JPH0536544B2 - - Google Patents

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JPH0536544B2
JPH0536544B2 JP59259247A JP25924784A JPH0536544B2 JP H0536544 B2 JPH0536544 B2 JP H0536544B2 JP 59259247 A JP59259247 A JP 59259247A JP 25924784 A JP25924784 A JP 25924784A JP H0536544 B2 JPH0536544 B2 JP H0536544B2
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JP
Japan
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ink
printing
fabric
receiving layer
water
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Kazuo Iwata
Shoji Koike
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Canon Inc
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Canon Inc
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Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本発明は、インクジエツト方式による布帛類の
捺染方法に関し、更に詳しく云えば、特定の構成
の布帛類を使用することを特徴とするインクジエ
ツト方式による捺染方法に関する。 (従来の技術) 従来、各種の繊維からなる織布や不織布あるい
は混紡織布等の布帛の捺染には、ローラー捺染、
スクリーン捺染、転写捺染等の捺染方法が用いら
れ、また1部にはインクジエツト記録方法による
捺染方法も提案されている。 (発明が解決しようとしている問題点) しかしながら、従来の一般的な捺染方法は、捺
染用のプリント版を作成する必要があり、これら
の版、例えば捺染用版胴やスクリーン版の作成が
高価であり、また転写捺染においても転写紙を印
刷するための版の作成が高価であるため、かなり
の量を生産しない限り、コストが合わない、ま
た、一般にプリント布の模様の流行期間が短いた
め、その都度製版するのは更にコストアツプな
り、それらの流行に迅速に対応できず、大量の在
庫をかえることがあるという重大な問題がある。
これらの欠点を解決すべくインクジエツト方式に
よる捺染も提案されたが、このインクジエツト方
式による捺染では、従来の捺染糊の如き高粘度の
記録液(インク)が使用できないため、織布等に
プリントすると、織布表面付近のインク保持性が
悪く、且つ織目が存在するために、付与されたイ
ンクが滲み易く、精密なプリント模様の形成が困
難であり、更に、プリント後、染着処理して染料
を染着させても、必ずしも優れた均染性と織布表
面付近の高い染料染着率が得られなかつた。 従つて、本発明の目的は、上述の如き従来の一
般的な捺染方法における経済的な問題とインクジ
エツト記録による捺染方法における精密なプリン
トが得られないという問題、更に織布表面付近の
染料の染着率が低いという問題を同時に解決し得
るインクジエツト方式による捺染方法を提供する
ことである。 このような本発明の目的および他の目的は以下
の本発明によつて達成される。 (発明の開示) すなわち、本発明は、インクジエツト方式によ
つて水溶性染料を含む記録液を布帛類に付与して
捺染を行う方法であつて、少なくとも親水性また
は水溶性の樹脂と、SBRラテツクス、NBRラテ
ツクス、ポリビニルホルマール、ポリメチルメタ
クリレート、ポリビニルブチラール、ポリアクリ
ロニトリル、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、
フエノール樹脂及びアルキド樹脂から選ばれる少
なくとも1種の樹脂を含む記録液受容層を予め設
けた上記布帛に上記記録液を付与し、次いで、染
着処理を行つた後、洗浄処理により前記記録液受
容層を除去することを特徴とする捺染方法であ
る。。 本発明を更に詳細に説明すると、本発明の主た
る特徴はインクジエツト方式による捺染方法にお
いて、被捺染材である布帛類として、該布帛類ま
たはこれを構成している織維表面に、インクジエ
ツト方式の記録液であるインクを容易且つ迅速に
吸収受容し得るインク受容層を設けた布帛類を使
用することにある。 本発明において使用し、主として本発明を特徴
