JPH0535143B2 - - Google Patents

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JPH0535143B2
JPH0535143B2 JP2088685A JP2088685A JPH0535143B2 JP H0535143 B2 JPH0535143 B2 JP H0535143B2 JP 2088685 A JP2088685 A JP 2088685A JP 2088685 A JP2088685 A JP 2088685A JP H0535143 B2 JPH0535143 B2 JP H0535143B2
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pyridinyl
pyridinone
ethyl
dimethyl
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Nobuyuki Fukazawa
Hajime Iizuka
Toshihiko Ito
Masahiko Maruyama
Makoto Hirayama
Takashi Kitano
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〔技術分野〕 本発明は医薬品としてきわめて有用な新規ピリ
ジノン誘導体に関するものである。 〔背景技術〕 循環器疾患治療剤、とりわけ、抗心不全剤とし
ての強心作用を有する化合物の探索は数多く実施
されている。例えば強心配糖体や交感神経興奮薬
がある。最近では特開昭52−48675、特開昭57−
70868等に示されるニコチノニトリル誘導体や、
特開昭57−2284、特開昭57−46966等に示される
ジヒドロピリダジノン誘導体、特開昭49−102693
等に示されるイミダゾピリジン誘導体等が報告さ
れている。しかしながらいずれの化合物もその毒
性または副作用等に問題があり、さらに安全域の
広い、作用の強い強心剤が抗心不全薬として望ま
れていた。 〔発明の目的〕 本発明は顕著な強心作用を有し、低毒性で非常
に安全域の広い強心剤、抗心不全剤および循環器
疾患治療剤としての新規なピリジノン誘導体を提
供する事を目的とする。 〔発明の開示〕 本発明の目的は以下のピリジノン誘導体によつ
て達成される。すなわち、一般式〔〕 (式中、Xは水素、塩素、臭素原子またはシア
ノ、カルバモイル、カルボキシ、アミノ、アセチ
ル、メトキシ基を表わし、Yは2−ピリジニルま
たは4−ピリジニル基を表わす。) で示されるピリジノン誘導体およびその生物学的
に許容され得る各種塩である。 特に4,6−ジメチル−5−〔2−(4−ピリジ
ニル)−エチル〕−2(1H)−ピリジノンまたは3
−クロロ−4,6−ジメチル−5−〔2−(4−ピ
リジニル)−エチル〕−2(1H)−ピリジノンまた
は3−ブロモ−4,6−ジメチル−5−〔2−(4
−ピリジニル)−エチル〕−2(1H)−ピリジノン
が望ましい化合物である。 本発明化合物を更に詳しく説明すると、Xおよ
びYは先に規定した通りであるが、本発明化合物
はピリジニル基、アミノ基などの塩基性基または
カルボキシ基など酸性基を有する為、各種酸およ
び塩基と塩を生成する事が出来る。すなわち、ギ
酸、酢酸、プロピオン酸、コハク酸、グリコール
酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、マレイ
ン酸、フマル酸、メタンスルホン酸などの有機
酸、メチルアミン、ジエチルアミン、トリエチル
アミン、トリエタノールアミン、トリスヒドロキ
シメチルアミノメタン、リジンなどの有機塩基、
塩化水素、臭化水素、硫酸、リン酸などの無機
酸、さらにはアンモニア、ナトリウム、カリウ
ム、カルシウム、などの無機塩基との塩である。
これらはいずれも本発明に含有されるものであ
る。 一般式〔〕で表わされる本発明の化合物は、
例えば以下の様な方法によつて得る事が出来る。 ビニルピリジンとアセチルアセトンとを例えば
Boekelhede,Rothchid等の方法(J Amer.
