JPH053693A - 可動体の速度制御装置 - Google Patents
可動体の速度制御装置Info
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- JPH053693A JPH053693A JP3180151A JP18015191A JPH053693A JP H053693 A JPH053693 A JP H053693A JP 3180151 A JP3180151 A JP 3180151A JP 18015191 A JP18015191 A JP 18015191A JP H053693 A JPH053693 A JP H053693A
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- phase
- signals
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- Moving Of Head For Track Selection And Changing (AREA)
- Control Of Linear Motors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 速度変化の極性の情報を有し、直線性が良好
でリップルの無い状態の速度信号を容易に発生させる。 【構成】 90度近傍の特定な角度の位相差を有する擬
似正弦波2相信号を発生させるエンコーダから、位置制
御対象の可動体の変位と対応した擬似正弦波2相信号を
出力させ、各相の信号の和信号と差信号とを作る。前記
の和信号と差信号との2値化信号の排他的論理和出力信
号を得る。前記のエンコーダで発生した2相信号におけ
る各相の信号の微分信号を発生させ、前記した各相の信
号の微分信号の内から一方の微分信号を前記した排他的
論理和出力信号により選択し、前記の選択された微分信
号と、その微分信号を極性反転した微分信号とを、前記
した差信号についての2値化信号を切換信号として切換
えて速度信号を発生させる。
でリップルの無い状態の速度信号を容易に発生させる。 【構成】 90度近傍の特定な角度の位相差を有する擬
似正弦波2相信号を発生させるエンコーダから、位置制
御対象の可動体の変位と対応した擬似正弦波2相信号を
出力させ、各相の信号の和信号と差信号とを作る。前記
の和信号と差信号との2値化信号の排他的論理和出力信
号を得る。前記のエンコーダで発生した2相信号におけ
る各相の信号の微分信号を発生させ、前記した各相の信
号の微分信号の内から一方の微分信号を前記した排他的
論理和出力信号により選択し、前記の選択された微分信
号と、その微分信号を極性反転した微分信号とを、前記
した差信号についての2値化信号を切換信号として切換
えて速度信号を発生させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は可動体の速度制御装置、
特に、記録再生装置における記録再生素子の位置決めを
行なう場合等に適する可動体の速度制御装置に関する。
特に、記録再生装置における記録再生素子の位置決めを
行なう場合等に適する可動体の速度制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】可動体を特定な位置に位置決めすること
は多くの技術分野で行なわれている。例えば、光ディス
クや磁気ディスクなどに対する情報信号の記録、あるい
は光ディスクや磁気ディスクなどからの情報信号の再生
に際して、ディスクの所定の位置に情報を記録したり、
ディスクに記録されている情報を検索して再生したりす
ることが行なわれるが、その際には記録再生素子(光学
ヘッド、磁気ヘッド)を目標位置に短時間に位置させる
ようにすることが必要とされる。図4は記録再生装置の
一例として示す光ディスクの記録再生装置の斜視図であ
って、図4においてMはディスクを駆動回転させるモー
タ、1は光ディスク、2はキャリッジ(移送体)、5は
光学ヘッドに設けられているレンズ、6はリニアモータ
の磁路部材、7はリニアモータの駆動コイルであり、光
ディスク1に対する情報信号の記録動作時や光ディスク
1からの情報信号の再生動作時に、モータMが所定の回
転数で駆動回転され、光学ヘッドのレンズ5によって集
光された記録光または再生光による集光点が、光ディス
ク1における目標とされているトラック位置に短時間に
位置できるように、図示されていない制御部から与えら
れている目標位置信号と、可動部分に取付けた光学スケ
ール(リニアスケール)と固定部分に設けた検出器とに
