JPH053732A - 毛管水耕栽培装置 - Google Patents
毛管水耕栽培装置Info
- Publication number
- JPH053732A JPH053732A JP3158056A JP15805691A JPH053732A JP H053732 A JPH053732 A JP H053732A JP 3158056 A JP3158056 A JP 3158056A JP 15805691 A JP15805691 A JP 15805691A JP H053732 A JPH053732 A JP H053732A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- culture solution
- cultivation
- cultivation units
- units
- sheet
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- Pending
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-
- Y02P60/216—
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- Hydroponics (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 水耕栽培装置において、培養液の濃度を希釈
化させて、濃度障害を回避できるものでありながら、異
なる大きさの作物であっても対応できるものを提供す
る。 【構成】 容器３に貯溜させてある培養液に栽培床を設
け、この栽培床の上面を覆う状態で培養液吸収用シート
を垂下するとともに、前記培養液吸収用シートの上面に
防根シートを敷設して、この防根シートの上で作物を栽
培するようにして栽培ユニット１を構成してある毛管水
耕栽培装置であって、前記栽培ユニット１を複数設ける
とともに、前記栽培床を前記容器３に対して固定状態に
設け、各栽培ユニット１の各容器３の培養液貯溜部同士
をパイプ１０を介して連通させ、各栽培ユニット１を載
置支持する支持台２を昇降駆動する駆動手段１３を設け
てある。
化させて、濃度障害を回避できるものでありながら、異
なる大きさの作物であっても対応できるものを提供す
る。 【構成】 容器３に貯溜させてある培養液に栽培床を設
け、この栽培床の上面を覆う状態で培養液吸収用シート
を垂下するとともに、前記培養液吸収用シートの上面に
防根シートを敷設して、この防根シートの上で作物を栽
培するようにして栽培ユニット１を構成してある毛管水
耕栽培装置であって、前記栽培ユニット１を複数設ける
とともに、前記栽培床を前記容器３に対して固定状態に
設け、各栽培ユニット１の各容器３の培養液貯溜部同士
をパイプ１０を介して連通させ、各栽培ユニット１を載
置支持する支持台２を昇降駆動する駆動手段１３を設け
てある。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、容器に貯溜させてある
培養液に栽培床を設け、この栽培床の上面を覆う状態で
培養液吸収用シートを垂下するとともに、前記培養液吸
収用シートの上面に防根シートを敷設して、この防根シ
ートの上で作物を栽培するようにして栽培ユニットを構
成してある毛管水耕栽培装置に関する。
培養液に栽培床を設け、この栽培床の上面を覆う状態で
培養液吸収用シートを垂下するとともに、前記培養液吸
収用シートの上面に防根シートを敷設して、この防根シ
ートの上で作物を栽培するようにして栽培ユニットを構
成してある毛管水耕栽培装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】上記毛管水耕栽培装置において、従来で
は、例えば「農業施設ハンドブック（東洋書店）Ｐ２３
６に示されるように、吸水用シート（文献では吸水マッ
ト）を培養液上に浮上する発泡スチロール製の浮体に支
持させたものがあり、吸水用シートが毛管現象により培
養液を吸い上げて培養植物の根に防根シートを介して供
給する構成となっている。
は、例えば「農業施設ハンドブック（東洋書店）Ｐ２３
６に示されるように、吸水用シート（文献では吸水マッ
ト）を培養液上に浮上する発泡スチロール製の浮体に支
持させたものがあり、吸水用シートが毛管現象により培
養液を吸い上げて培養植物の根に防根シートを介して供
給する構成となっている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記従来構造は、容器
内に貯溜される培養液の量の変化にかかわらず、浮体が
液面に追随して上下し、常に、前記吸水シートの端部だ
けが培養液中に浸漬する状態になるようにして、培養液
がこのシート内を移動して根に吸収される間に外気に触
れながら酸素を取り込み、根に培養液に溶在した状態で
酸素を供給するようにしたものである。ところが、上記
