JPH0538488Y2 - - Google Patents

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JPH0538488Y2
JPH0538488Y2 JP1987077701U JP7770187U JPH0538488Y2 JP H0538488 Y2 JPH0538488 Y2 JP H0538488Y2 JP 1987077701 U JP1987077701 U JP 1987077701U JP 7770187 U JP7770187 U JP 7770187U JP H0538488 Y2 JPH0538488 Y2 JP H0538488Y2
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insulator
conductor
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Description

【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 この考案は、避雷器、架空地線等を接地するた
めに用いられる接地用低サージインピーダンス電
線に関する。 〔従来の技術〕 電力系統では、架空線路への電撃事故に対処す
るため、送電鉄塔は塔脚部が接地され、塔頂電位
の低下が図られ、また、線路と接地間には、電力
系統の施設、機器の絶縁を過電圧から保護する目
的で避雷器が取り付けられている。 従来、このような送電鉄塔の接地には、導電性
を高める目的で亜鉛や銅メツキを施した鋼鉄管
(棒状接地)や銅線(埋設地線)が用いられ、こ
の鋼鉄管や銅線を鉄塔脚に接続して地中に水平に
埋設する方法が採用されている。 一方、避雷器では、第2図に示すような、汎用
のビニル絶縁線が接地用リード線として用いられ
ている。 〔考案が解決しようとする課題〕 ところで、架空線路に誘導雷サージが発生した
場合、送電鉄塔の接地抵抗や避雷器の接地用リー
ド線のインピーダンスが低いほど、雷撃による電
位上昇を低くすることができるため、それらのサ
ージインピーダンスは、できるだけ小さいことが
望ましい。 しかしながら、従来の送電鉄塔の接地方法で
は、鉄塔部分のインピーダンスが高いので、鉄塔
と並列に接地導体を設け、インピーダンスを下げ
ることが考えられるが、その接地導体として用い
るのに適した接地用低サージインピーダンス電線
が無いという問題があつた。 一方、避雷器の接地リード線として従来から使
用されている汎用のビニル絶縁電線は、対地静電
容量がたかだか数十pF/m程度と小さく、その
ため雷サージ等の高周波に対する特性インピーダ
ンスが大きく、また、誘導雷サージが流れた場
合、避雷器を取り付けた電柱等の柱体との間で第
2図に示すように、導体10から絶縁体20を経
て柱体30間で不均一な電界分布が生じ、その電
界分布は、柱体30とビニル絶縁電線との距離に
よつても変化することから、装柱状態により静電
容量が大幅に変わり、期待通りのサージインピー
ダンスが得られず、雷撃事故を防止できない恐れ
がある。 そこで、この考案の課題は、上記のような問題
を解決するためなされたもので、サージインピー
ダンスが小さく、かつ、サージインピーダンスが
配線状態によつて左右されない接地用低サージイ
ンピーダンス電線を提供することにある。 〔課題を解決するための手段〕 上記の課題を解決するために、この考案では、
金属板からなる平型内部導体の周りにほぼ断面矩
形状に絶縁体を被覆し、上記絶縁体の少なくとも
片面上に金属板からなる平型外部導体を前記内部
導体と平行に相対向して添設し、さらにその周り
に外被を施した構成としたのである。 〔作用〕 このように構成される接地用低サージインピー
ダンス電線では、板状の内部導体と外部導体とが
絶縁体による誘電体を介して平行に相対向して設
けられているので、両導体は、板状の平行線路と
みなす事ができる。 したがつて、この考案にあつては、平板の寸法
を波長と同程度以上とした場合、電磁界は、板の
内面に集中し、外界から影響されない。このた
め、配線状態に係わらず、例えば、装柱状態に拘
らず一定のサージインピーダンスを呈することが
できる。 また、そのインピーダンスも平板の寸法を大き
くして両導体の静電容量を大きくすれば、簡単に
小さくできる。 さらに、終端の短絡(接地)された平行線路等
の分布定数回路の特性インピーダンスは、一般
に、線路の単位長当たりのインダクタンスとキヤ
パシタンスをそれぞれ、L〔H/m〕,C〔F/m〕
とすると、 Z=√ の式で表される。 従つて、静電容量Cが大きいほどインピーダン
スを小さくすることができる。そのため、この接
地用低サージインピーダンス電線の内部導体及び
外部導体の片端を接地し、他端を避雷器や鉄塔に
接続して使用すれば雷サージの侵入時における避
雷器や架空地線の電位上昇を低くすることができ
る。 〔実施例〕 第1図に示すこの考案の接地用低サージインピ
ーダンス電線の一実施例では、内部導体1は厚さ
0.8mm、幅30mmの銅板、絶縁体2は厚さ1.6mmの塩
化ビニル、外部導体3は厚さ0.09mm、幅30mmの銅
テープ、外被4は厚さ1.0mmの塩化ビニル被覆よ
りなり、このビニル被覆の下面5は上面6より幅
広状に形成してあるので、側面7,8は下側ほど
厚くなつている。 したがつて、この実施例においては、上下面の
識別が容易であり、かつ内外導体側縁部における
電界の乱れにより高電界が集中する下面の絶縁破
壊強度が大きくなるという効果がある。 使用にあたつては、この接地用低サージインピ
ーダンス電線の一端を例えば避雷器に接続する。
このとき、電線の避雷器側において、外部導体3
を絶縁体2の端から40cm程度剥離しておくことに
より、内部導体1からの沿面放電を防ぐことがで
きる。また、他端の接地側は、内部導体1、外部
導体3を共に同一の接地棒に接続するか、または
それぞれ別の接地棒に接続する。この場合、後者
の方が接地棒の接地抵抗を含めた全体としてのサ
