JPH0534732A - 電解質薄膜 - Google Patents

電解質薄膜

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JPH0534732A
JPH0534732A JP31477491A JP31477491A JPH0534732A JP H0534732 A JPH0534732 A JP H0534732A JP 31477491 A JP31477491 A JP 31477491A JP 31477491 A JP31477491 A JP 31477491A JP H0534732 A JPH0534732 A JP H0534732A
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JP
Japan
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thin film
electrolyte
electrode
refractive index
film
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JP31477491A
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English (en)
Inventor
Yoshiki Mizuno
祥樹 水野
Kumiko Mukoda
久美子 向田
Keiichi Koseki
恵一 古関
Satoshi Sakurada
智 櫻田
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Tonen General Sekiyu KK
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Tonen Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 透明性に優れ光散乱の少ない電解質薄膜を提
供する。 【構成】 屈折率1.48〜1.56の固体高分子多孔
性薄膜の空孔中に、ベンゾニトリル、ベンズアルデヒ
ド、サリチル酸メチル、ベンジルアルコール、3−クロ
ロベンジルシアナイド、ベンジルシアナイド、α−トリ
ニトリルおよびエチレングリコールモノフェニルエーテ
ルのうち少なくとも1種を溶媒として含む電解液を充填
して成る電解質薄膜。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電解質薄膜に関する。
さらに詳しく述べるならば、本発明は、空孔中に電解液
を充填した多孔性高分子薄膜からなる電解質、特にエレ
クトロクロミック素子に関する。
【0002】
【従来の技術】エレクトロクロミック素子の構造はエレ
クトロクロミック電極と対極との間に電解質を配して成
り、両極間に電圧を印加すると、電圧に応じて、着色、
消色が可逆的に起こるものである。対極は、これもエレ
クトロクロミック素子で構成して着色表示に利用するこ
とも出来る。
【0003】電解質の形成方法にはTaOx を蒸着など
により、成膜する方法や有機電解液や高分子電解質薄膜
を両極間に挟む方法などがある。特に高分子電解質薄膜
や多孔性高分子フィルムの空孔中に有機電解液を充填し
た薄膜を挟む方法では、この工程が電極形成の後になる
ため電極製造の際に電解質を劣化させることがなく、ま
た合わせガラスのプロセスでエレクトロクロミック素子
を製作できるなどの利点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】多孔性高分子フィルム
の空孔中に有機電解液を充填した薄膜を用いる方法で
は、電解液の溶媒としてプロピレンカーボネート、ジメ
トキシエタン、γ−ブチルラクトン、アセトニトリル、
ポリエチレンオキサイド、ポリプロピレンオキサイドな
どが用いられているが、いづれの溶媒の屈折率
(η20 D )も1.48以下であり、ポリエチレン、ポリ
プロピレンなどの代表的多孔性薄膜の屈折率よりも小さ
い。このため、上記溶媒を多孔膜に充填すると、同膜に
光散乱が生じるため、エレクトロクロミック素子の光学
的用途(ECウィンドウ、表示素子など)への応用を困
難にしている。
【0005】そこで本発明は光散乱の少ない透明性に優