づける布帛類は、木綿、羊毛、絹、麻等の天然繊
維、キユプラ、レーヨン等の再生繊維、アクリ
ル、ナイロン等の合成繊維の如く、水溶性の染料
によつて染色され得る繊維からなる布帛類、また
はこれらの異なる繊維同士またはこれらの繊維と
他の繊維、例えばポリエステル、ビニロン、ポリ
プロピレン、アセテート、トリアセテート等の繊
維との混紡布帛類であつて、これらの布帛類また
はこれらの布帛類を構成する繊維が、使用するイ
ンクジエツト方式用インクを迅速且つ容易に吸収
受容し得る層が形成されたものである。 本発明者は被捺染材である布帛類にこのような
性能を有する層を形成することによつて、前述の
従来技術の欠点、特にインクジエツト方式による
低粘度のインクの使用による問題が容易に解決さ
れることを知見して本発明を完成したものであ
る。 上記の受容層を形成する材料として、好ましい
ものは、水溶性または親水性の天然または合成ポ
リマーであり、好ましい具体例としては、小麦
粉、米粉、米ぬか、布海苔、アルブミン、ゼラチ
ン、カセイン、でんぷん、セルロース、アラビア
ゴム、トウガントゴム、ローカストビーンゴム、
アルギン酸ソーダ、ベントナイト等の天然化合物
およびその変性物や化学反応による誘導体、水溶
性ポリアミド、ポリアクリルアミド、四級化ポリ
ビニルピロリドン、ポリエチレンイミン、ポリビ
ニルピリジリウムハライド、メラミン樹脂、ポリ
ウレタン、ポリビニルアルコール、水溶性ポリエ
ステル、ポリアクリル酸ソーダ等の合成樹脂およ
びその変性物や誘導体があげられ、これらの材料
の1種以上が所望により使用される。更に、イン
ク受容層の強度補強および/または基材との密着
性を改善するために、SBRラテツクス、NBRラ
テツクス、ポリビニルホルマール、ポリメチルメ
タクリレート、ポリビニルブチラール、ポリアク
リロニトリル、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニ
ル、フエノール樹脂及びアルキド樹脂から選ばれ
る少なくとも1種の樹脂を併用する。 このようなインク受容層を形成する方法として
は、上記の如きポリマーで単独あるいは混合物
を、適当な溶剤に溶解または分散させて処理液を
調製し、該処理液を、例えばデイツピング法、ス
プレー法、ロールコーテイング法、ロツドバーコ
ーテイング法、エアナイフコーテイング法等の公
知の方法により布帛またはそれを形成する繊維を
処理することにより行われる。このような処理
は、織成する前の糸または繊維に行つて、後に織
成してもよいし、織成後の布帛に対して行つても
よい。 また、捺染を行う前に予め処理しておいてもよ
いし、捺染を行う直前に処理してもよい。 このようにして形成されるインク受容層の厚さ
は、インクを受容できる範囲であればよく、記録
するインクの量にもよるが、0.1μm以上あれば、
特に限定されるものではない。実用的には、0.5
〜30μmの範囲が好適である。 以上の如く布帛類またはこれを構成する繊維の
表面にインク受容層を形成させることによつて、
これらの布帛類にインクジエツト方式によりイン
クが付与されると、付与されたインクは、3分間
以内でインク受容層中に吸収受容されるため、イ
ンクドツトが布帛類上で過度に滲むことはなく、
従つて後の染着処理を経て精確な捺染および染料
の高い染着率が実現される。また、付与されたイ
ンクがこのように短時間で吸収受容されるため、
その後はその印捺面に触れても他を汚染すること
がなく、プリント後直ちに重ねたり巻取つたりす
ることができ、次の染着処理までの間に任意の形
態で保存することができる。 これに対して、上記の如きインク受容層の形成
されていない従来の布帛類を被捺染布として使用
すると、インクジエツト方式によるインクは一般
に水性、且つ低粘度であり、一方、布帛類を構成
する各種繊維、例えば、ナイロン、羊毛、絹、木
綿等の繊維は必ずしも十分には親水性ではなく、
そのうえ布帛類の織目の存在のために、付与され
たインクドツトは過度な滲みを生じて精細な模様
の形成は困難であつた。更に、染着工程における
染料の染着率も低かつた。また、これらの布帛は
例えば木綿の如く比較的親水性のものであつて
も、必ずしも3分間以内という短時間にインクを
吸収し、他のものと接触しても他のものにインク
が転移しない程には吸水性でなく、木綿以外の他
の繊維は更にこの吸水性に劣るため、プリント後
直ちに巻取る等の取扱いは困難であつた。このよ
うな種々の従来の技術は本発明によつて十分に解
決されている。 本発明方法において使用するインクジエツト方
式用インクの染料としては、従来公知のものはい
ずれも使用できるが、被捺染材である上記の布帛
類を構成する繊維の種類に従つて選択し使用する
のが好ましく、例えば木綿、麻、ビスコース等の
セルロース系繊維としては、直接染料、反応性染