従来構造によるときは、培養液が吸水シート内を移動し
て防根シートを介して根に吸収される間に外気に触れ酸
素を取り込むのみならず、水分を蒸発させてしまうこと
になる為、外部環境の湿度が低い場合には時間の経過に
伴って吸水シート内の培養液濃度が高くなってしまい、
肥料濃度障害を起こすおそれがあった。本発明は、上記
実情に鑑みてなされたものであって、培養植物の根に溶
在酸素を供給できる利点を活かしながら、肥料濃度障害
を回避することができる毛管式水耕栽培装置を提供する
ことを目的としている。
内に貯溜される培養液の量の変化にかかわらず、浮体が
液面に追随して上下し、常に、前記吸水シートの端部だ
けが培養液中に浸漬する状態になるようにして、培養液
がこのシート内を移動して根に吸収される間に外気に触
れながら酸素を取り込み、根に培養液に溶在した状態で
酸素を供給するようにしたものである。ところが、上記
従来構造によるときは、培養液が吸水シート内を移動し
て防根シートを介して根に吸収される間に外気に触れ酸
素を取り込むのみならず、水分を蒸発させてしまうこと
になる為、外部環境の湿度が低い場合には時間の経過に
伴って吸水シート内の培養液濃度が高くなってしまい、
肥料濃度障害を起こすおそれがあった。本発明は、上記
実情に鑑みてなされたものであって、培養植物の根に溶
在酸素を供給できる利点を活かしながら、肥料濃度障害
を回避することができる毛管式水耕栽培装置を提供する
ことを目的としている。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴構成は、冒
頭に記載した毛管式水耕栽培装置において、前記栽培ユ
ニットを複数設けるとともに、前記栽培床を前記容器に
対して固定状態に設け、各栽培ユニットの各容器の培養
液貯溜部同士をパイプを介して連通させ、各栽培ユニッ
トを載置支持する支持台を昇降駆動する駆動手段を設け
てある点にある。
頭に記載した毛管式水耕栽培装置において、前記栽培ユ
ニットを複数設けるとともに、前記栽培床を前記容器に
対して固定状態に設け、各栽培ユニットの各容器の培養
液貯溜部同士をパイプを介して連通させ、各栽培ユニッ
トを載置支持する支持台を昇降駆動する駆動手段を設け
てある点にある。
【０００５】
【作用】複数の栽培ユニットにおける培養液貯溜部同士
が連通した状態で、各栽培ユニット自体を上下に昇降さ
せることで、各栽培ユニットにおける培養液の液面が容
器、即ち栽培床に対して相対的に上下変位することにな
り、低いレベルにある栽培ユニットでは、栽培床の上部
面よりも液面が上方に位置するので、吸水用シートが培
養液内に沈降して培養液が希釈化される。
が連通した状態で、各栽培ユニット自体を上下に昇降さ
せることで、各栽培ユニットにおける培養液の液面が容
器、即ち栽培床に対して相対的に上下変位することにな
り、低いレベルにある栽培ユニットでは、栽培床の上部
面よりも液面が上方に位置するので、吸水用シートが培
養液内に沈降して培養液が希釈化される。
【０００６】
【発明の効果】従って、吸水シートを培養液に浸漬させ
て肥料濃度を希釈低減することができて、肥料濃度障害
を回避できることになった。しかも、培養液の容器自体
に加工を施す必要がないので、異なった植物を培養する
ために、種々の植物に対応して異なった形状の各種の栽
培ユニットを用いる場合であっても、容易に対応できる
利点もある。
て肥料濃度を希釈低減することができて、肥料濃度障害
を回避できることになった。しかも、培養液の容器自体
に加工を施す必要がないので、異なった植物を培養する
ために、種々の植物に対応して異なった形状の各種の栽
培ユニットを用いる場合であっても、容易に対応できる
利点もある。
【０００７】
【実施例】以下、実施例を図面に基いて説明する。図１
に、毛管式水耕栽培装置を示している。この栽培装置
は、複数の栽培ユニット１を、平坦な基準面Ｇ上に並列
配備した支持台２上に載置支持して構成してある。そし
て、図２に示すように、栽培容器３内に培養液４を貯溜
し、この培養液４の液面上方箇所に配備した防根シート
５上に栽培作物Ｐをロックウールやスポンジ等の培地６
を介して載置支持するとともに、この防根シート５の下
面を受け止め支持するように接した固定の栽培床７に、
毛管作用による吸水力が強く、例えば不織布等から成る
吸水シート８を支持させ、この吸水シート８を培養液中
に垂下させて上記各栽培ユニット１を構成してある。前
記防根シート５は、栽培作物Ｐの根が通過し得ない微細
な透孔を有していて、前記栽培容器３の端縁に係止し
て、容器上方から載置した蓋体９で押さ付け固定してあ
る。
に、毛管式水耕栽培装置を示している。この栽培装置
は、複数の栽培ユニット１を、平坦な基準面Ｇ上に並列
配備した支持台２上に載置支持して構成してある。そし
て、図２に示すように、栽培容器３内に培養液４を貯溜
し、この培養液４の液面上方箇所に配備した防根シート
５上に栽培作物Ｐをロックウールやスポンジ等の培地６
