JPH0536124Y2 - - Google Patents

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JPH0536124Y2
JPH0536124Y2 JP1985146595U JP14659585U JPH0536124Y2 JP H0536124 Y2 JPH0536124 Y2 JP H0536124Y2 JP 1985146595 U JP1985146595 U JP 1985146595U JP 14659585 U JP14659585 U JP 14659585U JP H0536124 Y2 JPH0536124 Y2 JP H0536124Y2
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power steering
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compressor
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【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は車両の歯車騒音防止装置に係り、特に
車両に搭載した空気圧縮機(エアコンプレツサ)
を駆動する歯車系から発生する騒音を低減したも
のに関する。
[従来の技術] エアコンプレツサが作動する時に、歯車の支持
系の変形や回転変動によつて歯車同士が衝突して
打音を発生する。この打音は耳障りなものである
ため低減する必要がある。この対策として歯車の
製造精度、組付精度の向上があるが、これには限
界がある上、既に完成した歯車系には使えない。
ところで、一般的な歯車騒音対策としては、上
述したような歯車系そのものの改良ではなく、歯
車系外からのアプローチが従来種々講じられてい
る。
例えば、実開昭54−38783号公報に示されて
いるように、変速機のカウンターシヤフトに専用
の電磁ブレーキを設け、一定条件下でシヤフトに
負荷を与えることによつて変速機のアイドリング
打音を防止するようにしたものがある。また、
特開昭58−211542号公報に示されているものは、
既設のエンジン補機としてのオルタネータを用い
るものであつて、エンジン回転変動を検出し、そ
の波形に基づき極めて正確なタイミングでオルタ
ネータの電流をコントロールして、エンジン回転
変動を抑制し、もつて歯打ち音等の弊害をなくし
ている。そして、実開昭59−68856号公報のも
のでは、ばねを設けてギヤ噛合に伴なうバツクラ
ツシユを吸収している。
[考案が解決しようとする問題点] しかしながら、のものは大掛かりな電磁ブレ
ーキを新規に設けなければならない。のものは
既設のオルタネータを用いるものの、これをコン
トロールする制御系が複雑で、制御対象がオルタ
ネータに限定されるため、他の補機を利用してエ
ンジン回転変動力を制御することができないとい
う制約がある。また、のものは単にバツクラツ
シユを吸収するだけなので、他の原因に基づく打
音を解消できない。
従つて、これらの従来技術によつて、エアコン
プレツサが作動する時の歯車系の騒音を防止しよ
うとしても、構造が複雑となるばかりか、有効に
騒音を防止できず、また、既存の歯車系にそのま
ま適用することができないという問題があつた。
またこの他の従来技術として、「バツクラツシ
ユ除去装置」(実公昭48−34440号公報)又は「液
圧駆動装置」(実公昭59−12448号公報)がある。
これら提案には、大歯車の両側にモータの歯車を
噛合させた構成において、一方のモータが正転駆
動されているときに他方のモータがポンプ作用す
るように流路を適宜切り換えて、歯車のバツクラ
ツシユを防止するものである。ただしこの構成
は、正逆転する歯車の場合だけに適用されるもの
であり、バツクラツシユに起因しない騒音に対応
することはできないと考えられる。すなわちエア
コンプレツサを駆動すべく一方向に回転される歯
車系には適用できないものである。
[課題を解決するための手段] 本考案は、回転駆動力を伝達するための歯車を
挟んで空気圧縮機のピストン駆動用歯車及びオイ
ルポンプの駆動用歯車が噛合されて成る歯車系
と、オイルポンプの油圧回路に設けられその流路
面積を変える電磁弁と、圧縮機の作動負荷が大で
ある時に電磁弁を動作させて流路を絞りオイルポ
ンプの負荷を増加させる制御器とを備えたもので
ある。
[作用] 上記構成によつて、空気圧縮機の作動負荷が大
きくなると、制御器は電磁弁に動作信号を出力す
る。電磁弁は油圧回路の流路を絞つてオイルポン
プの負荷を増加させて、空気圧縮機の作動負荷の
増大に伴つて発生する歯車及び歯車軸の弾性変位
を防止し、径方向の相対変化をなくする。
[実施例] 本考案の実施例を第1図〜第5図に基づいて説
明すれば以下の通りである。
第1図は本考案の車両の歯車騒音防止装置を示
す。
1はエアコンプレツサであり、吐出パイプ2と