料、硫化染料の還元体、ナフトール染料、建染染
料の還元体、可溶性建染染料等が使用でき、特に
好ましいものはC.I.ダイレクトイエロー8,9,
11,12,27,28,29,33,35,39,41,44,50,
53,58,59,68,86,87,93,95,96,98,100,
106,108,109,110,130,132,142,144,161,
163,C.I.ダイレクトオレンジ6,15,18,26,
29,34,37,39,40,41,46,49,51,57,62,
71,105,107,115,C.I.ダイレクトレツド2,
4,9,23,26,31,39,62,63,72,75,76,
79,80,81,83,84,89,92,95,111,173,
184,207,211,212,214,218,221,223,224,
225,226,227,232,233,240,241,242,243,
247,C.I.ダイレクトバイオレツト7,9,47,
48,51,66,90,93,94,95,98,100,101,C.
I.ダイレクトブルー1,10,15,22,25,55,
67,68,71,76,77,78,80,84,86,87,90,
98,106,108,109,151,156,158,159,160,
168,189,192,193,194,199,200,201,202,
203,207,211,213,214,218,225,229,236,
237,244,248,249,251,252,264,270,280,
288,289,291、C.I.ダイレクトグリーン26,28,
29,30,31,33,34,59,63,65,66,67,68,
74,80,85,89、C.I.ダイレクトブラウン44,
98,100,103,106,113,115,116,157,169,
170,172,195,200、209,210,212,221,222,
223,227,228,229、C.I.ダイレクトブラツク
9,17,19,22,32,51,56,62,69,77,80,
91,94,97,108,112,113,114,117,118,
121,122,125,132,146,154,166,173,199、
カヤセロンレツドC−HB、カヤセロンルビンC
−BL、カヤセロンブルーC−G等の直接染料お
よびC.I.リアクテイブイエロー2,3,13,14,
15,17,18,23,24,25,26,27,29,35,37,
41,42,49,50,52,54,55,57,58,63,64,
75,76,77,79,81,82,83,84,85,87,88,
91,92,93,95,96,111,115,116,131,135、
C.I.リアクテイブオレンジ5,7,10,11,12,
13,15,16,20,30,34,35,41,42,44,45,
46,56,57,62,63,64,67,69,71,72,73,
74,78,82,84,87,C.I.リアクテイブレツド
3,13,17,19,21,22,23,24,29,35,37,
40,41,43,45,49,55,56,58,63,67,80,
81,82,85,86,87,104,106,108,109,110,
111,112,113,114,117,118,119,120,123,
124,126,128,130,131,132,141,147,158,
159,170,171,174,176,C.I.リアクテイブバ
イオレツト1,3,4,5,6,7,8,9,
16,17,22,23,24,26,27,33、C.I.リアクテ
イブブルー2,3,5,8,10,13,14,15,
17,18,19,21,25,26,27,28,29,38,39,
40,42,43,49,51,52,65,66,67,68,71,
73,74,75,77,78,79,80,89,98,100,
101,104,105,112,113,114,116,119,147,
148,158,160,162,169,170,171,179,182,
187,C.I.リアクテイブグリーン5,8,12,14,
15,16,19,21,C.I.リアクテイブブラウン2,
5,6,7,8,9,16,17,18,19,21,24,
26,30、C.I.リアクテイブブラツク4,5,8,
14,21,23,26,31,32,34およびカヤセロンリ
アクトシリーズ(日本化薬(株))にある各染料等の
反応性染料である。木綿と他の繊維との混紡織布
についても上記と同様の染料が使用される。繊維
が、羊毛、絹、ナイロン等のタンパク質またはポ
リアマイド系である場合には酸性染料、クロム染
料(酸性媒染染料)、反応染料、建染染料の還元
体、可溶性建染染料、硫化染料の還元体、ナフト
ール染料等が使用でき、特に好ましいものはC.I.