Chem.Soc.,71 879(1949)によつて縮合させ、
一般式〔〕の化合物へ誘導する。一般式〔〕
の化合物とシアノアセトアミドを有機溶媒、例え
ばメタノール、エタノール、プロパノール、ジメ
チルホルムアミドなどの溶媒、または場合によつ
ては水溶媒に溶解させ、適当な塩基、例えばトリ
エチルアミン、ピペリジン、ピペラジン、ピリジ
ン、カ性ソーダ、ナトリウム、エトキシド等存在
下、室温または加熱撹拌する事により縮合閉環さ
せ、一般式〔〕におけるX=CNの化合物へと
誘導する事が出来る。この反応における温度は室
温から、使用する溶媒の沸点まで可能であるが望
ましくは60〜100℃である。このようにして得ら
れた一般式〔〕におけるX=CNの化合物は通
常の加水分解によつて一般式〔〕におけるX=
H、COOH、CONH2の化合物へ誘導する事が出
来る。さらにこの様にして得られた一般式〔〕
におけるX=Hの化合物を通常のハロゲン化を行
う事により一般式〔〕におけるX=Cl、Brの
化合物へ誘導する。 事が出来る。ここで得られた一般式〔〕におけ
るX=Brの化合物をヨウ化第1銅存在下ナトリ
ウムメトキシドと反応させる事により一般式
〔〕におけるX=OMeの化合物へと誘導され
る。さらには一般式〔〕におけるX=CONH2
の化合物をホフマン転位反応に附す事により一般
式〔〕におけるX=NH2の化合物へと誘導す
る事が出来る。X=CNの化合物とメチルマグネ
シウムアイオダイドとを反応させる事により一般
式〔〕におけるX=COCH3の化合物へと誘導
する事も出来る。 以上の様に本発明化合物は合成的に非常に容易
に得る事が出来る。すなわち、この事は、これら
の化合物を工業的に製造する場合において大きな
利点と成り得る。更に詳しくは実施例にて説明す
る。 〔発明の効果〕 本発明者等は、鋭意研究の結果、本発明の一般
式〔〕の化合物群が新規化合物であり、非常に
強い強心作用を有し、従つて抗心不全症治療薬と
して有用である事を見い出した。更にはこれら化
合物群が非常に低毒性であり、安全域の広い強心
剤と成り得る事を見い出した。更に述べれば、以
下試験例で示す様に、一般式〔〕の化合物にお
いてその強心活性はX=CNの化合物よりX=H
またはハロゲン原子化合物に強い活性が見い出さ
れ、また3、6位にメチル基の導入にも特徴があ
る。さらに毒性について言えば、例えば特許請求
の範囲第2項の化合物についてマウスを用い急性
毒性を調べた。5週令のddy雄性マウス5匹を一
群とし18時間絶食の後経口的に400mg/Kgおよび
800mg/Kgの薬物を与えたが、その症状には何ら
変化を認めなかつた。そのLD50は1.0g/Kg以上
の低毒性であつた。さらに静脈注射によつてその
急性毒性を調べると、100mg/Kgおよび200mg/Kg
で何ら変化を認めず、そのLD50は200mg/Kg以上
である。この事は、これら薬物が抗心不全薬とし
て使用される場合の考えられる投与量と比較して
非常に安全域の広い薬物である事を示唆してい
る。他の化合物においても同様に低毒性を示唆す
る結果を与えた。 〔実施例〕 次に実施例において本発明を更に具体的に説明
するが、本発明は以下の実施例に限定されるもの
ではない。 実施例 1 3−シアノ−4,6−ジメチル−5−〔2−(4
−ピリジニル)−エチル〕−2(1H)−ピリジノ
ン 25mlの乾燥エタノールに1.2gの金属ナトリウ
ムを加え、完全に溶解した後、30mlのアセチルア
セトンを加え、加熱して析出塩を完全に溶解させ
た。次いで4−ピニルピリジン17gを加えて2時
間加熱還流した。一夜放置後、析出晶を別し、
液を濃縮後、希塩酸を加えて、溶解させ、不溶
油状物は酢酸エチルを加え、分液する事により除