より可動部分、すなわち光学ヘッドの位置と対応して位
置検出器から出力された位置信号とに応じて順次に発生
された速度制御信号と位置制御信号とをリニアモータの
駆動コイル7に供給してリニアモータを駆動させ、キャ
リッジ2を案内棒に沿って移動させて光学ヘッドにおけ
るレンズ5により集光される光点の位置を目標とされる
トラック位置まで所定の速度制御態様によるシーク動作
によって短時間に目標位置付近にまで移動させた後に、
位置制御動作によって精密に位置決めさせる。
は多くの技術分野で行なわれている。例えば、光ディス
クや磁気ディスクなどに対する情報信号の記録、あるい
は光ディスクや磁気ディスクなどからの情報信号の再生
に際して、ディスクの所定の位置に情報を記録したり、
ディスクに記録されている情報を検索して再生したりす
ることが行なわれるが、その際には記録再生素子(光学
ヘッド、磁気ヘッド)を目標位置に短時間に位置させる
ようにすることが必要とされる。図4は記録再生装置の
一例として示す光ディスクの記録再生装置の斜視図であ
って、図4においてMはディスクを駆動回転させるモー
タ、1は光ディスク、2はキャリッジ(移送体)、5は
光学ヘッドに設けられているレンズ、6はリニアモータ
の磁路部材、7はリニアモータの駆動コイルであり、光
ディスク1に対する情報信号の記録動作時や光ディスク
1からの情報信号の再生動作時に、モータMが所定の回
転数で駆動回転され、光学ヘッドのレンズ5によって集
光された記録光または再生光による集光点が、光ディス
ク1における目標とされているトラック位置に短時間に
位置できるように、図示されていない制御部から与えら
れている目標位置信号と、可動部分に取付けた光学スケ
ール(リニアスケール)と固定部分に設けた検出器とに
より可動部分、すなわち光学ヘッドの位置と対応して位
置検出器から出力された位置信号とに応じて順次に発生
された速度制御信号と位置制御信号とをリニアモータの
駆動コイル7に供給してリニアモータを駆動させ、キャ
リッジ2を案内棒に沿って移動させて光学ヘッドにおけ
るレンズ5により集光される光点の位置を目標とされる
トラック位置まで所定の速度制御態様によるシーク動作
によって短時間に目標位置付近にまで移動させた後に、
位置制御動作によって精密に位置決めさせる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで従来装置にお
ける速度制御系では、可動体の速度制御と位置制御のた
めに光学スケールと検出器とからなるエンコーダを用い
て発生させた90度の位相差を有する擬似正弦波2相信
号の各相の信号を微分して加算した信号の低域成分を速
度制御信号として使用していた。図5は前記した従来装
置における速度信号の発生の状態を説明するための図で
あって、図5の(a),(b)はエンコーダで発生させた9
0度の位相差を有する擬似正弦波2相信号の各相の信号
Sa,Sbを示しており、また図5の(c),(d)は前記
した2相信号の各相の信号Sa,Sbの微分信号Sa',
Sb’を示し、さらに図5の(e)は前記した2つの微分
信号Sa',Sb’の和信号であり、さらにまた図5の
(f)は前記した2つの微分信号Sa’,Sb’の和信号
を低域濾波器に通過させて得た速度信号Ssである。と
ころが、前記のようにして得た速度信号Ssは、速度変
化の極性の情報を有していないために、図6の(a),
(b)に示す前記した信号Sa,Sbを、それらの信号
の中心値を閾値として比較器で比較して、図6の
(c),(d)に示すような信号Sac,Sbcを作
り、前記の各信号Sac,Sbcの各縁部の時間位置で
相互にラッチして、その結果として得られる図6の
(e)に例示されているような信号レベルの変化パター
ンによって速度変化の極性を得るようにしていたが、前
記のような速度変化の極性検出の分解能はエンコーダか
ら出力された信号の周期の1/4であり、したがって、
微小変位での速度検出を行なうことができないために、
それの解決策が求められた。
ける速度制御系では、可動体の速度制御と位置制御のた
めに光学スケールと検出器とからなるエンコーダを用い
て発生させた90度の位相差を有する擬似正弦波2相信
号の各相の信号を微分して加算した信号の低域成分を速
度制御信号として使用していた。図5は前記した従来装
置における速度信号の発生の状態を説明するための図で
あって、図5の(a),(b)はエンコーダで発生させた9
0度の位相差を有する擬似正弦波2相信号の各相の信号
Sa,Sbを示しており、また図5の(c),(d)は前記
した2相信号の各相の信号Sa,Sbの微分信号Sa',
