JPH05347329A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

Info

Publication number
JPH05347329A
JPH05347329A JP4153811A JP15381192A JPH05347329A JP H05347329 A JPH05347329 A JP H05347329A JP 4153811 A JP4153811 A JP 4153811A JP 15381192 A JP15381192 A JP 15381192A JP H05347329 A JPH05347329 A JP H05347329A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
palladium
plating layer
gold
inner lead
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4153811A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoshi Denda
聡 傳田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP4153811A priority Critical patent/JPH05347329A/ja
Publication of JPH05347329A publication Critical patent/JPH05347329A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/50Tape automated bonding [TAB] connectors, i.e. film carriers; Manufacturing methods related thereto

Landscapes

  • Wire Bonding (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 突起(バンプ)つきテープを使用したTAB
方式の半導体装置において、インナーリードの先端に形
成した突部の材質が金に対するパラジウムの割合が原子
比で0.005wt%〜0.5wt%のAu−Pd層或
いはAu−Pd積層として、該突起を半導体チップの電
極を融着させて接合するか、Au−Pd層或いはAu−
Pd積層のパラジウムの一部或いは全部をインジウム、
白金、ニッケル等のパラジウム以外の白色金属として、
該突起を半導体チップの電極を融着させて接合した。 【効果】 接合部の割れ発生が防止できることにより、
初期及び長期的に接合強度を維持し、電気抵抗の低下を
防止して、信頼性の高い半導体装置を得た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、絶縁フィルムを用いた
半導体装置に係わり、特に接合部の接合強度向上に関す
るものである
【0002】
【従来の技術】図10は絶縁フィルムを用いた従来の半
導体装置を説明するための平面図、図11は図10のVI
−VI線断面図、図12は同半導体装置の製造例を示す説
明図、図13はリードと半導体チップの接合状態を示す
断面図である。図において、1は長さ方向に等間隔に、
後述の半導体チップ7の表面積より大きい面積のデバイ
スホール2,2,2,…が設けられた厚さ25〜125
ミクロン程度の絶縁フィルムである。3は絶縁フィルム
1に設けられた厚さ18〜35ミクロン、幅30〜10
0ミクロン程度の銅の金属箔からなる多数のリードで、
その一部はデバイスホール2内に片持ち式に突出してイ
ンナーリード3aを形成している。そのインナーリード
3aの先端片面にはハーフエッチングにより突部(バン
プ)3bが形成されている。このインナーリード3aは
図13に示すように表面にNiメッキ層4を有し、Ni
メッキ層4上に金メッキ層5を有し、突部3bを接合用
突起としている。6はテープキャリア1を搬送するため
のスプロケットホールである。7は半導体チップ、7a
は半導体チップ7に設けられた金の凸状電極、7bは半
導体チップ7のアルミニウム配線、7cはアルミニウム
配線7bを被覆する絶縁層、7dはアルミニウム配線7
bと凸状電極7aとの間に介在するクロム、チタン、プ
ラチナ等からなるバリアメタル層である。図12は上記
のようなテープキャリア1に半導体チップを搭載する装
置の一例を示す説明図で、チップ台8上に載置された半
導体チップ7は、位置決めガイド9により所定の位置に
位置決めされる。一方、テープレール10にガイドさ
れ、スプロケットにより紙面の垂直方向に送られたテー
プキャリア1は、そのデバイスホール2が半導体チップ
7上に達した位置で停止し、半導体チップ7に設けた多
数のアルミニウム電極7aと、各リード3のインナーリ