いた。水層に希カ性ソーダ水溶液を加え、弱アル
カリ性とした後、エーテルで抽出し、乾燥後に濃
縮して粗生成物である3−アセチル−5−(4−
ピリジニル)−2−ペンタノンを15g得た。さら
に精製する事無く、60mlのエタノールに溶解させ
4.0gのシアノアセトアミド及び1mlのピペリジ
ンを加えて5時間加熱還流した。反応後、氷冷
し、析出晶を取し、エタノール、エーテルで洗
浄する事により、3−シアノ−4,6−ジメチル
−5−〔2−(4−ピリジニル)−エチル〕−2
(1H)−ピリジノンを3.2g得た。mp.269〜271℃ NMRδppn(DMSO−d6)2.18(s、3H)2.34(s、
3H)2.64(s、4H)7.2〜7.3(m、2H)8.4〜8.5
(m、2H)12.34(s、1H) 実施例 2 3−シアノ−4,6−ジメチル−5−〔2−(2
−ピリジニル)−エチル〕−2(1H)−ピリジノ
ン 実施例1において4−ビニルピリジンに代えて
2−ビニルピリジンを用いた他は同様な処理を行
う事により3−シアノ−4,6−ジメチル−5−
〔2−(2−ピリジニル)−エチル〕−2(1H)−ピ
リジノン3.3gを得た。mp.237〜238℃ 実施例 3 4,6−ジメチル−5−〔2−ピリジニル)−エ
チル〕−2(1H)−ピリジノン 3−シアノ−4,6−ジメチル−5−〔2−(4
−ピリジニル)−エチル〕−2(1H)−ピリジノン
2.3gを4.5mlの濃硫酸および3mlの水に溶解さ
せ、4時間加熱還流した。氷水60mlに反応液を注
ぎ、カ性ソーダ水溶液で中和した後、析出晶を
取した。水洗後メタノールより再結晶すると4,
6−ジメチル−5−〔2−(4−ピリジニル)−エ
チル〕−2(1H)−ピリジノン1.7gを得た。
mp.270〜272℃ NMRδppn(DMSO−d6)2.09(s、3H)2.14(s、
3H)2.62(s、2H)3.28(s、2H)6.00(s、
1H)7.2〜7.3(m、2H)8.3〜8.4(m、2H)11.2
〜11.4(m、1H) 実施例 4 4,6−ジメチル−5−〔2−2−ピリジニル)
−エチル〕−2(1H)−ピリジノン 3−シアノ−4,6−ジメチル−5−〔2−(2
−ピリジニル)−エチル〕−2(1H)−ピリジノン
を実施例3と同様な処理に附し、メタノール−熱
水より再結晶する事により4,6−ジメチル−5
−〔2−(2−ピリジニル)−エチル〕−2(1H)−
ピリジノンを得た。mp.205〜207℃ 実施例 5 3−ブロモ−4,6−ジメチル−5−〔2−(4
−ピリジニル)−エチル〕−2(1H)−ピリジノ
ン 4,6−ジメチル−5−〔2−(4−ピリジニ
ル)−エチル〕−2(1H)−ピリジノン1.3gを15ml
の酢酸に溶解させ、0.9gの臭素を含む5mlの酢
酸溶液を滴下した。2時間室温で撹拌した後、析
出晶を取しエーテルで洗浄する事により、3−
ブロモ−4,6−ジメチル−5−〔2−(4−ピリ
ジニル)−エチル〕−2(1H)−ピリジノンの臭化
水素酸塩を得た。この結晶を少量の水にケン濁さ
せ、プロピレンオキサイドを加えて、臭化水素を
除き、析出晶を取し、重ソウ水、水、メタノー
ルおよびエーテルで洗浄すると3−ブロモ−4,
6−ジメチル−5−〔2−(4−ピリジニル)−エ
チル〕−2(1H)−ピリジノンが1.25gが得られ
た。mp.282〜284℃(分解) NMRδppn(DMSO−d6)2.10(s、3H)2.32(s、
3H)2.68(s、4H)7.2〜7.3(m、2H)8.4〜8.5
(m、2H) 実施例 6 3−ブロモ−4,6−ジメチル−5−〔2−(2
−ピリジニル)−エチル〕−2(1H)−ピリジノ
ン 4,6−ジメチル−5−〔2−(2−ピリジニ
ル)−エチル〕−2(1H)−ピリジノン4.0gを実施