Sb’を示し、さらに図5の(e)は前記した2つの微分
信号Sa',Sb’の和信号であり、さらにまた図5の
(f)は前記した2つの微分信号Sa’,Sb’の和信号
を低域濾波器に通過させて得た速度信号Ssである。と
ころが、前記のようにして得た速度信号Ssは、速度変
化の極性の情報を有していないために、図6の(a),
(b)に示す前記した信号Sa,Sbを、それらの信号
の中心値を閾値として比較器で比較して、図6の
(c),(d)に示すような信号Sac,Sbcを作
り、前記の各信号Sac,Sbcの各縁部の時間位置で
相互にラッチして、その結果として得られる図6の
(e)に例示されているような信号レベルの変化パター
ンによって速度変化の極性を得るようにしていたが、前
記のような速度変化の極性検出の分解能はエンコーダか
ら出力された信号の周期の1/4であり、したがって、
微小変位での速度検出を行なうことができないために、
それの解決策が求められた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は90度近傍の角
度の内で予め定められた角度の位相差を有する擬似正弦
波2相信号を位置制御の対象にされる可動体の変位と対
応して発生させる信号発生手段と、前記の信号発生手段
で発生した2相信号における各相の信号の和信号を得る
手段と、前記の信号発生手段で発生した2相信号におけ
る各相の信号の差信号を得る手段と、前記した和信号と
差信号とについて、それぞれの信号の中心値を閾値とし
て2値化信号を得る手段と、前記した和信号の2値化信
号と前記した差信号の2値化信号との排他的論理和出力
信号を得る手段と、前記の信号発生手段で発生した2相
信号における各相の信号の微分信号を発生する手段と、
前記した2相信号における各相の信号の微分信号の内か
ら一方の微分信号を前記した排他的論理和出力信号によ
って選択する微分信号選択手段と、前記した微分信号選
択手段からの出力信号と、前記した微分信号選択手段か
らの出力信号を極性反転した信号とを、前記した差信号
についての2値化信号を切換信号として切換えて出力す
る信号切換手段とからなる可動体の速度制御装置を提供
する。
度の内で予め定められた角度の位相差を有する擬似正弦
波2相信号を位置制御の対象にされる可動体の変位と対
応して発生させる信号発生手段と、前記の信号発生手段
で発生した2相信号における各相の信号の和信号を得る
手段と、前記の信号発生手段で発生した2相信号におけ
る各相の信号の差信号を得る手段と、前記した和信号と
差信号とについて、それぞれの信号の中心値を閾値とし
て2値化信号を得る手段と、前記した和信号の2値化信
号と前記した差信号の2値化信号との排他的論理和出力
信号を得る手段と、前記の信号発生手段で発生した2相
信号における各相の信号の微分信号を発生する手段と、
前記した2相信号における各相の信号の微分信号の内か
ら一方の微分信号を前記した排他的論理和出力信号によ
って選択する微分信号選択手段と、前記した微分信号選
択手段からの出力信号と、前記した微分信号選択手段か
らの出力信号を極性反転した信号とを、前記した差信号
についての2値化信号を切換信号として切換えて出力す
る信号切換手段とからなる可動体の速度制御装置を提供
する。
【0005】
【作用】90度近傍の角度の内で予め定められた角度の
位相差を有する擬似正弦波2相信号を発生させるエンコ
ーダから、速度制御の対象にされる可動体の変位と対応
した擬似正弦波2相信号を発生させる。前記のエンコー
ダで発生した2相信号における各相の信号の和信号と差
信号とを発生させて、その和信号と差信号とについて、
それぞれの信号の中心値を閾値として2値化信号を発生
させる。前記した和信号の2値化信号と前記した差信号
の2値化信号との排他的論理和出力信号を得る。前記の
エンコーダで発生した2相信号における各相の信号の微
分信号を発生させ、前記した各相の信号の微分信号の内
から一方の微分信号を前記した排他的論理和出力信号に
よって選択する。前記の選択された微分信号と、その微
分信号を極性反転した微分信号とを、前記した差信号に
ついての2値化信号を切換信号として切換えて速度信号
を発生させる。
位相差を有する擬似正弦波2相信号を発生させるエンコ
ーダから、速度制御の対象にされる可動体の変位と対応
した擬似正弦波2相信号を発生させる。前記のエンコー
ダで発生した2相信号における各相の信号の和信号と差
信号とを発生させて、その和信号と差信号とについて、
それぞれの信号の中心値を閾値として2値化信号を発生
させる。前記した和信号の2値化信号と前記した差信号
の2値化信号との排他的論理和出力信号を得る。前記の
