JPH0536716U - 同軸ケーブル - Google Patents

同軸ケーブル

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JPH0536716U
JPH0536716U JP9332591U JP9332591U JPH0536716U JP H0536716 U JPH0536716 U JP H0536716U JP 9332591 U JP9332591 U JP 9332591U JP 9332591 U JP9332591 U JP 9332591U JP H0536716 U JPH0536716 U JP H0536716U
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JP
Japan
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porous hollow
hollow fiber
coaxial cable
insulating layer
tape
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JP9332591U
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English (en)
Inventor
正明 佐藤
昇司 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
Mitsubishi Chemical Corp
Mitsubishi Rayon Co Ltd
Original Assignee
THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
Mitsubishi Chemical Corp
Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 絶縁層の機械的強度を維持しつつ所望の実効
誘電率の設定が容易である同軸ケーブルを提供する。 【構成】 中心導体1と外部導体4の中間に配される絶
縁層3として複数本の多孔質中空糸6を並列状に近接配
置させたテープ状となした多孔質中空糸束2で構成され
たものが用いられている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はコンピューターおよびその周辺機器の電気信号伝送用などに使用され る同軸ケーブルに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、コンピューターおよびその周辺機器をはじめとする電子機器の発達に伴 い、この分野で使用される同軸ケーブルも高性能で信頼性の高いものが要求され ており、これまでの同軸ケーブルでは伝送速度がせいぜい3.9ns/mレベル であり、特に伝送エネルギーの損失が少なく、しかも電気信号伝送速度のより速 い同軸ケーブルが強く求められている。 この要求を満足させるためには、中心導体と外部導体との間に設けられた絶縁 層に空隙あるいは気孔などを設けるなどして、その実効誘電率をより小さくする ことが不可欠である。 この手法として従来は、中心導体の外周にプラスチックディスクを配設し、そ の外周に外部導体を同ディスクで支持して所望の内部空隙を得るものや、中心導 体と外部導体との間に、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、PFA、PTF E等の高発泡プラスチックからなる絶縁層が形成されたものがあり、実用に供さ れている。 また、実開昭25−131522号公報には、中心導体と外部導体との間に多 孔質状のPTFEチューブを巻回して用いることにより空気の占有率の多い(空 隙率の高い)絶縁体とすることも提案されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、中空導体と外部導体とをプラスチックディスクを配設して離間する場 合には、内部空隙を大きく取ると空隙部の引張り強度、曲げ強度、屈曲強度など の機械的強度が非常に脆弱となり、通常のケーブルと同様の扱いが困難となる。 また、絶縁層を高発泡プラスチックにより形成する場合には、高発泡プラスチ ック自体が未だに60%の空孔率を得るに致っておらず、これ以上に無理に発泡 率を上げると泡が互いに結合して泡の粒経が大きくなるため、外部の圧力に対し て潰れ易くなり、しかも発泡率が不安定となって次第に長手方向に均一性が失わ れていく傾向にある。 また、多孔質状のPTFEチューブを巻回して用いる場合には、巻回時にチュ ーブが扁平状に押圧されるため空気の含有率が低くなり、単に多孔質状のテープ を巻回することとの差があまりなく所望の効果が得られていない。 本考案は、このような上記従来の同軸ケーブルの問題を解消するためになされ たものであり、高い空隙率を有し、かつ機械的強度に優れた多孔質中空糸を用い て絶縁層を構成することによって、絶縁層の機械的強度を維持しつつ所望とする 実効誘電率の設定が容易な同軸ケーブルを提供することを目的とするものである 。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本考案では、中心導体と外部導体の中間に配される絶 縁層として複数本の多孔質中空糸を並列状に近接配置させてテープ状となした多 孔質中空糸束で構成されたものを用いることによって、空隙率の高い絶縁層が形 成されるようにしている。
【0005】
【実施例】
以下本考案の実施例を図面に従い詳細に説明する。 図1は、本考案の同軸ケーブルの一実施例を示した横断面図であり、1は中心 導体、2はテープ状の多孔質中空糸束、3は絶縁層、4は外部導体、5は外被体 をそれぞれ示している。また、図2は、図1に示されるテープ状の多孔質中空糸 束2自体を中心導体1に巻きつける前の状態で示す部分拡大図であり、6は多孔 質中空糸からなる経糸、7は緯糸を示している。