ード3aにメッキ層4及び金メッキ層5に被覆されて接
合用突起とした突部3bとをそれぞれ接合させる。つい
で加熱されたボンディングツール11を下降させて各イ
ンナーリード3aを加圧し、所定の角度にフォーミング
して先端をそれぞれ半導体チップ7の各アルミニウム電
極7aに融着させ、接続する。次に、テープキャリア1
を移動してそれぞれポッティング等により半導体チップ
7及びリード3の一部を液状の封止樹脂で封止した後、
リード3を切断して半導体装置を製造する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
半導体装置においては、インナーリード3aのNiメッ
キ層4及びAuメッキ層5に被覆されて接合用突起とし
た突部3bと半導体チップ7のアルミニウム電極7cと
を融着させて接合した接合部に、接合後の樹脂封止作
業、サーマルスクリーニング、或いは装置に組み込まれ
た後の高消費電力に起因する温度上昇等により、金属原
子の相互拡散が起こり、それが進むと金属間化合物自身
の脆さ、基材である銅のインナーリードとの熱膨張係数
の相違、それぞれの金属の拡散係数の相違により生ずる
カーケンダル(Kirkendall)効果による空孔或いはクラ
ックの発生等によって、著しい接続抵抗の増大、接合強
度の低下という接合部の劣化が発生していた。図14の
グラフは従来例の150゜Cの高温放置時間に対する接
合部のオーブン発生率を示すもので、500時間経過す
ると、クラックによる接合不良(オープン)の発生率が
10%程度であり、それ以降の時間経過と共に次第にオ
ープン発生率が増大していることがわかる。また、図1
5は接合部における高温放置状態の拡散状況を示すもの
で、接合部を150゜Cで500時間加熱した後の接合
部における半導体チップ7のアルミニウム電極7aとイ
ンナーリード3aの突部3bを覆うAuメッキ層5の金
とのそれぞれの拡散状態をX線で回折した結果を表して
おり、金は金属間化合物となった接合部の全域にわたっ
て拡散しているが、アルミニウムはその途中で途絶えて
いることがわかる。しかもこのアルミニウムの拡散が途
絶え、かつ金濃度が最小の部分Aには空孔が発生してい
る。この原因はカーケンダル効果によるもので、金の拡
散速度がアルミニウムの拡散速度よりも大きいために生
じたものである。
【0004】このように、従来の半導体装置ではインナ
ーリード3aの先端に設けられた突部3bにNiメッキ
層4を介してAuメッキ層5を設けて接合用突起を形成
しているため、高温使用時に空孔の発生によって接合部
が劣化し、オープンが発生するといった課題があった以
上のような課題を解決するために、インナーリードの先
端部片側に設けられた接合用突起に金に対するパラジウ
ム或いはパラジウム以外の白色金属の割合が原子比で
0.01〜0.5wt%のAu−Pd合金メッキ或いは
金とパラジウム以外の白色金属の合金メッキを施すか、
接合用突起を前記合金メッキで形成して高温時の接合部
の劣化を防止する方法が提供されていた。しかし前記方
法においては高温時の接合部の劣化は改善されるが、接
合直後の接合強度が低く、歩留まりの低下を招くといっ
た2次的な課題を引き起こしたり、また一定濃度のメッ
キを析出するメッキ液の供給を安定的に得るのは困難で
あった。
【0005】そこで本発明は、上記のような課題を解決
するためになされたもので、半導体素子のアルミニウム
電極とインナーリードの接合用突起との接合部に空孔或
いはクラックが発生せず、信頼性が向上した半導体装置
を歩留り良く提供することを目的としたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る半導体装置
は、絶縁フィルムのデバイスホール内に半導体チップを
配設し、該半導体チップに設けた多数のアルミニウム電
極に、前記絶縁フィルムに形成した回路パターンのデバ
イスホール内に突出するインナーリードの先端に設けら
れた接合用突起をそれぞれ接合してなる半導体装置にお
いて、前記インナーリードの先端一表面にハーフエッチ
ングにより突起を形成し、前記インナーリードの表面に
Niメッキ等のバリア層を設け、該メッキ層上に金メッ
キを設け、該メッキ層上に金に対するパラジウムの割合
が原子比で0.005〜0.5wt%のAu−Pd層を
設けて前記突部を接合用突起としたことを特徴とする。
【0007】また、前記Au−Pd層のパラジウムの一
部或は全部がインジウム、白金、ニッケル等のパラジウ
ム以外の白色金属から選ばれた少なくとも一種の白色金
属としてもよい。
【0008】更に、前記インナーリードの表面にSnメ
ッキ層或は半田メッキ層を設け、該メッキ層上に金メッ
キ層を設け、該メッキ層上に金に対するパラジウムの割
合が原子比で0.005〜0.5wt%のAu−Pd材
を設けて前記突部を接合用突起とするか、前記インナー
リードの表面にNiメッキ等のバリア層を設け、該バリ