を介して載置支持するとともに、この防根シート５の下
面を受け止め支持するように接した固定の栽培床７に、
毛管作用による吸水力が強く、例えば不織布等から成る
吸水シート８を支持させ、この吸水シート８を培養液中
に垂下させて上記各栽培ユニット１を構成してある。前
記防根シート５は、栽培作物Ｐの根が通過し得ない微細
な透孔を有していて、前記栽培容器３の端縁に係止し
て、容器上方から載置した蓋体９で押さ付け固定してあ
る。
【０００８】そして、各栽培ユニット１の各栽培容器３
の培養液貯溜部同士をパイプ１０を介して連通させ、各
栽培ユニット１を載置支持する支持台２を昇降駆動する
駆動手段を設けてある。詳述すると、前記支持台２の複
数の支柱１１を伸縮スライド自在に構成するとともに、
底板１２と栽培容器３との間に電動シリンダ１３（駆動
手段の一例）を連結し、この電動シリンダ１３を伸縮駆
動することで栽培ユニット１を昇降させることができる
ようにしてある。通常は総ての栽培ユニット１を、吸水
シート８の端部が培養液４に垂れ下がる状態で、ほぼ同
一レベルに設定しておく（図１に示す状態）。そして、
１日に数回、各支持台２を１個づつ順番に、所定短時間
だけ所定レベル下方に下げるよう電動シリンダ１３を順
次駆動させる。このようにして、当該栽培ユニット１に
おいては、培養液４の液面Ｌが栽培床７よりもレベルが
上方側になり、液面Ｌよりも上方に露出している吸水シ
ート８内の培養液の濃度が希釈化されることになる。
の培養液貯溜部同士をパイプ１０を介して連通させ、各
栽培ユニット１を載置支持する支持台２を昇降駆動する
駆動手段を設けてある。詳述すると、前記支持台２の複
数の支柱１１を伸縮スライド自在に構成するとともに、
底板１２と栽培容器３との間に電動シリンダ１３（駆動
手段の一例）を連結し、この電動シリンダ１３を伸縮駆
動することで栽培ユニット１を昇降させることができる
ようにしてある。通常は総ての栽培ユニット１を、吸水
シート８の端部が培養液４に垂れ下がる状態で、ほぼ同
一レベルに設定しておく（図１に示す状態）。そして、
１日に数回、各支持台２を１個づつ順番に、所定短時間
だけ所定レベル下方に下げるよう電動シリンダ１３を順
次駆動させる。このようにして、当該栽培ユニット１に
おいては、培養液４の液面Ｌが栽培床７よりもレベルが
上方側になり、液面Ｌよりも上方に露出している吸水シ
ート８内の培養液の濃度が希釈化されることになる。
【０００９】前記電動シリンダ１３の駆動は、手動で入
り切りしてもよく、制御装置により自動的に駆動させる
よう構成するものでもよい。
り切りしてもよく、制御装置により自動的に駆動させる
よう構成するものでもよい。
【００１０】前記電動シリンダ１３に代えて、手動式ネ
ジ送り機構や油圧シリンダ等、各種駆動手段に変更して
実施してもよい。
ジ送り機構や油圧シリンダ等、各種駆動手段に変更して
実施してもよい。
【００１１】特許請求の範囲の項に図面との対照を容易
にするために符号を記すが、該記入により本発明は添付
図面の構成に限定されるものではない。
にするために符号を記すが、該記入により本発明は添付
図面の構成に限定されるものではない。
【図１】水耕栽培装置の側面図
【図２】栽培ユニットの断面図
１ 栽培ユニット ２ 支持台 ３ 容器 ５ 防根シート ７ 栽培床 ８ 吸水シート １０ パイプ １３ 駆動手段
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項１】 容器（３）に貯溜させてある培養液に栽
培床（７）を設け、この栽培床（７）の上面を覆う状態
で培養液吸収用シート（８）を垂下するとともに、前記
培養液吸収用シート（８）の上面に防根シート（５）を
敷設して、この防根シート（５）の上で作物を栽培する
ようにして栽培ユニット（１）を構成してある毛管水耕
栽培装置であって、前記栽培ユニット（１）を複数設け
るとともに、前記栽培床（７）を前記容器（３）に対し
て固定状態に設け、各栽培ユニット（１）の各容器
（３）の培養液貯溜部同士をパイプ（１０）を介して連
通させ、各栽培ユニット（１）を載置支持する支持台
（２）を昇降駆動する駆動手段（１３）を設けてある毛
管水耕栽培装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3158056A JPH053732A (ja) | 1991-06-28 | 1991-06-28 | 毛管水耕栽培装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3158056A JPH053732A (ja) | 1991-06-28 | 1991-06-28 | 毛管水耕栽培装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH053732A true JPH053732A (ja) | 1993-01-14 |
Family
ID=15663334
