JPH0537443U - ボールねじ冷却装置 - Google Patents

ボールねじ冷却装置

Info

Publication number
JPH0537443U
JPH0537443U JP9569091U JP9569091U JPH0537443U JP H0537443 U JPH0537443 U JP H0537443U JP 9569091 U JP9569091 U JP 9569091U JP 9569091 U JP9569091 U JP 9569091U JP H0537443 U JPH0537443 U JP H0537443U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ball screw
temperature
ball
cooling
side portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9569091U
Other languages
English (en)
Inventor
良太 野々村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Okuma Corp
Original Assignee
Okuma Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Okuma Corp filed Critical Okuma Corp
Priority to JP9569091U priority Critical patent/JPH0537443U/ja
Publication of JPH0537443U publication Critical patent/JPH0537443U/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Transmission Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 一本のボールねじのうち使用頻度の高い部分
と低い部分の発熱量の差による温度差を解消し、併せて
特殊な中空ボールねじを使用しない安価で簡単かつ保守
の容易なボールねじ冷却装置を提供する。 【構成】 ボールナット4を境として両側にボールねじ
1の外周を覆うアコーディオンカバー6A,6Bを設
け、この両カバー内にエアコンディショナユニット8に
より冷却された冷却空気を別個に流して冷却するように
なし、ボールねじの左側部分の温度をセンサ7Aで、ま
た右側部分の温度をセンサ7Bでそれぞれ検知して、制
御装置11内でこの検知信号を基に最適流量をそれぞれ
求めて、二つの流量制御弁9A,9Bをそれぞれ制御
し、発熱量の多い側に多量の冷却空気を送って部分的温
度差の少ない最適温度にボールねじを保つ。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は工作機械等に使用されるボールねじの冷却装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
最近の工作機械等に用いられるボールねじは、送り速度の高速化と、重切削化 に伴って発熱量が多くなり、冷却を行うことが多くなった。従来、この冷却方法 はボールねじを中空にして冷却油又は冷却液を通す方法が一般的で、この方法に 関する公知の技術に特開平2−250746号がある。このものは図2に示すよ うにボールねじ101,103の発熱状況を温度センサ105,106により検 知し、この検知した値により発熱量に応じた冷却液の最適量が得られるような絞 り量を制御装置117により算出して、可変絞り111,112を自動調整し、 常時最適流量配分された冷却液によりボールねじの冷却を行うようにしたもので ある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
従来の技術で述べた中空ボールねじに冷却油又は冷却液を通す特開平2−25 0746号の冷却方法は、一本のボールねじのうち使用頻度の高い部分と低い部 分の温度差を考慮せずに全域に渡って一様の冷却が行われるため、一本のボール ねじに発生する部分的な温度差を解消することができず位置決め精度の安定化に 限界が生じるという問題点を有し、更に回転中のボールねじに冷却油又は冷却液 を送るため継手部分からの水漏れの恐れがあり、そのうえ中空ボールねじは特殊 で通常のボールねじを使用している既存の機械にボールねじ冷却装置を付加する ことが難しいという問題点を有している。 本考案は従来の技術の有するこのような問題点に鑑みなされたものであり、そ の目的とするところは、特殊な中空ボールねじを必要とせず、使用頻度の差によ って生ずる部分的な温度差を解消できるボールねじの冷却装置を提供しようとす るものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本考案におけるボールねじ冷却装置は、ボールねじ の外周を覆う伸縮自在なカバーをボールナットを境として両側に設け、前記ボー ルねじの前記ボールナットの左側部分と右側部分の発熱状況を検知する温度セン サをそれぞれ設け、前記各カバー内に別々の流量制御弁を介して前記ボールねじ の冷却空気を供給する手段を設け、前記温度センサのそれぞれの出力信号により 発熱量に応じた最適流量が得られるよう前記流量制御弁を制御する手段を設けて なり、ボールねじの左側部分と右側部分の冷却空気の流量を発熱状況に応じて変 えるものである。