ア層上にAuメッキ等の貴金属メッキ層を設け、該貴金
属メッキ層上に金に対するパラジウムの割合が原子比で
0.005〜0.5wt%のAu−Pd材を設けて前記
突部を接合用突起としてもよい。
【0009】また、前記Au−Pd層のパラジウムの一
部或は全部がインジウム、白金、ニッケル等のパラジウ
ム以外の白色金属から選ばれた少なくとも一種の白色金
属としてもよい。
【0010】更に前記インナーリードの表面にNiメッ
キ等のバリア層を設け、該メッキ層上に金メッキ層を設
け、該メッキ層上に、金に対するパラジウムの割合が原
子比で0.005〜0.5wt%になるようなPd層を
金層の表面或いは内部に連続成膜積層したAu−Pd積
層を設けて前記突部を接合用突起としてもよい。
【0011】また、前記Au−Pd積層のパラジウムの
一部或いは全部がインジウム、白金、ニッケル等のパラ
ジウム以外の白色金属から選ばれた少なくとも一種の白
金金属としてもよい。
【0012】更に、前記インナーリードの表面にSnメ
ッキ層或は半田メッキ層を設け、該メッキ層上に金メッ
キ層を設け、該メッキ層上に、金に対するパラジウムの
割合が原子比で0.005〜0.5wt%になるような
Pd層を金層の表面或いは内部に連続成膜積層したAu
−Pd積層を設けて前記突部を接合用突起としてもよ
い。
【0013】更に、前記インナーリードの表面にNiメ
ッキ等のバリア層を設け、該バリア層上にAuメッキ等
の貴金属メッキ層を設け、該貴金属メッキ層上に金に対
するパラジウムの割合が原子比で0.005〜0.5w
t%になるようなPd層を金層の表面或いは内部に連続
成膜積層したAu−Pd積層を設けて前記突部を接合用
突起としてもよい。
【0014】また、前記Au−Pd積層のパラジウムの
一部或いは全部がインジウム、白金、ニッケル等のパラ
ジウム以外の白色金属から選ばれた少なくとも一種の白
色金属としてもよい。
【0015】
【作用】本発明において、インナーリードの先端に突部
を有する表面にNiメッキ等のバリア層を設け、該バリ
ア層上に金メッキ層を設け、該メッキ層上に金に対する
パラジウムの割合が原子比で0.005wt%〜0.5
wt%のAu−Pd層を設けて前記突部を接合用突起と
してから、インナーリードの接合用突起と半導体チップ
のアルミニウム電極を融着させて接合させた場合、X線
の解析結果でみた先のクラックを生じた部分に即ち、ア
ルミニウムの拡散が途絶え、金濃度が最小の部分にパラ
ジウム濃度のもっとも高い層が現れ、しかもこの部分に
アルミのウムのピークが認められる。これは接合部にA
l−Au−Pdの三元合金が生成された事を示し、かか
る三元合金の生成によって接合部の割れの発生が防止さ
れ、接合強度が向上し、電気抵抗の低下が防止される。
【0016】また、Au−Pd層のパラジウムの一部或
いは全部をインジウム、白金、ニッケル等のパラジウム
以外の白色金属とした場合にも前記パラジウムと同様の
働きをする。
【0017】更に、インナーリードの表面にSnメッキ
層を設け、該Snメッキ層の先端一表面或いはインナー
リードの表面にNiメッキ層を設け、該Niメッキ層上
にAuメッキ層を設け、該Auメッキ層の先端部の片側
の金に対するパラジウムの割合が原子比で0.005〜
0.5wt%のAu−Pd層材を設けて接合用突起を形
成した場合も、インナーリードの先端に突部を有する表
面にNiメッキ層を設け、該Niメッキ層上にAu−P
d層を設けて接合用突起を形成した場合も同用の作用を
する。
【0018】また、インナーリードの先端に突部を有す
る表面にNiメッキ等のバリア層を設け、該バリア層上
に金メッキ層を設け、該メッキ層上に金に対するパラジ
ウムの割合が原子比で0.005%〜0.5wt%にな
るようなPd層を金層の表面或いは内部に連続成膜積層
したAu−Pd積層を設けて前記突部を接合用突起とし
ても同様の作用をする。
【0019】また、Au−Pd積層のパラジウムの一部
或いは全部をインジウム、白金、ニッケル等のパラジウ
ム以外の白色金属とした場合にも前記パラジウムと同様
の作用をする。
【0020】更に、インナーリードの表面にSnメッキ
層を設け、該Snメッキ層の先端一表面或いはインナー
リードの表面にNiメッキ層を設け、該Niメッキ層上
にAuメッキ層を設け、該Auメッキ層の先端部の片側
の金に対するパラジウムの割合が原子比で0.005〜
0.5wt%になるようなPd層を金層の表面或いは内
部に連続成膜積層したAu−Pd積層材を設けて接合用
突起を形成した場合も、インナーリードの先端に突部を
有する表面にNiメッキ層を設け、該Niメッキ層上に
Au−Pd積層を設けて接合用突起を形成した場合も同
用の作用をする。
【0021】また、Au−Pd積層のパラジウムの一部
或いは全部をインジウム、白金、ニッケル等のパラジウ
ム以外の白色金属とした場合にも前記パラジウムと同様
の作用をする。
【0022】
【実施例】以下実施例により、本発明の詳細を示す。