アシツドイエロー17,19,25,39,40,42,44,
49,50,61,64,76,79,110,127,135,143,
151,159,169,174,190,195,196,197,199,
218,219,222,227,C.I.アシツドオレンジ3,
19,24,28:1,33,43,45,47,51,67,94,
116,127,138,145,156、C.I.アシツドレツド
35,42,57,62,80,82,111,114,118,119,
127,128,131,143,151,154,158,249,257,
261,263,266,299,301,336,337,361,396,
397,C.I.アシツドバイオレツト5,34,43,47,
48,90,103,126、C.I.アシツドブルー25,40,
41,62,72,76,78,80,82,92,106,112,
113,120,127:1,129,138,143,175,181,
205,207,220,221,230,232,247,258,260,
264,271,277,278,279,280,288,290,326,
C.I.アシツドグリーン16,17,20,25,28,40,
41,71,C.I.アシツドブラウン4,248、C.I.アシ
ツドブラツク7,24,29,48,52:1,172等の
酸性染料およびC.I.リアクテイブイエロー21,
34,39,69,98,125,127,C.I.リアクテイブオ
レンジ29,53,68,C.I.リアクテイブレツド28,
65,66,78,83,84,100,116,136,147,154,
172,C.I.リアクテイブバイオレツド34、C.I.リア
クテイブブルー50,69,94,177、C.I.リアクテ
イブブラウン12等の反応性染料である。また繊維
がアクリル系である場合は、C.I.ベーシツクイエ
ロー1,2,4,11,13,14,15,19,21,23,
24,25,28,29,32,36,39,40,45,49,51,
56,61,63,67,70,71,73,77,82,85,87,
91,92、C.I.ベーシツクオレンジ21,22,27,
28,29,30,36,40,42,43,44,46,47,57,
58、C.I.ベーシツクレツド12,13,14,15,18,
22,23,24,25,27,29,35,36,38,39,45,
46,51,52,54,59,60,61,68,69,71,74,
75,78,80,81,82,95,100,102,103,104,
109、C.I.ベーシツクバイオレツト1,2,3,
7,10,15,16,20,21,25,27,28,35,37,
39,40,48、C.I.ベーシツクブルー1,3,5,
7,9,22,26,41,45,46,47,54,57,60,
62,65,66,69,71,75,77,78,85,89,92,
93,95,96,105,109,116,117,120,122,
124,137,141、C.I.ベーシツクグリーン1,4,
6,8,9,、C.I.ベーシツクブラウン14、C.I.ベ
ーシツクブラツク8等の塩基性染料を使用するの
が好ましい。 本発明で使用するインクジエツト方式用インク
は、上記の如き染料を媒体中に約0.1〜15重量%
の濃度に溶解して使用する。インク用の媒体とし
ては、水単独、好ましくは水と水溶性有機溶剤と
の混合液を使用する。使用する有機溶剤として
は、例えばメチルアルコール、エチルアルコー
ル、n−プロピルアルコール、イソプロピルアル
コール、n−ブチルアルコール、sec−ブチルア
ルコール、tert−ブチルアルコール、イソブチル
アルコール等の炭素数1〜4アルキルアルコール
類;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミ
ド等のアミド類;アセトン、ジアセトンアルコー
ル等のケトンまたはケトアルコール類;テトラヒ
ドロフラン、ジオキサン等のエーテル類;ポリエ
チレングリコール、ポリプロピレングリコール等