【0005】
【作用】
運転中のボールねじは使用頻度の高い部分と低い部分とで発熱状況が異なり温 度差が生じる。このボールねじの左側部分の温度と右側部分の温度を温度センサ によりボールナットを境としてそれぞれ検出して制御装置に送り、ここで検出信 号を基に最適流量を求めて、それぞれ別個に二つの流量制御弁を制御して、発熱 量の多い方に多量の冷却空気を送り、発熱量の少ない方に少量の冷却空気を送っ て温度差を解消するとともに最適温度になるよう冷却を行う。
【0006】
【実施例】
実施例について図1を参照して説明する。 工作機械の図示しないベッド上のZ軸方向の案内に対して平行に、ボールねじ 1が両端部をベッド固着のブラケット2A,2B内の軸受3により支持されてい る。このボールねじ1に螺合されるボールナット4は、ベッドのZ軸案内に沿っ て移動可能に設けられた図示しない往復台に固着されており、NC駆動のサーボ モータ5によりボールねじ1が回転されて、往復台の移動位置決めが行われるよ うになっている。そしてボールナット4の左側面4aとブラケット2Aの右側面 との間にアコーディオンカバー6Aが、またボールナットの右端面4bとブラケ ット2Bとの間にアコーディオンカバー6Bがそれぞれの取付けられており、ボ ールナット4の両側面4a,4bに左側部分と右側部分のボールねじの発熱状況 を検知する温度センサ7A,7Bが取付けられている。更にブラケット2A,2 Bにはエア取入口2a,2bが、またボールナット4にはエア排出口4c,4d がそれぞれ設けられている。
【0007】 一方、機外には両カバー6A,6B内に冷却エアを供給ためのエアコンディシ ョナユニット8が設置されており、このエアコンディショナユニットはエア源P から送られる圧縮空気を冷却して冷却空気として送り出すもので、送り出された 冷却空気は、並列に設けた二つの流量制御弁9A,9Bを経てエア取入口2a, 2bより各カバー6A,6B内に送られるようになっている。更に機外には制御 装置11が設置されており、この制御装置11は温度センサ7A,7Bの検知信 号により流量制御弁9A,9Bの絞り量をそれぞれ別個に調節してボールねじ1 の左側部分と右側部分が均一かつ機体温度に近づくよう冷却空気の流量をコント ロールするものである。
【0008】 続いて本実施例の作用について説明する。 機械が運転中は、常時エア取入口2a,2bから冷却空気が供給されており、 この供給された冷却空気によりボールねじ1は、ボールナット4の左側部分と右 側部分が別々に冷却され、左側の冷却を終えた空気はエア排出口4cより、また 右側の冷却を終えた空気はエア排出口4dよりそれぞれ大気中に放出されている 。 運転中のボールねじ1は例えば旋盤でチャックワーク加工を行う場合、長手方 向は殆ど主軸側のみで加工が行われるため、ボールねじ1の左側部分の温度が右 側より高くなる。このボールねじ1の左側部分と右側部分の温度は、温度センサ 7A,7Bによりそれぞれ検出されて、制御装置11に入力されており、制御装 置11内ではそれぞれの入力信号により個別に最適流量を求めて対応する二つの 流量制御弁9A,9Bにそれぞれ制御信号を出力する。そしてボールねじ1の左 側部分を冷却する冷却空気の流量は、流量制御弁9Aで、また右側部分を冷却す る冷却空気の流量は、流量制御弁9Bでそれぞれ別個に調節が行われる。従って 発熱量の多い左側部分には多量の冷却空気が、また発熱量の少ない右側部分には 少量の冷却空気が流れるよう流量調節される。
【0009】 尚、流量制御弁9A,9Bは最高に絞り込まれた状態で、流量をゼロにするこ とができる形式のものを使用すれば、発熱のないとき又は発熱の少ない側には冷 却空気が流れないようにすることもできる。 また温度センサ7A,7Bは、ボールナット4の両側面に取付けられるものと 限定する必要はなく、左側部分の発熱状況と右側部分の発熱状況を的確に検出す ることのできる場所であればすべて取付可能であることは勿論である。
【0010】
【考案の効果】
本考案は上述のとおり構成されているので、次に記載する効果を奏する。 ボールナットを境として左側部分と右側部分のボールねじの発熱状況を温度セ ンサによりそれぞれ検出し、この温度センサの出力信号を基に最適流量が得られ るよう二つの流量制御弁を制御して、発熱状況に応じた流量の冷却空気をそれぞ れ両カバー内に流して部分的な温度差を解消し、かつ適正温度を保つように冷却 を行うようにしたので、従来の一様に冷却を行う方法に比べて部分的な温度差が 減少しただけ位置決め精度が安定する。更に特殊な中空ボールねじを使用しない ため既存のNC機械にボール冷却装置を付加する場合に極めて有利であり、冷却 液の漏れ等の心配のない保守の容易なボールねじ冷却装置を安価に得ることがで きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例のボールねじ冷却装置の構造説明図で
ある。
【図2】従来のボールねじ冷却装置の構造説明図であ
る。
【符号の説明】
1 ボールねじ 4 ボー
ルナット 6A,6B カバー 7A,7
B 温度センサ 8 エアコンディショナユニット 9A,9
B 流量制御弁 11 制御装置