【0023】(実施例1)図1は本発明の第1の実施例
を示す半導体装置の断面図、図2は本発明の第1の実施
例の接合部における高温状態の拡散状況を示すX線分析
線図、図3は本発明の第1の実施例の接合部におけるA
u−Pd層の金に対するパラジウムの原子比とせん断強
度との関係を示すグラフ、図4はAu−Pd層及びAu
−Ni層とピッカース硬度との関係を示すグラフであ
る。図において、従来例と同一の構成は同一の符号を付
して重複した構成の説明を省略する。14は先端部片面
にハーフエッチングにより高さ10ミクロン〜15ミク
ロンの突部3bを有し、厚さが35ミクロンの銅のイン
ナーリード3aの表面に無電解メッキにより設けられた
厚さ0.5ミクロンのNiメッキ層、15aはNiメッ
キ層14上にスパッタ或いは蒸着、CVD等により成膜
された厚さ2ミクロンのAu−Pd層である。このAu
−Pd層15aは金に対するパラジウムの割合が原子比
で0.005〜0.5wt%の範囲内のものである。こ
のように、インナーリード3aの突部3b上にNiメッ
キ層14を介してAuーPd層15aが設けられて接合
用突起が形成される。
【0024】接合用突起材にAu−Pd層を使用した場
合、図2の接合部における高温放置状態の拡散状態を示
すX線回折図をみるとわかるように、図15の従来例を
示す線図において割れを生じた部分A即ち、アルミニウ
ムの拡散が途絶え金濃度が最小の部分にパラジウム濃度
のもっとも高い層が現れ、しかもこの部分には、アルミ
ニウムのピークが認められ、これは明らかにAu−Pd
−Alの三元合金の生成を示すもので、かかる三元合金
が生成されることによって接合部の割れ防止がなされ
る。したがって、高温放置後の接合強度及び電気抵抗の
改善が図られることになる。
【0025】しかし、接合用突起に施すAu−Pd層の
金に対するパラジウムあるいは他の金属の割合が大きく
なるほど接合直後の接合強度が低くなることが判明し
た。図3は金に対するパラジウムの濃度(以下、パラジ
ウム濃度という)と接合部のせん断強度との関係を示し
たものである。グラフによると、パラジウム濃度が0.
005wt%の時にはせん断強度が平均値で110g有
り、これは接合用突起に純金を使用した場合とほぼ同等
の接合強度が得られている。次に、パラジウム濃度が1
wt%の場合をみると、平均強度は20gあるが、最低
強度が0g、即ちオープンが発生していることがわか
る。このような状況下で半導体装置を製造した場合、製
造歩留りが低く、安定した生産が困難になる。
【0026】したがって、接合用突起に施すAu−Pd
合金メッキの金に対するパラジウムの濃度は、図3よ
り、オープンの発生のない0.5wt%以下とする必要
がある。
【0027】また、図4に示すように金に他の金属を混
合成膜すると、ビッカース硬度が高くなり、即ち層材が
硬くなって、接合用突起に使用した場合には半導体チッ
プのアルミニウム電極7cの下層に存在する絶縁膜にク
ラックが発生することが懸念されるが、表1に示す通り
金にパラジウムを添加した場合もニッケルを添加した場
合も、金に対する原子比が5%以下であれば、まったく
クラック発生の問題は生じない。したがって、パラジウ
ム濃度が0.005〜0.5wt%の範囲であれば言う
までもなく、絶縁膜のクラックは発生しない。
【0028】
【表1】
【0029】上記のように構成された半導体装置では、
半導体チップ7のアルミニウム電極7cと各インナーリ
ード3aの突部3b上のAu−Pd層15aとを加圧状
態で加熱して融着させて接合した接合部には、150゜
C、500時間加熱後に接合部劣化或いはクラックが全
く発生しなくなったのはもちろん、初期における接合部
のオープンの発生がなく、歩留り良く半導体装置を製造
することが可能となった。
【0030】また、表2の試料番号1及び2はAu−P
d層15aの金に対するパラジウムの割合が原子比で
0.005wt%と0.5wt%時におけるものであ
る。
【0031】
【表2】
【0032】また、試料番号3はパラジウムの一部或い
は全部をインジウムに、4はパラジウムの一部或いは全
部を白金に、5はパラジウムの一部或いは全部をNiと
し、各々金に対する割合が原子比で0.005wt%〜
0.5wt%時におけるものであり、絶縁膜のクラック
及びオープンは発生しておらず、3元合金の生成が確認
され更にせん断強度も十分である。
【0033】(実施例2)図5は本発明の第2の実施例
を示す半導体装置の断面図である。本実施例では、イン
ナーリード3aの表面にSnメッキ層24を設け、金に
対するパラジウムの割合が0.005〜0.5wt%の
Au−Pd層を部分的に成膜させた厚さ10ミクロンの
Au−Pd層25aを他の部材に成長させ、そのAu−
Pd層25aを熱圧着によりインナーリード3cに設け
られたSnメッキ層24上に接合してAu−Pd層材の
接合用突起を形成したものである。