例5と同様な処理に附す事により3−ブロモ−
4,6−ジメチル−5−〔2−(2−ピリジニル)
−エチル〕−2(1H)−ピリジノンが5.0g得られ
た。mp.242〜244℃ 実施例 7 3−クロロ−4,6−ジメチル−5−〔2−(4
−ピリジニル)−エチル〕−2(1H)−ピリジノ
ン 4,6−ジメチル−5−〔2−(4−ピリジニ
ル)−エチル〕−2(1H)−ピリジノン1.5gを30ml
のメノールに溶解し、この溶液に1.1gのN−ク
ロロコハク酸イミドを加えて3時間加熱還流し
た。溶媒を留去した後、残渣に水を加えて析出固
体を取した。メタノールエーテルより再結晶し
て3−クロロ−4,6−ジメチル−5−〔2−(4
−ピリジニル)−エチル〕−2(1H)−ピリジノン
720mgが得られた。mp.280℃(分解) NMRδppn(DMSO−d6)2.08(s、3H)2.25(s、
3H)2.64(s、4H)7.2〜7.3(m、2H)8.3〜8.5
(m、2H) 実施例 8 3−カルバモイル−4,6−ジメチル−5−
〔2−(4−ピリジニル)−エチル〕−2(1H)−
ピリジノン 3−シアノ−4,6−ジメチル−5−〔2−(4
−ピリジニル)−エチル〕−2(1H)−ピリジノン
8.0gで90%硫酸水87gに溶解し、1時間90℃で
加熱撹拌した。この反応液を氷水中に注ぎ、カ性
ソーダ水溶液で弱アルカリ性とした。析出した結
晶を吸引取し、水洗後、メタノール−熱水より
再結晶して3−カルバモイル−4,6−ジメチル
−5−〔2−(4−ピリジニル)−エチル〕−2
(1H)−ピリジノン6.1gを得た。mp.300℃以上 NMRδppn(DMSO−d6)2.14(s、3H)2.28(s、
3H)2.65(s、4H)7.2〜7.3(m、2H)8.4〜8.5
(m、2H) 実施例 9 3−アミノ−4,6−ジメチル−5−〔2−(4
−ピリジニル)−エチル〕−2(1H)−ピリジノ
ン カ性ソーダ4.0gを70mlの水に溶解させ、氷冷
下臭素1.3mlを滴下した。滴下終了後3−カルバ
モイル−4,6−ジメチル−5−〔2−(4−ピリ
ジニル)−エチル〕−2(1H)−ピリジノン5.2gを
加えた。100℃で3時間加熱撹拌した後、反応液
を氷冷し、析出晶を吸引取した。さらにシリカ
ゲルカラムクロマト(展開溶媒;クロロホルム:
メタノール=10:1)にて精製すると3−アミノ
−4,6−ジメチル−5−〔2−(4−ピリジニ
ル)−エチル〕−2(1H)−ピリジノンが1.32g得
られた。mp.270〜272℃ NMRδppn(DMSO−d6)2.00(s、6H)2.62(s、
4H)7.2〜7.3(m、2H)8.4〜8.5(m、2H) 実施例 10 3−アセチル−4,6−ジメチル−5−〔2−
(4−ピリジニル)−エチル〕−2(1H)−ピリジ
ノン 乾燥エーテル50ml中によく乾燥させた金属マグ
ネシウム0.9gを加え、さらにヨウ化メチル7g
を徐々に滴下した。反応が終了しマグネシウムが
溶解した後、エーテルを留去し、40mlの乾燥テト
ラヒドロフランを加えた。3−シアノ−4,6−
ジメチル−5−〔2−(4−ピリジニル)−エチル〕
−2(1H)−ピリジノン1.8gを加えて7時間加熱
還流した。冷却後、反応液を100mlの飽和塩化ア
ンモン水溶液に注ぎ、クロロホルムで抽出した。
クロロホルムを留去した後残査に塩酸を加え酸性
とした後カ性ソーダ水溶液で弱アルカリ性とし、
析出晶を取した。さらにシリカゲルカラムクロ
マト(展開溶媒;クロロホルム:メタノール=
10:1)にて精製すると、3−アセチル−4,6
−ジメチル−5−〔2−(4−ピリジニル)−エチ
ル〕−2(1H)ピリジノンが480mg得られた。 NMRδppn2.10(s、3H)2.18(s、3H)2.40(s、