エンコーダで発生した2相信号における各相の信号の微
分信号を発生させ、前記した各相の信号の微分信号の内
から一方の微分信号を前記した排他的論理和出力信号に
よって選択する。前記の選択された微分信号と、その微
分信号を極性反転した微分信号とを、前記した差信号に
ついての2値化信号を切換信号として切換えて速度信号
を発生させる。
【0006】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明の可動体の
速度制御装置の具体的な内容を詳細に説明する。図1は
本発明の可動体の速度制御装置を光ディスクの記録再生
装置に適用した場合の実施例の概略構成を示すブロック
図であり、図2は本発明の可動体の速度制御装置の動作
を説明するための波形図である。図1において1は光デ
ィスク、2は光学ヘッドのキャリッジ(移送体)、3,4
は前記したキャリッジ2の移動方向を規制する案内棒、
5は光学ヘッドのレンズ(対物レンズ)、6は前記したキ
ャリッジ2を駆動するリニアモータにおける磁界発生装
置の磁路部材であり、この磁路部材6は装置の固定部に
固着されている。また7は前記したリニアモータの駆動
コイルで、この駆動コイル7は前記したキャリッジ2に
固着されており、前記した磁路部材6から生じた磁束と
鎖交する駆動コイル7に流される電流との間の電磁気力
によって、前記したキャリッジ2が前記した案内棒3,
4の延長する方向に駆動変位される。前記したキャリッ
ジ2には光学スケール(リニアスケール)8が取付けら
れている。また装置の固定部に設けられた検出器9は、
前記した光学スケール8がキャリッジ2と一体的に変位
するときに90度近傍の角度の内で予め定められた角度
の位相差を有する擬似正弦波2相信号Sa,Sb{図2
の(a),(b)参照}を発生して、その2相信号を増幅
器10に供給する。キャリッジ2に取付けられている光
学スケール(リニアスケール)8と、装置の固定部に設
けられている検出器9とは、90度近傍の角度の内で予
め定められた角度の位相差を有する擬似正弦波2相信号
を発生するエンコーダを構成している。前記したエンコ
ーダから出力される擬似正弦波2相信号における各相の
信号間の位相差は90度から少しずれた角度となされて
もよいが、前記の位相差が90度となされることは望ま
しい実施の態様である。
速度制御装置の具体的な内容を詳細に説明する。図1は
本発明の可動体の速度制御装置を光ディスクの記録再生
装置に適用した場合の実施例の概略構成を示すブロック
図であり、図2は本発明の可動体の速度制御装置の動作
を説明するための波形図である。図1において1は光デ
ィスク、2は光学ヘッドのキャリッジ(移送体)、3,4
は前記したキャリッジ2の移動方向を規制する案内棒、
5は光学ヘッドのレンズ(対物レンズ)、6は前記したキ
ャリッジ2を駆動するリニアモータにおける磁界発生装
置の磁路部材であり、この磁路部材6は装置の固定部に
固着されている。また7は前記したリニアモータの駆動
コイルで、この駆動コイル7は前記したキャリッジ2に
固着されており、前記した磁路部材6から生じた磁束と
鎖交する駆動コイル7に流される電流との間の電磁気力
によって、前記したキャリッジ2が前記した案内棒3,
4の延長する方向に駆動変位される。前記したキャリッ
ジ2には光学スケール(リニアスケール)8が取付けら
れている。また装置の固定部に設けられた検出器9は、
前記した光学スケール8がキャリッジ2と一体的に変位
するときに90度近傍の角度の内で予め定められた角度
の位相差を有する擬似正弦波2相信号Sa,Sb{図2
の(a),(b)参照}を発生して、その2相信号を増幅
器10に供給する。キャリッジ2に取付けられている光
学スケール(リニアスケール)8と、装置の固定部に設
けられている検出器9とは、90度近傍の角度の内で予
め定められた角度の位相差を有する擬似正弦波2相信号
を発生するエンコーダを構成している。前記したエンコ
ーダから出力される擬似正弦波2相信号における各相の
信号間の位相差は90度から少しずれた角度となされて
もよいが、前記の位相差が90度となされることは望ま
しい実施の態様である。
【0007】キャリッジ2の変位、すなわち光学ヘッド
の対物レンズ5の変位と対応してエンコーダの検出器9
から出力された前記のような90度近傍の角度の内で予
め定められた角度の位相差を有する擬似正弦波2相信号
Sa,Sbは、増幅器10によって増幅された後に、一
方の信号Saは微分回路16と加算回路12と減算回路
11とに供給されており、また、他方の信号Sbは微分
回路17と加算回路12と減算回路11とに供給されて