【0034】また、表3の試料番号6及び7はAu−P
d層25aの金に対するパラジウムの割合が原子比で
0.005wt%と0.5wt%時におけるもの、8は
パラジウムの一部或いは全部をインジウムに、9はパラ
ジウムの一部或いは全部を白金に、10はパラジウムの
一部或いは全部をNiとし、各々金に対する割合が原子
比で0.005wt%〜0.5wt%時におけるもので
あり、絶縁膜のクラック及びオープンは発生しておら
ず、3元合金の生成が確認され更にせん断強度も十分で
ある。
【0035】
【表3】
【0036】(実施例3)図6は本発明の第3の実施例
を示す半導体装置の断面図である。本実施例ではインナ
ーリード3aの表面にNiメッキ層34を設け、該Ni
メッキ層34上にAuメッキ層35を設け、そのAuメ
ッキ層35の先端部片側に金に対するパラジウムの割合
が0.005〜0.5wt%のAu−Pd層を部分的に
連続成膜させた厚さ10ミクロンのAu−Pd積層36
aを設けて、Au−Pd層材の接合用突起を形成したも
のである。
【0037】また、Au−Pd積層36aを他の部材に
成長させ、そのAu−Pd積層36aを熱圧着によりイ
ンナーリード3cに設けられた金メッキ層35上に接合
してAu−Pd積層材の接合用突起を形成しても良い。
【0038】また、表4の試料番号11及び12はAu
−Pd層36aの金に対するパラジウムの割合が原子比
で0.005wt%と0.5wt%時におけるものであ
り、13はパラジウムの一部或いは全部をインジウム
に、14はパラジウムの一部或いは全部を白金に、15
はパラジウムの一部或いは全部をNiとし、各々金に対
する割合が原子比で0.005wt%〜0.5wt%時
におけるものであり、絶縁膜のクラック及びオープンは
発生しておらず、3元合金の生成が確認され更にせん断
強度も十分である。
【0039】
【表4】
【0040】(実施例4)図7は本発明の第4の実施例
を示す半導体装置の断面図である。本実施例では、厚さ
が35ミクロンの銅のインナーリード3aの表面に無電
解メッキにより設けられた厚さ0.5ミクロンのNiメ
ッキ層、15bはNiメッキ層14上にスパッタ或いは
蒸着、CVD等によりAuとPdを連続成膜した厚さ2
ミクロンのAu−Pd積層である。このAu−Pd積層
15bは金に対するパラジウムの割合がで0.005〜
0.5wt%の範囲内のものである。このように、イン
ナーリード3aの突部3b上にNiメッキ層14を介し
てAuーPd積層15bが設けられて接合用突起が形成
される。
【0041】また、表5の試料番号16及び17はAu
−Pd層15bの金に対するパラジウムの割合が原子比
で0.005wt%と0.5wt%時におけるものであ
り、18はパラジウムの一部或いは全部をインジウム
に、19はパラジウムの一部或いは全部を白金に、20
はパラジウムの一部或いは全部をNiとし、各々金に対
する割合が原子比で0.005wt%〜0.5wt%時
におけるものであり、絶縁膜のクラック及びオープンは
発生しておらず、3元合金の生成が確認され更にせん断
強度も十分である。
【0042】
【表5】
【0043】(実施例5)図8は本発明の第5の実施例
を示す半導体装置の断面図である。本実施例では、イン
ナーリード3aの表面にSnメッキ層24を設け、金に
対するパラジウムの割合が0.005〜0.5wt%の
Au−Pd層を部分的に連続成膜させた厚さ10ミクロ
ンのAu−Pd積層25bを他の部材に成長させ、その
Au−Pd積層25bを熱圧着によりインナーリード3
cに設けられたSnメッキ層24上に接合してAu−P
d積層材の接合用突起を形成したものである。
【0044】また、表6の試料番号21及び22はAu
−Pd層25bの金に対するパラジウムの割合が原子比
で0.005wt%と0.5wt%時におけるものであ
り、23はパラジウムの一部或いは全部をインジウム
に、24はパラジウムの一部或いは全部を白金に、25
はパラジウムの一部或いは全部をNiとし、各々金に対
する割合が原子比で0.005wt%〜0.5wt%時
におけるものであり、絶縁膜のクラック及びオープンは
発生しておらず、3元合金の生成が確認され更にせん断
強度も十分である。
【0045】
【表6】
【0046】(実施例6)図9は本発明の第6の実施例
を示す半導体装置の断面図である。本実施例ではインナ
ーリード3aの表面にNiメッキ層34を設け、該Ni
メッキ層34上にAuメッキ層35を設け、そのAuメ
ッキ層35の先端部片側に金に対するパラジウムの割合
が0.005〜0.5wt%のAu−Pd層を部分的に
連続成膜させた厚さ10ミクロンのAu−Pd積層36
bを設けて、Au−Pd積層材の接合用突起を形成した
ものである。
【0047】また、表7の試料番号26及び27はAu
−Pd層36bの金に対するパラジウムの割合が原子比
で0.005wt%と0.5wt%時におけるものであ
り、28はパラジウムの一部或いは全部をインジウム