のポリアルキレングリコール類;エチレングリコ
ール、プロピレングリコール、ブチレングリコー
ル、トリエチレングリコール、1,2,6−ヘキ
サントリオール、チオジグリコール、ヘキシレン
グリコール、ジエチレングリコール、等のアルキ
レン基が2〜6個の炭素原子を含むアルキレング
リコール類;グリセリン;エチレングリコールメ
チル(またはエチル)エーテル、ジエチレングリ
コールメチル(またはエチル)エーテル、トリエ
チレングリコールモノメチル(またはエチル)エ
ーテル等の多価アルコールの低級アルキルエーテ
ル類;N−メチル−2−ピロリドン、1,3−ジ
メチル−2−イミダゾリジノン等が挙げられる。 上記の如き媒体は単独でも混合物として使用で
きるが、最も好ましい媒体組成は、水と1種以上
の水溶性有機溶剤からなり、該水溶性溶剤が少な
くとも1種の水溶性高沸点有機溶剤、例えば、エ
チレングリコール、プロピレングリコール、グリ
セリン等の多価アルコールを含有するものであ
る。これらの媒体の使用量は、インク組成物を調
製したときに、前記の水溶性染料の含有量が約
0.1〜15重量%になる量である。 本発明で使用するインク組成物の必須成分は上
記の通りであるが、その他従来公知の各種の分散
剤、界面活性剤、粘度調整剤等を必要に応じて添
加することができる。 必要に応じて添加し得る分散剤あるいは界面活
性剤としては、脂肪酸塩、アルキル硫酸エステル
塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナ
フタレンスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク
酸塩、アルキルリン酸エステル塩、ナフタレンス
ルホン酸ホルマリン縮合物、ポリオキシエチレン
アルキル硫酸エステル塩等のアニオン系分散剤若
しくは界面活性剤;ポリオキシエチレンアルキル
エーテル、ポリオキシエチレンアルキルフエニル
エーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、
ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン
ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン
アルキルアミン、グリセリン脂肪酸エステル、オ
キシエチレンオキシプロピレンブロツクコポリマ
ー等のノニオン型分散剤あるいは界面活性剤が重
要である。 粘度調整剤としては、カルボキシメチルセルロ
ース、ポリアクリル酸ソーダ、ポリビニルピロリ
ドン、アラビアゴム、スターチ等の主として水溶
性の天然あるいは合成高分子物が好ましく、これ
らの粘度調整剤を使用して、あるいは使用せず
に、本発明のインク組成物の粘度を25℃で50cps
以下、好ましくは1〜10cpsする。 また、上記三種の添加剤以外についても必要に
応じて、例えば消泡剤、浸透剤、防カビ剤、PH調
整剤等を適宜添加することができる。 更に、インクを帯電するタイプのインクジエツ
ト記録方法に使用されるインクを調合する為に
は、塩化リチウム、塩化アンモニウム、塩化ナト
リウムの無機塩類等の比抵抗調整剤が添加され
る。 尚、熱エネルギーの作用によつてインクを吐出
させるタイプのインクジエツト方式に適用する場
合には、熱的な物性値(例えば、比熱、熱膨張係
数、熱伝導率等)が調整されることもある。 本発明において使用するインクジエツト記録方
式は、インク組成物をノズルより効果的に離脱さ
せて、射程体である布帛にインクを付与し得る方
式であれば、いかなる方式でもよく、それらの方
式の代表的なものは、例えば、IEEE Trans
actions on Industry Applications Vol.JA−13、
No.1(1977年2、3月号)、日経エレクトロニクス
第305号(1982年12月6日号)に記載されている。
これらに記載の方式は、本発明の捺染方法に好適
なものであり、その幾つかを説明すると、先ず静
電吸引方式があり、この方式では、ノズルとノズ
ルの数mm前方に置いた加速電極との間に強電界を
