JPH0535787U - 可撓性容器 - Google Patents
可撓性容器Info
- Publication number
- JPH0535787U JPH0535787U JP56791U JP56791U JPH0535787U JP H0535787 U JPH0535787 U JP H0535787U JP 56791 U JP56791 U JP 56791U JP 56791 U JP56791 U JP 56791U JP H0535787 U JPH0535787 U JP H0535787U
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- JP
- Japan
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- composite material
- flexible
- flexible container
- container
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 軽量で、かつ強度に方向性のない高強度の耐
衝撃性に優れた可撓性容器を提供すること。 【構成】 本考案の可撓性容器は、有機繊維からなる3
軸以上の多軸織物を可撓性被覆材で被覆してなる複合材
料からなる。
衝撃性に優れた可撓性容器を提供すること。 【構成】 本考案の可撓性容器は、有機繊維からなる3
軸以上の多軸織物を可撓性被覆材で被覆してなる複合材
料からなる。
Description
【0001】
本考案は、軽量で、かつ高強度の耐衝撃性に優れた可撓性容器に関する。
【0002】
従来、航空機用燃料タンクに代表される液体コンテナなどの容器として、芳香 族ポリアミド繊維(アラミド繊維)からなる織布に、燃料等の液体に対して不透 過性のゴムなどの可撓性ポリマを被覆した1層または多層の積層体からなる可撓 性でかつ高強度の可撓性容器が使用されている。
【0003】 しかし、この容器を構成する上記織布は、図3に示されるように、経糸1と緯 糸2とからなる2軸織物であるために強度に方向性があり、斜め方向からの力に 対して弱いという欠点がある。したがって、このような織布からなる容器は、強 度に方向性があるため耐衝撃性が十分でないという問題があった。
【0004】
本考案は、このような事情にかんがみなされたものであって、軽量で、かつ強 度に方向性のない高強度の耐衝撃性に優れた可撓性容器を提供することを目的と する。
【0005】
本考案の可撓性容器は、有機繊維からなる3軸以上の多軸織物を可撓性被覆材 で被覆してなる複合材料からなることを特徴とする。 このように本考案では、3軸以上の多軸織物を用いるために従来の2軸織物に 比して強度に方向性が生じることがなく、また、強度自体も向上するので耐衝撃 性を高めることができる。さらに、この多軸織物が有機繊維からなるために、軽 量化をはかることもできる。
【0006】 以下、図を参照して本考案の構成につき詳しく説明する。 図1および図2は、それぞれ、本考案で用いる多軸織物の一例の平面視説明図 である。図1では、経糸1に右傾斜糸3が左上から右下方向に、左傾斜糸4が左 上から右下方向にそれぞれ配されて、3軸織物を形成している。図2では、経糸 1と緯糸2とが配され、これに右傾斜糸3が左上から右下方向に、左傾斜糸4が 左上から右下方向にそれぞれ配されて、4軸織物を形成している。多軸織物とし ては、3軸織物が好ましい。4軸以上の場合は、糸の配置の自由度が低減するか らである。
【0007】 これらの経糸1、緯糸2、右傾斜糸3、および左傾斜糸4は、それぞれ、有機 繊維である。この有機繊維としては、ナイロン繊維、ポリエステル繊維、芳香族 ポリアミド繊維などであって、特に限定されるものではないが、芳香族ポリアミ ド繊維を用いることが強度の面からみて好ましい。 また、これらの糸の各軸方向の打込み本数は、ほぼ同一であって、かつ下記式 で示される各軸方向の糸のカバーファクター(CF)が500 以上であるのが好ま しい。500 未満の場合には、織物の形態安定性が低下し、取扱性が悪くなるだけ でなく、布の強度が低くなり、耐衝撃性も悪化する。さらに織物の目が粗くなる 結果、突起物が被覆材に接触した場合に容易に貫通するという問題が生ずるから である。
【0008】
【0009】 本考案の可撓性容器は、上記の多軸織物を可撓性被覆材で被覆してなる複合材 料から構成される。図4〜図12は、この複合材料のそれぞれ態様を示す断面説明 図である。図4において、複合材料10は多軸織物11を可撓性被覆材12で覆ってな る。可撓性被覆材12としては、例えば、ニトリルゴム、クロロプレンゴム、ブチ ルゴム、エチレン- プロピレンゴム、フッ素ゴム、アクリルゴム、クロルスルホ ン化ポリエチレン、ポリウレタンなどの合成樹脂材であり、好ましくはニトリル ゴム、フッ素ゴム、アクリルゴム、ポリウレタンであって、これらは容器の使用 目的或いは機能等に応じて、単独または併用される。たとえば、容器が燃料タン クの場合は、ニトリルゴム、フッ素ゴム、アクリルゴム、ポリウレタンなどが単 独または併用される。