【0006】 中心導体1は、錫、ニッケル、銀等のメッキを施したか、もしくは施していな い、銅、アルミニューム等の単芯もしくは撚線で構成されている。中心導体1の 周囲は、ポリオレフィン系(ポリプロピレン、ポリエチレン等)、フッソ系(P FA等)、ポリスルホン系等からなる絶縁性能を有する多孔質中空糸で構成され たテープ状の多孔質中空糸束2によって被覆され絶縁層3が形成されている。 テープ状の多孔質中空糸束2によって中心導体1が被覆されて形成された絶縁 層3の外周に、錫、ニッケル、銀等のメッキを施したか、もしくは施していない 、銅、アルミニューム等の銅線の横巻きや編組または、アルミニュームや銅のP TEラミネートテープ等の金属箔からなる外部導体4が、前記中心導体1と同軸 状に配設されている。更にその外周にポリエチレンやポリ塩化ビニル等の樹脂が 被覆され外被体5を形成している。
【0007】 本考案のテープ状の多孔質中空糸束2は、例えば、細幅のニードル織機を用い て、市販されているポリオレフィン系の多孔質中空糸を複数本経糸6に用い、緯 糸7に細経の繊維素材を用いて所望の幅のテープに組成することにより得られる 。 緯糸7として中実糸(糸全体が多孔質になっており、管状に形成されていない 多孔質糸)を用いると実質中空率の大きな絶縁層が得易くなり好ましい。 図2は、このようにして得られたテープ状の多孔質中空糸束2の一例を拡大し て示したものであり、複数本接近して並べた多孔質中空糸からなる経糸6が、緯 糸7によって拘束されており、片側の耳部が鎖編部8で形成されているため繊維 相互にずれが生じ易い状態で形成されている。なお図1の断面図では図2に示さ れる緯糸7や、鎖編部8は便宜上省略している。
【0008】 このようなニードル繊維を用いて織成したテープ状の多孔質中空糸束2を用い れば、中心導体1の外周を巻回する際に、テープを構成している個々の繊維にず れが生じ、巻回する際に生ずる歪を吸収できるので小さな巻きつけ角度での巻回 が可能となる。 この場合、多孔質中空糸としては、気孔率(多孔質中空糸膜壁における空隙部 の比率)が高いものほどよく、例えば、気孔率50%以上の多孔質中空糸を用い れば、絶縁層3の実質中空率(絶縁層における空隙率)を容易に60%以上とす ることができるが、中空部を含めたトータル空孔率80%以上、実質中空率を3 0%以上とするのが望ましい。 また、多孔質中空糸の外径と内径との差の小さいトータル空孔率の大きなもの を用いれば絶縁層3の実質中空率を大きくすることが容易となる。
【0009】 絶縁層3は、中心導体1と外部導体4との間に、複数本の多孔質中空糸を並列 状に近接配置させてテープ状となした多孔質中空糸束2で構成されており、絶縁 体としての機能を有する多孔質中空糸束2と、多孔質中空糸束2を構成している 多孔質中空糸自体が有している気孔および中空部、ならびに多孔質中空糸束2相 互および多孔質中空糸束2と外部導体4との空隙とによって形成されている。 多孔質中空糸束2を構成している多孔質中空糸自体が有している気孔は、気孔 が多孔質中空糸によって保護されているため機械的な強度が大きく、製品の均一 性にも優れたものとなる。 この絶縁層3における多孔質中空糸束2相互および外部導体4との空隙は、絶 縁層3の実質中空率を大きくする上で有効であるが、空隙が大きすぎると機械的 強度が低下する恐れがあり、この機械的強度を向上させるために必要に応じて、 多孔質中空糸束2の外側をテープ等で被覆して用いてもよく、多孔質中空糸束2 相互を部分的に接合して用いてもよい。
【0010】 外部導体4および外被体5は、通常の同軸ケーブルに用いられているものがそ のまま用いられる。 本考案の同軸ケーブルの製造方法については、一般に用いられている手法がそ のまま用いられ特に制約されない。
【0011】 以下に上記実施例の製造にかかる具体的数値について示す。 中心導体・・・・・・外径が0.1mmの銀メッキを施した銅線7本を撚り合 わせた外径0.3mmのものを使用、 テープ状となした多孔質中空糸束の製造条件、 〈使用素材〉 外径0.2mm、膜厚17μm、および 気孔率50%のポリオレフィン系多孔質 中空糸 〈緯糸素材〉 ナイロンフィラメント20d/7f 〈緯糸打込〉 5.6回/cm 〈織 幅〉 3mm 外部導体・・・・・・外径が0.1mmの銀メッキ銅線30本横巻きシールド 外被体・・・・・・・肉厚0.5mmの塩化ビニルシース 通常の製造方法によって上記実施例の同軸ケーブルを製造したところ、実質中 空率が80%の絶縁層が得られ、伝播遅延時間は3.75ns/mであった。
【0012】
【考案の効果】
本考案の同軸ケーブルは、中心導体と外部導体との間に、複数本の多孔質中空 糸を並列状に近接配置させてテープ状となした多孔質中空糸束で構成された絶縁 層が形成されているので、多孔質中空糸の気孔率と中空率とを多孔質中空糸の製 造の際適宜設定することが可能であり、容易に所望の実効誘電率を設定すること ができる。また、絶縁層が多孔質中空糸束で構成されているので絶縁層の保持が 容易となるなど機械的強度に優れたものとなり、機械的強度向上のために絶縁層 内の空隙を小さくしても、多孔質中空糸自体の気孔率は低下せず小さな実効誘電 率を容易に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の同軸ケーブルの一例を示した横断面
図。
【図2】本考案の同軸ケーブルの絶縁層に用いられるテ
ープ状となした多孔質中空糸束の部分拡大図。
【符号の説明】
1 中心導体 2 テープ状の多孔質中空糸束 3 絶縁層 4 外部導体 5 外被体 6 経糸 7 緯糸 8 鎖編み部

