JPH0537370Y2 - - Google Patents

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JPH0537370Y2
JPH0537370Y2 JP12493588U JP12493588U JPH0537370Y2 JP H0537370 Y2 JPH0537370 Y2 JP H0537370Y2 JP 12493588 U JP12493588 U JP 12493588U JP 12493588 U JP12493588 U JP 12493588U JP H0537370 Y2 JPH0537370 Y2 JP H0537370Y2
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grounding
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、避雷器、架空地線等を接地するた
めに用いる低サージインピーダンス導体に関する
ものである。
〔従来の技術〕 従来、避雷器等の接地リード線としては、例え
ば第3図に示すような汎用のビニル絶縁電線が用
いられている。また、送電線等の架空地線は、鉄
塔を通じてその塔脚部で接地されている。
ところで、架空送配電線路に誘導雷サージが発
生した時、接地リード線や鉄塔のサージインピー
ダンスと接地棒の接地抵抗とによつて決まる接地
インピーダンスが低いほど、避雷器や架空地線に
よる保護範囲は広くなる。従つて、接地抵抗のみ
ならず、接地リード線のサージインピーダンスも
できるだけ小さいことが望ましい。しかしなが
ら、例えば避雷器の接地リード線の場合、従来か
ら使用されている汎用のビニル絶縁電線では、そ
れを電柱等の柱体に密着して配線したとしても、
対地静電容量はせいぜい数10ピコフアラツド/メ
ートル程度であり、また装柱状態により静電容量
値は大幅に変化するという問題がある。これは、
第3図に示すように、導体30から絶縁体31を
経て柱体32に至る電界の分布が均一でなく、ま
たこの電界分布は柱体32とビニル絶縁電線との
距離によつても変化するからである。
また、架空地線についても、鉄塔だけでは接地
インピーダンスが高いので並列に接地導体を設け
ることが必要な場合があるが、その接地導体とし
て用いるのに適した低サージインピーダンス導体
がなかつた。
上記のような問題を解決するため、本願考案者
等は、第2図に示すように、平板状の主導体21
の外周に絶縁体22を被覆し、平板状22の少な
くとも片面上に主導体21と平行に平板状の副導
体23を添設し、その外周に外被24を被覆した
低サージインピーダンス導体を考案した。その低
サージインピーダンス導体は、図示のように、平
板状の主導体21に相対向させてやはり平板状の
副導体23を平行に配設したため、大きな静電容
量を得ることができ、従つて雷サージ等に対する
サージインピーダンスを小さくすることができ
る。また、配線状態にかかわらず電界分布がほぼ
一定となるため、このように大きな静電容量が一
定して確保される。
従つて、上記のような低サージインピーダンス
導体の主導体及び副導体の片端を接地棒に、主導
体の他端を避雷器等の接地側や架空地線に接続し
て使用すれば、雷サージの侵入時における避雷器
や架空地線の電位上昇を低くすることができ、避
雷器あるいは架空地線による保護範囲が広くな
る。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記のような低サージインピー
ダンス導体は、主導体として高価な幅広の平板状
導体を用いるため材料コストが高く、それだけ製
品も高価にならざるを得ない。また、インピーダ
ンスがさらに小さい低サージインピーダンス導体
を得たいという要望がある。
この考案は、上記の事情に鑑みなされたもの
で、その目的は、安価でサージインピーダンスが
なお一層低減された低サージインピーダンス導体
を提供することにある。〔課題を解決するための
手段〕 上記目的達成のため、この考案は、平板状の主
導体の外周にほぼ矩形状に絶縁体を被覆し、この
少なくとも片面上に主導体と平行に平板状の副導
体を添設し、その外周に外被を被覆してなる低サ
ージインピーダンス導体において、上記主導体ま
たは副導体あるいはその各々がそれぞれ同一平面
上に配設された複数枚の平板状導体よりなる構成
としたものである。
〔作用〕
上記の構成を有するこの考案の低サージインピー
ダンス導体は、例えば、その主導体及び副導体の
片端部をそれぞれ異なる場所に埋設された接地棒
に接続し、主導体の他端部を避雷器等の接地側や
架空地線に接続して使用するが、これらの主導体
と副導体とは平行に相対向して配設されているの
で両者間の静電容量が大きくかつ一定しているだ
けでなく、主導体、副導体のいずれか一方または
その各々が同一平面上に配設された複数枚の平板
状導体によりそれぞれ形成されているので、各導
体ごとに別々にそれぞれ離れた地点に接地するこ
とにより接地抵抗を低下させることができ、全体
としての接地インピーダンスをさらに小さくする
ことができ、従つて雷サージ侵入時の雷電流によ
る線路あるいは機器側の電位上昇を低く抑えるこ
とができる。
さらに、この考案のように狭幅の平板状導体を
複数用いた低サージインピーダンス導体は、主導
体、副導体の実効面積が同じであれば、主導体及
び副導体をそれぞれ単一の幅広形平板状導体で形
成するのに比して、安価に製造することができ
る。また、単一の幅広形平板状導体を用いたもの