同様に、エアコンプレツサ1からエアタンク3に
ローダパイプ4が接続される。ローダパイプ4と
エアコンプレツサ1との接続部にはアンローダバ
ルブ5が挿設されて、ピストンが上昇する圧縮行
程中はOFFして閉成し、逆にピストンが下降す
る吸気行程中はONして開成する。このアンロー
ダバルブ5のON/OFはローダパイプ4の途中
に介設したアンローダバルブ作動センサ6によつ
て検出される。以上のローダパイプ4、アンロー
ダバルブ5、アンローダバルブ作動センサ6によ
つてクランク角センサが構成される。また、エア
タンク3内の圧力はエアタンク圧力センサ7によ
つて検出される。
一方、8はパワステアリングであり、オイルポ
ンプであるパワステアリングポンプ9によつて油
タンク10内の油を矢印方向に流す油圧回路11
を有している。パワステアリングポンプ9の吐出
側とパワーステアリング8との間の油圧回路11
には電磁弁12が介設されている。この電磁弁1
2は第2図に示す如く、油圧回路11に流れる油
量を調整してポンプ負荷を制御する流量調整バル
ブである。即ち、この電磁弁12はこれに接続さ
れたリレー13がOFFのとき流路面積が最大と
なつて油圧が低くなり、パワステアリングポンプ
9の負荷が小さくなる。逆に、リレー13がON
のとき流路が絞られパワステアリングポンプ9の
負荷が大きくなる。ここで、リレー13がONす
るときにリレー13に与えられるリレー作動命令
信号が絞り信号となる。また、パワステアリング
ロツド14には舵角センサ15が取り付けられ、
パワステアリング舵角がゼロのとき、即ち車両直
進のときOFF、それ以外のときはONを検出す
る。16はエンジン回転数を検出するエンジン回
転センサである。
上記アンローダバルブ作動センサ6、エアタン
ク圧力センサ7、舵角センサ15、エンジン回転
センサ16は制御器としてのコントロールユニツ
ト17に接続され、アンローダ作動信号U、エア
タンク圧力信号PT、パワステアリング作動信号
V、エンジン回転信号Nをコントロールユニツト
17に入力する。コントロールユニツト17の出
力は既述したリレー13に接続され、このリレー
13にリレー作動命令を送出する。
なお、18はバツテリであり、上述した各セン
サ、リレー13及びコントロールユニツト17の
電源電圧を供給する。
このようにして、車両の歯車騒音防止装置は構
成されるが、この装置の構成要素であるエアコン
プレツサ1及びパワステアリングポンプ9は第5
図に示す歯車系18によつて駆動される。すなわ
ち、パワステアリングポンプ9を駆動するパワス
テアリングギヤ19と、エアコンプレツサ1のピ
ストンを駆動するエアコンプレツサギヤ20との
双方は、相対向するようにエンジン動力を受けて
回転するアイドルギヤ21に噛合して回転駆動力
を得る。
さて、上記の構成において、エンジンがスター
トすると、アイドルギヤ21の回転により、パワ
ステアリングポンプ9とエアコンプレツサ1は作
動を開始し、パワステアリングポンプ9はパワス
テアリング8に油圧を供給し、エアコンプレツサ
1は圧縮・吸気行程を繰り返してエアタンクに圧
縮空気を送り込む。
また、第3図に示すように、コントロールユニ
ツト17は、エアタンク圧力信号PT、エンジン
回転信号N、アンローダ作動信号U、パワステア
リング作動信号Vをそれぞれのセンサから読み取
る。そして、次の条件が全て満されたとき、リレ
ー作動命令をリレー13に与える。
この条件とは、エアタンク圧力が設定圧力Ps
よりも大きく、アンローダ作動信号及びパワステ
アリング作動信号が共にOFFで、しかもエンジ
ン回転数が設定エンジン回転数Nsよりも小さい
とき、即ち、エアタンク3内の圧力が高く、エア
コンプレツサ1が圧縮行程にあり、舵角がゼロ
で、エンジン回転が低いという条件のときリレー
13はONする。
したがつて、この条件が成立しているとき、電
磁弁12がONしてパワステアリング油圧回路の
流路が絞られ、パワステアリングポンプ9の負荷
は大きくなる。
ところで、エアコンプレツサ1の作動時の歯車
騒音をエアタンク3圧力と対比して示すと第4図
に示す如くエアタンク圧力が設定タンク圧力Ps
以上の値になると急に騒音レベルが増大する。こ
れは、エアコンプレツサ1の負荷はタンク内圧力
が高まるに従つて増加するためである。また、歯
車の騒音はコンプレツサギヤ20とアイドルギヤ
21の間の相対変位に基づく打音が主因である。
即ち、第5図に示す如く、エアコンプレツサギヤ
20とアイドルギヤ21が、エアコンプレツサ1
のピストンの圧縮行程中にアイドルギヤ21をベ
クトルAの方向に押し、吸気行程になつた時急激
に力が減少するため、コンプレツサギヤ20とア
イドルギヤ21の間の相対変位が発生し、その結
果、打音が発生するからである。
従つて、この相対変位を小さくすることができ
れば、騒音が小さくなる。ここで、パワステアリ
ングポンプ9に負荷がかかつている場合、パワス
テアリングギヤ19にはベクトルB→の方向に力が
発生する。この力BはベクトルA→の力とは逆相の