いる。前記した増幅器10から出力された2つの信号、
すなわち光学ヘッドの対物レンズ5の変位と対応してエ
ンコーダの検出器9から出力された90度近傍の角度の
内で予め定められた角度の位相差を有する擬似正弦波2
相信号Sa,Sbは、加算回路12で加算されて図2の
(c)に示されている信号Sc(=Sa+Sb)として比
較回路14に供給され、また、前記の擬似正弦波2相信
号Sa,Sbは減算回路11において信号Saから信号
Sbが減算されることにより、図2の(d)に示されて
いる信号Sd(=Sa−Sb)となされて比較回路13
に供給される。
の対物レンズ5の変位と対応してエンコーダの検出器9
から出力された前記のような90度近傍の角度の内で予
め定められた角度の位相差を有する擬似正弦波2相信号
Sa,Sbは、増幅器10によって増幅された後に、一
方の信号Saは微分回路16と加算回路12と減算回路
11とに供給されており、また、他方の信号Sbは微分
回路17と加算回路12と減算回路11とに供給されて
いる。前記した増幅器10から出力された2つの信号、
すなわち光学ヘッドの対物レンズ5の変位と対応してエ
ンコーダの検出器9から出力された90度近傍の角度の
内で予め定められた角度の位相差を有する擬似正弦波2
相信号Sa,Sbは、加算回路12で加算されて図2の
(c)に示されている信号Sc(=Sa+Sb)として比
較回路14に供給され、また、前記の擬似正弦波2相信
号Sa,Sbは減算回路11において信号Saから信号
Sbが減算されることにより、図2の(d)に示されて
いる信号Sd(=Sa−Sb)となされて比較回路13
に供給される。
【0008】前記した比較回路14ではそれに供給され
た信号Scの中心値を閾値として2値化信号Se{図2
の(e)参照}を発生して排他的論理和回路15に与
え、また、前記した比較回路13ではそれに供給された
信号Sdの中心値を閾値として2値化信号Sf{図2の
(f)参照}を発生し、その信号Sfは排他的論理和回
路15に与えられるとともに、切換スイッチ20に対し
て切換制御信号としても供給される。前記のように比較
回路14,13から供給された2信号Se,Sfが入力
された排他的論理和回路15では、それに与えられた2
信号Se,Sfの排他的論理和を示す図2の(g)のよ
うな信号Sgを出力して、それを切換スイッチ18に対
して切換制御信号として供給する。
た信号Scの中心値を閾値として2値化信号Se{図2
の(e)参照}を発生して排他的論理和回路15に与
え、また、前記した比較回路13ではそれに供給された
信号Sdの中心値を閾値として2値化信号Sf{図2の
(f)参照}を発生し、その信号Sfは排他的論理和回
路15に与えられるとともに、切換スイッチ20に対し
て切換制御信号としても供給される。前記のように比較
回路14,13から供給された2信号Se,Sfが入力
された排他的論理和回路15では、それに与えられた2
信号Se,Sfの排他的論理和を示す図2の(g)のよ
うな信号Sgを出力して、それを切換スイッチ18に対
して切換制御信号として供給する。
【0009】増幅器10の出力側から信号Saが供給さ
れている微分回路16は、それから出力された微分信号
Sh{図2の(h)参照}を切換スイッチ18の固定接
点aに与え、また、増幅器10の出力側から信号Sbが
供給されている微分回路17は、それから出力された微
分信号Si{図2の(i)参照}の出力信号を切換スイ
ッチ18の固定接点bに与える。前記した切換スイッチ
18は既述のように排他的論理和回路15からの出力信
号Sg{図2の(g)参照}によって可動接点vが固定
接点a側とb側とに切換えられることにより、可動接点
vからは図2の(j)に示されているような信号Sjが
出力される。すなわち、前記した切換スイッチ18は、
排他的論理和回路15からの出力信号Sgがハイレベル
の状態のときには、それの可動接点vが固定接点側aに
切換えられているから微分回路16から出力された微分
信号Shを信号Sjとして出力し、また、排他的論理和
回路15からの出力信号Sgがローレベルの状態のとき
には、それの可動接点vが固定接点側bに切換えられて
いるから微分回路17から出力された微分信号Siを信
号Sjとして出力する。
れている微分回路16は、それから出力された微分信号
Sh{図2の(h)参照}を切換スイッチ18の固定接
点aに与え、また、増幅器10の出力側から信号Sbが
供給されている微分回路17は、それから出力された微
分信号Si{図2の(i)参照}の出力信号を切換スイ
ッチ18の固定接点bに与える。前記した切換スイッチ