【0010】 図5は、図4の複合材料の片側面に不透過性層13を介して可撓性被覆材12を設 けたものである。不透過性層13としては、例えば、ポリアミド、ポリイミド、ポ リ塩化ビニリデン系重合体などを用いればよく、これらは可撓性被覆材12と同様 に、容器の種類、使用目的等に応じて単独または併用される。 図6は、不透過性層13を介して図4の複合材料を両側面に設けたもの、図7は 図4の複合材料の片側面に自封性層14を介して不透過性層13を、さらに可撓性被 覆材12を設けたものである。自封性層14としては、例えば、天然ゴム、ブチルゴ ム、EPDMなどを用いればよい。
【0011】 図8は、図4の複合材料の片側面に自封性層14介して不透過性層13を、さらに その上に図4の複合材料を設けた構造の複合材料10である。 図9は、図4の複合材料の片側面にさらに図4の複合材料を設け、この外側に 不透過性層13を介してさらに図4の複合材料を設けたものである。図10は、図4 の複合材料の片側面にさらに図4の複合材料を設け、この外側に不透過性層13を 介して可撓性被覆材12を配したものである。図11は、図4の複合材料の片側面に 自封性層14を介してさらに図4の複合材料を設け、この外側に不透過性層13を介 して可撓性被覆材12を配したものである。図12は、図4の複合材料の片側面に自 封性層14を介してさらに図4の複合材料を設け、この外側に不透過性層13を介し てさらに図4の複合材料を設けたものである。
【0012】 このような複合材料10から構成される本考案の可撓性容器においては、多軸織 物11の繊維軸が容器の周方向に対して少なくとも5°以上傾斜していることが好 ましい。繊維軸の方向が容器の周方向と同じであると、容器の周方向に衝撃力が 作用した場合に多軸織物11の繊維が切れるおそれがあるからである。
【0013】
以上説明したように本考案によれば、有機繊維からなる3軸以上の多軸織物を 可撓性被覆材で被覆してなる複合材料で容器を構成したために、軽量で、かつ強 度に方向性のない高強度の耐衝撃性に優れた可撓性容器を得ることが可能となる 。
【図1】本考案で用いる多軸織物の一例の平面視説明図
である。
である。
【図2】本考案で用いる多軸織物の他例の平面視説明図
である。
である。
【図3】従来の可撓性容器を構成する織布の一例の平面
視説明図である。
視説明図である。
【図4】本考案の可撓性容器を構成する複合材料の態様
の一例を示す断面説明図である。
の一例を示す断面説明図である。
【図5】本考案の可撓性容器を構成する複合材料の態様
の一例を示す断面説明図である。
の一例を示す断面説明図である。
【図6】本考案の可撓性容器を構成する複合材料の態様
の一例を示す断面説明図である。
の一例を示す断面説明図である。
【図7】本考案の可撓性容器を構成する複合材料の態様
の一例を示す断面説明図である。
の一例を示す断面説明図である。
【図8】本考案の可撓性容器を構成する複合材料の態様
の一例を示す断面説明図である。
の一例を示す断面説明図である。
【図9】本考案の可撓性容器を構成する複合材料の態様
の一例を示す断面説明図である。
の一例を示す断面説明図である。
【図10】本考案の可撓性容器を構成する複合材料の態様
の一例を示す断面説明図である。
の一例を示す断面説明図である。
【図11】本考案の可撓性容器を構成する複合材料の態様
の一例を示す断面説明図である。
の一例を示す断面説明図である。
【図12】本考案の可撓性容器を構成する複合材料の態様
の一例を示す断面説明図である。
の一例を示す断面説明図である。
1 経糸、 2 緯糸、 3 右傾斜糸、 4 左傾斜
糸、 10 複合材料、11 多軸織物、 12 可撓性被覆
材、 13 不透過性層、 14 自封性層。
糸、 10 複合材料、11 多軸織物、 12 可撓性被覆
材、 13 不透過性層、 14 自封性層。
Claims (1)
- 【請求項1】 有機繊維からなる3軸以上の多軸織物を
可撓性被覆材で被覆してなる複合材料からなる可撓性容
器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP56791U JPH0535787U (ja) | 1991-01-11 | 1991-01-11 | 可撓性容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP56791U JPH0535787U (ja) | 1991-01-11 | 1991-01-11 | 可撓性容器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0535787U true JPH0535787U (ja) | 1993-05-14 |
Family
ID=11477292
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP56791U Pending JPH0535787U (ja) | 1991-01-11 | 1991-01-11 | 可撓性容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0535787U (ja) |
-
1991
- 1991-01-11 JP JP56791U patent/JPH0535787U/ja active Pending
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