JPH0536275U - 蓄冷体 - Google Patents
蓄冷体Info
- Publication number
- JPH0536275U JPH0536275U JP9371891U JP9371891U JPH0536275U JP H0536275 U JPH0536275 U JP H0536275U JP 9371891 U JP9371891 U JP 9371891U JP 9371891 U JP9371891 U JP 9371891U JP H0536275 U JPH0536275 U JP H0536275U
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- heat insulating
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 蓄冷体と接する被保冷体が過度に冷却され
ず、しかも保冷時間が十分な蓄冷体を提供する。 【構成】 袋状容器12内に蓄冷剤14が収納された蓄
冷体10において、袋状容器12が内袋12aと外袋1
2bの二重袋からなり、その内袋12a内には蓄冷剤1
4が収納され、内袋12aと外袋12b間には空気等の
断熱用気体16が充填された構成からなる。
ず、しかも保冷時間が十分な蓄冷体を提供する。 【構成】 袋状容器12内に蓄冷剤14が収納された蓄
冷体10において、袋状容器12が内袋12aと外袋1
2bの二重袋からなり、その内袋12a内には蓄冷剤1
4が収納され、内袋12aと外袋12b間には空気等の
断熱用気体16が充填された構成からなる。
Description
【0001】
本考案は、袋状容器内に蓄冷剤が収納された蓄冷体に関する。
【0002】
従来より、ポリアミド樹脂、ポリエチレン、及びシーラントとのラミネーショ ンフィルム等からなる袋状容器内に蓄冷剤が収納された蓄冷体は、生鮮食料品等 の輸送、保管時等の際に広く利用されている。
【0003】 しかし、生鮮食料品等の被保冷体は、効率よい輸送、保管等のために蓄冷体と 直接接した状態で保管もしくは輸送容器に収容されることが多く、過度に冷却さ れることがある。その結果、過度の冷却が好ましくない被保冷体、例えば野菜等 にあっては凍結、凍傷等の損傷を生じる問題があった。
【0004】 また前記過度の冷却を防止するため、蓄冷体中の蓄冷剤収納量を減じて被保冷 体が損傷を受ける前に蓄冷体の温度を上昇させたり、あるいは被保冷体を断熱材 で個々に梱包することが考えられる。しかし、その場合には次のような欠点があ る。すなわち、前者の方法にあっては、十分な保冷時間が保てなくなることであ る。また後者の方法にあっては、被保冷体個々を余分に梱包するための手間、材 料が必要になり、その上被保冷体個々が嵩張るため保管、輸送容器が大きくなる ことである。
【0005】
そこで本考案は前記の点に鑑み、蓄冷体と接する被保冷体が過度に冷却されず 、しかも保冷時間が十分な蓄冷体を提供しようとするものである。
【0006】
前記の目的を達成するため本考案は、袋状容器内に蓄冷剤が収納された蓄冷体 において、袋状容器が内袋と外袋の二重袋からなり、その内袋内には蓄冷剤が収 納され、内外袋間には空気等の断熱用気体が充填された構成にしたのである。
【0007】
蓄冷体は、袋状容器の外面と内部の蓄冷剤の間に断熱用気体が存在するため、 表面が過度に冷却されることがない。しかも、その断熱用気体によって蓄冷体表 面の過度の冷却が防止されるため、蓄冷剤の量を減らす必要がなく、従来と同様 若しくはそれ以上の保冷時間を保つことができる。
【0008】 なお袋状容器の外袋に断熱用気体注入口を設けておけば、断熱用気体の充填量 調節、あるいは使用直前における断熱用気体の充填が可能になる。特に蓄冷剤が 、使用前にあらかじめ冷却(予冷)を必要とする融解潜熱型の場合には、その予 冷後蓄冷体の使用前に断熱用気体を内袋と外袋間に充填することができるため、 蓄冷剤の予冷時間が断熱用気体によって長くなることがない。
【0009】 また、外袋と内袋を部分的に溶着等により結合しておけば、断熱用気体の充填 時に外袋が膨らみ過ぎるのを防止できる。
【0010】
以下本考案の実施例について説明する。図1は本考案の一実施例にかかる蓄冷 体の断面図である。蓄冷体10は、袋状容器12、その内部に収納された蓄冷剤 14、および袋状容器12の内外袋間に充填された断熱用気体16からなる。
【0011】 袋状容器12は、内袋12aと外袋12bとの二重袋からなり、内袋12aと 外袋12b間が断熱用気体充填空間となっている。また外袋12bには、断熱用 気体注入口13が筒状に突出形成されていて、断熱用気体16の充填後溶着シー ルされている。内袋12aと外袋12bは、ポリエチレン、ポリアミド樹脂、ポ リ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、エチレン・酢酸ビニル共重合体等の柔軟な プラスチックフィルムから構成される。なお、袋状容器12の厚み、材質、大き さ等は、用途等によって相違するが、本実施例では、内袋と外袋を厚み85μの ポリエチレン製とし、袋状容器の外形を170×230×40mmの枕状とした。 もちろん、内袋と外袋とは異なる材質のものであってもよいが、外袋には必要に 応じてガスバリア性に優れる材質、たとえばポリ塩化ビニリデン等を使用しても よい。
【0012】 内袋12aと外袋12bは、本実施例のように両端a、bが溶着等により結合 したものの他に、図2の部分断面図に示すように両端間の所定位置に結合部15 を有するもの、あるいは図示しないが全く結合部がなく外袋内に内袋が浮かんだ ようなものであってもよい。
