JPH053756U - アンチロツクブレーキ装置のソレノイドバルブ - Google Patents

アンチロツクブレーキ装置のソレノイドバルブ

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JPH053756U
JPH053756U JP5125991U JP5125991U JPH053756U JP H053756 U JPH053756 U JP H053756U JP 5125991 U JP5125991 U JP 5125991U JP 5125991 U JP5125991 U JP 5125991U JP H053756 U JPH053756 U JP H053756U
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JP
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valve
valve seat
solenoid valve
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pressure
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Application number
JP5125991U
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English (en)
Inventor
幸雄 須藤
Original Assignee
株式会社アツギユニシア
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 制御が容易で騒音・振動の発生を抑えること
のできるアンチロックブレーキ装置用ソレノイドバルブ
を提供する。 【構成】 バルブシート部材72は軸方向に移動自在
で、マスターシリンダ側で弁体68から離間する方向に
スプリング73でもって付勢されている。マスターシリ
ンダ側液圧とホイールシリンダ側液圧との差圧でもって
バルブシート部材72は弁体68方向に移動され、弁開
時の弁体68とバルブシート72Bとの離間距離が変化
する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は自動車等に用いられるアンチロックブレーキ装置のソレノイドバルブ に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、かかるソレノイドバルブとしては、例えば実開昭61−70667号公 報に記載されたものが知られている。
【0003】 このものは、ケーシング内に摺動可能に収容され、ソレノイドが励磁されたと きに吸引されるプランジャと、弁体およびバルブシートから構成されプランジャ の進退に応じて開閉し、ケーシング内に形成された流体通路の連通・遮断を行う 弁機構とを備えている。そして、上記バルブシートを進退動可能に構成し、ばね により弁体側に付勢すると共にばねにより付勢されたバルブシートの移動端を規 制するストッパ部材を設け、弁機構閉塞時にその前後の圧力差が所定値を越えた ときにバルブシートを後退させ流体通路を連通するようにしている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、かかる従来のソレノイドバルブにあっては、バルブシートが進 退動可能に構成されているものの、弁体で開閉されるバルブシート通路の有効開 口面積は常に一定であることから、ホイールシリンダの液圧を適正に制御するこ とが困難で、大きなサージ圧に起因する騒音や振動が発生し易いという問題があ った。
【0005】 すなわち、ホイールシリンダ液圧を増圧すべくソレノイドバルブを所定時間開 成する制御信号が発されるが、圧力源としてのマスターシリンダ側液圧とホイー ルシリンダ側液圧との差圧が大である場合には、有効開口面積が一定であれば、 所定時間における増圧量が大きく、それに伴うサージ圧も大きなものとなる。反 面、差圧が小であれば増圧量およびサージ圧も小さい。このように、増圧量およ びサージ圧は、そのときどきの差圧によって左右されることから上述の如き制御 の困難性が生ずるのである。
【0006】 本考案の目的は、かかる従来の問題を解消し、上記差圧に応じて有効開口面積 を変化し得るようにして、制御が容易で騒音・振動の発生を抑えることのできる アンチロックブレーキ装置のソレノイドバルブを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案はブレーキペダルの踏込みに応じてブレー キ液圧を発生させるマスターシリンダのブレーキ液圧をホイールシリンダに導く 主液通路に介在され、ホイールシリンダ液圧の増圧を許容する開状態と、マスタ ーシリンダとホイールシリンダとの連通を遮断する閉状態とに弁体をバルブシー ト部材に対して往復動可能なソレノイドバルブであって、前記バルブシート部材 をバルブケーシングに対し移動可能に設けると共に、該バルブシート部材を前記 マスターシリンダ側で弁体から離間する方向にスプリングでもって付勢したこと を特徴とする。