与えて、ノズルよりインクを粒子化して次々に引
出し、引出したインク組成物が偏向電極間を飛翔
する間に情報信号を偏向電極に与えて記録する方
式と、インク粒子を偏向することなく、情報信号
に対応してインク粒子を噴射する方式とがあり、
いずれも本発明の捺染方法に有効である。第2の
方式としては、小型ポンプでインクに高圧を加
え、ノズルを水晶振動子等で機械的に振動させる
ことにより、強制的に微少インク粒子を噴射する
方式であり、噴射されたインク粒子は噴射と同時
に、情報信号に応じて帯電させる。帯電したイン
ク粒子は偏向電極板間を通過する際、帯電量に応
じて偏向される。この方式を利用した別の方式と
してマイクロドツトインクジエツト方式と称され
る方式もあり、この方式では、インク圧力、励振
条件をある範囲の適を値に保ち、ノズル先端より
大小二種類のインク液滴を発生し、この中小径液
滴のみを記録により利用するものである。この方
式の特徴は、従来並みの太いノズル口径でも微少
液滴群を得ることができる。 第3の方式としてはピエゾ素子方式があり、こ
の方式では、インクに加える圧力手段として、他
方式の如くポンプの様な機械的手段でなく、ピエ
ゾ素子を利用する。ピエゾ素子に電気信号を与え
て機械的変位を生じさせることにより、インクに
圧力を加え、ノズルより噴射させる方式である。 また、特開昭54−51837号公報に記載されてい
る方法で、熱エネルギーの作用を受けたインクが
急激な体積変化を生じ、この状態変化による作用
力によつて、インクをノズルから吐出させるイン
クジエツト方式も有効に使用することができる。 以上の如き種々のインクジエツト記録方式がい
ずれも使用でき、このような方式のいずれかを採
用して、前記の如き特定の構成の布帛の表面に着
色したインク組成物による文字、図形等の絵柄が
形成されるが、本発明の方法では、布帛に付着し
たインクドツトが過度に滲む前に布帛のインク受
容層に速やかに吸収保持されるので、前述の通
り、精確な模様が形成でき、染着工程における染
料の染着率も高い。またプリント後3分間以内で
乾燥状態と同様な状態になり、直ちに重ねたり巻
取つたりすることができる。 従つて、必要に応じて引続く加熱処理等による
染着工程を経ることによつても鮮明で且つ微細な
絵柄模様を形成することができる。これに対して
従来の布帛を使用した場合には、低粘度のインク
の使用による布帛上でのインクの滲みのために微
細な絵柄を形成することが困難であり、また、染
料の染着率も低かつた。 以上の如くして本発明方法によつて布帛上にイ
ンク組成物を画像信号通りには付着させることが
でき、この状態のインク組成物中の染料は、単に
織布等の表面のインク受容層に吸収しているに、
過ぎないので、引続き加熱処理等の染着処理を行
うのが好ましい。このような染着処理は、使用し
た染料および布帛の種類によつて異なるが、一般
的な方法は、過熱スチームによるスチーミング処
理、温水や熱水による加熱処理、乾式の加熱処
理、界面活性剤水溶液によるソーピング処理等か
ら適当に選択する。また、染料として反応染料を
使用する場合は、アルカリシヨツクやアルカリパ
ツドの工程を併用することもある。このような染
着処理によつてインク受容層中の染料は布帛の繊
維に十分染着し、且つ水溶性のインク受容層はソ
ーピング処理等によつて水洗除去され、優れた品
質の捺染布帛が得られる。 従つて以上の如き本発明によれば、捺染に際し
て従来の一般的な捺染における如き高価なプリン
ト版の作成は不要であり、プリントすべき画像は
コンピユーターによつて極めて簡単に作成および
修正が可能であるので、従来技術の如き高価な版
を必要とせずに、随時流行の変化に即応すること
ができる。従つて従来技術の如く大量生産によら
ずとも、少量生産でも十分な利益を確保すること
ができる。また、従つて、工業的な捺染方法のみ
ならず、一般家庭での趣味的なプリント捺染にも
応用できるといいう利点も有する。 次に各種の実施例をあげて本発明を更に具体的
に説明する。なお文中部および%とあるのは重量