【0013】 蓄冷剤14は、袋状容器の内袋12a内に収納されている。その蓄冷剤14と しては、解ける際の吸熱により周囲を冷却する融解潜熱型が用いられる。融解潜 熱型の蓄冷剤としては、水、無機電解質水溶液、プロピレングリコール等が単独 もしくは混合されて使用される。さらに、蓄冷剤の強度を高めるため有機多糖類 もしくは合成ゲル剤が混合されることもある。
【0014】 断熱用気体16は、袋状容器の内袋12aと外袋12b間に充填されている。 断熱用気体としては、空気、窒素、フロン等の他、断熱性を有するものが用いら れる。この断熱用気体16の充填量は、蓄冷体表面の要求温度によって調節され る。また断熱用器体16は、袋状容器の内袋12a内に蓄冷剤14が収納され、 その蓄冷剤14が冷蔵庫等で所定温度に予冷された後に、前記外袋12bの断熱 用気体注入口13から内袋12aと外袋12b間に注入され、断熱用気体注入口 13のシールにより内外袋間に充填されるのが、蓄冷剤の予冷を妨げない点から 好ましい。
【0015】 なお、蓄冷体を繰り返して使用する場合には、断熱用気体注入口13を栓等( 図示せず)により開閉可能としておいて、毎回蓄冷体の使用後に断熱用気体を放 出し、前記蓄冷剤の予冷後に再び断熱用気体を充填するようにしてもよい。その ようにすれば、繰り返し使用する際の蓄冷剤予冷時に断熱用気体によって予冷時 間が長くなることもない。
【0016】 また、蓄冷剤を予冷するのに用いる冷蔵庫の能力が大きい場合には、断熱用気 体注入口13を設けず、袋状容器の成形時に直接断熱用気体を内外袋間に充填す るようにしてもよい。
【0017】
本考案の蓄冷体は、前記のように蓄冷剤と蓄冷体表面間に断熱用気体が存在す る。そのため、使用時に蓄冷体表面が過度に低温になるのを防止することができ 、蓄冷体表面と接触する野菜等の被保冷体を凍傷等の損傷から守ることができる 。しかも、内部の蓄冷剤の量を減らす必要もないため、使用時の保冷時間が短く なることもなく、さらに凍傷等の防止のために被保冷体個々を梱包する必要もな い。
【図1】本考案の一実施例にかかる蓄冷体の断面図であ
る。
る。
【図2】内袋と外袋が部分的に結合している場合を示す
部分断面図である。
部分断面図である。
10 本考案の一実施例にかかる蓄冷体。 12 袋状容器 12a 内袋 12b 外袋 13 断熱用気体注入口 14 蓄冷剤 15 内袋と外袋の結合部 16 断熱用気体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 門脇 恭悦 愛知県安城市今池町三丁目1番36号 株式 会社イノアツクコーポレーシヨン安城事業 所内
Claims (3)
- 【請求項1】 袋状容器内に蓄冷剤が収納された蓄冷体
において、袋状容器が内袋と外袋の二重袋からなり、そ
の内袋内には蓄冷剤が収納され、内外袋間には空気等の
断熱用気体が充填されていることを特徴とする蓄冷体。 - 【請求項2】 外袋が断熱用気体注入口を有する請求項
1に記載の蓄冷体。 - 【請求項3】 内袋と外袋とが部分的に結合している請
求項1または2に記載の蓄冷体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9371891U JPH0536275U (ja) | 1991-10-18 | 1991-10-18 | 蓄冷体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9371891U JPH0536275U (ja) | 1991-10-18 | 1991-10-18 | 蓄冷体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0536275U true JPH0536275U (ja) | 1993-05-18 |
Family
ID=14090201
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9371891U Pending JPH0536275U (ja) | 1991-10-18 | 1991-10-18 | 蓄冷体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0536275U (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5832004B1 (ja) * | 2015-06-05 | 2015-12-16 | 株式会社ネオテック | 熱交換手段、遺体冷却手段、遺体冷却システム |
KR20200049407A (ko) * | 2018-10-31 | 2020-05-08 | 정승은 | 플렉서블 냉매봉 및 그 제조방법 |
CN118326944A (zh) * | 2024-06-13 | 2024-07-12 | 石家庄铁道大学 | 一种局部高效可控保温的水平冻结管 |
-
1991
- 1991-10-18 JP JP9371891U patent/JPH0536275U/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5832004B1 (ja) * | 2015-06-05 | 2015-12-16 | 株式会社ネオテック | 熱交換手段、遺体冷却手段、遺体冷却システム |
KR20200049407A (ko) * | 2018-10-31 | 2020-05-08 | 정승은 | 플렉서블 냉매봉 및 그 제조방법 |
CN118326944A (zh) * | 2024-06-13 | 2024-07-12 | 石家庄铁道大学 | 一种局部高效可控保温的水平冻结管 |
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