【0008】
【作用】
本考案によれば、アンチロック非制御時にあっては、弁体は初期位置に、また バルブシートはばねでもって付勢され弁体から離間しているので、最大有効開口 面積が確保される。
【0009】 アンチロック制御が開始され弁体がバルブシートに当接して閉状態となった後 、ホイールシリンダの液圧が減圧されると、バルブシートはばねの付勢力に抗っ て弁体とともに差圧に応じた釣合位置まで移動する。
【0010】 そして、この状態で増圧信号が入力されると弁体がリフトされるが、バルブシ ートが既に移動しているので、相対的なリフト量が小さくなる。すなわち、有効 開口面積が差圧に対応した面積となるのである。
【0011】
【実施例】
以下、本考案の実施例を添附図面を参照しつつ説明する。
【0012】 図1に本考案にかかるソレノイドバルブが用いられるアンチロックブレーキ装 置の概略構成を示す。
【0013】 1はブレーキペダルの踏込みに応じてブレーキ液圧を発生させるマスターシリ ンダ、2は車輪の回転を抑制するブレーキを作動させるホイールシリンダ、3は マスターシリンダ1に発生したブレーキ液圧をホイールシリンダ2に導く主液通 路、4は主液通路3のホイールシリンダ2寄りから分岐されリザーバ5に連通さ れた減圧通路である。6は、主液通路3に介在され本考案にかかる常開のインレ ットソレノイドバルブ、7は減圧通路に介在された常閉のアウトレットソレノイ ドバルブである。
【0014】 そして、8はリザーバ5からインレットチェックバルブ9を介してブレーキ液 を汲み上げ、主液通路3のマスターシリンダ1とインレットソレノイドバルブ6 との間にアウトレットチェックバルブ10を介して戻すポンプである。なお、1 1はブレーキ解除時ホイールシリンダ2のブレーキ液圧を速やかに戻すためのリ ターンチェックバルブである。
【0015】 次に、インレットソレノイドバルブ6の詳細につき図2に基づき説明する。
【0016】 図2において、61はソレノイドバルブ6のケーシングであり、このケーシン グ61は、磁性材料によって筒状に形成された上下のケーシング部材62および 63と、非磁性材料によって環状に形成され前記ケーシング部材62および63 の間に位置する環状体64との結合構造となっている。
【0017】 下側ケーシング部材63内の上方および下方の部分はそれぞれ小径孔部63A および大径孔部63Bとなっており、そして、これらの間の段差部に嵌着された 下側軸受65と、上側ケーシング部材62の内側に嵌着された上側軸受66との 間に、弁ロッド67が上下動自在に支持されている。
【0018】 下側軸受65の中央部には、弁ロッド67の軸線方向に連通する連通路65A が形成されている。連通路65Aは、弁ロッド67が貫通する下側軸受65の中 央の孔の内周壁に形成されており、例えば、その孔の内周壁に上下方向に延在す る溝を複数設けて、その孔の断面を歯車形状とすることによって形成してもよい 。また、弁ロッド67が貫通する上側軸受66の中央の孔の内周壁には、上下方 向に延在する溝によって連通路66Aが形成されている。
【0019】 弁ロッド67の下端には球状の弁体68が取付けられ、また弁ロッド67の上 側部分には、上側のケーシング部材62の内部にて上下動自在のアマチュア69 が固着されている。このアマチュア69の中央部には、上下方向に連通する連通 路69Aが形成されている。そして、このアマチュアア69と下側軸受65との 間には、アマチュア69を図中の上方へ付勢する圧縮スプリング70が介在され 、更に、ケーシング61の外周部には、アマチュア69を図中の下方へ磁気的に 吸引移動させるためのソレノイド(電磁コイル)71が配備されている。
【0020】 また、下側ケーシング部材63の大径孔部63B内には、バルブシート部材7 2が軸線方向に移動可能に嵌装されている。
【0021】 バルブシート部材72は、その縦断面が基本的にほぼ凸形状をなし、その中心 部に連通孔72Aが形成されていると共に、その上端縁近傍に上述の球状の弁体 68が差座するテーパ面を有するバルブシート72Bが形成されている。そして 、バルブシート部材72の肩部72Cと下側軸受65との間にはスプリング73 が介設され、バルブシート部材72を弁体68から離間する方向に付勢している 。また、下側ケーシング部材63には環状係止部材74が圧入固着され、バルブ シート部材72の移動を規制している。
【0022】 しかして、図2に示すインレットソレノイドバルブ6はその矢印の方向を順方 向として主液通路3に介在される。従って、バルブシート部材72側がマスター シリンダ1側に位置する。
【0023】 一方、アウトレットソレノイドバルブ7の基本的構成はインレットソレノイド バルブ6と同じであってよいが、但し、バルブシート部材72が移動可能である 必要はなく、固定である。
【0024】 上記構成になる本実施例において、アンチロック制御が行なわれない通常ブレ ーキ状態時にあっては、両ソレノイドバルブ6および7への通電が行なわれず、 インレットソレノイドバルブ6は開、アウトレットソレノイドバルブ7は閉状態 にある。そして、インレットソレノイドバルブ6は、弁体68がスプリング70 により上方に、バルブシート部材72がスプリング73により下方に、それぞれ 付勢されているので、弁体68とバルブシート72Bとの間が大きく離間した状 態にある。