に、29はパラジウムの一部或いは全部を白金に、30
はパラジウムの一部或いは全部をNiとし、各々金に対
する割合が原子比で0.005wt%〜0.5wt%時
におけるものであり、絶縁膜のクラック及びオープンは
発生しておらず、3元合金の生成が確認され更にせん断
強度も十分である。
【0048】
【表7】
【0049】また、Au−Pd積層36bを他の部材に
連続成膜させ、そのAu−Pd積層36bを熱圧着によ
りインナーリード3cに設けられた金メッキ層35上に
接合してAu−Pd積層材の接合用突起を形成しても良
い。
【0050】
【発明の効果】以上に説明したように、インナーリード
の先端に突起を有する表面にNiメッキ等のバリア層を
設け、該バリア層上に金メッキ層を設け、該金メッキ層
上にAu−Pd層或いはAu−Pd連続成膜積層を設け
て前記突部を接合用突起とするか、インナーリードの表
面にSnメッキ層を設け、該Snメッキ層の先端一表面
或いはインナーリードの表面にNiメッキ層を設け、該
Niメッキ層上にAuメッキ層を設け、該Auメッキ層
の先端部の片側にAu−Pd層材を或いはAu−Pd連
続成膜積層材を設けて接合用突起を形成したので、イン
ナーリードの接合用突起と半導体チップのアルミニウム
電極を融着させて接合させた場合、接合部にAl−Au
ーPdの三元合金が生成され、かかる三元合金の生成に
よって接合部の割れの発生が防止され、初期的及び長期
的に接合強度が維持でき、電気抵抗の低下がない信頼性
の高い半導体装置を歩留り良く安定して供給できるとい
う効果を有する。
【0051】また、Au−Pd層のパラジウムの一部或
いは全部をインジウム、白金、ニッケル等のパラジウム
以外の白色金属とした場合にも前記パラジウムと同様に
接合部の割れの発生が防止され、初期的及び長期的に接
合強度が維持でき、電気抵抗の低下がない信頼性の高い
半導体装置を歩留り良く供給できるという効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例における半導体装置の
断面図である。
【図2】 本発明の第1の実施例における接合部の高温
放置状況での拡散状況を示すX線解析図である。
【図3】 本発明の第1の実施例におけるパラジウム濃
度と接合部の旋断強度との関係を示すグラフである。
【図4】 本発明の第1の実施例におけるAu−Pd層
およびAu−Ni層とビッカース硬度との関係を示すグ
ラフである。
【図5】 本発明の第2の実施例における半導体装置の
断面図である。
【図6】 本発明の第3の実施例における半導体装置の
断面図である。
【図7】 本発明の第4の実施例における半導体装置の
断面図である。
【図8】 本発明の第5の実施例における半導体装置の
断面図である。
【図9】 本発明の第6の実施例における半導体装置の
断面図である。
【図10】 従来の半導体装置の平面図である。
【図11】 従来の半導体装置のVI−VI線断面図であ
る。
【図12】 従来の半導体装置の製造例を示す説明図で
ある。
【図13】 従来のインナーリードと半導体チップの接
合状態を示す断面図である。
【図14】 従来の高温放置時間に対する接合部のオー
プン発生率を示すグラフである。
【図15】 従来の接合部における高温放置状態の拡散
状況を示すX線回折図である。
【符号の説明】
3 リード 3a インナーリード 3b 突部 7 半導体チップ 7a アルミニウム配線 7c アルミニウム電極 14 Niメッキ層 15a Au−Pd層 15b Au−Pd積層

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁フィルムのデバイスホール内に半導
    体チップを配設し、該半導体チップに設けた多数のアル
    ミニウム電極に、前記絶縁フィルムに形成した回路パタ
    ーンのデバイスホール内に突出するインナーリードの先
    端に設けられた接合用突起をそれぞれ接合してなる半導
    体装置において、前記インナーリードの先端一表面にハ
    ーフエッチングにより突起を形成し、前記インナーリー
    ドの表面にNiメッキ等のバリア層を設け、該メッキ層
    上にAuメッキ層を設け、該メッキ層上に、金に対する
    パラジウムの割合が原子比で0.005〜0.5wt%
    のAu−Pd層を設けて前記突部を接合用突起としたこ
    とを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記Au−Pd層のパラジウムの一部或
    いは全部がインジウム、白金、ニッケル等のパラジウム
    以外の白色金属から選ばれた少なくとも一種の白色金属
    であることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 絶縁フィルムのデバイスホール内に半導
    体チップを配設し、該半導体チップに設けた多数のアル
