入されて固定され、前記
屋根部2の端部における巾方向の中央にアンカー
鉄筋孔14が設けられている。
第1図ないし第6図は前記カバーユニツト3を
使用した海岸通路用飛沫シエツドを示すものであ
つて、海岸の通路15の巾方向の両側において、
鋼管杭からなる多数の基礎杭16,17が、支持
地盤18に達するまで地中に打設され、かつ基礎
杭16,17内の上部にコンクリート19が打設
され、海側において通路長手方向に並ぶ各基礎杭
16の上部にわたつて、H形鋼からなる鋼製地中
梁材20が載置され、山側において通路長手方向
に並ぶ各基礎杭17の上部にわたつて、H形鋼か
らなる鋼製地中梁材21が載置され、さらに前記
通路15の巾方向の両側において、鋼製地中梁材
20,21の天端(上面)高さまで下部地中梁コ
ンクリート22,23が打設される。
次に上端部にアンカー鉄筋24の下部を埋設し
た鉄筋入りプレキヤストコンクリート製支柱5
が、山側の鋼製地中梁材21に載置され、かつ前
記アンカー鉄筋24を挿通したゴム製支承材25
が支柱5の上面に載置され、前記カバーユニツト
3における側壁部1の下端部が海側の鋼製地中梁
材20に載置されると共に、屋根部2が通路15
の上方に位置するように配置され、前記アンカー
鉄筋24の上部が、カバーユニツト3における屋
根部2の端部に設けられたアンカー鉄筋孔14に
挿入されると共に、屋根部2の端部が前記ゴム支
承材25に載置される。
前述のようにして、複数組(例えば4組のカバ
ーユニツト3および支柱5が順次建込まれたの
ち、建込まれた複数のカバーユニツト3における
横シース12にわたつて、横締めPC鋼材26が
挿通され、その横締めPC鋼材26がジヤツキに
より緊張されて定着され、次いで前記横シース1
2と横締めPC鋼材26との間にモルタルグラウ
トが充填される。
前述のように、複数組を1単位として、支柱5
およびカバーユニツト3の建込み結合作業が反復
して行なわれて、所定区間にわたつて延長する飛
沫シエツドが組立構築される。
次に前記アンカー鉄筋孔14にモルタル等の硬
化性充填材27が充填されて、アンカー鉄筋24
と屋根部2の端部とが結合され、かつ隣り合うカ
バーユニツト3の継目部に、防水シール材が貼付
けられるか、またはその他の適当な防水処理が施
される。次に海側の下部地中梁コンクリート22
の上部に上部地中梁コンクリート28が打設され
て、コンクリート製地中梁からなる基礎4が構成
され、前記カバーユニツト3における側壁部1の
下端部が基礎4に埋込固定される。また山側の下
部地中梁コンクリート23の上部に上部地中梁コ
ンクリート29が打設されて、コンクリート製地
中梁からなる基礎6が構成され、前記支柱5の下
端部は基礎6に埋込固定され、さらに各基礎4,
6は地中継ぎ梁30を介して連結される。
前記通路15の山側に隣接する車道31の側部
にガードレール32が設けられ、かつ海側地盤に
隣接して設けられた場所打コンクリート基礎33
の上部に消波ブロツク34が載置されている。
強風時に、前記通路15を通る歩行者や自転車
搭乗者は、カバーユニツト3によつて飛沫から保
護され、また海側から山側に向かつて吹き上げる
風は、カバーユニツト3の側壁部1からほぼ1/4
円状の屋根部2に沿つてスムースに流れるので、
飛沫シエツドに作用する風荷重を小さくすること
ができる。
この考案を実施する場合、支柱5の断面形状は
円形あるいは多角形の何れであつてもよい。また
プレキヤストコンクリート製支柱に代えて鋼管内
にコンクリートを充填した支柱を使用してもよ
い。さらにまた、カバーユニツト3における側壁
部1の下端部を固定する基礎4および支柱5の下
端部を固定する基礎6としては、図示以外の任意
型式のものを使用してもよい。
〔考案の効果〕
この考案は前述のように構成されているので、
以下に記載するような効果を奏する。
海岸の通路15に沿つて並べて設置されるプレ
キヤストコンクリート製カバーユニツト3が、前
記通路15の海側に配置される側壁部1と、その
上部に連設されて前記通路15の上部に配置され
るほぼ1/4円状の屋根部2とにより構成され、そ
の屋根部2の先端が基礎6に固定された支柱5に
より支持されると共に、前記側壁部1の下端部が
基礎4に固定されているので、飛沫シエツドの構
成が簡単であると共に、飛沫シエツドを短期間に
低コストで組立構築することができ、かつ海側か
ら山側に吹き上げる風により飛沫シエツドに作用
する風荷重を小さくすることができるので、飛沫
シエツドの安全性を向上させることができ、しか
も飛沫シエツドの外観も良好であり、さらに透明
板7を有する窓8から採光することができると共
に、前記通路15を通る歩行者や自転車搭乗者が
窓8から海浜の景色を見ることができるので、飛
沫シエツド設置による圧迫感を軽減することがで
きる。
また通路15の車道側には、隔壁が設けられな
いで、通路長手方向に間隔をおいて並ぶ支柱5が
設けられているので、通路15を通る歩行者や自
転車搭乗者ならびに車道走行中の自動車運転者に
与える飛沫シエツド設置による圧迫感を軽減する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
図面はこの考案の一実施例を示すものであつ
て、第1図は海岸通路用飛沫シエツドおよびシエ
ツド支持部を示す縦断正面図、第2図は飛沫シエ
ツドを海側から見た側面図、第3図は飛沫シエツ
ドを山側から見た側面図、第4図はカバーユニツ
トの下端部の固定状態を示す縦断正面図、第5図
は支柱の下端部の固定状態および支柱とカバーユ
ニツトとの結合部付近を示す縦断正面図、第6図
は支柱とカバーユニツトとの結合部付近を拡大し
て示す縦断正面図である。第7図はカバーユニツ
トの縦断正面図、第8図はそのカバーユニツトを
海側から見た側面図、第9図は第7図のA−A線
拡大断面図である。 図において、1は側壁部、2は屋根部、3はプ
レキヤストコンクリート製カバーユニツト、4は
基礎、5は支柱、6は基礎、7は透明板、8は
窓、9は縦リブ、10は横リブ、13は縦締め
PC鋼材、14はアンカー鉄筋孔、15は海岸の
通路、16および17は基礎杭、24はアンカー
鉄筋、25はゴム製支承材、26は横締めPC鋼
材、27は硬化性充填材である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 通路の海側に配置される側壁部1に、通路の上
    部に配置されるほぼ1/4円状の屋根部2が連設さ
    れて、プレキヤストコンクリート製カバーユニツ
    ト3が構成され、多数のカバーユニツト3が通路
    に沿つて直列に並べて配置されると共に、前記側
    壁部1の下端部が基礎4に固定され、前記屋根部
    2の先端部は支柱5の上端部に結合され、その支
    柱5の下端部は基礎6に固定され、前記側壁部1
    に透明板7を有する窓8が設けられている海岸通
    路用飛沫シエツド。
JP13103188U 1988-10-07 1988-10-07 Expired - Lifetime JPH0538094Y2 (ja)

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JP13103188U JPH0538094Y2 (ja) 1988-10-07 1988-10-07

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JP13103188U JPH0538094Y2 (ja) 1988-10-07 1988-10-07

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Publication Number Publication Date
JPH0254814U JPH0254814U (ja) 1990-04-20
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