3H)2.68(s、4H)7.3〜7.4(m、2H)8.4〜8.5
(m、2H) 実施例 11 3−メトキシ−4,6−ジメチル−5−〔2−
(4ピリジニル)−エチル〕2−(1H)−ピリジ
ノン 金属ナトリウム1.5gを50mlのメタノールに溶
解し、この反応液を濃縮した後、3−ブロモ−
4,6−ジメチル−5−〔2−(4−ピリジニル)
−エチル〕−2(1H)−ピリジノン3.0g、ヨウ化
第1銅1.2g及び20mlの乾燥ピリジンを加えて8
時間加熱還流した。溶媒を留去し、残査に水を加
え、濃塩酸で酸性とした後、不溶物を吸引過し
除き、液をカ性ソーダ水溶液で弱カルカリとし
た。析出晶を取し、メタノール−熱水より再結
晶して3−メトキシ−4,6−ジメチル−5−
〔2−(4−ピリジニル)−エチル〕−2(1H)−ピ
リジノンが1.1g得られた。 mp.232〜234℃ NMRδppn(DMSO−d6) 2.08(s、6H)2.63
(s、4H)3.70(s、3H)7.1〜7.4(m、2H)
8.2〜8.6(m、2H) 本発明の化合物の強心剤としての有用性は、標
準的な薬理学的試験方法におけるそれらの有効性
により、たとえばモルモツトの分離された左右一
対の心房筋において心筋の収縮張力を有為に増大
せしめるが、その律動数に対して低いかまたは最
小の変化しか及ぼさないことにより証明される。
この試験方法は以下に記載される。 試験例 体重8〜12Kgの雌雄雑種成犬をペントバルビタ
ール・ナトリウム30mg/Kgの静脈内投与で麻酔し
て用いた。右頚動脈より左心室内にカテ先圧力セ
ンサーを挿入して左心室内圧を測定し、また微分
計により左心室内圧一次微分を計算し左心室内圧
最大変化率(LVdp/dtmax)を求めた。右大腿
動脈に圧トランスデユーサーに接続したポリエチ
レンカニユーレを挿入し全身血圧を、またその脈
波から心拍計により心拍数をそれぞれ測定した。
薬物投与は右大腿静脈から、持続投与は左大腿静
脈から実施した。各パラメータは同時に熱書記録
機上に記録した。 プロプラノール4mg/Kgの静脈内投与および
0.1mg/Kg/minの静脈内持続投与によつて安定
した心不全状態を作製した。すなわち血圧、心泊
数、左心室内圧が若干低下し、LVdp/dtmaxが
著明に低下した状態である。このLVdp/dtmax
の低下をプロプラノロール投与前の値にまで戻す
被検薬の投与量を求め、有効量(ED100)とし
た。ED100における血圧および心拍数の変化をプ
ロプラノロール投与時の値に対する変化率で表わ
した。代表的化合物の結果を表に示す。
【表】
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式〔〕 (式中、Xは水素、塩素、臭素原子、またはシア
    ノ、カルバモイル、カルボキシ、アミノ、アセチ
    ル、メトキシ基を表わし、Yは2−ピリジニルま
    たは4−ピリジニル基を表わす。) で示されるピリジノン誘導体およびその生物学的
    に許容され得る各種塩。 2 4,6−ジメチル−5−〔2−(4−ピリジニ
    ル)−エチル〕−2(1H)−ピリジノンである特許
    請求の範囲第1項記載の化合物。 3 3−クロロ−4,6−ジメチル−5−〔2−
    (4−ピリジニル)−エチル〕−2(1H)−ピリジノ
    ンである特許請求の範囲第1項記載の化合物。 4 3−ブロモ−4,6−ジメチル−5−〔2−
    (4−ピリジニル)−エチル〕−2(1H)−ピリジノ
    ンである特許請求の範囲第1項記載の化合物。
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