JPH0536793U - 電磁誘導加熱器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 箱体４の両側面の内側に夫々弾性体５を取付
け、両弾性体５の上側に前記弾性体５で支えられる剛体
６を配し、剛体６上に電磁誘導加熱用コイル１を固定
し、その上側に天板２を配し、前記コイル１と天板２間
にスペーサ３を挾み、天板２を前記箱体４に天板枠７で
固定した構造とする。 【効果】 電磁誘導加熱用コイルと天板の距離は、常に
一定の距離が確保され安定した出力が得られる。また、
電磁誘導加熱用コイルは箱体の側面で支えられるためコ
イルの下側は広い空間が得られる。従ってこの空間に電
子基板や部品を納めることが出来かつ各部品に付いても
大きさ等の制約は少ないので、器体全体を小型化でき
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、高周波電磁誘導により鉄系の鍋等を発熱して調理を行なう、おもに 業務用として飲食店等のカウンターやテーブルに設置されたり、あるいは、一般 家庭の厨房等で使われる電磁誘導加熱器に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

電磁誘導加熱器は、電磁誘導加熱用コイル（以下コイルと記す）と発熱する鍋 の距離により出力が変わるためこの距離は一定で不変に保つ必要がある。

【０００３】 現在実用化されているものを見ると、箱体側に付けられたスペーサにコイルを 固定して、天板は箱体側面壁上に固定されているものがある。この構造ものは、 天板とコイルが間接的につながっているため、スペーサや箱体等の寸法ばらつき により、コイルと天板の距離に差を生じることがある。このために、製品間の出 力のバラツキを生じる。またコイルと天板間の距離は、経年変化や衝撃によって も変化することがあり、出力のばらつきにつながる。

【０００４】 また、このような問題を解消するため箱体からピンを立ててここにコイルスプ リングを入れてこのスプリングの上にコイルを乗せてコイルと天板間にスぺーサ を挾み常にコイルをスプリングで押し上げて天板との距離を一定に保つものが考 案され実用化されている。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

従来のコイルをスプリングで押し上げる方法はコイルの下側にピンを立てるた めコイルの下側に部品や電子基板を配置するには前記の部品が邪魔になって大き なものは配置出来ない問題があった。従って電子基板などでは小さく分割しなけ ればならなくコスト高になる等の問題があった。あるいはまた器体が大型になる 等の問題があった。

【０００６】 本考案の目的は、器体としては小型コンパクトにするためコイルの下側を広く あけて、この部分に大きな部品でも、大きな電子基板でも入る構造として、小型 化しコストの低減をはかるものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

本考案は上記課題を解決するためになされたものであり、箱体の両側面内側に 夫々弾性体を取付け、これら両弾性体の上側に弾性体で支えられる剛体を配し、 剛体上にコイルを固定し、その上側に天板を配し、前記コイルと天板間にスペー サを挾み、天板を前記箱体に天板枠を介して固定した構造とする。

【０００８】

【作用】

上記構造とすることにより、コイルは常に天板と一定距離を保ち安定出力を保 持するとともに、コイルは箱体の側面で支えられるためコイルの下側は広い空間 が得られる。

【０００９】

【実施例】

以下本考案の一実施例を図面によって説明する。図１は本考案の一実施例を施 した電磁誘導加熱器の平面半断面図であり、図２は同じく側面断面図である。図 において、１は電磁誘導加熱用コイル（以下コイルと呼ぶ）であり、２はコイル １上側に配置された天板である。調理を行うときは、天板２の上に磁性体金属の 鍋（例えば鉄製の鍋または皿、本説明では図示せず）等を乗せてこれを発熱させ 加熱調理を行う。３は天板２とコイル１の距離を一定に保つためのスペーサであ る。４は電磁誘導加熱器本体のケースである箱体である。５は箱体４の両側面に 取付けられた板状の弾性体であり相対する面に夫々設けられている。６は弾性体 ５の上に乗せられて、弾性体５で支えられている剛体である。この剛体６上に前 記コイル１が固定されている。すなわち、剛体６、コイル１は弾性体５により常 に上方へ押し上げられることによりコイル１と天板２間にスペーサ３の間隔を保 ち一定距離が確保できる。７は天板２を箱体４に固定する天板枠である。

【００１０】 次に本実施例の作用に付いて説明する。

【００１１】 上記の構造とすることにより、コイル１と天板２の距離は常に一定の距離が確 保され安定した出力が得られる。また、コイル１は箱体４の側面で支えられるた めコイル１の下側は広い空間が得られる。従ってこの空間に電子基板や部品を収 めることが出来かつ各部品に付いても大きさ等の制約は少ないので、器体全体を 小型化できる。

【００１２】

【考案の効果】

以上述べた通り本考案の構成とすることにより、電磁誘導加熱用コイルと天板 の距離は、常に一定の距離が確保され安定した出力が得られる。また、電磁誘導 加熱用コイルは箱体の側面で支えられるためコイルの下側は広い空間が得られる 。従ってこの空間に電子基板や部品を納めることが出来かつ各部品に付いても大 きさ等の制約は少ないので、器体全体を小型化できる。またこれにより器体を台 所やシステムキッチン等に設置する場合の制約も少なく、設置が容易となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す電磁誘導加熱器の平面
半断面図である。

【図２】同じく側面断面図である。

【符号の説明】

１ 電磁誘導加熱用コイル（コイル） ２ 天板 ３ スペーサ ４ 箱体 ５ 弾性体 ６ 剛体 ７ 天板枠

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 高周波電磁誘導により鉄系の鍋等を発熱
   して調理を行なう電磁誘導加熱器において、ケースとな
   る箱体(4)の両側面の内側に夫々弾性体(5)を取付け、こ
   れら両弾性体(5)の上側に弾性体(5)で支えられる剛体
   (6)を配し、この剛体(6)上に電磁誘導加熱用コイル(1)
   を固定し、電磁誘導加熱用コイル(1)の上側に天板(2)を
   配し、前記電磁誘導加熱用コイル(1)と天板(2)間にスペ
   ーサ(3)を挾み、天板(2)を前記箱体(4)に天板枠(7)を介
   して固定した構造とすることにより、前記電磁誘導加熱
   用コイル(1)は常に天板(2)と一定距離を保ち安定出力を
   保持することを特徴とした電磁誘導加熱器。