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボールねじの外周を覆う伸縮自在なカバ
    ーをボールナットを境として両側に設け、前記ボールね
    じの前記ボールナットの左側部分と右側部分の発熱状況
    を検知する温度センサをそれぞれ設け、前記各カバー内
    に別々の流量制御弁を介して前記ボールねじの冷却空気
    を供給する手段を設け、前記温度センサのそれぞれの出
    力信号により発熱量に応じた最適流量が得られるよう前
    記流量制御弁を制御する手段を設けてなり、ボールねじ
    の左側部分と右側部分の冷却空気の流量を発熱状況に応
    じて変えることを特徴とするボールねじ冷却装置。
JP9569091U 1991-10-25 1991-10-25 ボールねじ冷却装置 Pending JPH0537443U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9569091U JPH0537443U (ja) 1991-10-25 1991-10-25 ボールねじ冷却装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9569091U JPH0537443U (ja) 1991-10-25 1991-10-25 ボールねじ冷却装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0537443U true JPH0537443U (ja) 1993-05-21

Family

ID=14144494

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9569091U Pending JPH0537443U (ja) 1991-10-25 1991-10-25 ボールねじ冷却装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0537443U (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002200539A (ja) * 2000-10-04 2002-07-16 Makino Milling Mach Co Ltd 加工機械設備
JP2015202562A (ja) * 2014-04-15 2015-11-16 徠通科技股▲ふん▼有限公司 作動液冷却システム及びその作動方法
CN115070486A (zh) * 2022-08-22 2022-09-20 上海航天壹亘智能科技有限公司 带有冷却机构的滚珠丝杠装置及高精度数控机床

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002200539A (ja) * 2000-10-04 2002-07-16 Makino Milling Mach Co Ltd 加工機械設備
JP2015202562A (ja) * 2014-04-15 2015-11-16 徠通科技股▲ふん▼有限公司 作動液冷却システム及びその作動方法
CN115070486A (zh) * 2022-08-22 2022-09-20 上海航天壹亘智能科技有限公司 带有冷却机构的滚珠丝杠装置及高精度数控机床
CN115070486B (zh) * 2022-08-22 2023-02-03 上海航天壹亘智能科技有限公司 带有冷却机构的滚珠丝杠装置及高精度数控机床

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO1999033609B1 (fr) Dispositif et procede d'usinage de type a refroidissement par air froid
US4617635A (en) Numerical control machining system
US6923603B2 (en) Machine tool with a feature for preventing a thermal deformation
US5072550A (en) Grinding method and grinding machine with controlled grinding force
JP2002313753A (ja) ダイシング装置の切削水供給管理装置
US6089797A (en) Thermal equalization system
RU2280540C1 (ru) Устройство высокоточной обработки деталей на оборудовании чпу
JPH0537443U (ja) ボールねじ冷却装置
EP1740349B1 (en) Grinding machine and coolant supplying method therefor
JP6076192B2 (ja) 回転軸装置
JP3818782B2 (ja) 工作機械における移動体のバランス装置
US4627196A (en) Pressure-compensated hydraulic positioning system
JPH11114749A (ja) 門型工作機械
JP2002346860A (ja) 熱変位抑制装置及び工作機械
JPH10277886A (ja) 工作機械
JPH09300173A (ja) 工作機械の主軸冷却方法および装置
CN212572457U (zh) 高精度数控卧式坐标镗伺服电机温度主动控制装置
JPS6157144B2 (ja)
JPH0354831Y2 (ja)
JPH02250746A (ja) ボールねじの冷却方法
JPH04354674A (ja) 数値制御研削盤
JPS6316944A (ja) 数値制御装置
JPS5818180B2 (ja) 熱変位自動補正装置
JP2002224933A (ja) 切削液温度制御方法
JP7187618B1 (ja) 工作機械の温度制御装置