JPH0536403U - チユ−ブ付ｃａｔｖ用機器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 既設のケーブル布設路を利用して、労力少な
くかつ低コストで光ファイバケーブル布設路を形成でき
るようなＣＡＴＶ用機器を提供すること。 【構成】 メッセンジャワイヤ１に吊下げられたＣＡＴ
Ｖ用増幅器５に、予め光ファイバケーブル布設用チュー
ブ７を挿通したので、既設布設路に替えて、あるいは既
設布設路とともに、光ファイバケーブル布設路が必要と
なった場合には、光ファイバケーブル１０をエア圧送方
式により圧送し、伝送路内に挿入されたＣＡＴＶ用増幅
器５の箇所では、障害物となることなく、当該機器７に
設けた光ファイバケーブル布設用チューブ７を通して布
設できるので、布設労力及び布設コストを低減すること
ができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、既に布設してあるケーブル布設路に、新たに光ファイバケーブル布 設路を形成する場合に、障害物とならず容易に布設路を形成することができるチ ューブ付ＣＡＴＶ用機器に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

ＣＡＴＶ（Community Antenna Television又はCommon Antenna Television ） は、高層建築物の増加による難視聴、都市雑音などの高周波妨害雑音の増加によ る画質劣化等で、ビデオ信号、音声信号等の各種信号の送受信に支障をきたすよ うな場合に、所定のセンタで一旦受信し、該センタを介して家庭等の個別箇所に 送信する伝送方式である。 図４は、例えば、Ａ市内の各個別箇所に、センタ、あるいはヘッドエンド（端 局）Ｓ１を介して各種信号を伝送するとともに、Ｂ町のヘッドエンドＳ２にも各 種信号を伝送し、Ａ市内及びＢ町内の全域に亘って、良好な信号伝送特性を得る ためのＣＡＴＶ伝送路である。この伝送路の場合、従来では、幹線Ｔ、分岐線Ｈ 、分配線Ｆ等への伝送損失を補うため、幹線増幅器、分岐増幅器、延長増幅器等 の各種の増幅器ＡＭＰを挿入している。 しかしながら、上記の伝送方式において、布設距離が長くなるにしたがって、 無視できないほどの伝送損失、雑音等が多くなり、最近ではこれらの損失を著し く改善することができる光ファイバケーブルを用いた伝送方式が次第に増加して きている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、図４ような既設のＣＡＴＶ伝送路に対して、例えば、ヘッドエンド Ｓ１とヘッドエンドＳ２を結ぶ幹線として光ファイバケーブル伝送路Ｒをさらに 併設する場合には、既設の増幅器、タップオフ（分岐回路）等の機器が障害物と なり、その工事に大変な労力と費用がかかる。そのため、技術的、特性的にきわ めて優れた伝送方式であっても、布設コストの面で容易に布設することができず 、コスト面、労力面等でさらに一層の改善が望まれていた。 本考案は、上記のような課題を解消するためになされたもので、既設布設路に 替え、あるいは既設布設路に加えて、光ファイバケーブルをさらに布設する場合 に、労力を要せず、かつ、布設コストを著しく低減することができるＣＡＴＶ伝 送路に挿入されるチューブ付ＣＡＴＶ用機器を提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案のチューブ付ＣＡＴＶ用機器は、メッセンジャワイヤに吊下げられたＣ ＡＴＶ用機器に、予め光ファイバケーブル布設用チューブを挿通したことを特徴 とするものである。

【０００５】

【作用】

本考案のチューブ付ＣＡＴＶ用機器は、メッセンジャワイヤに吊下げられたＣ ＡＴＶ用機器に、予め光ファイバケーブル布設用チューブを挿通したので、既設 布設路に替えて、あるいは既設布設路とともに、光ファイバケーブル布設路が必 要となった場合には、光ファイバケーブルをエア圧送方式により圧送し、伝送路 内に挿入されたＣＡＴＶ用機器の箇所では、障害物となることなく、当該機器に 設けた光ファイバケーブル布設用チューブを通して布設できるので、布設労力及 び布設コストを低減することができる。