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心導体の外周に、絶縁体、外部導体、
    外被体を順次設けて構成される同軸ケーブルにおいて、
    前記絶縁体が前記中心導体と前記外部導体との間に設け
    られた複数本の多孔質中空糸を並列状に近接配置させて
    テープ状となした多孔質中空糸束で構成されたことを特
    徴とする同軸ケーブル。
  2. 【請求項2】 前記多孔質中空糸束が、複数本の多孔質
    中空糸を経糸に用い、緯糸によって編成して一体化とさ
    れたテープ状物である請求項1の同軸ケーブル。
  3. 【請求項3】 前記緯糸として、多孔質中実糸が用いら
    れている請求項2の同軸ケーブル。
JP9332591U 1991-10-17 1991-10-17 同軸ケーブル Withdrawn JPH0536716U (ja)

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JP9332591U JPH0536716U (ja) 1991-10-17 1991-10-17 同軸ケーブル

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JP9332591U JPH0536716U (ja) 1991-10-17 1991-10-17 同軸ケーブル

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JP9332591U Withdrawn JPH0536716U (ja) 1991-10-17 1991-10-17 同軸ケーブル

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011078190A1 (ja) * 2009-12-22 2011-06-30 株式会社フジクラ ケーブル
JP2016103343A (ja) * 2014-11-27 2016-06-02 日立金属株式会社 同軸ケーブル及びそれを用いた医療用ケーブル

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011078190A1 (ja) * 2009-12-22 2011-06-30 株式会社フジクラ ケーブル
JPWO2011078190A1 (ja) * 2009-12-22 2013-05-09 株式会社フジクラ ケーブル
JP2016103343A (ja) * 2014-11-27 2016-06-02 日立金属株式会社 同軸ケーブル及びそれを用いた医療用ケーブル

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