    ミニウム電極に、前記絶縁フィルムに形成した回路パタ
    ーンのデバイスホール内に突出するインナーリードの先
    端に設けられた接合用突起をそれぞれ接合してなる半導
    体装置において、前記インナーリードの表面にSnメッ
    キ層或は半田メッキ層を設け、該メッキ層上にAuメッ
    キ層を設け、 該メッキ層上に、金に対するパラジウムの割合が原子比
    で0.005〜0.5wt%のAu−Pd層を設けて前
    記突部を接合用突起としたことを特徴とする半導体装
    置。
  4. 【請求項4】 絶縁フィルムのデバイスホール内に半導
    体チップを配設し、該半導体チップに設けた多数のアル
    ミニウム電極に、前記絶縁フィルムに形成した回路パタ
    ーンのデバイスホール内に突出するインナーリードの先
    端に設けられた接合用突起をそれぞれ接合してなる半導
    体装置において、前記インナーリードの表面にNiメッ
    キ等のバリア層を設け、該バリア層上にAuメッキ等の
    貴金属メッキ層を設け、該貴金属メッキ層上のAuに対
    するパラジウムの割合が原子比で0.005〜0.5w
    t%のAu−Pd層を設けて前記突部を接合用突起とし
    たことを特徴とする半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記Au−Pd層のパラジウムの一部或
    いは全部がインジウム、白金、ニッケル等のパラジウム
    以外の白色金属から選ばれた少なくとも一種の白色金属
    であることを特徴とする請求項3または請求項4記載の
    半導体装置。
  6. 【請求項6】 絶縁フィルムのデバイスホール内に半導
    体チップを配設し、該半導体チップに設けた多数のアル
    ミニウム電極に、前記絶縁フィルムに形成した回路パタ
    ーンのデバイスホール内に突出するインナーリードの先
    端に設けられた接合用突起をそれぞれ接合してなる半導
    体装置において、前記インナーリードの先端一表面にハ
    ーフエッチングにより突起を形成し、前記インナーリー
    ドの表面にNiメッキ等のバリア層を設け、該メッキ層
    上に金メッキ層を設け、該メッキ層上に、金に対するパ
    ラジウムの割合が原子比で0.005〜0.5wt%に
    なるようなPd層を金層の表面或いは内部に連続成膜積
    層したAu−Pd積層を設けて前記突部を接合用突起と
    したことを特徴とする半導体装置。
  7. 【請求項7】 前記Au−Pd積層のパラジウムの一部
    或いは全部がインジウム、白金、ニッケル等のパラジウ
    ム以外の白色金属から選ばれた少なくとも一種の白色金
    属であることを特徴とする請求項6記載の半導体装置。
  8. 【請求項8】 絶縁フィルムのデバイスホール内に半導
    体チップを配設し、該半導体チップに設けた多数のアル
    ミニウム電極に、前記絶縁フィルムに形成した回路パタ
    ーンのデバイスホール内に突出するインナーリードの先
    端に設けられた接合用突起をそれぞれ接合してなる半導
    体装置において、前記インナーリードの表面にSnメッ
    キ層或は半田メッキ層を設け、該メッキ層上にAuメッ
    キ層を設け、該メッキ層上に、金に対するパラジウムの
    割合が原子比で0.005〜0.5wt%になるような
    Pd層を金層の表面或いは内部に連続成膜積層したAu
    −Pd積層を設けて前記突部を接合用突起としたことを
    特徴とする半導体装置。
  9. 【請求項9】 絶縁フィルムのデバイスホール内に半導
    体チップを配設し、該半導体チップに設けた多数のアル
    ミニウム電極に、前記絶縁フィルムに形成した回路パタ
    ーンのデバイスホール内に突出するインナーリードの先
    端に設けられた接合用突起をそれぞれ接合してなる半導
    体装置において、前記インナーリードの表面にNiメッ
    キ等のバリア層を設け、該バリア層上にAuメッキ等の
    貴金属メッキ層を設け、該貴金属メッキ層上に金に対す
    るパラジウムの割合が原子比で0.005〜0.5wt
    %になるようなPd層を金層の表面或いは内部に連続成
    膜積層したAu−Pd積層を設けて前記突部を接合用突
    起としたことを特徴とする半導体装置。
  10. 【請求項10】 前記Au−Pd積層のパラジウムの一
    部或いは全部がインジウム、白金、ニッケル等のパラジ
    ウム以外の白色金属から選ばれた少なくとも一種の白色
    金属であることを特徴とする請求項8または請求項9記
    載の半導体装置。