【０００６】

【実施例】

以下に、本考案の実施例を図を参照して詳細に説明する。 図１は、メッセンジャワイヤに、同軸ケーブル等の自己支持型ケーブルととも に本考案のチューブ付ＣＡＴＶ用機器を吊下げた状態を示す図である。 図において、１は、亜鉛めっき鋼線等を撚り合わせてなるメッセンジャワイヤ である。２は、同軸ケーブル等の自己支持型ケーブルであり、メッセンジャワイ ヤ１に、光ファイバケーブル布設用チューブ３とともにバンド４により吊下げら れている。 自己支持型ケーブル２の所要箇所には、ＣＡＴＶ用機器として、例えばＣＡＴ Ｖ用増幅器５がコネクタ６を介して接続されている。このＣＡＴＶ用増幅器５も 前記のメッセンジャワイヤ１に、バンド４により吊下げられている。なお、この バンド４はＣＡＴＶ用増幅器５のケースと一体構成となっている。 ＣＡＴＶ用増幅器５の内部には、予め光ファイバケーブル布設用チューブ７が 挿通されており、その両端部をＣＡＴＶ用増幅器５の外部に突出させてある。こ のチューブ７の両端部は、自己支持型ケーブル２とともに、予め設置してある光 ファイバケーブル布設用チューブ３に対して、着脱可能な構造としてある。 次に、図３を参照して上記のように構成のチューブ付ＣＡＴＶ用機器を所要箇 所に用いたエア圧送方式による光ファイバケーブル布設方法を説明する。

【０００７】 図３は、ビルディング内等に光ファイバケーブル布設路を形成する場合の布設 方法を説明するための図である。 図において、まず、光ファイバケーブル布設路を形成するために、ポリエチレ ン製光ファイバケーブル布設用チューブ３ａを設置する。次に、この光ファイバ ケーブル布設用チューブ３ａ内に、ドラム７に巻取られた光ファイバケーブル１ ０をエア・ポンプ８を利用して送り込む。即ち、エアの圧力により圧送装置９を 介して該光ファイバケーブル１０をポリエチレン製光ファイバケーブル布設用チ ューブ３ａ内に圧送して、所要距離間の光ファイバケーブル布設路を形成するも のである。

【０００８】 本考案でも上記のようなエアによる圧送方式を利用する。 そこで、光ファイバケーブル５を布設する場合には、自己支持型ケーブル１と ともに設けた光ファイバケーブル布設用チューブ３に光ファイバケーブル１０の 一端を導き、エアにより圧送して上記同様に布設するものである。この場合に、 ＣＡＴＶ用増幅器５の挿入箇所では、必要に応じ、手作業にて光ファイバケーブ ル１０を該増幅器５内に設けた光ファイバケーブル布設用チューブ７に挿通し、 出口側に導く。このように光ファイバケーブル１０を、ＣＡＴＶ用増幅器５の内 部を通過させることにより、迂回路を形成せずに布設作業を行なうことができる 。 また、光ファイバは中継増幅器を大幅に減少させられるため、単に光ファイバ を通過させるだけのＣＡＴＶ用増幅器もある。この場合、ケーブル部分と同様に 通過し易い直線的なチューブ形状とすればよい。 なお、上記の実施例では、光ファイバケーブル布設用チューブ３を設ける対象 のＣＡＴＶ用機器として、ＣＡＴＶ用増幅器５を取り上げたが、勿論これに限ら ず、タップオフ、分岐器、分配器等のその他のＣＡＴＶ機器にも同様に適用する ことができる。

【０００９】 次に、本考案の変形例を図２を参照して説明する。 図は、ＣＡＴＶ用増幅器５の筐体５ａの蓋５ｂを開いた状態を示す平面図であ る。 この変形例では、ＣＡＴＶ用増幅器５の筐体５ａから光ファイバケーブル布設 用チューブ３（図１参照）を取り外せる構造とし、筐体５ａの内部で光ファイバ ケーブル１０のスプライス１１が形成できるようにしたものである。このような 構造にすることより、別個にスプライスボックスを取り付ける必要がなくなり、 コストの低減に寄与するものである。

【００１０】

【考案の効果】

以上のように本考案によれば、メッセンジャワイヤに吊下げられたＣＡＴＶ用 機器に、予め光ファイバケーブル布設用チューブを挿通したので、既設布設路に 替えて、あるいは既設布設路とともに、光ファイバケーブル布設路が必要となっ た場合には、光ファイバケーブルをエア圧送方式により圧送し、伝送路内に挿入 されたＣＡＴＶ用機器の箇所では、障害物となることなく、当該機器に設けた光 ファイバケーブル布設用チューブを通して布設できるので、布設労力及び布設コ ストを低減することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】メッセンジャワイヤに、本考案のチューブ付Ｃ
ＡＴＶ用機器を吊下げた状態を示す図である。

【図２】本考案の変形例を示す正面図である。

【図３】エア圧送方式による光ファイバケーブルの布設
方法の説明図である。

【図４】ＣＡＴＶケーブル布設路を示す説明図である。

【符号の説明】

１ メッセンジャワイヤ ２ 自己支持型ケーブル ３，７ 光ファイバケーブル布設用チューブ ４ バンド ５ ＣＡＴＶ用増幅器 １０ 光ファイバケーブル

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 メッセンジャワイヤに吊下げられたＣＡ
   ＴＶ用機器に、予め光ファイバケーブル布設用チューブ
   を挿通したことを特徴とするチューブ付ＣＡＴＶ用機
   器。