ージインピーダンスが低くなる。 因みに、上記実施例の静電容量Cは約
1000pF/mで、先に述べた接地用ビニル絶縁電
線を柱体に密着して配線した場合(数10pF/m)
に比して約20倍程度になり、インダクタンスLも
約90μH/mで従来のものに比してやや小さいの
でサージ等の高周波に対するインピーダンスが低
くなり、避雷器等の雷サージ侵入時における電位
上昇を低減するのに極めて好適である。 このように、避雷器に接続された接地用低サー
ジインピーダンス電線では、避雷器に誘導雷によ
るサージ電流が流れた場合、内部導体1と外部導
体3とは分布定数回路である平行線路とみなすこ
とができるため、前記サージ電流により、電線の
内部導体1と外部導体3間に生じる電磁界の大部
分は、第1図に示すように板状の両導電体1,3
の内面に集り、導体1,3の中央付近で一様の電
界となる。 このため、両導体1,3の両側縁部から現れる
電界は、極めて少なく、例えば、避雷器を取り付
けた電柱等の柱体との間で生じる電界の乱れも非
常に小さい。したがつて、その静電容量も電線の
配線状態等の外界に影響されることは少なく、常
に、小さなインピーダンスを呈することができ
る。 また、そのインピーダンスは、平板の幅寸法を
大きくして静電容量を大きくすることにより、簡
単に小さくできるため、その製造も、内部導体を
外部導体で被覆しなければならない同軸線に比べ
容易である。 なお、上記実施例は、外部導体3を絶縁体2の
片面側にのみ設けたものであるが、外部導体を絶
縁体の上下面に設けた実施例や絶縁体の全周面を
蔽うように設けた実施例が可能なことは明白であ
る。また、外被4の形状も、上記実施例のように
台形に限定されるものではなく、任意である。 さらに、絶縁体、外被は押出被覆によるもので
も、テープ巻等によるものでもよい。 特に、絶縁体を絶縁破壊強度と誘導率の大きい
薄厚のテープを巻きつけて形成すればサージイン
ピーダンスの低減にいつそう効果がある。 用途も避雷器、架空地線の接地用に限定される
ものではなく、無線通信鉄塔の避雷針用の接地リ
ード線等雷害の危険性のあるすべての施設に適用
できることはいうまでもない。 〔比較例〕 本実施例の接地用低サージインピーダンス電線
の有効性を確かめるため、第3図に示すように、
無線鉄塔先端の避雷針10に模擬雷印加線11を
取り付け、その印加線11の他方に衝撃電圧発生
装置12を接続した。この衝撃電圧発生装置12
から高電圧のインパルス電圧を避雷針10に印加
して、避雷針10に取り付けられた接地線が、既
設の裸線が撚られたいわゆるオニ撚線の場合と、
そのオニ撚線を本実施例の接地用低サージインピ
ーダンス電線に取り替えた場合の、鉄塔への充電
電圧とサージ電流とを測定した。 その測定には、第4図に示すように、避雷針1
0端に設けた電圧プローブ13と電流プローブ
(CT)14とにより充電電圧とサージ電流を検出
して行い、その検出波形をE/O変換器15と
O/E変換器16を介して光フアイバ17により
デジタルストレージオシロスコープ18に伝送
し、その検出値から算出されるそれぞれの場合の
鉄塔のサージインピーダンスを比較し、その結果
を表1と第5図に示す。
【表】
【表】
【表】
【表】 表1及び図5に示されるように、各充電電圧の
測定結果にはバラツキがあるが、これは、測定系
の誤差、衝撃電圧発生装置12のインパルス電流
の波形のバラツキ等による為であると思われる。
このため、各充電電圧の代表値を表2に示し、そ
の結果の平均値を算出して両者の比較を行なつ
た。
〔考案の効果〕
以上述べた来たように、この考案によれば、サ
ージインピーダンスが低く、かつ配線状態によつ
てサージインピーダンスが左右されることのない
接地用低サージインピーダンス電線を容易に得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の低サージインピーダンス電
線の一実施例の横断面図、第2図は従来の接地リ
ード線の一例の横断面図、第3図は模擬テストを
行なつた際の模式図、第4図は第3図の要部拡大
図、第5図は測定結果をプロツトしたグラフであ
る。 1……内部導体、2……絶縁体、3……外部導
体、4……外被。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 金属板からなる平型内部導体1の周りにほぼ断
    面矩形状に絶縁体2を被覆し、上記絶縁体2の少
    なくとも片面上に金属板からなる平型外部導体3
    を前記内部導体1と平行に相対向して添設し、さ
    らにその周りに外被4を施したことを特徴とする
    接地用低サージインピーダンス電線。
JP1987077701U 1987-05-23 1987-05-23 Expired - Lifetime JPH0538488Y2 (ja)

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JP1987077701U JPH0538488Y2 (ja) 1987-05-23 1987-05-23

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JP1987077701U JPH0538488Y2 (ja) 1987-05-23 1987-05-23

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JPS63186017U JPS63186017U (ja) 1988-11-29
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59134319U (ja) * 1983-02-28 1984-09-08 住友電気工業株式会社 高周波給電用電力ケ−ブル

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JPS63186017U (ja) 1988-11-29

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