JPH0537835Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 産業上の利用分野 本考案は家庭、病院、ホテル等に既存のカーテ
ンレールのランナーに、嵌合環を止着したカーテ
ンを取付可能とする様にしたカーテンレールのラ
ンナーのフツクに関するものである。

従来の技術 従来、かかるカーテンレールのランナーに於い
ては該ランナーの上方部に転子を挿通せしめてラ
ンナーを移動自在にカーテンレールへの支持を図
り、ランナーの下方部に形成せしめた透孔に別途
カーテンに止着せしめた略Ｓ字状のヒルカンの開
方端片を挿通支持せしめることによりランナーと
カーテンの支持一体化を成していたが、カーテン
の上方に支持せしめるヒルカンの一端は単にカー
テンの上方部に折り曲げ縫着せしめた折曲片部に
単に挿通支持せしめ、かかるヒルカンの開方端を
ランナーの下方部に穿設せしめた透孔に単に挿通
支持せしめる様に成つている為、カーテンの開閉
時に於いて、ランナーとカーテンの両者を支持一
体化せしめているヒルカンがその下方斜力により
ランナーの回転体の孔及びカーテンの上方への係
止より容易に脱着し、ランナーとしての役目を果
たし得なくなつたり、洗濯、保存等の場合にカー
テンよりヒルカンを取り外す作業を必要とする欠
点を有していた。

考案が解決しようとする問題点 本考案はカーテンレールの条溝に挿通支持する
ランナーの下方部に着脱自在に掛止一体化する様
にしたフツクに別途カーテンに止着せしめた嵌合
環と一体嵌合成さしめる嵌合環を設け、フツクの
嵌合環及びカーテンの嵌合環を相互に嵌合一体化
せしめる様に、ランナーとカーテンの支持一体化
をワンタツチと成し、而もヒルカンの様な鋭利な
突起が存在せず、洗濯、保存に支障を来さない様
にした支持一体化部材としての嵌合を止着したカ
ーテンを利用出来るカーテンレールのランナーの
フツクを提供せんとするものである。

〔考案の構成〕

問題点を解決するための手段 本考案はかかる点に鑑み、カーテンレールの条
溝に移動自在に嵌合支持すると共に、下方部に透
孔が穿設されたランナーにおいて、上記透孔に挿
通してランナーに着脱自在に掛止する様にしたフ
ツクの一側に嵌合環を固設したカーテンレールの
ランナーのフツクを提供して上記欠点を解消せん
としたものである。

作 用 本考案はカーテンレールに移動自在に嵌合支持
せしめたランナーに挿通支持せしめたフツクに固
設した嵌合環及びカーテンに止着した嵌合環を相
互に一体嵌合成さしめて、カーテンレールにカー
テンを取付ける様にしたものである。

実施例 以下本考案の一実施例を図面に基づいて説明す
ると、 １は合成樹脂製にて成形せしめたランナーであ
り、箱形に成形せしめた脚体２の上方に山形部３
を形成せしめると共に、該山形部３の略中央部に
透孔４を水平に穿設せしめ、該透孔４に転子５，
５ａを回動自在に挿通支持せしめている。

６は脚体２の下方に位置せしめ合成樹脂製にて
成形せしめた回転体であり、前記脚体２の下方に
は開口部７を水平に貫通穿設せしめると共に、脚
体２の底部より開口部７に向けて上部縮径のテー
パー孔８を垂直に穿設せしめ、該テーパー孔８に
回転体６の上方中央部に立設せしめた楔形を成す
楔杆９を挿入して脚体２に対して回転体６を回転
自在に垂下支持せしめている。

１０は回転体６の下方に穿設せしめた透孔１１
に挿通してランナー１に着脱自在に掛止一体化す
る様にしたフツクであり、該フツク１０はＵ字状
を成し、先端の挿入部１２の内側には脱落防止爪
１３を突設せしめると共に、基部１４の外側には
嵌合環１５を突設せしめ、該嵌合環１５の形状と
しては例えばスナツプの雄型に形成せしめてい
る。

又、１６はカーテン１７の上方部に止着せしめ
た嵌合環であり、該嵌合環１６はフツク１０の嵌
合環１５に対応する凹状を成し、フツク１０の嵌
合環１５と堅固に嵌合一体化される様に成さしめ
ている。