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3158056A Pending JPH053732A (ja) | 1991-06-28 | 1991-06-28 | 毛管水耕栽培装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH053732A (ja) |
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS61222131A (ja) * | 1985-03-19 | 1986-10-02 | Fujitsu Ltd | マイクロ波プラズマ処理装置 |
| JPS61258428A (ja) * | 1985-05-13 | 1986-11-15 | Fujitsu Ltd | マイクロ波プラズマ処理装置 |
| US6059922A (en) * | 1996-11-08 | 2000-05-09 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Plasma processing apparatus and a plasma processing method |
| US6562079B1 (en) | 1998-07-13 | 2003-05-13 | Toshiyuki Takamatsu | Microwave discharge apparatus |
| US7266924B2 (en) * | 2004-04-06 | 2007-09-11 | Van De Lande En Zonen B.V. | Method and apparatus for irrigating products on cultivating tables |
| CN102626047A (zh) * | 2012-04-11 | 2012-08-08 | 中国热带农业科学院热带生物技术研究所 | 一种无土栽培装置 |
| JP2017079708A (ja) * | 2015-10-30 | 2017-05-18 | 住友電気工業株式会社 | 毛管水耕栽培装置 |
| CN107105621A (zh) * | 2014-12-18 | 2017-08-29 | 住友电气工业株式会社 | 栽培装置和栽培方法 |
| JP2021078403A (ja) * | 2019-11-18 | 2021-05-27 | Ｊｆｅエンジニアリング株式会社 | ミズゴケを用いた植物栽培方法及び装置 |
-
1991
- 1991-06-28 JP JP3158056A patent/JPH053732A/ja active Pending
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS61222131A (ja) * | 1985-03-19 | 1986-10-02 | Fujitsu Ltd | マイクロ波プラズマ処理装置 |
| JPS61258428A (ja) * | 1985-05-13 | 1986-11-15 | Fujitsu Ltd | マイクロ波プラズマ処理装置 |
| US6059922A (en) * | 1996-11-08 | 2000-05-09 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Plasma processing apparatus and a plasma processing method |
| US6562079B1 (en) | 1998-07-13 | 2003-05-13 | Toshiyuki Takamatsu | Microwave discharge apparatus |
| US7266924B2 (en) * | 2004-04-06 | 2007-09-11 | Van De Lande En Zonen B.V. | Method and apparatus for irrigating products on cultivating tables |
| CN102626047A (zh) * | 2012-04-11 | 2012-08-08 | 中国热带农业科学院热带生物技术研究所 | 一种无土栽培装置 |
| CN107105621A (zh) * | 2014-12-18 | 2017-08-29 | 住友电气工业株式会社 | 栽培装置和栽培方法 |
| JP2017079708A (ja) * | 2015-10-30 | 2017-05-18 | 住友電気工業株式会社 | 毛管水耕栽培装置 |
| JP2021078403A (ja) * | 2019-11-18 | 2021-05-27 | Ｊｆｅエンジニアリング株式会社 | ミズゴケを用いた植物栽培方法及び装置 |
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