【0025】 ここで、ブレーキ動作が行なわれると、マスターシリンダ1に発生したブレー キ液圧は、バルブシート部材72の連通孔72Aの最小径部でもって決定される 開口面積を最小有効開口面積として、主液通路3を介してホイールシリンダ2に 及ぼされる。
【0026】 この図3に示す通常ブレーキ時に、アンチロック制御が作動し始めると、イン レットソレノイドバルブ6は通電され、図4に示すように、弁体68が下動しバ ルブシート72Bに着座する。従って、連通孔72Aが閉塞され、マスターシリ ンダ1とホイールシリンダ2との連通が遮断される。
【0027】 次に、ホイールシリンダ2を減圧すべく、アウトレットソレノイドバルブ7が 通電されると、ホイールシリンダ2の液圧が減圧通路4を介してリザーバ5に抜 かれる。すると、図4に示す状態にあるインレットソレノイドバルブ6のバルブ シート部材72の上面に作用している圧力が低下することから、マスターシリン ダ1側との差圧により、図5に示すように、バルブシート部材72は上動しスプ リング73の付勢力およびソレノイド71の弁体吸引力の和と釣合う位置で停止 する(図5参照)。この差圧がきわめて大きいときは、バルブシート部材72の 肩部72Cが下側軸受65の下端環状部65Bに当接し移動が規制される。
【0028】 そして、上述のホイールシリンダ2の減圧制御状態、あるいは保持制御状態の 後、再度、増圧制御状態になると、インレットソレノイドバルブ6の通電が停止 される。すると、弁体68はスプリング70により初期位置に戻されるが、この 場合はバルブシート部材72が上方に移動した位置にあり、図6に示すように、 バルブシート72Bに対する弁体68の離間距離は小さくなる。
【0029】 すなわち、この場合の有効開口面積は、前述の場合と異なり、弁体68のバル ブシート72Bからの離間距離に応じて決定される断面積となる。
【0030】 従って、マスターシリンダ1側から及ぼされる液圧と、ホイールシリンダ2側 の液圧との差圧が大きければ大きい程、上述の離間距離が小さくなりオリフィス として機能するのである。
【0031】
【考案の効果】
以上の説明から明らかなように、本考案によれば、マスターシリンダ側液圧と ホイールシリンダ側液圧との差圧に応じて、有効開口面積が変わるようにしたの で、同一制御信号に対しては差圧の大小にかかわらず同一の増圧量が得られ、ま たサージ圧も同等なものとなるので、制御が容易で、騒音や振動の発生を抑える ことのできるソレノイドバルブを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案にかかるソレノイドバルブが用いられる
アンチロックブレーキ装置を示す概略構成図である。
【図2】本考案の一実施例を示す縦断面図である。
【図3】図2の一部拡大図であり、通常ブレーキ時を示
す。
【図4】図2の一部拡大図であり、アンチロック制御開
始時を示す。
【図5】図2の一部拡大図であり、アンチロック減圧制
御時を示す。
【図6】図2の一部拡大図であり、アンチロック再増圧
制御時を示す。
【符号の説明】
1 マスターシリンダ 2 ホイールシリンダ 3 主液通路 6 インレットソレノイドバルブ 7 アウトレットソレノイドバルブ 68 弁体 72 バルブシート部材 74 スプリング

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 ブレーキペダルの踏込みに応じてブレー
    キ液圧を発生させるマスターシリンダのブレーキ液圧を
    ホイールシリンダに導く主液通路に介在され、ホイール
    シリンダ液圧の増圧を許容する開状態と、マスターシリ
    ンダとホイールシリンダとの連通を遮断する閉状態とに
    弁体をバルブシート部材に対して往復動可能なソレノイ
    ドバルブであって、 前記バルブシート部材をバルブケーシングに対し移動可
    能に設けると共に、該バルブシート部材を前記マスター
    シリンダ側で弁体から離間する方向にスプリングでもっ
    て付勢したことを特徴とするアンチロックブレーキ装置
    のソレノイドバルブ。
JP5125991U 1991-07-03 1991-07-03 アンチロツクブレーキ装置のソレノイドバルブ Pending JPH053756U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100821707B1 (ko) * 2006-12-13 2008-04-14 양병석 브레이크 자동잠금장치

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03134385A (ja) * 1989-10-18 1991-06-07 Lucas Ind Plc 電磁作動弁

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