ため両者は相殺する関係にある。このように、コ
ンプレツサギヤ20とアイドルギヤ21との相対
変位を小さくするためには、パワステアリングポ
ンプ9の負荷をエアコンプレツサ1の圧縮行程中
のみに限定して大きくする必要がある。
このため本考案においては、タンク内圧力が高
まつている時でしかもエアコンプレツサ1が圧縮
行程にあるとき、電磁弁12がONし、パワステ
アリング油圧回路の流路が絞られてパワステアリ
ングポンプ9の負荷が大きくなり、パワステアリ
ングギヤ19がアイドルギヤ21をベクトルB→方
向に押すことになる。これで、コンプレツサギヤ
20がアイドルギヤ21をベクトルA→方向に押す
力が打消され、吸気行程に移つても急激な力の変
化やギヤ20,21間の相対変位が発生せず、コ
ンプレツサ作動時の歯車の騒音が大幅に低下す
る。
また、エンジン回転が低いとき、この騒音が顕
著になるため、設定回転数Ns以下の条件で作用
させ、且つパワステアリング舵角がない直進時に
のみ制御させることによつて、車両その他の性能
に与える影響をほとんど無くすことができる。
なお、上記実施例ではオイルポンプとしてパワ
ステアリングポンプを使用した場合について述べ
たが、アイドルギヤによつて駆動されるオイルポ
ンプであればパワステアリングポンプに限定され
るものではない。
[考案の効果] 以上要するに本考案によれば次のような優れた
効果を発揮する。
回転駆動力を伝達する歯車を挟んで空気圧縮機
の歯車及びオイルポンプの歯車で成る歯車系と、
オイルポンプの流路面積を変える電磁弁と、圧縮
機の作動負荷が大である時に電磁弁を動作させて
オイルポンプの負荷を増加させる制御器とを備え
たので、空気圧縮機の歯車に生ずる径方向の力
が、オイルポンプ歯車の反対方向の力により相殺
され、相対変位に起因する騒音防止が達成され
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係る車両の歯車騒
音防止装置の系統図、第2図は第1図の装置の電
磁弁の概略構造図、第3図は第1図の装置のコン
トロールユニツトの制御機能を示すフローチヤー
ト、第4図はエアコンプレツサ作動時におけるエ
アタンク圧力に対する歯車騒音レベルの関係特性
図、第5図は第1図の装置の駆動源たる歯車系及
びその力関係を示す概略説明図である。 図中、1は空気圧縮機たるエアコンプレツサ、
9はオイルポンプたるパワステアリングポンプ、
11は油圧回路、12は電磁弁、17は制御器た
るコントロールユニツト、18は歯車系、19は
オイルポンプの駆動用歯車たるパワステアリング
ギヤ、20は空気圧縮機のピストン駆動用歯車た
るコンプレツサギヤ、21は回転駆動力を伝達す
るための歯車たるアイドルギヤである。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 回転駆動力を伝達するための歯車を挟んで空気
    圧縮機のピストン駆動用歯車及びオイルポンプの
    駆動用歯車が噛合されて成る歯車系と、上記オイ
    ルポンプの油圧回路に設けられその流路面積を変
    える電磁弁と、上記圧縮機の作動負荷が大である
    時に上記電磁弁を動作させて流路を絞り上記オイ
    ルポンプの負荷を増加させる制御器とを備えたこ
    とを特徴とする車両の歯車騒音防止装置。
JP1985146595U 1985-09-27 1985-09-27 Expired - Lifetime JPH0536124Y2 (ja)

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JP1985146595U JPH0536124Y2 (ja) 1985-09-27 1985-09-27

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JP1985146595U JPH0536124Y2 (ja) 1985-09-27 1985-09-27

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JPS6255763U JPS6255763U (ja) 1987-04-07
JPH0536124Y2 true JPH0536124Y2 (ja) 1993-09-13

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4834440U (ja) * 1971-08-27 1973-04-25
JPS5912448U (ja) * 1982-07-13 1984-01-25 和泉電気株式会社 密封圧タツチセンサ

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JPS6255763U (ja) 1987-04-07

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