JPH0538014A - 管路内スネークの発生方法 - Google Patents

管路内スネークの発生方法

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Publication number
JPH0538014A
JPH0538014A JP3208704A JP20870491A JPH0538014A JP H0538014 A JPH0538014 A JP H0538014A JP 3208704 A JP3208704 A JP 3208704A JP 20870491 A JP20870491 A JP 20870491A JP H0538014 A JPH0538014 A JP H0538014A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power cable
cable
snake
generating
element wire
Prior art date
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Pending
Application number
JP3208704A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Kamoshita
博史 鴨志田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Cable Ltd filed Critical Hitachi Cable Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 管路内の電力ケーブルに容易にスネーク変形
を生じさせることができる新規な電力ケーブルのスネー
ク発生方法である。 【構成】 電力ケーブル導体の素線のうち少なくとも1
本を絶縁し、この線を加熱用ヒータ線として用いること
を特徴とする管路内スネークの発生方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電力ケーブル、特に
CVケーブルの管路内スネークの発生方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電力ケーブルに通電が行われると、その
導体に発生するジュール熱により発熱し、電力ケーブル
は伸長する。この発熱に伴う伸び出しを吸収する方法と
しては、管路布設の電力ケーブルの場合、電力ケーブル
の接続マンホール内に取られるケーブルオフセット部の
変形により吸収する方法が一般的である。
【0003】また、近年においては電力ケーブルにスパ
イラル状またはコブ状の突起を設けることでこの伸び出
しを管路内の電力ケーブルの変形により吸収するいわゆ
る自己変形熱伸縮吸収型の電力ケーブルも開発されてい
る。
【0004】さらに、ケーブルオフセット部を金物や樹
脂等で固定し、管路内の電力ケーブルをスネーク変形さ
せて伸び出しを吸収する方法もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、新しく送電
線路を構築する場合には、線路条件にあった大きさのマ
ンホールが建設されるが、既設の線路に布設する場合等
には新たなケーブルのための占有空間が制限され、必要
なオフセット長が取れないケースがある。この場合、マ
ンホールの拡張などの対策を施してオフセット空間が確
保できたとしても多額の建設費が必要となる。
【0006】また、ケーブルに突起等を付ける自己変形
熱伸縮吸収型の電力ケーブルでは、ケーブルの製造ライ
ン自体を改造する必要があるため多大な設備投資が必要
となる。
【0007】さらに、オフセットを固定する方法では施
工に時間がかかり、これは電力ケーブルを覆う構造のた
め目視することができず、電力ケーブルの保守点検が困
難になる不具合がある。
【0008】この発明はこのような点に鑑みてなされた
もので、簡単な方法で管路内の電力ケーブルに容易にス
ネーク変形を生じさせることができる新規な電力ケーブ
ルを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、ケーブルの
導体の素線うち少なくとも1本を絶縁し、この線を加熱
用ヒーター線として用いることを特徴とする管路内スネ
ークの発生方法である。また、この発明は、ケーブルの
布設後ケーブルの両端を固定して通電加熱することによ
り管路内でスネークを発生させることを特徴とする管路
内スネークの発生方法である。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の実施例を説
明する。図1はこの発明が適用された電力ケーブルの横
断面図である。即ち、ケーブル導体2の内部に絶縁され
た素線3を撚り込んだ導体を作り、この外周を絶縁体4
で押し出し被覆して電力ケーブル1とする。
【0011】この電力ケーブル1を図2に示すように管
路5に引き入れた後、電力ケーブルの端末部を剥き出
し、絶縁された素線3を引き出し、一方の片端は短絡さ
せ、他方の片端は通電装置7に接続させる。
【0012】次に、電力ケーブル1を管路5の出口にお
いてクリート6により固定する。この状態で絶縁した素
線3のみに通電を行い発熱させると、電力ケーブル1は
管路内においてスネーク状態に変形する。
【0013】このスネークが発生する理由は、電力ケー
ブルの布設後に電力ケーブルの両端がケーブル固定用ク
リートで固定した状態にしてヒータ線に通電すると、電
力ケーブルは温度上昇に伴ない次の式で示される伸びが
生じる。即ち、この伸びをΔL,線膨張係数をα,温度
幅をTおよびケーブル長をLとしたとき、
【0014】ΔL=αTL
【0015】となる。今、電力ケーブルは両端が固定さ
れているため、温度上昇に伴ない電力ケーブル内部に熱
応力が発生する。電力ケーブルのヤング率をE,導体断
面積をAおよび熱応力をFとすると、
【0016】F=EAαT の熱応力が発生することになる。
【0017】この熱応力は、例えば、E=5000(k
gf/mm2 ),A=1500(mm2 ),α=20×
10-6(1/℃)とすると、F=9750(kgf)と
非常に大きな力であり、長尺の電力ケーブルはこの熱応
力に絶えられず座屈変形を生じるためである。
【0018】管路内で電力ケーブルがスネーク(スパイ
ラル)変形した場合、そのピッチは電力ケーブルにより
異なってくるが、単心の高圧電力ケーブルの場合には凡
そ1.5m〜3.5m程度の範囲に入ってくる。また、
変形の幅は管路との隙間分であるので、1つの変形では
電力ケーブル全体の伸びを吸収することができないた
め、多数のスネーク変形が発生することになる。
【0019】電力ケーブル1は一般に一度変形してしま
うと、次からは1回目の変形と比較してかなり小さな力
で変形するようになる。
【0020】従って、上記の方法で一度変形を電力ケー
ブルに生じさせれば、次からは小さな力で変形をさせる
ことができるため、簡単な電力ケーブルの伸び出し防止
装置またはオフセット補強装置を取りつけるだけで電力
ケーブルの伸び出しやオフセットの変形を防止すること
ができる。
【0021】ケーブル導体2に挿入される絶縁した素線
3を1本入れる場合には、絶縁されていない他の素線と
短絡させることにより通電加熱が可能になる。
【0022】
【発明の効果】以上説明したとうり、この発明の電力ケ
ーブルの管路内スネークの発生方法によれば、従来のセ
ルフスネークケーブルと比較して電力ケーブルの外形を
何ら太くすることなしに、管路内でスネーク変形させる
ことができる。電力ケーブルを一度変形させるので、2
回目以後は小さな力で変形することになる。よって、オ
フセットを拘束する装置が簡単なもので済むとになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の管路内スネークの発生方法を適用し
た電力ケーブルの構成を示す横断面図、
【図2】電力ケーブルにスネークを発生させる状態を示
す端部の側面図である。
【符号の説明】
1 電力ケーブル 2 ケーブル導体 3 絶縁された素線 4 絶縁体 5 管路 6 クリート 7 通電装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーブルの導体の素線のうち少なくとも
    1本を絶縁し、この線を加熱用ヒーター線として用いる
    ことを特徴とする管路内スネークの発生方法。
  2. 【請求項2】 ケーブルの布設後ケーブルの両端を固定
    して通電加熱することにより管路内でスネークを発生さ
    せることを特徴とする管路内スネークの発生方法。
JP3208704A 1991-07-26 1991-07-26 管路内スネークの発生方法 Pending JPH0538014A (ja)

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JP3208704A JPH0538014A (ja) 1991-07-26 1991-07-26 管路内スネークの発生方法

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JPH0538014A true JPH0538014A (ja) 1993-02-12

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