JPH0536419Y2 - - Google Patents

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JPH0536419Y2
JPH0536419Y2 JP1990060451U JP6045190U JPH0536419Y2 JP H0536419 Y2 JPH0536419 Y2 JP H0536419Y2 JP 1990060451 U JP1990060451 U JP 1990060451U JP 6045190 U JP6045190 U JP 6045190U JP H0536419 Y2 JPH0536419 Y2 JP H0536419Y2
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wheelchair
clutch
caregiver
motor
hand
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  • Carriages For Children, Sleds, And Other Hand-Operated Vehicles (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、介護者が、障害者や高齢者を車椅子
に乗せて、坂道などでも、楽にかつ安全に運搬で
き、そして取り扱いも容易な装置に関する。
[従来の技術] 介護者が、被介護者を車椅子に乗せて、坂道
や、長距離を、楽に運ぶ技術としては、通常の車
椅子に、直流モータで駆動される車輪を持つ駆動
ユニツトを取り付けて、推進力を動力的に補助
し、介護者の労力を軽減する方法がある。
[考案が解決しようとする課題] 従来の技術では、以下のような問題がある。
例えば、電動駆動ユニツトを手押し式車椅子に
取り付けたとき、その駆動車輪(1輪)は、元の
手押し式車椅子の車輪群に対して、第1図に示す
ような配置関係を持つ。すなわち、電動駆動ユニ
ツトの駆動車輪1の接地点が、元の手押し式車椅
子の後輪2の接地点を結ぶ直線上に位置しない。
そのために、路面に投影したときに、駆動車輪1
の回転軸の延長線3と、手押し式車椅子の後輪2
の回転軸の延長線4とが交わることが無いので、
車椅子の転回中心が構成されない。そのために、
車椅子を右あるいは左に転回させようとする際
は、必ず元の手押し式車椅子の後輪2もしくは駆
動車輪1に大きな滑り抵抗が生ずる。そのため、
たとえ直流モータと駆動車輪の間にクラツチ機構
を設けて、手押しだけで操作できるようにしよう
としても、転回時の抵抗が大きいために、操作性
の良いものにならない。このように、従来の介護
者の労力を軽減するために構成された電動ユニツ
トは、手押しのみでも楽に操作できる配慮はなさ
れていない。また、クラツチ機構もつけられてい
ない。
介護者が、被介護者を乗せて、楽に操作でき、
かつ使い勝手の良い車椅子にするためには、手押
しのみの操作にも簡単に切り換えられることが必
要である。それは、以下に示すような理由によ
る。
(a) 手押しのみの操作ができることによつて、例
えば狭い場所で、細かい動きを加えながら通り
抜けたりする能力が高くなり、使い勝手が良く
なる。
(b) 平坦な場所では、手押しのみでも介護者の苦
痛にならない場合が多く、バツテリ消費の節約
の面からも、手押しのみの操作ができることが
必要である。
(c) 使用途中で、万一バツテリが空になつた場合
は、手押しのみの操作ができなければ、動きが
とれなくなつてしまう。
以上のようなことから、本考案は、介護者が、
被介護者を乗せて、坂道や長い道のりを安全かつ
楽に運搬できるようにするために、手押し式の介
護用車椅子を電動化するとともに、使い勝手を良
くするために、手押しのみでの操作も可能なシス
テムを実現することを目的としている。
[課題を解決するための手段] 上記の目的を達成するために、本考案において
は、前輪が自在輪になつている通常の手押し式の
介護用車椅子に、直流モータで駆動される駆動車
輪を1つ、その接地点が元の介護用車椅子の後輪
の接地点を結ぶ直線上に位置するように、付加的
に設置する。そして、直流モータの出力軸には、
電磁ブレーキを取り付け、直流モータに電流が流
れていないとき、すなわち直流モータが作動して
いないときは、出力軸は機械的にロツクされる。
また、その直流モータの出力軸と駆動車輪の間に
は、摩擦板クラツチを取り付ける。それにより、
クラツチを切ることによつて、駆動車輪がフリー
の状態になり、手押しでの車椅子操作が可能とな
る。クラツチ操作はレバーで行えるようにし、そ
のレバーを車椅子の手押しハンドル部分に取り付
ければ、介護者は車椅子を操作するときの姿勢の
ままでクラツチを操作することができる。その場
合、そのレバーを握ることによつてクラツチが切
られ、レバーを放せばクラツチがつながるように
することによつて、介護者が坂道で手押しのみで
操作している途中で万一手を放してしまつても、