18は既述のように排他的論理和回路15からの出力信
号Sg{図2の(g)参照}によって可動接点vが固定
接点a側とb側とに切換えられることにより、可動接点
vからは図2の(j)に示されているような信号Sjが
出力される。すなわち、前記した切換スイッチ18は、
排他的論理和回路15からの出力信号Sgがハイレベル
の状態のときには、それの可動接点vが固定接点側aに
切換えられているから微分回路16から出力された微分
信号Shを信号Sjとして出力し、また、排他的論理和
回路15からの出力信号Sgがローレベルの状態のとき
には、それの可動接点vが固定接点側bに切換えられて
いるから微分回路17から出力された微分信号Siを信
号Sjとして出力する。
【0010】前記した切換スイッチ18の可動接点vか
ら出力された信号Sjは切換スイッチ20の固定接点b
に供給されるとともに、極性反転回路(反転回路)19
を介して切換スイッチ20の固定接点aに供給されてい
る。切換スイッチ20の可動接点vは前述のように比較
回路13から出力される信号Sf{図2の(f)参照}を
切換制御信号として固定接点a側とb側とに切換えられ
る。すなわち、前記した切換スイッチ20は比較回路1
3からの出力信号Sfがハイレベルの状態のときには、
それの可動接点vが固定接点b側に切換えられて前記し
た切換スイッチ18の可動接点vからの出力信号Sjが
そのまま出力されてゲイン設定回路21に与えられ、ま
た、比較回路13からの出力信号Sfがローレベルの状
態のときには、それの可動接点vが固定接点a側に切換
えられているから極性反転回路19から出力された信
号、すなわち、前記した切換スイッチ18の可動接点v
からの出力信号Sjが極性反転回路19によって極性反
転された状態の信号がゲイン設定回路21に与えられ
る。それにより、前記のように切換スイッチ20の可動
接点vからゲイン設定回路21に供給される速度信号は
速度変化の極性の情報を有しており、また図2の(k)
のように直線性が良好で、かつ、リップルの無い状態の
ものになされている。
ら出力された信号Sjは切換スイッチ20の固定接点b
に供給されるとともに、極性反転回路(反転回路)19
を介して切換スイッチ20の固定接点aに供給されてい
る。切換スイッチ20の可動接点vは前述のように比較
回路13から出力される信号Sf{図2の(f)参照}を
切換制御信号として固定接点a側とb側とに切換えられ
る。すなわち、前記した切換スイッチ20は比較回路1
3からの出力信号Sfがハイレベルの状態のときには、
それの可動接点vが固定接点b側に切換えられて前記し
た切換スイッチ18の可動接点vからの出力信号Sjが
そのまま出力されてゲイン設定回路21に与えられ、ま
た、比較回路13からの出力信号Sfがローレベルの状
態のときには、それの可動接点vが固定接点a側に切換
えられているから極性反転回路19から出力された信
号、すなわち、前記した切換スイッチ18の可動接点v
からの出力信号Sjが極性反転回路19によって極性反
転された状態の信号がゲイン設定回路21に与えられ
る。それにより、前記のように切換スイッチ20の可動
接点vからゲイン設定回路21に供給される速度信号は
速度変化の極性の情報を有しており、また図2の(k)
のように直線性が良好で、かつ、リップルの無い状態の
ものになされている。
【0011】前記したゲイン設定回路21からの出力信
号αは減算回路23に減数信号として供給されており、
また前記の減算回路23には基準速度プロファイル発生
回路22から出力された信号βが被減数信号として供給
されていて、前記の減算回路23で行なわれる減算によ
って発生した速度誤差信号γはドライブ回路24に供給
され、前記のドライブ回路24の出力信号がリニアモー
タの駆動コイル7に供給されることにより速度制御動作
が行なわれる。図3の(a)〜(c)は前記した基準速
度プロファイル発生回路22から出力された信号βと、
ゲイン設定回路21からの出力信号αと、減算回路23
から出力された速度誤差信号γとの関係を示している図
である。
号αは減算回路23に減数信号として供給されており、
また前記の減算回路23には基準速度プロファイル発生
回路22から出力された信号βが被減数信号として供給
されていて、前記の減算回路23で行なわれる減算によ
って発生した速度誤差信号γはドライブ回路24に供給
され、前記のドライブ回路24の出力信号がリニアモー
タの駆動コイル7に供給されることにより速度制御動作
が行なわれる。図3の(a)〜(c)は前記した基準速
度プロファイル発生回路22から出力された信号βと、
ゲイン設定回路21からの出力信号αと、減算回路23