れた電解質層を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、高分子多孔性薄膜の空孔中に充填する電
解液の溶媒としてベンゾニトリル、ベンジルアルデヒ
ド、ベンジルアルコール、サリチル酸メチル、3−クロ
ロベンジルシアナイド、ベンジルシアナイド、α−トリ
ニトリルおよびエチレングリコールモノフェニルエーテ
ルのうち少なくとも1種を含むことを特徴とする電解質
薄膜を提供する。
【0007】本発明に用いられる電解質は、固体高分子
多孔性薄膜の空孔中に電解液を充填してなる電解質薄膜
からなる。この電解質薄膜は全体としては固体として取
扱うことができ、液漏れの心配がなく、しかもイオン電
導性に優れることができる。また、薄膜化が可能であ
る。このような固体高分子多孔性薄膜としては、膜厚が
0.1μm〜50μm、空孔率が40%〜90%、破断
強度が200kg/cm2 以上、平均貫通孔径が0.001
μm〜0.7μmのものが好ましく使用される。
【0008】薄膜の厚さは一般に0.1μm〜50μm
であり、好ましくは0.1μm〜25μmである。厚さ
が0.1μm未満では支持膜としての機械的強度の低下
および取り扱い性の面から実用に供することが難しい。
一方、50μmを超える場合に実効抵抗を低く抑えると
いう観点から好ましくない。多孔性薄膜の空孔率は、4
0%〜90%とするのがよく、好ましくは60%〜90
%の範囲である。空孔率が40%未満では電解質として
のイオン導電性が不十分となり、一方90%を超えると
支持膜としての機能的強度が小さくなり実用に供するこ
とが難しい。
【0009】平均貫通孔径は、空孔中にイオン導電体を
固定化できればよいが、一般に0.001μm〜0.7
μmである。好ましい平均貫通孔径は高分子膜の材質や
孔の形状にもよる。高分子膜の破断強度は一般に200
kg/cm2 以上、より好ましくは500kg/cm2 以上を有
することにより支持膜としての実用化に好適である。本
発明に用いる多孔性薄膜は上記のようなイオン導電体の
支持体としての機能をもち、機械的強度の優れた高分子
材料からなる。
【0010】化学的安定性の観点から、例えばポリオレ
フィン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリフッ化ビニ
リデンを用いることができるが、本発明の多孔構造の設
計や薄膜化と機械的強度の両立の容易さの観点から好適
な高分子材料の1例は、特に重量平均分子量が5×10
5 以上のポリオレフィンである。すなわち、オレフィン
の単独重合体または共重合体の、結晶性の線状ポリオレ
フィンで、その重量平均分子量が5×105 以上、好ま
しくは1×106 〜1×107 のものである。例えば、
ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン
共重合体、ポリブテン−1、ポリ4−メチルペンテン−
1などがあげられる。これらのうちでは重量平均分子量
が5×105 以上のポリエチレンまたはポリプロピレン
が好ましい。ポリオレフィンの重量平均分子量は、得ら
れる透過膜の機械的強度に影響する。超高分子量ポリオ
レフィンは、超延伸により極薄で高強度の製膜を可能と
し、実効抵抗の低い高イオン導電性薄膜の支持体とす
る。重量平均分子量が5×105 未満のポリオレフィン
を同時に用いることができるが、重量平均分子量が5×
105 以上のポリオレフィンを含まない系では、超延伸
による極薄高強度の膜が得られない。
【0011】上記のような多孔性薄膜は次のような方法
で製造できる。超高分子量ポリオレフィンを流動パラフ
ィンのような溶媒中に1重量%〜15重量%を加熱溶解
して均一な溶液とする。この溶液からシートを形成し、
急冷してゲル状シートとする。このゲル状シート中に含
まれる溶媒量を、塩化メチレンのような揮発性溶剤で抽
出処理して10重量%〜90重量%とする。このゲル状
シートをポリオレフィンの融点以下の温度で加熱し、面
倍率で10倍以上に延伸する。この延伸膜中に含まれる
溶媒を、塩化メチレンのような揮発性溶剤で抽出除去し
た後に乾燥する。
【0012】別の好適な高分子材料の例はポリカーボネ
ートで、この場合の固体高分子多孔性薄膜はポリカーボ
ネート薄膜に対し原子炉中で荷電粒子を照射し、荷電粒
子が通過した飛跡をアルカリエッチングして孔を形成す
る方法で作製することもできる。このような薄膜は例え
ばニュークリポアー・メンブレンとしてポリカーボネー