又、第４図はフツク１０の他の実施例を示し、
回転体６の透孔１１に挿通出来る様に一部開放の
リング状と成し、その形状はＵ字状、リング状に
限定されることなくランナー１にフツク１０を支
持一体化出来れば良く、又脱落防止爪を突設せし
めてランナー１とフツク１０との一体化をより堅
固にせしめても良い。

次に本考案に係るカーテンレールのランナーの
フツクの作用について説明すると、 カーテンレール１８の条溝にランナー１の転子
５，５ａを挿通してランナー１を水平方向に移動
自在に垂下支持せしめ、又ランナー１の回転体６
の透孔１１にフツク１０を挿入部１２より挿入せ
しめてランナー１にフツク１０を挿入一体化せし
めている。

フツク１０の嵌合環１５に対しカーテン１７の上
方部に止着せしめた嵌合環１６を押圧せしめるこ
とにより、フツク１０の嵌合環１５とカーテン１
７の嵌合環１６を一体嵌合成さしめ、カーテンレ
ール１８と転子５，５ａ、ランナー１、フツク１
０、嵌合環１５と嵌合環１６によりカーテン１７
を垂下支持せしめている。

尚、ランナー１は家庭、病院、ホテル等に既存
のカーテンレール１８に挿通支持せしめたもので
あり、又ランナー１の脚体２の形状は図示したも
のに限らず、例えば丸棒のレールに外嵌せしめた
もの、マグネツト形式のものにても良く、又転子
５，５ａは水平回転のもの等現在使用されている
ものが可能である。

又、本考案の実施例においてはフツク１０に嵌
合環１５を一体形成せしめたものを示したが、フ
ツク１０に透孔を穿設せしめて嵌合環１５を嵌着
せしめたもの、或いは材質としては合成樹脂製の
ものを示したが、金属製にて成形せしめても良
い。

又、カーテンレール１８両端部のストツパーに
嵌合環を取付けたもの、或いはカーテン１７の収
納時に収束せしめる収束テープ片に嵌合環を取付
けたものを使用すれば、カーテン１７と同様に使
い勝手が良好である効果を発揮するのである。

〔考案の効果〕

要するに本考案は、カーテンレールの条溝に移
動自在に嵌合支持すると共に、下方部に透孔が穿
設されたランナーにおいて、上記透孔１１に挿通
してランナー１に着脱自在に掛止する様にしたフ
ツク１０の一側に嵌合環１５を固設したので、嵌
合環１６を止着したカーテン１７を取り付ける場
合、従来では実開昭60−25487号の様な嵌合環を
止着したカーテン専用のカーテンレール及びラン
ナーが必要であつたが、本考案のものはフツク１
０をランナー１の透孔１１に挿通してランナー１
とフツク１０を一体化させ、カーテン１７の嵌合
環１６とフツク１０の嵌合環１５を嵌合一体化し
て上記カーテン１７を取り付け出来る様にしたも
のであり、専用のカーテンレール、ランナーを要
することなく既存のものを利用出来、カーテン１
７の利用範囲の拡大を図ることが出来る。

又、カーテン１７の上方部に止着した嵌合環１
６とランナー１に挿通支持せしめたフツク１０の
嵌合環１５をワンタツチで相互に嵌合一体化せし
めることが出来、カーテンレール１８にカーテン
１７を取付け取外しする作業が簡略化するため、
作業時間の短縮化を図り得、病院及びホテル等に
おける多数のカーテン１７の交換作業の省力化が
出来、又カーテン１７にはヒルカンを挿通せしめ
る折り曲げ縫着せしめた折曲片部を必要とせず、
省力化が出来、又洗濯、保存等の場合に従来の様
にヒルカンなどの鋭利な突起が存在しない為カー
テン１７より嵌合環１６を取り外す作業を必要と
せず、取り扱いが容易である等その実用効果甚だ
大なるものである。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示すものにして、第１
図は本考案に係るカーテンレールのランナー及び
フツクの正面図、第２図は同上右側面図、第３図
は同上中央断面図、第４図は他の実施例を示す正
面図、第５図はカーテンレールとカーテンとの取
外状態を示す斜視図である。 １……ランナー、１０……フツク、１５……嵌
合環。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. カーテンレールの条溝に移動自在に嵌合支持す
   ると共に、下方部に透孔が穿設されたランナーに
   おいて、上記透孔に挿通してランナーに着脱自在
   に掛止する様にしたフツクの一側に嵌合環を固設
   したことを特徴とするカーテンレールのランナー
   のフツク。