から出力された速度誤差信号γとの関係を示している図
である。
【0012】
【発明の効果】以上、詳細に説明したところから明らか
なように本発明の可動体の位置制御装置では、90度近
傍の角度の内で予め定められた角度の位相差を有する擬
似正弦波2相信号を発生させるエンコーダから、速度制
御の対象にされる可動体の変位と対応した擬似正弦波2
相信号を発生させ、前記のエンコーダで発生した2相信
号における各相の信号の和信号と差信号とを発生させ
て、その和信号と差信号とについて、それぞれの信号の
中心値を閾値として2値化信号を発生させ、前記した和
信号の2値化信号と前記した差信号の2値化信号との排
他的論理和出力信号を得て、前記のエンコーダで発生し
た2相信号における各相の信号の微分信号を発生させ、
前記した各相の信号の微分信号の内から一方の微分信号
を前記した排他的論理和出力信号によって選択し、前記
の選択された微分信号と、その微分信号を極性反転した
微分信号とを、前記した差信号についての2値化信号を
切換信号として切換えて速度信号を発生させるようにし
たものであるから、発生した速度信号は速度変化の極性
の情報を有し、また直線性が良好で、かつ、リップルの
無い状態のものになされるのであり、本発明によれば既
述した従来の問題点は良好に解決できる。
なように本発明の可動体の位置制御装置では、90度近
傍の角度の内で予め定められた角度の位相差を有する擬
似正弦波2相信号を発生させるエンコーダから、速度制
御の対象にされる可動体の変位と対応した擬似正弦波2
相信号を発生させ、前記のエンコーダで発生した2相信
号における各相の信号の和信号と差信号とを発生させ
て、その和信号と差信号とについて、それぞれの信号の
中心値を閾値として2値化信号を発生させ、前記した和
信号の2値化信号と前記した差信号の2値化信号との排
他的論理和出力信号を得て、前記のエンコーダで発生し
た2相信号における各相の信号の微分信号を発生させ、
前記した各相の信号の微分信号の内から一方の微分信号
を前記した排他的論理和出力信号によって選択し、前記
の選択された微分信号と、その微分信号を極性反転した
微分信号とを、前記した差信号についての2値化信号を
切換信号として切換えて速度信号を発生させるようにし
たものであるから、発生した速度信号は速度変化の極性
の情報を有し、また直線性が良好で、かつ、リップルの
無い状態のものになされるのであり、本発明によれば既
述した従来の問題点は良好に解決できる。
【図1】本発明の可動体の速度制御装置を光ディスクの
記録再生装置に適用した場合の実施例の概略構成を示す
ブロック図である。
記録再生装置に適用した場合の実施例の概略構成を示す
ブロック図である。
【図2】本発明の可動体の速度制御装置の動作を説明す
るための波形図である。
るための波形図である。
【図3】本発明の可動体の速度制御装置の動作を説明す
るための波形図である。
るための波形図である。
【図4】記録再生装置の一例として示す光ディスクの記
録再生装置の斜視図である。
録再生装置の斜視図である。
【図5】従来装置の速度の極性の検出方法を説明するた
めの図である。
めの図である。
【図6】従来装置の速度の極性の検出方法を説明するた
めの図である。
めの図である。
M…ディスクを駆動回転させるモータ、1…光ディス
ク、2…キャリッジ(移送体)、3,4…案内棒、5…
光学ヘッドに設けられているレンズ、6…リニアモータ
の磁路、7…リニアモータの駆動コイル、8…光学スケ
ール(リニアスケール)、9…検出器、10…増幅器、
11,23…減算回路、12…加算回路、13,14…
比較回路、15…排他的論理和回路、16,17…微分
回路、18,20…切換スイッチ、19…極性反転回
路、21…ゲイン設定回路、22…基準速度プロファイ
ル発生回路、24…ドライブ回路、
ク、2…キャリッジ(移送体)、3,4…案内棒、5…
光学ヘッドに設けられているレンズ、6…リニアモータ
の磁路、7…リニアモータの駆動コイル、8…光学スケ
ール(リニアスケール)、9…検出器、10…増幅器、
11,23…減算回路、12…加算回路、13,14…
比較回路、15…排他的論理和回路、16,17…微分
回路、18,20…切換スイッチ、19…極性反転回
路、21…ゲイン設定回路、22…基準速度プロファイ
ル発生回路、24…ドライブ回路、
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 90度近傍の角度の内で予め定められた
角度の位相差を有する擬似正弦波2相信号を位置制御の
対象にされる可動体の変位と対応して発生させる信号発