駆動車輪とモータ出力軸がつながり、モータ出力
軸は電磁ブレーキによつてロツクされているの
で、車椅子は暴走しない。
手押し式車椅子に付加する電動の駆動車輪(1
輪)を、その接地点が、元の車椅子の後輪の接地
点を結ぶ直線上に位置するように配置することに
よつて、車椅子転回時の抵抗は著しく低減し、電
動による操作時あるいは手押しのみでの操作時に
かかわらず、転回のコントロールは、介護者の力
で楽に行える。
[作用] 上記のように構成されたシステムの直流モータ
にバツテリから電流を流すことによつて、直流モ
ータの回転力を駆動車輪によつて、車椅子に推進
力を与えることができ、それによつて、介護者の
身体的労力が軽減される。
本考案による装置では、第2図に示すように、
駆動車輪5の接地点と、元の手押し式車椅子の後
輪6の接地点は、一直線上に位置するように設定
されており、そして、前輪7は自在輪になつてい
るので、車椅子が右あるいは左に転回するときの
各車輪の回転軸の延長線8〜11は、路面に投影
すると、1点で交わる。それにより、車椅子が転
回する際の抵抗は、各車輪の転がり抵抗以外には
無く、車椅子に小さな力を加えるだけで、転回さ
せることが可能である。したがつて、車椅子の転
回のコントロールは、身体的労力をほとんど伴う
ことなく、介護者自身の力で行える。
また、本考案による装置では、直流モータの出
力軸と駆動車輪との間には摩擦板クラツチを介在
させているので、そのクラツチを切ることによつ
て、駆動車輪をフリーな状態にすることができ
る。したがつて、駆動車輪をフリーな状態にする
ことによつて、手押しのみでの操作も可能とな
る。クラツチ操作レバーは、介護者がそれを握つ
ていればクラツチが切れ、握らなければ、クラツ
チがつながるように設定されている。それは、後
で[実施例]のところで詳細に説明するように、
車椅子の暴走を防ぐためである。
[実施例] 以下、本考案を図面に示す実施例に基づいて詳
細に説明する。
(a) 実施例の構成 本考案による手動・電動両用型介護用車椅子
は、第3図に示すように、通常の(市販の)手押
し式介護用車椅子12に、直流モータ13で駆動
される1個の駆動車輪5をもつ電動駆動ユニツト
を付加した構成になつている。
電動駆動ユニツトは、第4図a,bに示すよう
に、バツテリ14、直流モータ13、電磁ブレー
キ15、ギア・ボツクス16、摩擦板クラツチ1
7、駆動車輪5とから構成される。直流モータ1
3の回転力はギア・ボツクス16によつて減速さ
れて、摩擦板クラツチ17を介して、駆動車輪5
に伝達される。直流モータ13の出力軸18に
は、電磁ブレーキ15が付加されており、直流モ
ータ13に電流が流れているときにブレーキ解除
し、電流が流れていないときは、直流モータ13
の出力軸18をロツクするようになつている。
手押し式介護用車椅子12と電動駆動ユニツト
は、手押し式介護用車椅子12の前部に取り付け
られた装着用基板19の丸穴と、電動駆動ユニツ
トのパイプ20に丸棒を挿入することによつて、
結合される。
(b) 実施例の作用 次に、本考案による手動・電動両用型介護用車
椅子の作用を第4図〜第5図に基づいて説明す
る。
直流モータ13を作動させ、摩擦板クラツチ1
7をつながつた状態にすることによつて、駆動車
輪5に回転力を与えることができる。その駆動車
輪5の回転力は、手押し式介護用車椅子12を推
進させる力となる。それにより、介護者が被介護
者を乗せて車椅子を押し進めるための身体的労力
は軽減される。
電動駆動ユニツトの駆動車輪5の接地点と、元
の手押し式介護用車椅子12の後輪6の接地点
は、第2図に示すように、同一直線上に位置する
ような配列になつている。そして、手押し式介護
用車椅子12の前輪7は、自在輪であるので、第
2図に示すように、車椅子が転回する場合、各車
輪5〜7の回転軸の延長線8〜11を路面に投影
したとすると、それらは各瞬間において一点で交
わるので、手押し式介護用車椅子12を転回させ
る際の抵抗は、各車輪5〜7の転がり抵抗のみで
ある。したがつて、手押し式介護用車椅子12の
転回のためのコントロールは、大きな身体的負担
を伴うことなく、介護者自身の力によつて行うこ
とができる。転回のためのコントロールが介護者
自身の力でできることによつて、操作性はむしろ
良いものになる。
次に、本考案による手動・電動両用型介護用車
椅子は、以下に説明するように、推進力として直
流モータ13の力を使わず、介護者の手押しのみ
で操作することもできる。
本考案による装置においては、直流モータ13
の出力軸18と駆動車輪5の間には、第4図bに
示すように、摩擦板クラツチ17を介在させてい
るが、その摩擦板クラツチ17は第5図a,bに
示すように、摩擦板21、フランジ22、円盤2
3、ばね24より構成され、駆動車輪5は、タイ
ヤ25、ホイール26より構成される。ホイール
26はフランジ22に固定されており、フランジ
22は、車軸27において摺動できるように嵌装
されている。フランジ22と円盤23には摩擦板
21が取り付けられており、円盤23とフランジ