JP4153811A 1992-06-12 1992-06-12 半導体装置 Pending JPH05347329A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4153811A JPH05347329A (ja) 1992-06-12 1992-06-12 半導体装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4153811A JPH05347329A (ja) 1992-06-12 1992-06-12 半導体装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05347329A true JPH05347329A (ja) 1993-12-27

Family

ID=15570628

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4153811A Pending JPH05347329A (ja) 1992-06-12 1992-06-12 半導体装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05347329A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2770686A1 (fr) * 1997-10-31 1999-05-07 Nec Corp Structure de montage de circuit integre et procede de montage de celui-ci

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2770686A1 (fr) * 1997-10-31 1999-05-07 Nec Corp Structure de montage de circuit integre et procede de montage de celui-ci

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN1050935C (zh) 提供和集成电路的电接触的引线架和集成电路封装
EP0070435B1 (en) Semiconductor device comprising a semiconductor substrate bonded to a mounting means
TWI309465B (ja)
KR100381302B1 (ko) 반도체 장치 및 그 제조방법
EP1868241A1 (en) Submount and method for manufacturing same
CN100428432C (zh) 元件接合用基板及其制造方法
US6583500B1 (en) Thin tin preplated semiconductor leadframes
US20200075530A1 (en) Electronic Device with Multi-Layer Contact and System
US20110042815A1 (en) Semiconductor device and on-vehicle ac generator
JPH0136254B2 (ja)
US20130043594A1 (en) Method for manufacturing semiconductor device and semiconductor device
EP1584101A2 (en) Semiconductor package having non-ceramic based window frame
US5326990A (en) Composite lead frame with connected inner and outer leads
CN107591338A (zh) 一种基于tlp扩散连接的电子封装方法
JPH05347329A (ja) 半導体装置
JPH0595075A (ja) 半導体装置
JP6156693B2 (ja) 半導体装置の製造方法
US5563449A (en) Interconnect structures using group VIII metals
JP2780202B2 (ja) フレキシブル回路基板並びに半導体装置及びその製造方法
EP0336869B1 (en) A multilayered metallurgical structure for an electronic component
CN219642826U (zh) 一种高温厚膜hic电源用多层金属过渡片
JPS62122157A (ja) 光半導体用ヒ−トシンクの電極構造
JPH01305551A (ja) 半導体装置用リードフレームおよび半導体装置
TW517315B (en) Ag-pre-plated lead frame for semiconductor package
JP3466498B2 (ja) 配線基板及びその製造方法