ト及びポリエステル製品が上市されている。
【0013】そのほか、ポリエステル、ポリメタアクリ
レート、ポリアセタール、ポリ塩化ビニリデン、テトラ
フルオロポリエチレン等を用いることができる。これら
の固体高分子多孔薄膜は、通常、屈折率が1.48〜
1.56程度であるが、本発明では電解液と屈折率の調
整を図ることを特徴としており、屈折率が1.48〜
1.56の範囲外の固体高分子多孔薄膜は本発明から除
外される。
【0014】本発明では、電解液の溶媒としてベンズニ
トリル(屈折率1.528)、ベンズアルデヒド(屈折
率1.545)、サリチル酸メチル(屈折率1.53
6)、ベンジルアルコール(屈折率1.540)、3−
クロロベンジルシアナイド(屈折率1.544)、ベン
ジルシアナイド(屈折率1.541)、α−トリニトリ
ル(屈折率1.521)およびエチレングリコールモノ
フェニルエーテル(屈折率1.543)のうちの少なく
とも1種を使用することを特徴としている。これらの溶
媒は代表的な固体高分子多孔薄膜の屈折率と近い屈折率
を有しているので、これらの溶媒を使用することによ
り、電解質薄膜における光散乱を防止することが可能で
ある。
【0015】ただし、溶媒として上記のうちの少なくと
も1種にその他の有機溶媒を混合してもよいことは勿論
である。特に、屈折率の微調整剤として、低屈折率側で
はプロピレンカーボネート、γ−ブチルラクトン、ジメ
トキシエタン等、高屈折率側ではポリフェニルエーテル
等を使用することができる。固体高分子多孔薄膜との電
解液の屈折率は完全に一致することが好適であるが、通
常±0.01の範囲内の差であることが望ましい。
【0016】電解質の溶質としては、上記溶媒に可溶の
電解質溶質であれば何でもよいが、代表的にはアルカリ
金属またはアルカリ土類金属塩またはプロトン酸を用い
ることができる。陰イオンとしてはハロゲンイオン、過
塩素酸イオン、チオシアン酸イオン、トリフッ化メタン
スルホン酸イオン、ホウフッ化イオン等がある。フッ化
リチウム(LiF)、ヨウ化ナトリウム(NaI)、ヨ
ウ化リチウム(LiI)、過塩素酸リチウム(LiCl
4 )、チオシアン酸ナトリウム(NaSCN)、トリ
フッ化メタンスルホン酸リチウム(LiCF3
3 )、ホウフッ化リチウム(LiBF4 )、ヘキサフ
ッ化りん酸リチウム(LiPF6 )、りん酸(H3 PO
3 )、硫酸(H2 SO4 )、トリフッ化メタンスルホン
酸、テトラフッ化エチレンスルホン酸〔C2 4(SO
3 H)2 〕、ヘキサフッ化ブタンスルホン酸〔C4 6
(SO3 H)4 〕、などを具体例として挙げることがで
きる。
【0017】固体高分子薄膜中に電解液を充填する方法
は、含浸、塗布、スプレー等のいずれでもよい。
【0018】
【作用】本発明で用いる溶媒は代表的な固体高分子多孔
薄膜の屈折率と近似しているため、得られる電解質薄膜
が屈折率差のために光散乱をすることが防止され、光透
過率が向上し、また表示素子に用いれば表示が見やすく
なる。
【0019】
【実施例】図面を用いて、実施例を説明する。図1にE
C表示素子の例を示す。この積層構造において、下から
ガラス板1、対極2、背景板3、固体電解質薄膜4、E
C電極5、透明導電膜6、ガラス板7である。このEC
表示素子は反射モードであるので、ガラス板1は必ずし
も透明体である必要はなく、また樹脂板などでもよい。
対極2にはH2 ,O2 の発生が少なく、電気化学的酸化
還元反応に対して可逆性のよい、電気容量の大きい材料
が用いられる。具体的にはカーボン、遷移金属化合物と
カーボンとの複合材または金属酸化物とカーボンの複合
材などがある。対極2の厚さは1000Å〜10μm程
度である。背景板3は白色背景材が一般的で、例えばア
ルミナ粉末をバインダとともに混練したシート成形した
ものを用いうる。背景板3は対極2が兼ねることも可能
である。
【0020】固定電解質薄膜4としては、例えば、下記
の如く調製したものを用いる。例えば、ポリエチレン微
多孔膜中に、ベンゾニトリルに電解質としての過塩素酸
リチウムを溶解させた電解質溶液を含浸したもので、厚
みが25μm、イオン導電率が1.5×10-4S/cmの
特性を有する。ポリエチレンの屈折率は1.540、電
解液の屈折率は1.527である。
【0021】EC電極は還元着色するカソーディック材
料と酸化着色するアノーディック材料の2種類あるが、
ここでは代表的な還元着色材であるWO3 を用いる。W