に比べて、複数の平板状導体を用いると、幅方向
に可撓性が得られ、作業性及び取り扱い性が向上
するという効果もある。
〔実施例〕
第1図a、第1図b及び第1図cはそれぞれこ
の考案の低サージインピーダンス導体の一実施例
を示す断面図で、第1図aの実施例は、同一平面
内に互いの間に3mmの間隙を設けて配設されたそ
れぞれ厚さ0.8mm、幅8mmの3枚の狭幅の平板状
銅板111,112,113よりなる主導体11、
この主導体11の外周に矩形状に被覆された厚さ
1.6mmのビニル絶縁体12、主導体11に対向さ
せてビニル絶縁体12の外面に配設された幅30mm
の幅広銅テープよりなる副導体13、及びさらに
その外周に被覆された厚さ1.0mmのビニル被覆よ
りなる外被14で構成されている。
この実施例の低サージインピーダンス導体は、
例えば避雷器の接地側に主導体11の3枚の銅板
111,112,113の片端部をまとめて接続し、
他端部は副導体13とは別の地点で接地し、かつ
主導体11の3枚の銅板111,112,113
それぞれも互いに異なる地点に接地する。こうす
ることにより、接地抵抗をも含めた全体としての
サージインピーダンスが低くなる。また、沿面放
電を防ぐために、副導体13の避雷器側の端部は
絶縁体12の端から40cm程度剥離しておくことが
望ましい。
第1図bの実施例は、厚さ0.8mm、幅30mmの1
枚の幅広形銅板よりなる主導体11、この主導体
11の外周に矩形状に被覆された厚さ1.6mmのビ
ニル絶縁体12、同一平面内に主導体11に対向
させかつ互いの間に3mmの間隙を設けてビニル絶
縁体12の外面に配設された幅8mmの3枚の狭幅
銅テープ131,132,133よりなる副導体1
3、及びさらにその外周に被覆された厚さ1.0mm
のビニル被覆よりなる外被14で構成されてい
る。
この実施例の低サージインピーダンス導体も、
上記実施例同様、例えば避雷器の接地側に主導体
11を接続し、他端部は副導体13とは別の接地
棒に接続して使用する。さらには副導体13の3
枚の銅テープ131,132,133の端部もそれ
ぞれ互いに別個の地点に接地する。また、上記実
施例同様、沿面放電を防ぐために、副導体13の
避雷器側の端部は絶縁体12の端から40cm程度剥
離しておくことが望ましい。
第1図cの実施例は、主導体11を上記第1図
aの実施例の3枚の銅板111,112,113
形成し、副導体13を上記第1図bの実施例の3
枚の銅テープ131,132,133で形成した以
外は構成及び使用態様共これらの上記実施例と全
く同様であるので詳細な説明は省略する。
上記3つの実施例では、主導体11、副導体1
3を複数枚の銅板、銅テープ(他の材料であつて
も良い)等の平板状導体で形成する場合、その枚
数をいずれも3枚としたが、これらは2枚あるい
は4枚以上であつても良く、主導体または副導体
あるいはその各々が互いの間に間隙を設けて配設
した例を示したが、間隙がなく単に分離可能なも
のもこの考案に含まれることは言うまでもない。
また、主導体11、副導体13の平板状導体はそ
れぞれ同じ寸法としたが、異なる寸法のものを組
合せて使用することも可能である。さらに、絶縁
体及び外被の寸法及び材質も上記実施例に限定さ
れるものではなく、また押出被覆によるもので
も、テープ巻き等によるものでも良い。特に、絶
縁体を絶縁破壊強度と誘導率の大きい薄厚のテー
プを巻き付けて形成すれば、サージインピーダン
スの低減に一層の効果がある。
用途についても、避雷器、架空地線の接地用に
限定されるものではなく、無線通信鉄塔の避雷針
用の接地リード線等、雷害の危険性のあるすべて
の設備、施設に適用することが可能なことはいう
までもない。
〔考案の効果〕
以上説明したように、この考案の低サージイン
ピーダンス導体は、主導体または副導体あるいは
その各々を同一平面上に配設された複数枚の平板
状導体で形成したため、サージインピーダンスが
より低減されて、雷サージ侵入時の雷電流等によ
る線路あるいは機器側の電位上昇を著しく低く抑
えることができる等、電力設備の雷サージに対す
る保護上極めて有用である。
【図面の簡単な説明】
第1図a、第1図b及び第1図cは、それぞれ
この考案の低サージインピーダンス導体の一実施
例の横断面図、第2図は低サージインピーダンス
導体の従来例の横断面図、第3図は従来の接地リ
ード線の一例の横断面図である。 11……主導体、111,112,113……銅
板(平板状導体)、12……絶縁体、13……副
導体、131,132,133……銅テープ(平板
状導体)、14……外被。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 平板状の主導体の外周にほぼ矩形状に絶縁体を
    被覆し、この少なくとも片面上に主導体と平行に
    平板状の副導体を添設し、その外周に外被を被覆
    してなる低サージインピーダンス導体において、
    上記主導体または副導体あるいはその各々が同一
    平面上に配設された複数枚の平板状導体よりなる
    ことを特徴とする低サージインピーダンス導体。
JP12493588U 1988-09-24 1988-09-24 Expired - Lifetime JPH0537370Y2 (ja)

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JPH0246325U JPH0246325U (ja) 1990-03-29
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