生手段と、前記の信号発生手段で発生した2相信号にお
ける各相の信号の和信号を得る手段と、前記の信号発生
手段で発生した2相信号における各相の信号の差信号を
得る手段と、前記した和信号と差信号とについて、それ
ぞれの信号の中心値を閾値として2値化信号を得る手段
と、前記した和信号の2値化信号と前記した差信号の2
値化信号との排他的論理和出力信号を得る手段と、前記
の信号発生手段で発生した2相信号における各相の信号
の微分信号を発生する手段と、前記した2相信号におけ
る各相の信号の微分信号の内から一方の微分信号を前記
した排他的論理和出力信号によって選択する微分信号選
択手段と、前記した微分信号選択手段からの出力信号と
前記した微分信号選択手段からの出力信号を極性反転し
た信号とを、前記した差信号についての2値化信号を切
換信号として切換えて出力する信号切換手段とからなる
可動体の速度制御装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3180151A JPH053693A (ja) | 1991-06-25 | 1991-06-25 | 可動体の速度制御装置 |
US07/903,399 US5291464A (en) | 1991-06-25 | 1992-06-24 | Speed and position control apparatus for positioning a movable object |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3180151A JPH053693A (ja) | 1991-06-25 | 1991-06-25 | 可動体の速度制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH053693A true JPH053693A (ja) | 1993-01-08 |
Family
ID=16078291
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3180151A Pending JPH053693A (ja) | 1991-06-25 | 1991-06-25 | 可動体の速度制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH053693A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6679798B1 (en) | 1998-11-05 | 2004-01-20 | Fukuju Kogyo Kabushiki Kaisha | Metal belt element, metal belt, and method of assembling the metal belt |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59116551A (ja) * | 1982-12-24 | 1984-07-05 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 速度信号検出装置 |
JPS63238463A (ja) * | 1987-03-27 | 1988-10-04 | Hitachi Ltd | 速度信号検出装置 |
-
1991
- 1991-06-25 JP JP3180151A patent/JPH053693A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59116551A (ja) * | 1982-12-24 | 1984-07-05 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 速度信号検出装置 |
JPS63238463A (ja) * | 1987-03-27 | 1988-10-04 | Hitachi Ltd | 速度信号検出装置 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6679798B1 (en) | 1998-11-05 | 2004-01-20 | Fukuju Kogyo Kabushiki Kaisha | Metal belt element, metal belt, and method of assembling the metal belt |
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