3 は電解質からH+ (Li+ )と電源からの電子が注
入されるとWO3 (透明)+ x+ +xe→←Hx WO
3 (青色)の反応を行なう。この反応は可逆的である
が、Hx WO3 の状態で電源回路を開放すると、青色
(還元状態)は長時間保持される。還元着色材としては
WO3 のほか、MoO3 ,MoS2,V2 5 ,MgW
4 ,Nb2 5 ,TiO2 ,W4 8 (C2 4 x
などを用いることもできる。EC電極5は500〜15
00Å程度の厚さであるが、これは透明導電膜6上に形
成する。
【0022】透明導電膜6は集電電極であり、酸化イン
ジウム錫(ITO)、酸化錫などで形成する。厚さは1
000〜2000Åが一般的である。透明導電膜6はガ
ラス板7上に形成する。ガラス板7は反射モードだから
透明でなければならない。EC電極5と対極2との間に
電源から電圧を印加するが、WO3 に還元時には負の電
圧をかけ、電圧は1.3〜1.6V程度である。
【0023】図2はEC調光素子(ウィンドウ)の例を
示す。下から、ガラス板11、透明導電膜12、電極II
13、電解質膜14、電極I15、透明導電膜16及び
ガラス板17の順の積層構造である。この構造では電極
I(WO3 )の還元着色に加えて、電極IIに酸化着色型
の電極材料、例えばIrOx などを用いると、着色効率
の高いECDを作製できる特色がある。また、電極IIに
も結晶状態の異なるWO3 を用いてもよい。またはNi
x ,CoOx ,Kx Fe〔Fe(CN)6 〕、〔Fe
(CN)5 CO〕などが用いられる。
【0024】図2の構造が図1と異なる点は、電極II1
3は上述の如くIrOx やWO3 などを用い、500〜
1500Åの厚みに形成し、電極II13と透明導電膜1
1が光透過性である点である。図1の構造では、背景板
3は光不透過性であり、また対極2は光不透過性でも光
透過性でもよい。図2の構造では両電極間に電圧を印加
して電極I15(及び電極II13)を着色すると、この
ECDは調光ガラス(ECウィンドウ)として作用す
る。なお、この構造で、電極I15(電極II13)をパ
ターン化すれば、透過型の表示素子としても使用でき
る。
【0025】また、防眩ミラーでは図1において背景板
3と対極2とを反射性電極、例えばアルミニウムで構成
される。図1及び図2の構造のECDでは、表示モード
時の入射光の反射率及び透過率は20〜80%であり、
耐久寿命は104 〜107 回である。実施例1 重量平均分子量2×106 のポリエチレン4.0重量%
を含む流動パラフィン(64cst /40℃)混合液10
0重量部に2,5−ジ−t−ブチル−p−クレゾール
0.125重量部とテトラキス(メチレン−3−(3,
5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)−プロ
ピオネート)メタン0.25重量部を、酸化防止剤とし
て加えて混合した。この混合液を攪拌機付のオートクレ
ーブに充填し、200℃迄加熱して90分間攪拌し均一
な溶液とした。
【0026】この溶液を加熱した金型に充填し、50℃
迄急冷してゲル状シートを得た。このゲル状シートを塩
化メチレン中に60分間浸漬した後、平滑板にはり付け
た状態で塩化メチレンを蒸発乾燥し、流動パラフィン量
が異なる7種類の原反シートを得た。得られた原反シー
トを115℃〜130℃の温度で同時二軸延伸を行い、
得られた延伸膜を塩化メチレンで洗浄して残留する流動
パラフィンを抽出除去した後、乾燥して多孔性薄膜を得
た。同膜の膜厚は25μm、空孔率60%、平均孔径2
00Åであった。
【0027】この多孔性導電膜にベンズアルデヒドに過
塩素酸リチウム5wt%溶解させた溶液を浸漬させた薄膜
の室温でのイオン導電率と光の透過率、ヘイズ率を調
べ、結果を表1に示す。実施例2〜4 実施例1の方法で調製した微多孔膜に、ベンジルアルコ
ール、ベンゾニトリル、サリチル酸メチルの各々にLi
ClO4 を溶解させた溶液をそれぞれ含浸させた。他は
実施例1と同様とし、結果を表1に示す。比較例1〜3 実施例1の方法で調製した微多孔膜に、プロピレンカー
ボネート、ジメチルスルホキシド、テトラエチレングリ
コールジメチルエーテルの各々にLiClO4 を溶解さ
せた溶液をそれぞれ含浸させた。他は実施例1と同様と
し、結果を表1に示す。
【0028】
【表1】
【0029】実施例5 エチレングリコールモノフェニルエーテル(屈折率1.