22はばね24によつて押し付けられるようにな
つている。ところで、車軸27は中空になつてお
り、そこに鍔28のついたロツド29が通つてい
る。ワイヤ30を引つ張ると、てこ31の作用に
よつて、鍔28が押され、ロツド29が押し出さ
れるので、それによつて円盤23をフランジ22
より押し放すことができる。このように、ワイヤ
30によつて、クラツチの切りとつなぎをコント
ロールすることができる。第5図aは、クラツチ
が切られた状態であるが、この場合は、駆動車輪
5が直流モータ13の出力軸18とは切り放され
たフリーの状態になるので、通常の手押し式車椅
子を操作するのと同様に、介護者の手押しのみで
操作することが可能である。
ところで、坂道(特に下り坂)において、手押
しのみで操作している際に、介護者がなんらかの
理由で万一車椅子から手を放したときでも車椅子
が暴走しない措置は、以下のように講じてある。
本装置では、クラツチをつないだり、切つたり
する操作は、第3図に示すようなレバー33によ
つて行われるが、そのレバー33を握つたときに
クラツチが切られ、レバー33を放せば、クラツ
チがつながるように設定されている。また、直流
モータ13の回転数のコントロールは、握り32
を回すことによつて行われるが、その握り32
は、力が加わつていなければ、ばねの力によつ
て、元の位置に戻り、直流モータ13には電流が
流れないようになつている。すなわち、介護者が
本考案による車椅子から手を放したときは、必
ず、クラツチがつながつた状態となると同時に、
直流モータ13には電流が流れていない状態にな
り、電磁ブレーキ15によつて、直流モータ13
の出力軸18はロツクされた状態となる。したが
つて、駆動車輪5はブレーキが掛かつた状態とな
り、この車椅子は暴走しない。
[考案の効果] 本考案は、以上説明したように構成されている
ので、以下に記載されるような効果がある。
(a) 介護用車椅子の推進に、直流モータの力を使
うことができるので、介護者の身体的労力を軽
減することができ、特に、坂道や長距離の移動
介護が楽になる。
(b) レバーによるクラツチ操作で、手押しのみの
操作にも簡単に切り換えられるので、例えば狭
い場所での細かな動きや修正的な動きも素早く
行うことができる。
(c) そして、平坦地等では、手押しのみの操作で
使うことによつて、バツテリ消費の節約にもな
る。
(d) 万一介護者が車椅子から手を放しても、車椅
子が暴走しない機構になつているので、安全で
あり、介護者に精神的な負担もかからない。
(e) 転回のコントロールは、介護者自身の力で行
えるので、操作性はむしろ良く、また、転回の
ための余分な電気的および機械的装置を必要と
せず、それだけ機構が簡便・軽量になる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の電動式介護用車椅子の車輪配置
の説明図、第2図は本考案における車輪配置及び
作用の説明図、第3図は本考案の全体構成図、第
4図は本考案による電動駆動ユニツトの構成図
で、第4図aは側面図、第4図bは平面図、第5
図は摩擦板クラツチの作用説明図で、第5図aは
クラツチが切られた状態、第5図bはクラツチが
つながつた状態を説明する図である。 1,5……駆動車輪、2,6……後輪、12…
…手押し式介護用車椅子、13……直流モータ、
14……バツテリ、15……電磁ブレーキ、16
……ギア・ボツクス、17……摩擦板クラツチ、
18……出力軸、19……装着用基板、20……
パイプ、21……摩擦板、22……フランジ、2
3……円盤、24……ばね、25……タイヤ、2
2……フランジ、23……円盤、24……ばね、
25……タイヤ、26……ホイール、27……車
軸、28……鍔、29……ロツド、30……ワイ
ヤ、31……てこ、32……握り、33……レバ
ー。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 前輪に自在輪を有する手押し式介護用車椅子
    に、電磁ブレーキ付の直流モータによつて動かす
    ことができる、クラツチ機構を持つ1つの駆動車
    輪を、その回転軸を路面に投影したときの直線
    と、元の介護用車椅子の後輪の回転軸を路面に投
    影したときの直線とが重なるように、付加的に設
    置することにより、左右の転回のコントロールは
    介護者自身の力で行え、推進については、クラツ
    チをつなげば、直流モータの力で推進することが
    でき、クラツチを切れば、手押しのみでの推進が
    可能で、介護者が万一手を放しても、電磁ブレー
    キとクラツチの作用により暴走しない、手動、電
    動いずれでも使うことができる介護用車椅子。
JP1990060451U 1990-06-07 1990-06-07 Expired - Lifetime JPH0536419Y2 (ja)

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