基準である。 インク製造例 1 直接染料(C.I.ダイレクトブルー291) 5部 グリセリン 5部 ジエチレングリコール 13部 エチレングリコール 17部 水 65部 上記全成分を約5時間攪拌 し、水酸化ナトリウムにてPHを8.2に調整した後、
フロロポアフイルターFP−100(住友電工製)に
て加圧濾過して水性インク(A)を得た。 インク製造例 2 酸性染料(C.I.アシツドレツド263) 6部 ポリエチレングリコール300 10部 ジエチレングリコール 20部 アニオン系界面活性剤(デモールN、花王石
鹸(株)製) 0.5部 上記全成分を約3時間攪拌し、フロロポアフイ
ルターFB−100(住友電工製)にて加圧濾過して
水性インク(B)を得た。 インク製造例 3 反応染料(C.I.リアクテイブオレンジ53)
4部 ノニオン系界面活性剤(ニツコールNP15、
日光ケミカルズ(株)製) 0.1部 ジエチレングリコール 30部 水 70部 上記全成分を製造例2と同様に処理して水性イ
ンク(C)を得た。 インク製造例 4 塩基性染料(C.I.ベーシツクブルー3) 5部 エタノール 20部 ポリエチレングリコール400 10部 水 70部 上記全成分を製造例2と同様に処理して水性イ
ンク(D)を得た。 インク受容層調製例 1 トランガントゴム 0.5部 SBRラテツクス(50%水溶液) 0.2部 水 99.3部 上記全成分を室温にて1昼夜攪拌後、更80℃で
2時間攪拌し、冷却して、調製液とした。この調
製液を用いてデイツピング法により被捺染布帛を
処理し、更にローラーで絞つた後、乾燥して被捺
染布帛にインク受容層を形成した。 インク受容層調整例 2 アルギン酸ソーダ 1部 ポリビニルホルマール 0.2部 水 98.8部 上記全成分を室温で1昼夜攪拌後、煮沸し、冷
却して、調製液とした。この調製液を用いてデイ
ツピング法により被捺染布帛を処理し、更にロー
ラーで絞つた後、乾燥して被捺染布帛にインク受
容層を形成した。 インク受容層調製例 3 エーテル化ローカストビンゴム 0.2部 でんぷん 0.1部 ポリビニルブチラール 0.1部 水 99.6部 上記全成分を使用して、調製例2と同様にして
被捺染布帛にインク受容層を形成した。 捺染例 インク製造例1〜4のインクを用いてインク受
容層調整例1〜3で処理を施した白布地に対して
行つた捺染例の結果を後記第1表に示す。 捺染はピエゾ素子を利用したプリンター(ノズ
ル口径65μφ、PJ−1080A、キヤノン(株)製)で、
プリントを行い、その後、定着(染着)処理を行
つた。その後、受容層を除去する為に水洗を行
い、乾燥後プリント物の品位を目視にて判定し
た。 比較例 後記第1表に示した組合せにおいて、インク受
容層を設けないで同様な捺染を行つたところ濃
度、色調、裏抜け、エツジのシヤープさの項目で
特にインク受容層を設けた場合に比較して劣つた
結果となつた。
【表】
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 インクジエツト方式によつて水溶性染料を含
    む記録液を布帛類に付与して捺染を行う方法であ
    つて、少なくとも親水性または水溶性の樹脂と、
    SBRラテツクス、NBRラテツクス、ポリビニル
    ホルマール、ポリメチルメタクリレート、ポリビ
    ニルブチラール、ポリアクリロニトリル、ポリ塩
    化ビニル、ポリ酢酸ビニル、フエノール樹脂及び
    アルキド樹脂から選ばれる少なくとも1種の樹脂
    を含む記録液受容層を予め設けた上記布帛に上記
    記録液を付与し、次いで、染着処理を行つた後、
    洗浄処理により前記記録液受容層を除去すること
    を特徴とする捺染方法。 2 記録液受容層の厚さが0.5〜3.0μmである特
    許請求の範囲第1項に記載の捺染方法。
JP59259247A 1984-12-10 1984-12-10 捺染方法 Granted JPS61138783A (ja)

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