534)にトリフッ化メタンスルホン酸リチウム(Li
CF3 SO3 )の濃度が5wt%になるように溶解させて
電解質溶液を調製した。電解質溶液のイオン導電率は
4.1×10-4S/cm、屈折率は1.536であった。
【0030】該電解質溶液を実施例1で作製したものと
同じポリエチレン多孔膜に含浸させ電解質薄膜を得た。
この電解質膜はイオン導電率は1.2×10-4S/cmで
あり、光透過率100%、ヘイズ率は1.5%であっ
た。次に上記電解質膜を使用し、電極Iを酸化タングス
テン、電極IIを酸化ニッケルとして図2に示す構成のE
C調光素子を組立てEC性能試験を行った。
【0031】着色の電荷量は7.0ミリクーロン/cm2
であり、104 回の消着色の繰返しによってもなお良好
な応答性を示した。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、電解質薄膜は、光の散
乱が少なく十分な透明性を有するため、エレクトロクロ
ミック素子を構成すると、調光素子として応用した場合
には優れた光透過を実現し、また表示素子として応用し
た場合には表示が見やすくなる。
【0033】また電解質層は薄くすることが可能で、こ
れにより、平滑性の悪い電極でも十分な密着が実現でき
るので、EC電極として用いることが可能なので、コス
ト面でも有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】反射型EC表示素子の模式断面図である。
【図2】透過型調光ガラスの模式断面図である。
【符号の説明】
1…ガラス板 2…対極 3…背景板 4…固体電解質薄膜 5…EC電極(WO3 ) 6…透明導電膜 7…ガラス板 11…ガラス板 12…透明導電膜 13…電極II 14…固体電解質薄膜 15…電極I 16…透明導電膜 17…ガラス板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 櫻田 智 埼玉県入間郡大井町西鶴ケ岡1丁目3番1 号 東燃株式会社総合研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屈折率1.48〜1.56の固体高分子
    多孔性薄膜の空孔中に、ベンゾニトリル、ベンズアルデ
    ヒド、サリチル酸メチル、ベンジルアルコール、3−ク
    ロロベンジルシアナイド、ベンジルシアナイド、α−ト
    リニトリルおよびエチレングリコールモノフェニルエー
    テルのうち少なくとも1種を溶媒として含む電解液を充
    填して成る電解質薄膜。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電解質薄膜を構成する固
    体高分子が重量平均分子量5×105 以上のポリオレフ
    ィンからなり、かつ該電解質薄膜を電解質として用いた
    ことを特徴とするエレクトロクロミック素子。
JP31477491A 1990-11-30 1991-11-28 電解質薄膜 Pending JPH0534732A (ja)

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JP32988790 1990-11-30

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1994015245A1 (en) * 1992-12-28 1994-07-07 Tonen Corporation Electrochromic device
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